2011年11月4日金曜日

名城、スリヤンに0-3判定負け-WBC世界S・フライ級




 11月4日、タイ・バンコクの国立競技場体育館で行われたWBC世界S・フライは、挑戦者・名城信男(六島)が王者スリヤン・ソールンウィサイ(タイ)に0-3の判定負け。元WBA王者・名城の2団体制覇はならなかった。
 試合は小気味いい打ち合いを展開したが、序盤4ラウンドを40-36(2者)と39-37と王者にリードを許した挑戦者が失地回復、KOをねらってパンチの振りが大きくなる。一方の王者は鋭い出入りのフットワークで攻防が安定。名城はこれを崩そうと強引な突破をはかる。中盤、ボディーブローで王者の消耗を誘うが、スリヤンはボディーワークで追撃打を許さず、逆に右アッパーで名城をたじろがせて引かない。ラスト2ラウンドは王者が再び盛り返す格好で最終ゴング。115-113、116-113、119-109の3-0でスリヤンがロハスから奪ったベルトの初防衛に成功した。
 敗退した名城は「チャンスもあったが、向こうの巧さとこちらの未熟さがあった。倒さなければとあせってパンチが大きくなった。王者は危険はないが、当てるのがうまいしディフェンスがよかった」と試合を振り返った。

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