2011年11月5日土曜日

山中-エスキベル戦が「世界王座決定戦」に昇格


 6日に「WBC世界バンタム級挑戦者決定戦」として予定されていた同級2位クリスチャン・エスキベル(メキシコ)対同3位山中慎介(帝拳)の試合が、正規の「世界王座決定戦」に格上げされた。4日の記者会見の席上、立会人のマウリシオ・スライマンWBC事務局長が明言したもの。これにより6日の代々木体育館第二競技場の試合は粟生-ボスキエロ戦とともにWBCのダブル世界タイトル戦+WBC世界フライ級挑戦者決定戦となる。
 記者会見に同席した山中は、「10分前に聞かされ、興奮している。勝って夢だったこの緑のベルトを巻きたい」と、意欲満々。「基本は打たせずに打つこと。中盤以降にKOしたい」と必勝宣言した。一方相手のエスキベルも、「(決定戦になり)感動した。このベルトをメキシコに持って帰りたい」と、勝者に与えるためスライマン氏が持参したWBCベルトにキスしてみせた。
 この王座はノニト・ドネア(比)が正規王者だったが、10月22日の防衛戦でオマール・ナルバエスに勝った後の記者会見で「今後はS・バンタム級に上げて戦う」と宣言。WBCは文書による「返上届」の提出を求め、これを待って山中-エスキベル戦を「王座決定戦」に格上げする方針だった。ところがドネアは私的な行事が忙しく連絡してこないため、WBCが「返上」と決断をくだしたもの。「ナルバエス戦の承認を受ける際、トップランク(プロモーター)とドネアは“バンタム級最後の試合”として書類にサインしているから、問題はない」とスライマン氏はこの措置の正統性を強調した。新チャンピオンにどんな指名戦が義務づけられるかは、11月ラスベガスで開催される年次総会で協議されるという。
※写真 この緑のベルトを手にするのは山中(左)か、ウイカブか?

0 件のコメント:

コメントを投稿