2011年11月11日金曜日

勝って反省忘れず 粟生・山中の一夜明け会見


 6日のWBCダブル世界タイトル戦でスーパーフェザー級王座の2度目の防衛に成功した王者粟生隆寛と同バンタム級王座決定戦を制して新王者になった山中慎介(ともに帝拳)の一夜明け会見が7日、新宿区神楽坂の帝拳ジムで行われた。粟生も山中も強打者を相手に厳しい戦いだったが、激しい打撃戦を繰り広げた割には顔に目立った傷はなかった。 前夜の戦いを振り返って粟生は「すっきりしない。反省することは反省して次を見て頑張って行きたい」と2-1の際どい判定に反省しきり。一方の山中も「一睡もしていない。家にいるときからこのベルトをずっともったままです」と悲願のベルトを手に「改めてチャンピンに成ったんだな、と思った」とベルトの重みを実感していた。しかし、ともに新たに多くの課題が露呈した戦いでもあった。
 距離をとって戦う戦略が不発、劣勢を強いられたラウンドもあった粟生は己の未熟さを反省。「しっかり修復して次を頑張りたい」と気持ちを引き締めた。山中もダウンを奪ってすぐにダウンを奪われた拙攻に「ビデオを見たが、直さなければ行けないところがいっぱいあった。そこはスパーリングなどて直していきたい」とこちらも反省を口にしての一夜明けだった。
 また次回防衛戦を含めて両王者の今後について浜田剛史代表は「粟生も反省している。山中も悪いところが見つかった」と分析。次回防衛戦を来年3月に予定、12月のWBC総会に西岡も交えて3人が出席。浜田代表は「その時に決まる」と西岡も加わったトリプル世界戦の可能性も匂わせた。
※写真はグリーンのWBCベルトを手に揃って記者会見に出席した粟生(右)と山中の両チャンピオン

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