2011年11月20日日曜日

岩佐も戴冠、ジェロッピに判定勝ち 日本バンタム級王座決定戦


 ミニマム級は世界チャンピオンになった八重樫東が返上していたものだが、こちらはやはり世界王者になった山中慎介の返上していたベルトの争奪戦。日本バンタム級王座決定戦は、18日後楽園ホールのメインカードとして行われ、日本同級1位岩佐亮佑(セレス)が同4位ゼロフィット・ジェロッピ端山(千里馬神戸)を大差の判定で破り、三田村に続いて新チャンピオンになった。 3月に山中に挑戦して激闘の末に撃退されていた岩佐だったが、それから8ヵ月遅れのベルト獲得。
 アマチュアの実績があるサウスポー岩佐は落ち着いた試合運びで序盤を制した上、5ラウンドに左アッパーでダウンを奪って完全に優位に立ち、そのまま大差の判定で新チャンピオンになった。とはいえ、高い期待に応えようと岩佐はKOを狙ったものの、経験あるジェロッピの動きを完全には読みきれず。意外に守りの固いジェロッピに対し、5回のダウンに繋げた左アッパー以外に会心の一打を浴びせることはならなかった。スコアは97-92、98-92(2人)で全ジャッジが明白な岩佐の勝利につけていた。
 決して容易ではない相手をしっかり制して勝ったものの、本人は納得しない。「今日はだらしない場面もあったのでもっと頑張りたい」と殊勝だった。セレスジムは設立8年目にして初のチャンピオン誕生。元世界王者のセレス小林会長は「よくやったよ」と愛弟子を称え、岩佐も「ベルトを獲ったのが唯一の収穫です」と、顔をほころぱせた。
※写真は5R、左アッパーを決めジェロッピをダウンさせた岩佐

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