2011年11月30日水曜日

小関、富樫圧勝V7—WBC女子

30日後楽園ホールで行なわれたWBB女子ダブル世界戦は、L・フライ級富樫直美(ワタナベ)、アトム級小関桃(青木)の両チャンピオンが判定勝ちで7度目の防衛を果たした。
元WBA王者孫チョーロン(韓国)を迎えた富樫は、ワイルドなフックで迫る挑戦者をコントロール。ロングレンジでジャブから右ストレート、アッパーをヒットし、接近戦でもボディーブローを打ち込み、99−91(2人)、100—91と圧倒した。
伊藤まみ(新宿イマオカ)との日本人対決となったアトム級小関は、ハイテンポな戦いを展開。動いて右ストレートを繰り出す伊藤を左ストレートでじっくり追いながらポイントをリード。スコアで不利となった伊藤が攻撃的になった9回左をクリーンヒットしてダメ押しのダウンを奪った。健闘の伊藤はめげずに攻めたが、最終10回バッティングで小関が眉間を負傷して試合は終了。98—92.98−91.99−91で王者の手が挙がった。負傷判定タイムは10回53秒。小関の傷は長さ5センチに及び10針以上縫ったという。
同じく行なわれOPBF女子L・フライ級戦は、柴田直子(ワールドS)が小田美佳(宮田)を97−93(2人)、97−94と下して初防衛。

「休養王者」納得せず 清水が会見 JBCに公開質問状

WBAから「休養チャンピオン」に棚上げされた清水智信(金子)が29日夕、都内で記者会見を開き、13日の会見で「今後亀田兄弟とは一切関わりたくない」とした自らの発言が個人を中傷するスポーツマンとして恥ずべき発言だったと謝罪した上で、「誰の挑戦でも受けてやろうという気持ち」と現在の心境を明らかにした。さらに記者の質問に答え、「(休養王者にされて)チャンピオンとして軽んじられたと感じた」と改めて不満を訴えた。
 また清水の所属する金子ジムは、この日、日本ボクシングコミッションの林有厚コミッショナー宛に公開質問状を提出し、「休養王者」の定義など、WBAルール上の根拠条文の提示を求めている。正規王者は清水であり、12月7日に予定される正規王者テーパリット対亀田大毅のWBA世界S・フライ級タイトル戦は、暫定タイトル戦もしくは挑戦者決定戦にすべきだという従来からの考えを変えていない。そして「世界チャンピオンの名誉と権利を守る」ため、納得のいく回答が得られない場合はタイトル返上の覚悟もあるとJBCに迫っている。テーパリット―大毅戦直前の12月5日までの回答を求めている。
 なお清水はこの日慈恵医大病院で、試合後判明した右目上部の眼窩骨折の検診を受け、専門医から「スパーリングを含むすべてのトレーニングが許可された」ことも明らかにした。
 会見場には亀田側からこの問題についての代理人として委託されている勝又洋・勝又ジム会長もかけつけ、会見を傍聴。その上で、「WBAはテーパリット-大毅戦を正式にタイトルマッチとして承認している」と反論し、清水側の動きに不快感を示した。

2011年11月29日火曜日

明日WBC女子ダブル世界戦-4選手計量パス






 30日、後楽園ホールで行われるWBC女子世界アトム級、L・フライ級タイトルマッチの調印式と計量が今日午後後楽園ホール展示場で行われ、出場する4選手とも1度でパスした。
 L・フライ級戦に出場する富樫直美(ワタナベ)は会見で「挑戦者にはファイターのイメージがあるが、元チャンピオンなので経験とプライドがあると思うが、自分は現チャンピオンとして迎え撃ちたい。打ち合いの場面があるかもしれないが、それに対応していく」と語った。
 助産師として26日まで勤務していたという富樫。昨日のメディカルチェックでは挑戦者・孫の左薬指に輝く指輪に注目していたが、母親からもらったものだと聞かされて、「な~んだ、結婚しているならそれをモチベーションに戦おうと思ったのに」と笑わせた。
 一方の孫チョーロン(韓国)は多田悦子の王座に敗れて以来2年のブランクをつくっていたがこの10月に復帰戦を判定勝ちしてサビ落とし。多田戦はファイタースタイルで戦ったが「多田さんとは違うスタイルなので1,2回戦ってから戦法を決めたい。面白い試合になると思います。チャンピオンになったらまた日本に呼んで欲しい」と言ってのけた。
 ウェイトは富樫がリミットの48.9キロ。孫が48.8キロ。
 富樫はこのほど「走れ! 助産師ボクサー」という本を出版。試合当日会場でサイン入り本を限定販売する。(NTT出版/1260円・税込)
 アトム級に出場する小関桃(青木)は伊藤まみ(新宿イマオカ)との日本人対決。王者は「フィジカル、戦術とも成長した。明日はそれをいろいろ試せたらいい。試合は甘くはないが、1ポイントもやりたくない」と意欲を隠さない。タイトル初挑戦の伊藤は「世界戦のプレッシャーはありますが、それはいいもの。(小関は)何をやっても強くてうまいが、精一杯がんばります」と語った。スパー経験があり、リーチさに悩まされたという伊藤だが、「それを補うトレーニングをしてきましからもう問題ではないです」とも。
 ウェイトは小関、伊藤ともリミットの46.2キロ。
 またこの日は柴田直子(ワールドS)が小田美佳(宮田)を迎えるOPBF女子L・フライ級王座初防衛戦も行われてトリプルタイトルマッチとなっている。
 当日券の販売は午後4時から後楽園ホール1Fチケットブースで。

2011年11月27日日曜日

ブロナー、鮮烈KO勝利 WBO・J・ライト級決定戦

米国シンシナチで26日(現地時間)行われたWBO世界J・ライト級王座決定戦は、地元の1位エイドリアン・ブロナー(米)がWBO6位ビセンテ・マルティン・ロドリゲス(アルゼンチン)を3回ノックアウトで下し、リッキー・バーンズ(英)が返上した王座を継承した。
 次代のスター候補の声もあがるブロナーがセンセーショナルな戴冠を果たした。スピードで勝るブロナーがメイウェザーばりのスタイルと動きでペースを手中。ワイルドなパンチを振りかざすロドリゲスに3回、右アッパーが炸裂。ヒザが揺れた相手に追撃をかけるブロナーの左がカウンターで決まると、ロドリゲスはロープ際にバッタリと尻もち。そのままカウントアウトされた。タイムは1分43秒。
 22歳の若武者ブロナーは22勝18KO無敗。シンシナチ出身の6人目の世界チャンピオンとなった。敗れたロドリゲスは34勝18KO3敗1分。

石田また初回TKO勝利! カネロ戦の前座

アルバレス-シントロン戦が行われたメキシコシティのリングで、石田順裕(グリーンツダ=WBA・S・ウェルター級2位)がミドル級10回戦に登場。エドソン・エスピノサ(メキシコ)を初回TKOで破った。当初石田の相手は元世界ランカーのホセ・クルスだったが、エスピノサに変更されていた。
 メキシコ・グアダラハラでアルバレス・チームと最終調整を敢行した石田。右をアゴに決めて倒すと、エスピノサは足もとがグラつき、ストップされた。
 4月のジェームズ・カークランド戦以来のリングを飾った石田は24勝9KO6敗2分。
 同じリングではロサンゼルスのサンタクルス兄弟の末弟、レオ・サンタクルス(IBFバンタム級10位)がホルへ・ロメロ(メキシコ)に3回TKO勝ち。戦績を18勝10KO1分無敗とした。

カネロV3 「次はメイウェザーとやりたい」

メキシコシティのモニュメンタル・プラサ・デ・トロス闘牛場で行われたWBC世界S・ウェルター級タイトルマッチは、王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が挑戦者カーミット・シントロン(プエルトリコ=米)に5回TKO勝ちを収め、3度目の防衛を果たした。
 出だしから左フック、左右とシャープなパンチを繰り出すアルバレスがペースを掌握。元IBF&WBOウェルター級王者シントロンもリーチを生かして対抗するが、4回、王者の右を食らいヒザをつくダウン。追撃を受け、ラウンド終了時にはロープにもたれかかるほどダメージを被る。何とか5回開始ゴングに応じたものの、捨て身でリターンするパンチは空をきるばかり。アルバレスのアタックで沈みかけると、主審が割って入った。TKOタイムは2分53秒。
 試合をアメリカへ中継したHBOのインタビューで、「次は誰と対戦するのか?」と質問されたアルバレスは「メイウェザーが来年5月にセットした試合で彼とやりたい」ときっぱり。周囲から驚きの声が上がった。

アルセ5階級制覇 WBOバンタム級決定戦

メキシコの人気選手ホルへ“トラビエソ”アルセが5階級目のベルトを獲得した。WBO世界J・フェザー級王座を返上したアルセが26日(現地時間)メキシコ・マサトランで、アンキー・アンゴタ(インドネシア)に3-0の判定勝利。ノニト・ドネアが返上した空位のWBO世界バンタム級王座に就いた。
 両者は昨年1月以来の再戦。前回は負傷判定勝ちしたアルセが3回、右アッパーから怒涛のラッシュでアンゴタをストップ寸前に追い込む。しかしピンチをしのぐと、インドネシア人は右を武器に食い下がり、勝敗の行方は混沌とする。アンゴタはアルセの執拗なボディー連打を食らってもケロリ。顔面からの出血に見舞われるアルセの失速を誘う。だが、終盤2ラウンズ、またもボディー打ちで優位に立ったアルセが118-110が2者に117-111のスコアで勝利コールを受けた。
 アルセはL・フライ級(WBC)、フライ級(WBC暫定)、J・バンタム級(WBO),J・フェザー級(WBO)に続き、“逆”5階級制覇に成功。
 セミで行われたIBF世界J・バンタム級挑戦者決定戦は、このタイトルの前保持者アルベルト・ロサス(メキシコ)がゾラニ・テテ(南アフリカ)に2-0判定勝ち。スコアは115-112が2者に113-113だった。

2011年11月26日土曜日

亀田興が公開練習 12.7WBA王座V3戦

12月7日にマリオ・マシアスを迎えWBAバンタム級王座3度目の防衛戦に臨む亀田興毅(亀田)が26日、ジムで練習を公開した。
 この日はシャドー、ロープで軽めに動いたあと、首を鍛えるためのトレーニングを数種類披露。「俺は打たれ弱いから」という理由で取り組んでいるようだ。
 また今回の試合では著名トレーナーのマヌエル・シアカ氏がセコンドにつくことも発表された。シアカ氏(67)はガメス、ムニョスらのセコンドとして来日経験もあり、過去には亀田と対戦したランダエタのコーナーにもついていた。

ランカー対決、大内が制す

25日夜後楽園ホールで行われた日本ランカー対決は、L・フライ級4位の大内淳雅(角海老宝石)がミニマム級6位濱中優一(国際)に8回3-0判定勝ち。2009年3月以来の再戦も制した。
 独特のフォームで迫る濱中をシャープな左ジャブ、右クロスで大内がさばく展開。好打を浴びる濱中も最後まで前に出たが、大内に危険な場面はなく、ジャッジ3者皆79-74をつけるスコアで勝利した。
 控室では一度敗れた田口良一がチャンピオンカーニバルに出場することに触れ「勝手にライバル視しています。(田口に)勝ってもらって挑戦者に選んでほしい」と語った。

カネロ×シントロン 明日WBC・S・ウェルター級戦



 現地時間の26日、メキシコシティのプラサ・デ・トロ闘牛場で挙行されるWBC世界S・ウェルター級タイトルマッチの計量が25日行われ、王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)-挑戦者カーミット・シントロン(プエルトリコ=米)ともリミットの154ポンド(69.85キロ)を計測した。
 オフィシャルはレフェリーがエクトル・アフー(パナマ)、クリス・テジェス、ロバート・タッパー、ダビッド・ビルセルコビッチ(いずれも米国)。プロモーターはGBPとカネロ・プロモーション。アンダーカードで石田順裕(グリーンツダ=WBA・S・ウェルター級2位)が10回戦で登場を予定している。

2011年11月25日金曜日

亀田大が公開練習

来月7日に大阪府立体育会館でテーパリット・シンワンチャー戦を控える亀田大毅(亀田)が25日、都内のジムで公開練習を行った。
 シャドー、ミット打ちと軽めのトレーニングを披露した大毅。「ここ一年間は脚を使おうと意識して練習していた」と語り、軽快な動きを見せた。またフライ級から階級を上げることにも触れ「フライでは(体が)スカスカやったから。その頃よりは強いんじゃないですか」と語った。

2011年11月23日水曜日

マルガリートにライセンス交付 コット戦ゴーサイン

12月3日ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で予定されるS・ウェルター級ビッグマッチ、ミゲール・コット(プエルトリコ)-アントニオ・マルガリート(メキシコ)の3年余ぶりの再戦が無事挙行される運びとなった。ニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)が義務付けていた右目の検査をマルガリートがクリアーし、憂慮すべき事態は回避された。
 マルガリートは1年前のパッキアオ戦で被った右目の負傷が原因で、リング復帰が遅れていた。一時はそのまま引退という噂もあったが、治療の甲斐あって回復。すてにアメリカの著名眼科医からお墨付きをもらっていた。しかしNYSACは10月末、メキシカンのライセンス請求書類が不十分だとし、再検査を言い渡していた。今週月曜日21日(現地時間)メキシコ・キャンプからニューヨークへ飛んだマルガリートは、2人のドクターの検査を受け、試合に支障がないことが判明。プロモーターのボブ・アラム氏をはじめとする関係者たちを安堵させた。
 すでにMSGのチケットは1万8千枚売れており、試合をPPV放映するHBOも先週末から前ものシリーズ「24・7」をスタートさせている。「私はMSG以外のリングでは戦わない」と語っていたコットも一安心。それでも「彼の目が悪くても、私は勝つためにどんなアドバンテージでも有効に使わさせてもらう」とリベンジに燃えている。

黒田2-1判定防衛 山口に苦戦のV2 日本L・フライ級戦

チャンピオンまたしても大苦戦――日本ライト・フライ級タイトルマッチは23日午後、神奈川県川崎市とどろきアリーナで行われ、地元のチャンピオン黒田雅之(川崎新田)が挑戦者日本同級10位山口隼人(TAEM10COUNT)を2-1の判定で下し2度目の防衛を果たした。
 前半は昨年度の新人得王山口が優勢。4ラウンドには右フックを決めてチャンピオンに8カウントのダウンを与えた。しかし後半黒田もこの不覚のダウンに奮起してプレッシャーをかけ反撃。トータルで試合を支配してスプリットながら判定をものにした。黒田は8月の初防衛戦でも佐野友樹(松田)を相手にやはり2-1判定勝ちしている。さすがにダウンは不面目だったようでリング上で観衆に「すみませんでした」と謝り「今度は笑ってインタビューに答えられるように頑張ります」と心機一転を誓った。25歳の王者はこれで21勝13KO3敗。

2011年11月21日月曜日

ロドリゲス競り勝つ WBA・L・フライ級暫定王座決定戦

メキシコのマサトランで19日(現地時間)挙行されたWBA・L・フライ級暫定王座決定戦は、地元のホセ“トリート”ロドリゲス(メキシコ=4位)がネトラ・サシプラファー(タイ=6位)に2-1判定勝ちを収め、無敗のままベルトを巻いた。
 荒らしいパンチを振りかざして攻め込むネトラ。初回ラッセル・モーラ主審(マレス-アグベコ戦を裁き、ローブローを見逃し)から低打で減点を食らう。前半はロドリゲスがブローの正確さで勝ったが、5回あたりからタイ人のヒット数が目立つ。6回、主審ブレークコール後の加撃で、今度はロドリゲスが減点される。続く7回にはネトラがダウンをゲットし攻勢をかけるが、相手を押さえつける反則で2度目の減点が科される。だが流れはタイ人に傾き、消極的なメキシカンを後退させる。そのままネトラが押し切ったようにも見えたが、公式スコアは114-112,113-111,111-113とスプリットデシジョンで地元のロドリゲスが支持された。
 ロドリゲスは27勝16KO無敗。惜敗したネトラは27勝13KO2敗。
 正規チャンピオンにローマン・ゴンサレス(ニカラグア)だけが君臨していたこのL・フライ級だが、今回またも不自然なかたちで暫定王者が生まれた。

モンティエル血だるま テラサスに屈する

元WBC&WBO世界バンタム級チャンピオン、フェルナンド“コチュリート”モンティエル(メキシコ)-WBA・S・バンタム級1位ビクトル・テラサス(メキシコ)によるWBC・S・バンタム級シルバーベルト決定戦が19日(現地時間)メキシコ・ロスモチスで行われた。
 衝撃のKO負けを喫したドネア戦後、2連続KO勝ちと好調だったモンティエルに対し、4歳年少のテラサス(28歳)は前半から左右連打で元3階級制覇王者を追い込むなど優勢。5回には右でモンティエルを倒し、リードを広げる。地元ファンの声援を受けるモンティエルはコンビネーションで挽回に努めるが、7回、左マブタをカット。テラサスが攻勢をかけると、右目も切り、凄惨な顔面に。8ラウンド終了時の公開スコアリングで、5から6ポイントの差をつけられる。それでも終盤懸命に反撃し会場を沸かせたが、時すでに遅し。オフィシャルスコアは115-112,115-113、114-113と小差ながら3-0でテラサスの勝利。
 世界戦線から一歩後退したモンティエルは46勝36KO4敗2分。敵地でレンドール・ムンロー(英)に敗れて以来7連勝のテラサスは、32勝18KO2敗1分。

カサレス、再起戦飾る

前WBA世界S・フライ級王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)が19日(現地時間)メキシコ・アカプルコのリングで、同国のアダン・ガルシアに7回TKO勝ち。今年8月日本で清水智信(金子)に王座を奪われて以来の再起戦を飾った。
 2回、ノーランカーのガルシアの左を食らいバランスを崩すなど不安定な面も見られたカサレスだったが、4回にダウンを奪い、展開をコントロール。食い下がるガルシアを7回左構えから狙いすました左で倒すと、相手はストップされた。TKOタイムは1分41秒。
 カサレスは、この一戦からバンタム級で世界を目指すと言っている。
 メインのWBC・S・ライト級シルバーベルト戦は、これが2度目の防衛戦となる王者ロベルト“マッサ”オルティス(メキシコ=WBC10位)が同国のカルロス・ウリセスを4度倒し、6回1分38秒TKO勝利。戦績を22勝19KO1分無敗とした。

2011年11月20日日曜日

中部のランカー対決 川瀬がダウン乗り越え判定勝ち

20日、愛知県刈谷市産業振興センターあいおいホールにて行われた中部のライト級ランカー対決、同級2位 川瀬昭二(松田)と同級10位 小出大貴(緑)の一戦(8回戦)は、ダウンを奪われるピンチを乗り越えた川瀬が2-1の判定勝ちで生き残り、7月の東洋タイトル挑戦失敗からの再起を果たした。採点は76-75で川瀬の勝ちが2人と、残る1人は77-74で小出の勝ち。
 開始から前に出て攻勢をかける川瀬が序盤を抑える。しかし波乱は5回、小出の左ストレートで川瀬がダウン。後半、素晴らしい負けん気で追い上げた小出だが、しかし終始前に出ながら冷静に打ち合った川瀬が接戦をものにした。
 セミファイナルでは日本L・フライ級2位の佐野友樹(松田)が、町田ヨシトモ(グリーンツダ)相手に三者三様の引き分けで、8月の日本タイトル挑戦失敗からの再起戦を勝利で飾ることは出来なかった。採点は77-76(佐野)、77-76(町田)、76-76。
 メインの前には、前東洋太平洋S・バンタム級チャンピオンの大橋弘政(HEIWA)がリングに上がり、来年3月18日に同会場での東洋太平洋S・バンタム級チャンピオン 小國以載(VADY)への挑戦と、第一子の誕生が報告され、感謝と決意を述べた。

チャベスJr、TKO初防衛

米テキサス州ヒューストンで19日(現地時間)行われたWBC世界ミドル級タイトルマッチ、王者フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)-挑戦者4位ピーター・マンフレドJr(アメリカ)の一戦はチャベスが5回1分52秒TKO勝ちで初防衛に成功した。
 2ラウンドからチャベスが左右ボディーを中心にプレスをかけてリード。4回、マンフレドが勇敢に打ち返し、ヒートアップする。しかし5回、チャベスの右が急襲。グラついた挑戦者はロープへ避難したが、チャベスは雨あられの連打で追い詰め、ストップに持ち込んだ。
 勝者はリングサイドで観戦したWBCミドル級名誉王者セルヒオ・マルティネスを「リスペクトしている」、ライバルのカネロ・アルバレス(WBC・S・ウェルター級)について「ファンのために試合を実現したい」と語るが、「ボブ・アラム(プロモーター)が組む試合に臨むだけ」とコメントした。
 チャベスは44勝31KO1分1ノーコンテスト。マンフレドは37勝20KO7敗。

ディブ初回KOでV1 IBFフェザー級

オーストラリア・シドニーのホームブッシュ・スポーツセンターで19日夜行われたIBF世界フェザー級タイトルマッチは、王者ビリー“ザ・キッド”ディブ(豪州)が挑戦者8位アルベルト・セルビデイ(イタリア)に初回KO勝利。初防衛に成功した。
 開始ゴング後レバー打ちを浴びせたディブがペースを掌握。スリップダウンしたセルビデイを、左右連打でロープへ追い込んだディブが左レバー一閃。ニュートラルコーナーに沈んだセルビデイは、そのまま立てなかった。KOタイムは2分38秒。
 ディブ(26歳)は33勝20KO1敗。世界初挑戦のセルビデイ(36歳)は初黒星だった。31勝7KO1敗2分。
 ディブはオーストラリアで今月30日防衛戦を予定する同級WBAスーパーチャンピオン、クリス・ジョン(インドネシア)との統一戦を希望している。

アルセがS・バンタム級王座を返上

西岡利晃(帝拳)とともにノニト・ドネアの有力な対戦者と見られるホルへ“トラビエソ”アルセ(メキシコ)が保持していたWBO世界J・フェザー級(S・バンタム級)タイトルの返上を申し出た。王座を放棄したアルセは、今月26日予定する試合(メキシコ・マサトラン)で、アンキー・アンコタ(インドネシア)と対戦するが、この一戦はWBO世界バンタム級王座決定戦として挙行されることになった。
 先日行われた山中-エスキベル戦のWBCバンタム級王座決定戦同様、ドネアが返上するベルトを争うもの。アルセはこの試合でL・フライ、フライ、S・フライ、S・バンタム級に続き、1クラス下げて5階級制覇を狙う。アンコタのランキングが6位と低いながら、WBOはフランスシスコ・バルカルセル会長直々、決定戦の承認を与えたというが……。アルセとアンコタは昨年1月対戦し、アルセが負傷判定勝ちしている。
 それでもドネア戦が消滅するわけでなく、アルセは勝てば、S・バンタムに再び上げ、ビッグマッチを目指す野望がある。

村田がMVP アマ全日本選手権

岐阜産業会館で開催中の第81回全日本アマチュア選手権大会は20日決勝が行われ、実施7階級で今年度チャンピオンが決まった。
 世界選手権で日本人最高の銀メダルに輝いたミドル級村田諒太(日連推薦)は岡田良綱(日連推薦)を寄せつけない強さ。初回2度のダウンを奪い91秒RSC勝ちを飾った。すでにロンドン五輪出場を決めている村田はさらに今大会MVPにも輝き、充実の2011年を締めくくった。
 またスーパー高校生と評判の井上尚弥(日連推薦)は林田太郎(日連推薦)にポイント勝ちし、初の全日本チャンピオンの座を射止めた。一方、同じ高校3年生ながら2年連続の全日本選手権制覇を目ざしたライト級藤田健児(日連推薦)は成松大介(九州)と好試合の末ポイント負け。井上は技能賞、敢闘賞に成松が選ばれている。
 各級決勝の結果は以下のとおり(左が勝者)。
LF 井上尚弥 ポイント 林田太郎
F  須佐勝明 ポイント 青木貞頼
B  藤田大和 ポイント 中澤 奨
L  成松大介 ポイント 藤田健児
LW 川内将嗣 ポイント 服部聖志
W  鈴木康弘 ポイント 皆川直輝
M  村田諒太 RSC1回 岡田良綱

岩佐も戴冠、ジェロッピに判定勝ち 日本バンタム級王座決定戦


 ミニマム級は世界チャンピオンになった八重樫東が返上していたものだが、こちらはやはり世界王者になった山中慎介の返上していたベルトの争奪戦。日本バンタム級王座決定戦は、18日後楽園ホールのメインカードとして行われ、日本同級1位岩佐亮佑(セレス)が同4位ゼロフィット・ジェロッピ端山(千里馬神戸)を大差の判定で破り、三田村に続いて新チャンピオンになった。 3月に山中に挑戦して激闘の末に撃退されていた岩佐だったが、それから8ヵ月遅れのベルト獲得。
 アマチュアの実績があるサウスポー岩佐は落ち着いた試合運びで序盤を制した上、5ラウンドに左アッパーでダウンを奪って完全に優位に立ち、そのまま大差の判定で新チャンピオンになった。とはいえ、高い期待に応えようと岩佐はKOを狙ったものの、経験あるジェロッピの動きを完全には読みきれず。意外に守りの固いジェロッピに対し、5回のダウンに繋げた左アッパー以外に会心の一打を浴びせることはならなかった。スコアは97-92、98-92(2人)で全ジャッジが明白な岩佐の勝利につけていた。
 決して容易ではない相手をしっかり制して勝ったものの、本人は納得しない。「今日はだらしない場面もあったのでもっと頑張りたい」と殊勝だった。セレスジムは設立8年目にして初のチャンピオン誕生。元世界王者のセレス小林会長は「よくやったよ」と愛弟子を称え、岩佐も「ベルトを獲ったのが唯一の収穫です」と、顔をほころぱせた。
※写真は5R、左アッパーを決めジェロッピをダウンさせた岩佐

三田村、世界5位国重破り新王者 日本ミニマム級王座決定戦


 18日夜後楽園ホールで行われたダブル日本王座決定戦の第一試合、ミニマム級は、日本同級1位の三田村拓也(ワールドスポーツ)がWBC同級5位国重隆(ワタナベ)を3-0の判定で破り新チャンピオンになった。
 最軽量のクラスでしかも10勝1KOの三田村と22勝2KOの国重とあって派手なシーンにはならない。両者必死に手を出し接戦を展開した。結局最後までどちらかが完全にペースを握ることはなかったものの、三田村の有効なヒットが上回り、96-94、97-94、98-93と3人のジャッジ全員が三田村の勝ちを支持した。
 新チャンピオンは27歳。アマ(中大)でも全日本チャンピオンになったことがなかっただけに、初のチャンピオンに涙を流して感喜していた。国重(35)の世界5位らしからぬデキに救われた点もあったが、ワールドスポーツジムにとって初めての王者誕生は。「苦しい場面を乗り越えることができたのは応援のみんなのおかげ。これから防衛を続けていきたい」と意気込みを語った。
※写真は国重に左アッパーを決める三田村

2011年11月16日水曜日

松本亮、B級プロテスト合格-12月31日いよいよデビュー




 大橋ジムからプロ入りする高校4冠、松本亮(横浜高3年)が15日、後楽園ホールでにB級(6回戦)でプロテストを受験し、今日合格が発表された。
 プロでの第一歩となった昨日のプロテストは「特別な緊張はありません。でも落ちたらかっこ悪いから少しは緊張しますけど(笑)」と言い残してジムの先輩・原隆二(日本ミニマム級3位)と3ラウンドのスパー。松本は臆することなく原とグローブを合わせ、ルーキーとは思えない激しい攻防を展開した。ジャブから攻め込んだかと思うとカウンターを取り、強烈なボディーブローをめりこませるパフォーマンスを披露。原が熱くなるシーンもあった。「強いですね。身体の差もあるので(原はミニマム、松本はS・フライ)こっちも本気でやりました」と先輩。
 松本は12月31日横浜文化体育館で行なわれる内山、細野ダブル世界戦のアンダーカードでデビューする。

2011年11月14日月曜日

第3戦も接戦! パッキアオ辛くも判定勝ち


 マルケスに無情の裁定――?。12日(現地時間)ラスベガスのMGMグランドで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは王者マニー・パッキアオ(フィリピン)がマジョリティー・デシジョンで勝利を得たが、挑戦者フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)を支持する声が大きく、勝利者コール後、アリーナが騒然となった。
 第1戦、第2戦とも判定が議論を呼んだカードは、この第3戦でも大きな論議を巻き起こした。1、2戦と異なりダウンシーンはなし。パッキアオはこれまで猛威を振るった強打が不発。特に王者の左に対する挑戦者のディフェンスが秀逸で、12ラウンドを通じてダメージを被るシーンがなかった。同時に距離を保ちながら右フック、ストレートを叩き込み、パッキアオの焦りを誘う場面も見受けられた。中でも5、9ラウンドあたりの攻勢はアリーナを大いに沸かせた。メキシカンが主流を占めるスタンドは、パッキアオにとりアウェーの雰囲気も。終了ゴングにパッキアオの笑顔はなかった。
 しかしアナウンスされたオフィシャルスコアはロバート・ホイルが114-114、デーブ・モレッティが115-113、グレン・トゥローブリッジが116-112と、2-0でパッキアオの防衛(ジャッジは3者ともネバダ州)。ちなみに放映したHBOの採点は116-112でマルケスの勝ちだった。第4戦の可能性もありそうだ。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

ブラッドリーTKO防衛 カサマヨールを3度倒す


 パッキアオ-マルケス戦のセミで行われたWBO世界J・ウェルター級タイトルマッチは王者ティモシー・ブラッドリー(米=WBC休養王者)が挑戦者ホエル・カサマヨール(キューバ)を8回2分59秒TKOで下し、ベルトを守った。
 10ヶ月ぶりのリングとなったブラッドリーは、この一戦からトップランク社傘下に。コンスタントにプレスをかけると、4回カサマヨールはホールディングで減点1。さらにブラッドリーは5回に左で倒し、6回にもダウンを追加。8回終了間際、左ボディーでまた倒すとキューバ人コーナーのミゲール・ディアス・トレーナーがタオルを持って棄権を申し出た。
 ブラッドリーには対立チャンピオン、アミール・カーンとの統一戦のオファーがある。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

ブルゴスが2冠奪取 無敗クルス下す


 パッキアオ-マルケス戦のリングで行われたWBCシルバーベルト&WBOラティーノS・フェザー級タイトルマッチ(10回戦)は、日本で長谷川穂積と対戦したファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)が、WBOラティーノ王者ルイス・クルス(プエルトリコ)を2-0判定で破り、2つのベルトを手にした。
 試合は大きなヤマ場はなかったが、ブルゴスが序盤からリーチを生かした左、右オーバーハンド、左右ボディーを随所に決めてリード。無敗のクルスも中盤、前進して右を見舞うなどし、ポイントを拮抗させる。しかし8、9ラウンドにメキシカンが右を命中させ、勝利をもぎ取った。公式スコアは一者が95-95だったが、他の2者は97-93、98-92と大差でブルゴスを支持した。
 空位のシルバーベルトと地域王座を巻いたブルゴスは28勝19KO1敗。クルスは19勝15KO1敗。
 同じくIBFラティーノJ・ウェルター級戦は王者で、トップランク社のプロスペクト、マイク・アルバラード(米)が9ラウンドまでの採点で0-3で劣勢だったが、最終10回、相手のブレイディス・プレスコット(コロンビア)からダウンを奪い、追撃でストップに持ち込んだ。TKOタイムは1分53秒。(三浦勝夫)
=PHOTO/MARSH STARKS=

2011年11月13日日曜日

内藤大助、引退発表


昨夜テレビのアスリートトーク番組で引退を発表した元WBC世界フライ級王者内藤大助(宮田)が13日、所属事務所で改めて会見をおこない、引退について語った。
元王者は「(亀田興毅への)リベンジをと再起したが(亀田が)初防衛戦で負けたのがモチベーション的に一番大きかった。ポンサクレックとの5度目ではモチベーションが上がらなかった。じっくり考えて時間はかかったが引退することに。体力に自信あったがモチベーションが…。いまはすっきりしています」と経緯を説明した。決断したのは二ヵ月程前だったという。
「まさか世界チャンピオンになれるとは思っていなかった。ここまで来れたのは応援してくれた方々のお陰」とファン、家族、関係者に謝意を延べ、宿敵亀田兄弟にも「僕を強くしてくれた大きな存在。これからも頑張ってほしい」。ベストファイトにベルトを奪ったポンサクレックとの第3戦を挙げ、後進に「あきらめからは何も生まれない」と幾多の苦労を乗り越えた王者らしい言葉を残した。
今後については「テレビの仕事は厳しい世界で不安もあるが頑張っていきたい」と語っている。

2011年11月12日土曜日

トラウト圧勝 ローポルトをTKO WBA世界S・ウェルター級戦

米テキサス州エルパソのコーエン・スタジアムで11日(現地時間)行われたWBA世界S・ウェルター級“レギュラー”王座のタイトルマッチは王者オースティン・トラウト(米)が挑戦者フランク・ローポルト(豪州)を6回2分32秒TKOで破り、2度目の防衛を果たした。
 開始ゴングからトラウトがワンサイドにコントロール。初回ダウンを奪ったトラウトが早期決着を予感させたが、王者は慎重に対処。それでもコンスタントなトラウトのパンチを浴びて挑戦者はタフネスで対抗するのみ。6回、鼻血に染まり、KO負け寸前となったローポルトをラファエル・ラモス主審が救った。トラウトは24勝14KO無敗。ローポルトは15勝7KO5敗。
 このクラスのWBA王者はミゲール・コットがスーパー王者に、アンソニー・マンディンが暫定王者に君臨している。

パッキアオ143、マルケス142


 明日12日、ラスベガスのMGMグランドで挙行されるマニー・パッキアオ(フィリピン)-フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の試合の公式計量が11日試合会場で行われ、パッキアオは143ポンド(64.86キロ)、マルケスは142ポンド(64.41キロ)を計測した。試合はパッキアオが保持するWBO世界ウェルター級王座が懸けられるが、両陣営の合意により、ウェルター級リミット147ポンドを3ポンド下回る144ポンドが契約ウェイトとなっている。
 今回のパッキアオの体重は5月のモズリー戦より2ポンド軽く、マルケスのウェイトはメイウェザーと対戦した時と同様だった、パッキアオとマルケスはこれが3年ぶり3度目の対決となるライバル同士。過去はパッキアオの1勝1分。
 セミで行われるWBO世界J・ウェルター級戦は王者ティモシー・ブラッドリー(米)がリミットの140ポンド(63.50キロ)でパスしたが、挑戦者ホエル・カサマヨール(キューバ)は1回目141ポンド。しかし再計量で140ポンドに落とし、事なきを得ている。
 なお試合の模様は明日昼からWOWOWがエキサイトマッチスペシャルとして生中継する。
※写真は計量をともにパスした後ポーズをとるパッキアオ(左)とマルケス

訃報・共同通信の戸田康文記者逝く

共同通信社運動部のボクシング担当記者、戸田康文氏が10日午後8時29分、すい臓がんのため入院先の横浜市内の病院で死去した。40歳だった。
 戸田記者は神奈川県出身。共同通信社に入社し、運動部記者として勤務。ボクシング、アマチュア野球、ラグビー他を担当したが、特にボクシングは昔からのファンだったことから思い入れが強く、東京はもちろん、大阪勤務の間もボクシングの取材を続けてきた。
 戸田氏の葬儀は、明日13日午後18時から19時まで通夜、14日午前10時か11時まで告別式が営まれる。いずれも、神奈川県横浜市南区井土ヶ谷下町214-1・井土ヶ谷奉斎(☎045-710-7676)で。喪主は父・戸田久仁雄氏。

トラウト☓ローポルト 明日WBA・S・ウェルター級戦


 明日11日(現地時間)米テキサス州エルパソで挙行されるWBA世界S・ウェルター級タイトルマッチの計量が行われ、チャンピオン、オースティン・トラウト(米)-挑戦者フランク・ローポルト(オーストラリア)とも無事にパスした。試合地に近いニューメキシコ州ラスクルーセス出身のトラウトはリミットの154ポンド(69.85キロ)、メルボルンからやってきたローポルトは152.5ポンド(69.17キロ)を計測した。
 これが2度目の防衛戦となるトラウトは「私のゴールは、この階級のベルトを統一すること。コット、アルバレス、バンドリッジ誰とでもやる。今のところ、カークランド、アングロの方が有名だけど・・・」。世界初挑戦のローポルトは、「私は彼より強い選手に勝っている。プレッシャーをかければ、試合は最後まで行かないだろう」
 一時、トラウトの相手に日本の野中悠樹(尼崎)の名前が挙がっていた。
※写真は計量後記念撮影に応じる両選手

大毅-テーパリット戦発表 清水は休養王者扱い


 12月7日大阪の「亀田祭り」に出場するWBA世界S・フライ級1位・亀田大毅(亀田)は、WBA同級王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に挑戦することが決まった--と10日亀田ジムが明らかにした。これにより興毅-マリオ・マシアス(メキシコ)のWBA世界バンタム級戦とともに予定通り「ダブル世界タイトルマッチ」として行われる。
 テーパリットは暫定王者だったが、ウクライナのドネツクで開催されたWBAの年次総会で、正規チャンピオンとして認められ、これまで正規チャンピオンだった清水智信(金子)は「休養チャンピオン」へと棚上げされた。大毅は当初清水智信に挑戦するはずだったところ、清水が8月の王座獲得戦で眼窩底骨折を起こし、当分試合ができなくなった。亀田陣営は日本では認められない暫定タイトル戦ではなく正規の世界戦を行おうと、WBA総会に出かけ働きかけていたもの。
なお「休養王者」となったことについて清水側にはWBAから連絡は届いていないという。

2011年11月11日金曜日

“スモーキン・ジョー”死す


 元世界ヘビー級チャンピオンのジョー・フレージャーが7日(現地時間)、フィラデルフィアの自宅で死亡した。67歳だった。9月に肝臓がんがみつかり、ホスピスで治療を受けていた。
 44年サウスカロライナ州出身。64年の東京五輪に補欠で代表となり、代役出場で金メダル獲得。翌年プロ転向。182センチとヘビー級では小柄ながら後退を知らないファイターで、機関車が驀進するような戦法から“スモーキン・ジョー”と異名をとった。モハメド・アリに初めて勝ったボクサーとして有名で、1971年3月8日、ニューヨークのMSGで行われたアリとの第一戦は「世紀の一戦」と試合前から騒がれ、世界中で衛星テレビを通じて観戦したファンは3億人と言われた。実際に試合も歴史的名勝負となり、フレージャーが判定勝ちで世界タイトルを守った。最終回には得意の左フックをアゴに決めてアリから痛烈なダウンを奪っている。
 アリとは3度戦い1勝2敗。「スリラ・イン・マニラ」の名で知られる第3戦では14回死闘の末にセコンドに試合を止められTKO負けした。
 モハメド・アリとはボクシング史上もっとも有名なライバル関係といわれ、アリは訃報を受けて「我々は偉大なチャンピオンを失った」と声明で死を悼んだ。
 76年にフォアマンとの再戦に敗れ引退し、81年に1度再起して引き分けた試合を含め37戦して32勝27KO4敗1分。敗れたのはアリ、フォアマンの2人だけだった。
※写真は昨年4月米国のテレビ局ESPNのパーティに出席した時のジョー。=Photo/RayBailey=

勝って反省忘れず 粟生・山中の一夜明け会見


 6日のWBCダブル世界タイトル戦でスーパーフェザー級王座の2度目の防衛に成功した王者粟生隆寛と同バンタム級王座決定戦を制して新王者になった山中慎介(ともに帝拳)の一夜明け会見が7日、新宿区神楽坂の帝拳ジムで行われた。粟生も山中も強打者を相手に厳しい戦いだったが、激しい打撃戦を繰り広げた割には顔に目立った傷はなかった。 前夜の戦いを振り返って粟生は「すっきりしない。反省することは反省して次を見て頑張って行きたい」と2-1の際どい判定に反省しきり。一方の山中も「一睡もしていない。家にいるときからこのベルトをずっともったままです」と悲願のベルトを手に「改めてチャンピンに成ったんだな、と思った」とベルトの重みを実感していた。しかし、ともに新たに多くの課題が露呈した戦いでもあった。
 距離をとって戦う戦略が不発、劣勢を強いられたラウンドもあった粟生は己の未熟さを反省。「しっかり修復して次を頑張りたい」と気持ちを引き締めた。山中もダウンを奪ってすぐにダウンを奪われた拙攻に「ビデオを見たが、直さなければ行けないところがいっぱいあった。そこはスパーリングなどて直していきたい」とこちらも反省を口にしての一夜明けだった。
 また次回防衛戦を含めて両王者の今後について浜田剛史代表は「粟生も反省している。山中も悪いところが見つかった」と分析。次回防衛戦を来年3月に予定、12月のWBC総会に西岡も交えて3人が出席。浜田代表は「その時に決まる」と西岡も加わったトリプル世界戦の可能性も匂わせた。
※写真はグリーンのWBCベルトを手に揃って記者会見に出席した粟生(右)と山中の両チャンピオン

五十嵐世界挑戦権ゲット 日本王座は返上



 五十嵐も世界へ接近――6日のダブル世界タイトル戦と同じリングで行われたWBC世界フライ級挑戦者決定戦は、同級2位の五十嵐俊幸(帝拳)が同1位のウィルバート・ウイカブ(メキシコ)を大差3-0判定に破り、現王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)への指名挑戦者となった。五十嵐は長身を生かしてアウトボクシングに徹し、インファイトを望むウイカブの大きなパンチをかわし続けた。中盤距離がつまり攻めこまれる場面もあったが決定打を許さず、11回には左目をカットしたものの、最悪事態には至らなかった。スコアは116-112、116-111、114-113。
 ポンサクレックは1度は自由選択の防衛戦を行うことが許されるが、そのあとは五十嵐の挑戦を拒むことはできない。なお五十嵐は日本タイトルを返上している。
※写真上は終盤ウイカブを攻める五十嵐。下は初体験の12回を戦い抜き、勝ち名乗りを受ける五十嵐

2011年11月7日月曜日

粟生からくも2-1判定防衛 WBC世界S・フェザー級戦



 WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチは同バンタム級王座決定戦とのダブルイベントのメーンとして6日、東京代々木第2体育館で行われ、王者の粟生隆寛(帝拳)が同級8位のデビス・ボスキエロ(イタリア)の挑戦を2-1のスプリットデシジョンで撃退した。粟生はからくも2度目の防衛成功。
 ボスキエロはガードが固く、粟生は攻略に苦労したが、後半、右のボディーブローを多用してなんとかポイントに結びつけた。8ラウンドが終わっての公開採点で3ジャッジが揃って粟生優勢を支持したのに、終わってみればジャッジのフォード(米)、ホントンカム(タイ)2人が115-113で粟生の勝ち、残るルイス(英)が逆に116-113でボスキエロの勝ちを支持する2-1判定。チャンピオンの詰めがいまイチだったことを物語る。終了のリング上で粟生は苦虫を噛みつぶしたような顔。「勝てたことが唯一の収穫」と語り、「相手はすごかった。サウスポーを、そして僕をものすごく研究してきたと思う」と敗者の顔つきで振り返った。本田会長は「試合前の控室から調子が悪く、足が全然動かなかった。なぜ調子が悪くなったか、調べてみないと……」と、試合そのものよりも、コンディショニングに納得がいかない様子だった。≪AS≫
※写真上は挑戦者ボスキエロの顔面に左ストレートを打ち込む粟生。下は苦闘の末ベルトを守った粟生と、新たにベルトを獲得した山中の帝拳の王者コンビ

山中日本8人目の世界王者に WBCバンタム級王座決定戦



 WBC世界バンタム級王座決定戦は6日、国立代々木第2体育館で行われ同級3位山中慎介(帝拳)が同級2位クリスチャン・エスキベル(メキシコ)を11ラウンドTKOに破って新チャンピオンになった。6ラウンドに山中、7ラウンドにエスキベルがダウンを奪うというスリリングな試合だったが、最後にものをいったのは山中のパンチ力。11回にダウンを追加してレフェリー・ストップを呼び込み、9連続KOでベルトをものにした。また日本の現役世界チャンピオンは8人となり、これは過去最多である。リング上で新チャンピオン山中は「最高の気分です。ダウンしたのだけが心残り」と明るい顔で語った。≪AS≫
※写真上は大和心トレーナーの肩車の上で喜ぶ新チャンピオン。下は右フックでエスキベルを攻める山中

2011年11月5日土曜日

粟生-ボスキエロとも勝利を確信 調印式




 6日の決戦が迫る中、WBC世界S・フェザー級王者の粟生隆寛(帝拳)は4日、調印式と試合直前の記者会見に出席。前日の予備検診に続き挑戦者(7位)デビス・ボスキエロ(イタリア)と顔を合わせた。
「誰もが分かる、圧倒的なかたちで勝ちたい。その上でKOできれば最高です」とチャンピオンは語り、一方の挑戦者は「これまで4つのタイトルを獲得したが、今回が一番重要だと分かっている。ベルトなしで国には戻れない。どんな試合をするかは、1ラウンドを見てもらえば分かるでしょう」とこちらも自信と余裕をアピールしていた。
 試合は山中慎介-クリスチアン・エスキベル戦が挑戦者決定戦から空位の正規王座決定戦に昇格したため(別掲記事参照)、ダブル世界タイトルマッチとして行われることに。同僚の山中にチャンス到来とあって、粟生もこれを歓迎した。
 フライ級の五十嵐俊幸(帝拳)-ウィルバート・ウイカブ(メキシコ)の試合は、勝者が王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)への指名挑戦者となる、これも注目の12回戦。五十嵐が「コンディションは今まで最高なので、最高の試合をする。判定、KOにはこだわっていない、作戦を実行するだけ」と言えば、対するウイカブは「五十嵐が打ち合いを望めばKOを狙う。(足を使って)回るようなら、12回でも15回でも戦うつもりだ」とけん制した。なお、3試合とも日本製の8オンスのグローブが使用される。
※写真は上から、ダブル世界戦+挑戦者決定戦に出場する6選手、ボスキエロとのツーショット撮影で笑顔を見せる粟生、フライ級の挑戦権を争う五十嵐とウイカブ

山中-エスキベル戦が「世界王座決定戦」に昇格


 6日に「WBC世界バンタム級挑戦者決定戦」として予定されていた同級2位クリスチャン・エスキベル(メキシコ)対同3位山中慎介(帝拳)の試合が、正規の「世界王座決定戦」に格上げされた。4日の記者会見の席上、立会人のマウリシオ・スライマンWBC事務局長が明言したもの。これにより6日の代々木体育館第二競技場の試合は粟生-ボスキエロ戦とともにWBCのダブル世界タイトル戦+WBC世界フライ級挑戦者決定戦となる。
 記者会見に同席した山中は、「10分前に聞かされ、興奮している。勝って夢だったこの緑のベルトを巻きたい」と、意欲満々。「基本は打たせずに打つこと。中盤以降にKOしたい」と必勝宣言した。一方相手のエスキベルも、「(決定戦になり)感動した。このベルトをメキシコに持って帰りたい」と、勝者に与えるためスライマン氏が持参したWBCベルトにキスしてみせた。
 この王座はノニト・ドネア(比)が正規王者だったが、10月22日の防衛戦でオマール・ナルバエスに勝った後の記者会見で「今後はS・バンタム級に上げて戦う」と宣言。WBCは文書による「返上届」の提出を求め、これを待って山中-エスキベル戦を「王座決定戦」に格上げする方針だった。ところがドネアは私的な行事が忙しく連絡してこないため、WBCが「返上」と決断をくだしたもの。「ナルバエス戦の承認を受ける際、トップランク(プロモーター)とドネアは“バンタム級最後の試合”として書類にサインしているから、問題はない」とスライマン氏はこの措置の正統性を強調した。新チャンピオンにどんな指名戦が義務づけられるかは、11月ラスベガスで開催される年次総会で協議されるという。
※写真 この緑のベルトを手にするのは山中(左)か、ウイカブか?

亀田興毅の相手は12位のマシアス

 12月7日に大阪府立体育会館で予定される亀田兄弟のダブル世界タイトルマッチのうち、兄・興毅のWBA世界バンタム級王座防衛戦の相手が、同級12位のマリオ・マシアス(メキシコ)に決まった。BOXRECによると、マシアス(26)のレコードは23勝11KO7敗。北米王座についたことがあるが、今年2月にはS・バンタム級でWBOラテン王座をジョナタン・ロメロ(コロンビア)と争い判定負けしている。
 この日は「亀田祭り」として、興毅・大毅・和毅の3兄弟が出場を予定しているが、メインイベントとなる次男大毅の相手が誰になるのか、まだ発表されていない。和毅はエドゥアルド・ガルシア(メキシコ)相手のノンタイトル戦。

2011年11月4日金曜日

名城、スリヤンに0-3判定負け-WBC世界S・フライ級




 11月4日、タイ・バンコクの国立競技場体育館で行われたWBC世界S・フライは、挑戦者・名城信男(六島)が王者スリヤン・ソールンウィサイ(タイ)に0-3の判定負け。元WBA王者・名城の2団体制覇はならなかった。
 試合は小気味いい打ち合いを展開したが、序盤4ラウンドを40-36(2者)と39-37と王者にリードを許した挑戦者が失地回復、KOをねらってパンチの振りが大きくなる。一方の王者は鋭い出入りのフットワークで攻防が安定。名城はこれを崩そうと強引な突破をはかる。中盤、ボディーブローで王者の消耗を誘うが、スリヤンはボディーワークで追撃打を許さず、逆に右アッパーで名城をたじろがせて引かない。ラスト2ラウンドは王者が再び盛り返す格好で最終ゴング。115-113、116-113、119-109の3-0でスリヤンがロハスから奪ったベルトの初防衛に成功した。
 敗退した名城は「チャンスもあったが、向こうの巧さとこちらの未熟さがあった。倒さなければとあせってパンチが大きくなった。王者は危険はないが、当てるのがうまいしディフェンスがよかった」と試合を振り返った。

尾川がMVP 帝拳4選手が優勝した東日本新人王戦



 今年度の東日本新人王トーナメント決勝戦が3日後楽園ホールで行われ、12階級の新人王が誕生した。この日はフライとS・フライの2階級が棄権により不戦勝となったため、残り10階級の試合が行われ、帝拳ジムはフライ級不戦勝の喜久里を含め新人王史上最多記録の4選手が優勝した。各級優勝者たちは12月23日同じリングで行われる全日本新人王決定戦(東西対抗)の東軍代表として西軍と雌雄を決することになっている。
 この日熱戦の続いた中でのベストバウトはS・フェザー級。これまで5勝4KOの尾川堅一(帝拳)と6勝4KOの伊原健太(三迫)、共に非凡なボクシングセンスを持つ不敗のホープ2人が1Rからスリリングな強打戦を展開した。2回に入り尾川の左フックがボディーにめりこむと、伊原顔をゆがめてダウン。辛くも立ったがそれが精一杯。すぐさま尾川の右ストレートを今度は顔面に直撃され、2度ダウンで自動的にKOとなった。
 勝った尾川(23)は日本拳法からの転身。愛知で道場を開く父に2歳から拳法を教え込まれ、個人戦で全国4位になったこともある。しかし体重制限のない日本拳法よりも実力を発揮できるとボクシングに転身し、名門・帝拳に入門。「上には上がいますので」と、世界王者の西岡や粟生ら強豪ひしめく帝拳でまじめに精進を続けた。「本当にうれしい。今日は(不戦勝の)喜久里の分まで頑張りました」。文句なしにこの大会のMVPに選ばれた。
 三賞の他の部門は、技能賞がフェザー級で好選手溜田剛士(ヨネクラ)からダウンを奪って判定勝ちした千波丈二(勝又)、敢闘賞は下薗亮太(ワタナベ)とのタフな激闘を制し最終回TKO勝ちした横山雄一(帝拳)が選ばれた。
※写真上はS・フェザー級決勝で伊原をKOに沈めた尾川。これで最優秀選手賞を獲得した。下はこの日新人王を勝ち抜いた11選手。L・フライ級の横手は、試合でアゴを骨折した疑いがあり、治療のため表彰式を欠席した。
 試合結果は下記の通り――。
MM  安慶名健(横浜光)判定 多打魔炸獅(TI山形)
LF  横手太一(ドリーム)判定 栗原俊博(新日本木村)
F   青山功(セレス)不戦 鈴木辰弥(山龍)
SF  喜久里正平(帝拳)不戦 蔦野哲平(帝拳)
B   尾島祥吾(川崎新田)負傷判定4R 中川とん虎(渡嘉敷)
SB  岩﨑悠樹(新開)TKO4R 藤田敏明(マナベ)
Fe  千波丈二(勝又)判定 溜田剛士(ヨネクラ)
SFe 尾川堅一(帝拳)KO2R 伊原健太(三迫)
L   横山雄一(帝拳)TKO5R 下薗亮太(ワタナベ)
SL  中澤将信(帝拳)判定 橋元納(金子)
W   藤中周作(金子)KO4R 森戸拓哉(ヨネクラ)
M   佐々木左之介(ワタナベ)判定 米澤重隆(青木)

挑戦者の挑発を無視 予備検診の粟生




 6日のWBC世界S・フェザー級戦の予備検診が3日午後東京・九段下のホテルで行われ、チャンピオンの粟生隆寛(帝拳)と挑戦者7位デビス・ボスキエロ(イタリア)が初めて至近距離で対峙した。検診を終えて報道陣のカメラの前に並んだ2人。ここで挑戦者は粟生に鋭い視線のパンチを送ったが、粟生はこの挑発にも取り合わず。「(挑戦者についての印象を聞かれて)イケ面だなと……」と答えて笑わせた。
 主役2人が去った後、続いて同じリングで行われる2つのWBC世界挑戦者決定戦(12R)に出場するバンタム級の山中慎介vs.エスキベル、フライ級の五十嵐俊幸vs.ウィルバート・ウイカブの4選手も大槻穣治コミッション・ドクターのチェックを受け、メイン・カード同様「試合をするに当たり特に異常なし」と診断された。
※写真は上からファイティングポーズをとる粟生とボスキエロ、同じく山中とエスキベル、そして五十嵐の検診を見守るウイカブ
 なおこの日の検診の際の各選手の比較データは下記の通り--。

      粟生    ボスキエロ
身長   170cm    166cm
頸周   36cm     37cm
胸囲   92cm     92cm
胸厚   22.5cm   23.5cm
視力   左1.5 右1.0    左1.5、右1.5
リーチ  174cm    173cm
ナックル 左27.0cm 右27.0cm 左28.0cm 28.0cm
血圧   109/71   129/62
脈拍   77/分       47/分
体温   36.1      36.9


     エスキベル    山中
身長   165.5cm  170.5cm
頸周   37cm     35cm
胸囲   88cm     83cm
胸厚   24cm     22.5cm
視力   左2.0 右2.0    左1.5、右1.5
リーチ  168cm    174cm
ナックル 左28.0cm 右28.0cm 左27.5cm 27.0cm
血圧   135/70   127/74
脈拍   53/分       69/分
体温   36.9      36.7


     ウイカブ     五十嵐
身長   155.0cm  166.5cm
頸周   36cm     33cm
胸囲   87cm     86cm
胸厚   21cm     24.5cm
視力   左2.0 右2.0    左0.9、右0.7
リーチ  160cm    169.5m
ナックル 左27.0cm 右27.0cm 左26.0cm 26.0cm
血圧   132/74   142/75
脈拍   50/分       55/分
体温   36.9      36.8

2011年11月3日木曜日

明日WBCスリヤンに挑む-名城計量パス








 明日、タイ・バンコクの国立競技場ニミブット体育館で行われるWBC世界S・フライ級タイトルマッチの計量が行われ、チャンピオン、スリヤン・ソールンウィサイと挑戦者名城信男(六島)ともパスした。
 スリヤンのジム、ナコンルアンで行われた計量は波乱含みだった。まず12時開始のはずが名城陣営が渋滞に巻き込まれて50分遅刻。「遅れて申し訳なかった」という名城だったが、この遅刻をタイ側は、減量が苦しいから直前まで落としていた、と勘ぐったようだった。
 そしてすぐさま計量。陣営が持参したオモリでハカリをチェックすると「200グラムほどオーバーで出る」(藤原トレーナー)。スリヤン・サイド、オフィシャルとすったもんだのやりとりとなったが「やることやっておかないと」と藤原トレーナー。最終的に合意し、王者はリミットでパスするも名城はパンツを脱いでも50グラムほどオーバーとなった。もっとも名城がトイレに行って再計量してすぐにリミットでパスしたが、「世界戦でパンツを脱いだのは初めて。タイまできてパンツを脱ぐとは思わなかった」と名城は苦笑した。
 メディカルチェックのあとに行われたルールミーティングも延々1時間半ほど要した。名城が使用する薬の成分をJBCに電話して確認したほか、スリヤン陣営がコト細かく確認し、関係者はぐったりだった。
 使用グローブはタイ製ツインズ。名城は「そうだろうと思ってずっと練習で使ってきた。使いやすいです。感触としては日本製よりややメキシコ製よりかな」と語り、いよいよ明日の本番に向かう。「やってきたことを出すだけ。積極的に行きます。こっちに来てハンデはなかった。気候的にも動きやすい。いいところですね。旅行で来たい」(名城)。
 事前にリングチェックをしたという藤原トレーナーは「マットは柔らか目。スリヤンが足を使うなら、最後までもたないんじゃないですか。暑過ぎないし、アウェーの条件としてはいい」と語った。 試合は午後2時スタート。スリヤン-名城戦のほかにWBCアジアタイトルマッチが4試合にWBCムエタイのタイトル戦が9組行われる豪華版。名城は第2試合に登場。WBCムエタイではジョムトーン・チューワッタナも登場する。
 検診の結果は次の通り

   スリヤン  名城
血圧 110/80 130/90
脈拍 52     56

7戦目の小國が東洋奪取

 プロ7戦目の新鋭が東洋奪取――3日神戸サンボーホールで行われたOPBF(東洋太平洋)S・バンタム級戦は15位挑戦者の小國以載(おぐに・ゆきのり、VADY)が王者ロリ・ガスカ(比)を2度倒して12回3-0判定勝ち。デビュー7戦目でタイトル奪取の快挙を成し遂げた。
 試合の1ヵ月半前にスパーで肋骨を痛めた小國はほとんどロードワークとシャドーで調整。そのシャドーも痛みがぶり返さないようジャブとストレートしかできなかったというが、これもケガの功名か、本番ではワンツー主体のボクシングが冴えわたった。
 5回に右でダウンを奪うと、追撃でもう一度追加。ガスカはダメージがありありでストップされても不思議ではなかった。波に乗った小國はガスカの打ち終わりにうまくワンツー連打を浴びせ、相手のスイング強打はしっかりブロック。終盤は勝ちに徹して安全運転するほどのリードを奪っていた。最終的なスコアは115-111、116-111、119-109。
「不利予想やったので燃えました」と喜びを爆発させた小國は7勝2KO無敗。高嶋穣会長のVADYジムは開設2年半で初のチャンピオンを輩出した。初防衛に失敗したガスカは17勝3KO2敗。

2011年11月2日水曜日

日韓戦は日本の「1勝3敗3分」に訂正

 29日韓国ソウルで行われた日韓新人対抗の結果が日本の「1勝5敗1分」とお伝えしましたが、これは誤りで、「1勝3敗3分」でした。以下に全試合の結果をご紹介します。
ヨン・トンキョ(韓国) ○ TKO4R     ●大阪 匠(北澤)
ソン・ウヒョン(韓国) △ 引き分け4R    △田村 雅人(ワタナベ)
アン・ギョンジュン(韓国)● TKO1R   ○宮崎達也(マナベ)
キム・ミンウク(韓国) ○ TKO5R     ●仲田詢弥(大橋)
イ・ソンデ(韓国)   ○ 判定4R     ●会津達也(川崎新田)
イム・ジンウク(韓国) △ 引き分け4R △益山智行(川崎新田)
ノ・ソンベク(韓国) △  引き分け6R  △名取耕平(大橋)
 なおこの試合前のセレモニーでは、日韓2人の元世界チャンピオンが国歌を独唱――大橋秀行・日本プロボクシング協会会長が日本国歌君が代を、洪秀煥さんが韓国国歌をそれぞれリング上で熱唱し、好評だった。

佐藤はV5で世界熱望 不敗挑戦者をKO撃退 日本S・フライ級戦


 1日のダブルタイトル戦のメインは日本S・フライ級戦。チャンピオンの佐藤洋太(協栄)が同級3位大庭健司(FUKUOKA)の挑戦を4回1分19秒ノックアウトで撃退した。
 九州から参上の大場はこれまで21勝16KO2分と負け知らず。強気で出たが、この日の佐藤は得意のジャブが冴え、初回からビシビシ。大場も強い右フックで対抗したが、チャンピオンは動じることなく、時にはコーナーに下がって「打ってこい」と手招きをしたり。
 緊迫した好試合にピリオドが打たれたのは4回。佐藤が右ストレートを痛打し、動きの止まった大場に右アッパー、ストレートと追撃すると、それまで健闘の挑戦者もたまらずフロアーに崩れ落ちた。青コーナーからタオルが投入されたものの、主審はそのまま10カウントを数え、佐藤の手を上げた。
 これで5度目の防衛を果たした佐藤(27)は、世界戦を熱望。「S・フライ級は世界ランカーいっぱいいるけど、俺が一番強いという自負がある。本当に強いやつとやりたいっすね」とぶち上げた。これで23勝12KO2敗1分。※写真は初回左ジャブを大庭の出ばなに決めるチャンピオン佐藤

渡部KO防衛でチャーリー戦要求 東洋&日本ウェルター級戦


 1日夜後楽園ホールのダブルタイトルマッチの第一試合として行われた東洋太平洋&ウェルター級戦は、チャンピオンの渡部あきのり(協栄)の強打が4回にさく裂、同級日本8位・東洋太平洋6位・庄司恭一郎(戸高秀樹)の挑戦を右フック一撃で眠らせ、レフェリー・ストップによるTKO勝ちをおさめた。これで4月に井上庸(ヤマグチ土浦)から手にした2本のチャンピオンベルトのうち、日本は初、東洋は2度度目の防衛に成功した。
 庄司も強打の強い圧力にもひるまず応戦したが、4回の右はまともにアゴに受けたため、顔からキャンバスに落ちる強烈なダウン。主審はノーカウントで試合を止め、渡部の手を上げた。渡部は顔面だけでなくボディーへのパンチも欠かさないなど、荒いなりに工夫をしてきている。しかし豪快なKO防衛にも不満顔。「練習でやってきたことが出ていないのが、歯がゆい」。日本&東洋王者のままで終わりたくないと野心満々の渡部は、試合後リング上のテレビ・インタビューで、1階級上のS・ウェルター級王者チャーリー太田(八王子中屋)に向かって「俺とアツい試合をやろうぜ」と対戦を呼びかけた。実現すれば、今の重量級きっての好カードとなろう。※写真は4R、庄司を一撃で沈めガッツポーズをとる渡部