プロ7戦目の新鋭が東洋奪取――3日神戸サンボーホールで行われたOPBF(東洋太平洋)S・バンタム級戦は15位挑戦者の小國以載(おぐに・ゆきのり、VADY)が王者ロリ・ガスカ(比)を2度倒して12回3-0判定勝ち。デビュー7戦目でタイトル奪取の快挙を成し遂げた。
試合の1ヵ月半前にスパーで肋骨を痛めた小國はほとんどロードワークとシャドーで調整。そのシャドーも痛みがぶり返さないようジャブとストレートしかできなかったというが、これもケガの功名か、本番ではワンツー主体のボクシングが冴えわたった。
5回に右でダウンを奪うと、追撃でもう一度追加。ガスカはダメージがありありでストップされても不思議ではなかった。波に乗った小國はガスカの打ち終わりにうまくワンツー連打を浴びせ、相手のスイング強打はしっかりブロック。終盤は勝ちに徹して安全運転するほどのリードを奪っていた。最終的なスコアは115-111、116-111、119-109。
「不利予想やったので燃えました」と喜びを爆発させた小國は7勝2KO無敗。高嶋穣会長のVADYジムは開設2年半で初のチャンピオンを輩出した。初防衛に失敗したガスカは17勝3KO2敗。
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