2011年11月7日月曜日

粟生からくも2-1判定防衛 WBC世界S・フェザー級戦



 WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチは同バンタム級王座決定戦とのダブルイベントのメーンとして6日、東京代々木第2体育館で行われ、王者の粟生隆寛(帝拳)が同級8位のデビス・ボスキエロ(イタリア)の挑戦を2-1のスプリットデシジョンで撃退した。粟生はからくも2度目の防衛成功。
 ボスキエロはガードが固く、粟生は攻略に苦労したが、後半、右のボディーブローを多用してなんとかポイントに結びつけた。8ラウンドが終わっての公開採点で3ジャッジが揃って粟生優勢を支持したのに、終わってみればジャッジのフォード(米)、ホントンカム(タイ)2人が115-113で粟生の勝ち、残るルイス(英)が逆に116-113でボスキエロの勝ちを支持する2-1判定。チャンピオンの詰めがいまイチだったことを物語る。終了のリング上で粟生は苦虫を噛みつぶしたような顔。「勝てたことが唯一の収穫」と語り、「相手はすごかった。サウスポーを、そして僕をものすごく研究してきたと思う」と敗者の顔つきで振り返った。本田会長は「試合前の控室から調子が悪く、足が全然動かなかった。なぜ調子が悪くなったか、調べてみないと……」と、試合そのものよりも、コンディショニングに納得がいかない様子だった。≪AS≫
※写真上は挑戦者ボスキエロの顔面に左ストレートを打ち込む粟生。下は苦闘の末ベルトを守った粟生と、新たにベルトを獲得した山中の帝拳の王者コンビ

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