2009年6月29日月曜日

前王者沼田が戦線復帰 7月28日比国1位と


  2月のチャンピオンカーニバルで日本ウェルター級王座を追われた沼田康司(トクホン真闘=右写真)が、7月28日後楽園ホールの10回戦で再起戦。フィリピン同級1位のダン・ナサエルと対戦を予定している。トクホン真闘ジム主催のメインカード。
 沼田(25)は5月に一度は決めた再起戦を延期して、たっぷり練習に時間をかけているから、コンディション不良でリングに上がることはあるまい。ただ、問題は相手について「右か左かもまったく分からない」こと。どんなタイプでもいいように、沼田は右左両方をパートナーに選んで、スパーを積んでいるという。湯場を倒した豪快なKOボクシングの復活なるか? 
 この日のセミは日本ウェルター級8位十二村喜久(赤城)-土居コロニータ伸久(ヨネクラ)の10回戦。他にアマの一昨年度高校全日本ランキング・ジュニアの部でL・ウェルター級1位にランクされた知念健太(ピューマ渡久地)のプロデビュー戦(ライト級6R)も予定されている。

高額賞金戦“レイジングバトル”8月開催

  B-Tight(ビータイト)プロモーションが新企画を発表。優勝賞金100万円(準優勝20万円)をめぐってA級ボクサーが4回戦で激突する賞金トーナメント“レイジングバトル”を、8月22日後楽園ホールで開催する。
 実施は契約ウェイトで、60㌔、65㌔、70㌔の中重量級3クラスで、 優勝者にはV賞金のほかにオールKO賞25万円、連続1ラウンドKO賞50万円のチャンスがあるほか、KO賞として決勝戦は1ラウンド30万円(初戦は20万円)、2ラウンド20万円(同15万円)、3ラウンド15万円(同)10万円、4ラウンド、延長ラウンド10万円(同5万円)が設けられており、出場選手は張り切らないわけにはいかないシステム。4ラウンドの短期決戦で白熱したバトルが展開されそう。8月22日が初戦となり、10月23日がファイナル。 
 8月22日のメイン格は先日KOで戦線復帰した渡部あきのり(旧名牛若丸あきべぇ=協栄=ウェルター級7位)の登場。渡部は海老根範充(国際)と70㌔契約で戦う。 渡部の他にも興味深い名前が上がっている。セミの70㌔契約戦では、前日本ミドル級チャンピオン江口啓二(姫路木下=ミドル級3位)がここで再起。前ランカーで07年新人王の岳たかはし(新田)戦に臨むことになった。
 また65㌔契約戦では、一時グローブを置いた元日本ライト級チャンピオン伊藤俊介(金子)がカムバックする。伊藤は06年4月日本王座を長嶋建吾に譲ったあと3連勝しながら引退状態に。2年2ヶ月ぶりのリングでリングネームを森田瞬に変えて心機一転、前川洋昭(帝拳=S・ライト級5位)と対戦。 同じく元OPBFウェルター級王者のベテラン山口裕司(JB=ウェルター級5位)がハードヒッター清田広大(協栄)と激突。
 60㌔契約戦では、真鍋圭太(MT)対小林生人(角海老宝石)のサバイバル戦に加え、澤永真佐樹(赤城=フェザー級12位)の相手に、かつてのホープ小沢大将(ヨネクラ→全日本パブリック=17勝9KO4敗1分)が。こちらは3年9ヶ月ぶりの戦線復帰だ。
 アンダーカードにはドリームジムの新人王コンビ藤原陽介と尹文鉱も出場と盛りだくさんの大会となっている。

フアンマ磐石の強さ 9回TKOでV4

 アトランティックシティのボードウォーク・ホールで27日(現地時間)挙行されたWBO世界J・フェザー級タイトルマッチは、予想通り王者フアン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)が強く、挑戦者オリビエール・ロンチー(カナダ)に9回終了TKO勝利。4度目の防衛を果たした。
 2回、ロペスは右フックでアフリカ、カメルーン出身のロンチーを倒す。それでも挑戦者は勇敢に対峙。KOセンセーション、ロペスに、試合を長引かせる。しかし、フアンマの自力の前に、どうしても歯が立たず、展開はワンサイド。7回、連打で追い詰めたロペスは9回、左フックをチンに決めて2度目のダウンをゲット。ダメージを蓄積したロンチーは、コーナーを出なかった。
 ロペスは、これで26勝24KO無敗。9月か10月に防衛戦をこなした後、フェザー級転向をほのめかしている。初黒星のロンチーは18勝8KO1敗2分。

ダウン応酬5度!マイダーナ暫定王座に WBA・S・ライト級

 27日夜(現地時間)ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われたスーパー・ライト級ホープ対決は、マルコス・マイダーナ(亜)がビクトル・オルティス(米)に6回46秒TKO勝ち。マイダーナはWBA同級暫定王座に就いた。
 試合はファン総立ちの超激戦だった。強打者同士の対決はサウスポーのオルティスが初回に1度、2回に2度マイダーナを倒す攻勢。しかし打ち合いに巻き込んだアルゼンチン人が3,4回とオルティスを追い込む。5回、右でオルティスを棒立ちにさせたマイダーナはダウンを奪うとともに、右目をカットさせる。6回、マイダーナのラッシュでオルティスは再びダウン。左目が腫れ、カットで顔が変形したオルティスにドクター・ストップがかかった。
 マイダーナは25勝24KO1敗。正規王者コテルニク挑戦から再起戦を飾った。オルティス(22)は24勝19KO2敗1分。デラホーヤの後継者とも言われるが、この冒険マッチは、いささか早すぎたきらいがある。

高山、ラガーマンに勝利を約束


 7月14日に3度目の世界王座奪取を目指すWBA世界ミニマム級1位・高山勝成(真正)が28日、神戸市でラグビーの神戸製鋼が豊田自動織機を迎えた練習試合を観戦した。
 中学時代に2年間楕円(だえん)球を追った経験がある高山は青木トレーナーとオフを利用しての来場。観戦後は3月に主将に就任したWTB大畑大介と初対面ながら言葉を交わし「ずっとあこがれだった。大畑さんが一番テレビに出てることから見てる。3度目の世界奪取を目指すのでぜひ見に来てください」と神戸ワールド記念ホールへの来場をうながすと、大畑は「自分は14という数字になじみがある。背番号だし娘のバースデー、そして(テストマッチのトライ数)世界新記録を出したのも14日」と快諾した。
 高山が挑むゴンサレスは23勝無敗20KOのミニマム級離れした強打が売り。「怪物王者」に立ち向かう高山に大畑が「怪物を倒したら怪物になれる」と激励。左肩の亜脱臼と骨折からの復活を期すラグビー界の第一人者の言葉に高山は「何度大ケガをしても明るく考えられるから第一線に戻れるんですね」と感銘を受けていた。

2009年6月28日日曜日

V1成功のリナレス、日本で防衛戦を希望


 メキシコ時間27日、地元の挑戦者ペレスを8回TKOに下してWBA世界S・フェザー級王座の初防衛に成功したホルヘ・リナレス(帝拳)。試合はペレスが予想以上にやりづらいサウスポーだった上に、屋外(闘牛場)の気温も考慮してか慎重な試合運びだった。
 シャープな左ジャブで挑戦者の顔面をはじきつつ、相手の反撃をきっちりと外す。迎えた8回、意を決して出てきたペレスとの打ち合いで右をカウンター。この見事な一撃で倒すと、立ち上がったペレスを左アッパーでぐらつかせ、最後は右ストレートでストップに追い込んだ。やや腫れあがった右目尻がペレスの抵抗を物語るものの、試合後の口調は滑らかだった。
「一番、影響したのは暑さ。水、水、水。脱水症状を心配したくらい。あとサウスポーとの対戦も初めてだったから、やりにくく、もらう必要のないパンチを食らったかもしれない。でもその他のことは問題なく、ゆうゆう12ラウンドまでやれたはず。でもボクシングで大切なのは途中で終わらせること。そして世界チャンピオンのままでいれること」
 次戦についてチャンピオンは、秋にも日本でやりたい、と希望している。
 なおリナレス-ペレス戦は前座に出場した下田の試合とともに、29日夜8時からのWOWOWでタイムリー・オンエアされる。

初回TKO勝ちの下田「目標は世界」


 リナレス-ペレス戦のアンダーカードで初回2分15秒KO勝ちで初の海外試合を飾った元日本S・バンタム級王者・下田昭文(帝拳)が海外修行の重要性を強調した。
 「試合どうのこうのより、試合までのプロセスがすごくよかったですね。日本と全部違って、精神的にためになった」
 下田はロサンゼルスに短期間滞在してメイウッド・ジムで練習後、ラスベガスへ移動。約1ヶ月滞在して、腕を磨いた。
 目標を聞くと「今年中に世界チャンピオンになること」とデカい。でも「ボクシングでやるべきことがヤマほどあります」と向上心をわすれない。
 左で豪快に倒した今回のベセリル戦はフェザー級で登場したが、ウエイトはやはりS・バンタムがベストとのこと。同じジムに世界王者がいるが「西岡さんはWBC、僕はWBAですか・・・」と意欲的。標的はズバリ、カバジェロ(スーパー王者)それともデューン(正規王者)?

アブラハム激闘制しV10 IBFミドル級


 26日(日本時間27日)ドイツのベルリンで行われたIBF世界ミドル級タイトルマッチは、この階級の安泰王者アルツール・アブラハム(アルメニア)が、同級11位のマイール・オラル(トルコ)を計5度倒して10回1分23秒TKO勝ちを飾った。これで10度目の防衛を果たした。
しかし、挑戦者のしぶとい抵抗に遭って、“キング”ことアブラハムとしては予想外に重労働の防衛戦だった。写真はオラルをダウンさせコーナーに歩むアルツール=Photo/Sumio Yamada=

ナルバエス自己記録更新のV16! WBOフライ級

 WBO世界フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)が自己記録を更新――26日(日本時間27日)地元ブエノスアイレスで行った防衛戦で、オマール・ソト(メキシコ)を終盤11ラウンドに捕らえ、2度のダウンを奪ってKOに撃退した。これで、フライ級の歴代記録を更新する16度目の防衛を果たした。33歳の超ベテランは終始自分のペースを守り、ソトの攻撃をかわしながらポイントを重ね、最後は連打でメキシコの挑戦者を倒した。
 ナルバエスは2002年に王座につき、7年間にわたってベルトを守り続けている。

海外初戦、元王者下田がKO勝ち

 WBA世界S・フェザー級タイトル戦と同じリングに上がった元日本S・バンタム級王者下田昭文(帝拳)は、地元のマウリシオ・ベセミル(メキシコ)を初回に倒し、レフェリー・ストップ勝ちを飾った。
 この試合は下田にとって22戦目で初めての海外リング。同僚リナレスともにラスベガスに滞在して練習を積み、この試合に備えていた。

リナレス、メキシコでTKO防衛 WBA・S・フェザー級戦速報

 リナレス、敵地で倒す――27日(日本時間28日)メキシコ・ヌエボ・ラレド市のプラサ・デ・トロ(闘牛場)で行われたWBA世界S・フェザー級タイトルマッチで、王者ホルヘ・リナレス(帝拳)は同級11位ホサファト・ペレス(メキシコ)を8回1分42秒TKOに撃退し、昨年11月に獲得した同王座の初防衛に成功した。リナレス(23)はこの8回に右で倒し、レフェリー・ストップを呼び込んだ。
 試合は5月9日に予定されていたが、メキシコのインフルの流行で延期されていたもの。
この試合の模様は明日29日夜8時からのWOWOWエキサイトマッチで録画放映される。

2009年6月27日土曜日

東農大、連覇の夢消える


 第62回関東大学リーグ戦は27日、後楽園ホールで1部リーグ4週目を迎え、昨年優勝校の東京農業大学が日本大学に4-5で敗退。連覇の可能性がなくなった。もう一試合は拓殖大学が法政大学に6-3で勝利した。
 この日の日大戦で東農大はフライ級(2)まで3連敗する苦しいスタート。その後リーチをかけられながらも踏みとどまっていたが、ウェルター級を落とし、チームの敗戦が決まった。今季リーグ戦は5校対抗の変則形式で行われており、これで東農大は2勝2敗の成績で全日程を終了。7月11日の最終週では日大と拓大の2勝1敗同士が激突するため、東農大の3連覇の夢はついえたことになる。
 一方の日大は優勝戦線に残った。東農大戦は主将のフェザー級・野本大貴が全日本王者・重田誠に2-1ポイント勝ちする殊勲を挙げたが、この日は接戦が多かっただけに光る白星だった。=写真=
 なお第4週を終えた各校の成績は東農大(2勝2敗)、日大(2勝1敗)、法大(3敗)、拓大(2勝1敗)、駒大(2勝1敗)となっており、最終週は日大-拓大、法大-駒大の組み合わせで行われる。現時点で日、拓、駒の3校に今季優勝の可能性がある。

亀田三男、TKOで8連勝

 26日(日本時間27日)メキシコのネサウアルコジョで行われたバンタム級6回戦に出場した亀田家の三男・和樹(亀田)は、アレハンドロ・ドトール(メキシコ)に3回2分8秒TKO勝ちし、デビュー以来不敗の8連勝(7KO)をマークした。
 亀田プロに入った連絡によると、相手との距離感がつかめず決定打のないまま迎えた3回、ドトールのうち終わりに放った左ボディーブローが決まって相手の腰が折れたところに一気に畳みかけ、一方的な展開になったところで、レフェリー・ストップがかかった。
 和毅は主催側の手違いで、会場入りして30分後にリングに上がらなければならず、会心にはほど遠いデキだったようだ。敗者は前日計量で3.5キロ、オーバーし、当日計量でリミットに落としたという。
 和毅の次戦は8月にもやはりメキシコで予定されている。

リナレス、ペレス計量パス

 明日27日(日本時間28日)メキシコのヌエボ・ラレドで行われるWBA世界S・フェザー級タイトルマッチの計量で、王者ホルへ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)、挑戦者ジョサファト・ペレス(メキシコ)ともリミットの130ポンド(58.97キロ)で無事クリアーした。
 試合は同地のラウロ・ルイス・ロンゴリア闘牛場で挙行される。全14試合のマラソン興行で、同じ帝拳ジムの下田昭文(元日本S・バンタム級王者)が4回戦でマウリシオ・ベセリル(メキシコ)と対戦する。下田は125ポンド(56.70キロ)だった。そのほか、メキシコL・フライ級戦、WBA・FEDELATIN同級戦などが予定される。
 試合の模様はWOWOWで29日(月)20時からタイムリーオンエアで放送される。またリナレスの母国ベネズエラでもテレビ放映される。

田中、大竹ら新ランク 最新日本ランキング発表

 最新6月度の日本ランキングが27日発表された。
 チャンピオン組ではS・バンタム級木村章司(花形)、フェザー級松田直樹とウェルター級中川大資(ともに帝拳)が防衛に成功。ミニマム級新王座に八重樫東(大橋)が就いた。またS・ウェルター級野中悠樹(尼崎)はOPBF王座との2冠を達成している。
 新たにランク入りしたのはミニマム級田中教仁とフェザー級東上剛(ともにドリーム)、S・フェザー級石垣栄(平仲BS)、S・バンタム級大竹秀典とウェルター級山川和風(ともに金子)。ランク外となったのはバンタム級川端賢樹(姫路木下)、S・バンタム級中村幸裕(P渡久地)、フェザー級小路尚也(グリーンツダ)、S・フェザー級木村勇大(石川)、ウェルター級上石剛(コーエイ小田原)ら。このうち川端と木村は引退による。

菊地が初代王座に OPBF女子L・フライ級戦


 26日夜の後楽園ホールでは女子興行「G-Legend」の第2回大会が行われた。メインカードはOPBF女子L・フライ級の初代王座決定戦。同級1位菊地奈々子(白井・具志堅S)対同級2位江畑佳代子(ワタナベ)の10回戦は、菊地が積極的なボクシングで3-0の判定勝ちを収め、新チャンピオンを獲得した。江畑もフットワークを使いながらストレートパンチで対抗したが、菊地のプレッシャーに押され気味の印象。クリンチ・シーンもなく、たがいにクリーンヒットを決めあう内容で96-94に97-94が2者のスコアだった。
 菊地は日本人初の東洋太平洋王座獲得。「目標は世界だが日本人として初めてのベルトを巻けたことはよかった」とコメントした。
 セミのフライ級6回戦はOPBF女子フライ級4位の山口直子(白井・具志堅S)が同バンタム級3位菊川未紀(東海)に2回1分40秒TKO勝ちした。そのほかの結果は以下の通り(左が勝者)。
47.0キロ4回戦 柴田直子(ワールドS)判定 黒木優子(関)
M・フライ級4回戦 伊藤まみ(イマオカ)TKO1回 片山由美(東海)
バンタム級4回戦 稲元真理(熊谷コサカ)判定 カイジョンソン(竹原&畑山)
フライ級4回戦 石川範子(イマオカ)TKO3回 木下春江(東海)

2009年6月25日木曜日

明日OPBF初代女王決定戦-菊地vs.江畑


 OPBF女子L・フライ級の初代チャンピオン決定戦を明日に控えた25日、後楽園ホール展示場で計量が行われ、タイトルマッチに出場する菊地奈々子(白井・具志堅S=右)が48・7㌔、江畑佳代子(ワタナベ)が48・9㌔とともに一発でパスした。
 菊地は元WBC女子世界ストロー級チャンピオン。今回のベルトはアジアの地域タイトルだが「以前は女子にOPBFはなくて、正直“そうか、できたんだ”ぐらいの感覚だった。しかし初代チャンピオンに挑めるのは有難いめぐり合わせです」と言い、「江畑選手はアマチュアの経験が豊富で上手い。フットワーク、ステップを使って距離を取ると思う。自分はそこをいかに詰めていって自分のボクシングができるかがキーになると思う。いい感じで最後まで練習ができました」と好調をほのめかせた。
 対する江畑はWBC女子インターチャンピオン。「菊地さんはすごく強いパンチ力がある。私は徹底してフットワークを使って、菊地さんとは真逆のスタイルでしっかり勝ちたい。激しい練習のお陰で意識せずにウェイトコントロールができました。それだけの練習をしてきたので、勝つためにリングに上がります。自分の技術を120%出し切ればベルトは自ずと……」とこちらも自信は隠さず。
 ファイターとボクサー、持ち味の違う両者がともに同じイメージを描いており、アジア女子ナンバー1を目指してそれぞれのストロングポイントをぶつけ合う。
 当日は女子ばかりの大会で“G Legend2”と名付けられている。午後5時半から通常非公開の女子のプロテストがファンの前で行われ、同6時の開会式のあと女子キッズのミット打ちもある。
当日の全カードは以下の通り
フライ級4回戦
石川範子(イマオカ)×木下春江(東海)
バンタム級4回戦
カイ ジョンソン(竹原&畑山)×稲元真理(熊谷コサカ)
ミニ・フライ級4回戦
伊藤まみ(イマオカ)×片山由美(東海)
47㌔契約4回戦
黒木優子(関)×柴田直子(ワールドS)
フライ級6回戦
山口直子(白井・具志堅S)×菊川美紀(東海)
WBCF王者スペシャルエキシビション
小関桃(青木=アトム級)×富樫直美(ワタナベ=L・フライ級)
★OPBF女子L・フライ級王座決定10回戦
菊地奈々子×江畑佳代子(ワタナベ)
※当日券あり

1位加藤、8位熊野に判定勝ち


 24日夜の後楽園ホール、メインはライト級のランカー対決。日本1位加藤善孝(角海老宝石)対同級8位熊野和義(宮田)の8回戦は、加藤が2-0判定勝ちした。熊野のしかける接近戦に冷静さを失い、もみ合いの多い展開となったが、序盤の左ボディーや機を見て放つコンビネーションでポイントをピックアップ。ジャッジひとりが77-77とつけた以外は78-75、77-75のスコアで勝利した。
「ショートの練習をしてきたけど(熊野の頭に)イラッとして打てなかった。精神的に未熟だった」と加藤は反省の弁。それでも「気持ちのコントロールを課題に練習していきたい」と前向きに話した。ターゲットの王者・三垣龍次については「早く挑戦したい。1位とやるべきではないですか」と挑発(?)していた。
 この日はほかに8回戦が5試合行われ、セミでは日本フェザー級3位の秋葉慶介(角海老宝石)がノーランカー東上剛(ドリーム)に0-3判定で完敗する波乱もあった。またリマッチとなった殿村雅史(日本フライ級6位=角海老宝石)-金城智哉(ワタナベ)戦は白熱の内容の末に三者三様の引き分けだった。
 それ以外の結果は以下の通り(左が勝者)
S・ウェルター級8回戦 下川原雄大(角海老宝石)TKO3回 齋藤泰広(ワタナベ)
S・バンタム級8回戦 中嶋孝文(ドリーム)TKO7回 青木幸治(角海老宝石)
バンタム級8回戦 船井龍一(ワタナベ)TKO7回 田中稔大(角海老宝石)
東日本新人王予選ライト級4回戦 小林和優(湘南RYUJU)TKO2回 外村セビヨ鉄人(角海老宝石)

2009年6月24日水曜日

打倒・長谷川に燃えるロチャ

 長谷川穂積9度目の防衛戦の相手ネストール・ロチャ(米、26)が7月14日の決戦に備えてロサンゼルスでトレーニングに明け暮れている。
 メイウッド・ジムにロチャを直撃した23日には2人のパートナーと計9ラウンドのスパーリングを敢行。その後も入念なミット打ち、サンドバッグ、スピードボールなど濃密なメニューをこなし、たっぷり汗をかいた。「ハセガワはサウスポーで、勝つのがとても難しい。とくにカウンターがすごい。でも自分の武器もカウンター。同時にプレスをかけないと勝てない。どれだけ私が前へ出れるかが、勝敗を左右するだろう」とコメント。スパーは1日平均8ラウンド。日本へ立つまでに160ラウンド以上を予定している。
 安定王者で、ここ最近早いラウンドのKOが続く長谷川だけに、ロチャとルディ・エルナンデス・トレーナーは不利は承知のうち。「低迷気味のボクシング界を打開するため、ファンに好ファイトを披露することが第一」と話すルディ氏だが、アマから手塩にかけて育てた愛弟子ロチャに奇跡を期待する。なお、この日のロチャの体重は127ポンド、57.61キロだった。

2009年6月23日火曜日

塩谷、再戦も制す


 23日夜の後楽園ホール、メインで行われた塩谷智行(日本S・ライト級7位=レパード玉熊)対伊藤博文(同級8位=相模原ヨネクラ)の再戦は、8回2-0判定で塩谷に軍配があがった。両者は2008年5月に一度対戦しており、この時はノーランカー塩谷の10回判定勝ち。塩谷が伊藤を返り討ちに遭わせる形となった。
 試合はサウスポー塩谷が開始からプレスをかけて出る。伊藤はサイドに回っていなしつつ反撃しようとするが動きが鈍く、塩谷のつなぐ重いパンチの前に劣勢に陥った。中盤以降は伊藤もワンツー連打で出たものの、塩谷が逃げ切った。スコアは77-76が2者に77-77。
 これで戦績を12勝8KO12敗1分とした塩谷(34歳)。師匠のレパード玉熊会長は「年も年だし、日本タイトル戦を何とかやらせてあげたい」。現王者・小野寺洋介山(オサム)とは、小野寺が木村登勇に挑戦する前にスパーした経験もあるという。
 またセミの8回戦は元日本ランカー石垣栄(平仲BS)がサウスポー神崎宜紀(戸高秀樹)に初回37秒TKO勝ち。そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
フェザー級6回戦 道産子ファイター早坂(ワタナベ)TKO5回 澤井大祐(シャイアン山本)
バンタム級6回戦 うすい祐介(石川)判定 宮嶋潤(角海老宝石)
63.0キロ4回戦 大嶋記胤(シャイアン山本)TKO1回 岩井孝貴(ジャパンS)
S・フライ級4回戦 高田一樹(竹原慎二&畑山隆則)判定 永吉健志郎(ワタナベ)
S・フライ級4回戦 村田真一(F・I)TKO4回 宮本達矢(平仲BS)
56.5キロ4回戦 山本晴道(角海老宝石)負傷引分1回 前田俊(相模原ヨネクラ)
S・バンタム級4回戦 饒平名知行(平仲BS)TKO2回 南部祐規(角海老宝石)
フェザー級4回戦 徳田敦夫(相模原ヨネクラ)判定 堀越伸也(岡野)

山口がディブと対戦

 元日本バンタム級ランカーの山口賢一が7月9日、豪州シドニーのルナパークで世界ランカーのビリー・ディブ(豪)と対戦することになった。山口は、去る5月所属していた大阪帝拳ジムから引退届がJBCに提出されており、フリーの身として豪州に渡る。試合はWBOアジア・パシフィック・フェザー級暫定タイトルマッチ12回戦の予定。
 山口(29歳)は2002年のデビュー後、ここまで15勝4KO1敗2分の戦績。今回が初のタイトル挑戦となるが、その相手ディブ(23歳)はシドニー期待のボクサーだ。22勝11KO1敗の好レコードの持ち主で、昨年10月にはスティーブン・ルエバノのWBO世界フェザー級王座にも挑んだ(12回判定負け)。現在IBF世界同級11位にランクされている。試合の約1週間前に日本を発つ予定の山口は「(相手は)強いやろうけど自分と同じようなタイプ。やりがいがあります」と燃えている。

ジョン、謎の病気で出場辞退

 今月27日ロサンゼルスでロッキー・フアレス(米)との防衛戦を予定していたWBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)が、試合まで1週間の時点でリングに上がれない事態となった。
 プロモーターのゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)によると、ジョンは試合に備えて1ヶ月前からロサンゼルスでトレーニング中だった。先週土曜日、3ラウンド、スパーリングを行った後、体調不良を訴えて練習を中止。病院に直行して検査を受けたところ、試合ができる状態ではないことが判明した。
 ジョンのビジネス・マネジャーは「2週間前にカリフォルニア・コミッションで血液検査を受けたが、何も支障はなかった」と言っている。病名は発表されず、一時は肝炎やHIV(エイズ)ではないかと噂されたが、同マネジャーは否定。「何かが正常ではない。おそらく貧血症だろう」とのことだ。
 リベンジの機会を失ったフアレスは、別の相手を探している。

7・9ウェルター級挑戦者決定戦!-チケットプレゼント


日本ウェルター級1位つくばのタイソンこと井上庸(ヤマグチ土浦)が7月9日、タイトル挑戦権を賭けて3位・加藤壮次郎(協栄)とぶつかる。
井上は現在日本1位で王者・中川大資(帝拳)への指名挑戦権を保持している。このまま中川挑戦も可能なのだが、敢えて3位加藤を迎えることになった。井上をマネージする岩本悟会長は「これまで井上が戦ってきた相手も力のある選手だったが、井上は難なくクリアしてきた。さらにランク上位を迎えてハイレベルなタイトル前哨戦にしたい。
 もちろんこれに負けたらアウト。それだけに井上のモチベーションも上がっている。当然加藤選手も同じことだろう。リスクが高い? いまやお客さんの目も肥えてきて、タイトルマッチならなんでもいいというものではない。井上はこの試合をクリアして、より質の高い挑戦者としての実力をアピールしてタイトルに挑ませたい」と言う。井上は14勝10KO1敗。加藤は22勝11KO9敗2分。
 この日は同ジムのトップボクサー、OPBFミニマム級王者の黒木健孝もノンタイトル戦に登場。調整試合となるがこちらもランク6位の大内淳雅(角海老宝石)とのマッチメイク。大内陣営は、黒木が前戦で金田淳一朗に大苦戦したこともあって、ノンタイトルとはいうものビッグチャンス到来とやる気満々。岩本会長は「こちらもそれなりのリスクはある。が、世界を狙うならこのくらいはいい内容でクリアしないと」。井上、黒木とも出稽古でスパー三昧の日々だ。
●チケットプレゼントこの試合のチケットをペアで10組にプレゼントします。ハガキに井上-加藤戦と住所・氏名・年齢・職業を明記して下記まで。
宛先/〒113-0023 東京都文京区向丘2-37-3-4F MACC出版Box-onチケットプレゼント係
応募多数の場合は抽選。当選発表は発送をもって代えさせていただきます。締め切りは7月1日必着

7月のスケジュール

7月2日/後楽園ホール●午後6時開始
最強後楽園
S・ウェルター級6回戦池田好治(宮田)×松橋拓二(帝拳)
L・フライ級6回戦斉藤直人(角海老宝石)×須田拓弥(沼田)
※他に数組

7 月3日/後楽園ホール●午後6時開始
最強後楽園
S・ウェルター級6回戦チャールズ・ベラミー(八王子中屋)×細川貴之(六島)
S・フェザー級6回戦松崎博保(協栄)×岡田誠一(大橋)
S・バンタム級6回戦三浦数馬(ドリーム)×田内絹人(横浜光)
S・フライ級6回戦佐藤洋太(協栄)×ジェロッピ瑞山(千里馬神戸)
※他に川瀬伊達男(三谷大和S)×小澤剛(18鴻巣)、今井勝典(ワタナベ)×泉圭依知(18鴻巣)の5回戦。東日本新人王予選

7月4日/後楽園ホール●午後5時45分開始
第467回ダイナミックグローブ
★OPBFウェルター級タイトルマッチ12回戦
佐々木基樹(帝拳)×デクスター・デラーダ(比)
★日本S・フェザー級タイトルマッチ10回戦
矢代義光(帝拳)×三浦隆司(横浜光)
※他に五十嵐俊幸(帝拳)×ジョジョ・バルドン(比)、山中慎介(帝拳)×村田匡教(塚原京都)の8回戦。4回戦3組

7月5日/名古屋国際会議場●午後1時開始
ソウルファイティング33
★日本バンタム級タイトルマッチ10回戦
大場浩平(大一スペースK)×馬野晃(ハラダ)
※他に林翔太(畑中)×山本直(守口東郷)、小出大貴(緑)×鮫島康治(グリーンツダ)の8回戦。オケロ・ピーター(緑)×楠ジャイロ(松田)

7月5日/九州共立大学・福岡●午後1時開始
ミニマム級10回戦
土生拓郎(折尾)×ウィサンレック・シットサイトーン(タイ)
※他に切間庸裕(折尾)×デッドバンジョン・シットサイトーン(タイ)の8回戦。4回戦数組

7月5日/北谷ドーム・沖縄●午後3時開始
★OPBFバンタム級タイトルマッチ12回戦
サーシャ・バクティン(沖縄ワールドリング)×リチャード・サモシル(インドネシア)
※他に中真光石(沖縄ワールドリング)×フランシスコ・コルデロ(コロンビア)の10回戦。サラゴサ上間(沖縄ワールドリング)×牧野サトシ(琉球)の8回戦。又吉康幸(沖縄ワールドリング)×サンチャイ・シンマナサック(タイ)、高島忠剛(沖縄ワールドリング)×タヌペッチ・シンマナサック(タイ)の6回戦など

7月6日/後楽園ホール●午後5時45分開始
ゲンカツ・キムカツ・勝負カツ
フライ級8回戦
山口真吾(渡嘉敷)×ガオタワン・シッサイソン(タイ)
※他に國島隆弘(渡嘉敷)×吉岡健一(国際)の6回戦、新人王予選含む4回戦8組

7月7日/後楽園ホール●午後6時開始
MGファイト2009~タナバタ・イケメン祭
★OPBF女子S・フライ級王座決定10回戦
水谷智佳(宮田)×ヤン・イン(中国)
バンタム級10回戦
粉川拓也(宮田)×熊朝忠(中国)
※他に吉田真(宮田)×レブ・サンティリャン(石神井S)、細川バレンタイン(宮田)×長崎大之(F・I)の8回戦。小川利希(宮田)×寶創(F・I)、田部井要(宮田)×中野敬太(KG大和)、大久保充(宮田)×李文揚(中国)の6回戦。

7月9日/後楽園ホール●午後6時開始
ダイナミックヤングファイトボクシング
ウェルター級8回戦
井上庸(ヤマグチ土浦)×加藤壮次郎(協栄)
L・フライ級8回戦
黒木健孝(ヤマグチ土浦)×大内淳雅(角海老宝石)
※他に工藤貢(ファイティング原田)×小口雅之(草加有沢)の8回戦、高橋竜也(ヤマグチ土浦)×坂光輝(松田)の6回戦。4回戦2組。

7月12日/刈谷市あいおいホール・愛知●正午開始
GET THE VICTRY9
フェザー級6回戦
高山慎司(松田)×前川攻嗣(三河)
中日本新人王準決勝戦6組
※他に4回戦6組

7月12日/松下IMPホール・大阪●午後1時と5時開始の2部制
西日本新人王準決勝戦

7月12日/西日本総合展示場・福岡●午後1時開始
REAL SOUL BOXING
S・フライ級10回戦
大庭健司(FUKUOKA)×ペットクロンパイ・ソータンテッィプ(タイ)
※他に仁木一嘉(FUKUOKA)出場の8回戦。4回戦数組

7月13日/後楽園ホール●午後5時45分開始
第41回三迫ジム一門会
S・フライ級8回戦
福本雄基(三谷大和)×キューピー金沢(青木)
※他に平山悦久(ワンツーS)×大宮久志(国際)、加藤健太(三谷大和)×塩野翼(角海老宝石)の6回戦。輪島会長子息・輪島大千(輪島)×宮崎辰也(マナベ)の新人王予選など4回戦8組。

7月14日/後楽園ホール●午後5時開始
★WBC世界フェザー級12回戦
粟生隆寛(帝拳)×エリオ・ロハス(ドミニカ共和国)
※他に下田昭文(帝拳)出場の10回戦。スパイス松下(セレス)×佐々木悟(ヨネクラ)の6回戦、。4回戦4組。

7月14日/神戸ワールド記念ホール●午後5時30分開始
★WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
長谷川穂積(真正)×ネストール・ロチャ(米)
★WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)×高山勝成(真正)
※他にマルコム・ツニャカオ(比)×難波拓人(明石)の8回戦。チャンサク・シスサイソン(タイ)×高野誠三(明石)の6回戦。4回戦1組。

7月15日/後楽園ホール●午後6時開始
チャレンジスピリットシリーズ
S・フェザー級8回戦
会田篤(ワタナベ)×森田陽久(新日本仙台)
※他に古橋大輔(新田)×北村ダビデ(E&Jカシアス)、将生潤(ワタナベ)×和田吉史(協栄)、高橋勇治(横浜光)×前之園哲史(石丸)の8回戦。加藤和之(銚子)×濱中優一(国際)の6回戦。4回戦4組

7月16日/後楽園ホール●午後5時45分開始
オーバーヒート/ボクサーズナイト
★OPBF・Lフライ級暫定王座決定12回戦
家住勝彦(レイS)×山中力(帝拳)
※他に梁翼(中国)×稲垣孝(フラッシュ赤羽)の10回戦。凉野康太(五代)×ソニー・ゴンザレス(比)、レイナルド・ベラスケス(比)×笛木亮(ジャパンS)、ズリ・カンナン(レイS)×レイモンド・セルモナ(比)の8回戦。4回戦2組

7月18日/後楽園ホール●午後5時45分開始
角海老ボクシング
フェザー級10回戦榎洋之(角海老宝石)×李冽理(横浜光)
※他に坂本大輔(角海老宝石)×諏訪雅士(ピューマ渡久地)、藤井龍二(角海老宝石)×田畑光輝(花形)、杉崎由夜(角海老宝石)×金子大樹(横浜光)、松本良一(角海老宝石)×竹内佑典(JB)の8回戦。菊地廣隆(角海老宝石)×森島重樹(西城)の6回戦。4回戦1組

7月20日/後楽園ホール●午後5時45分開始
第2回ワタナベファミリー
ミドル級8回戦柴田明雄(ワタナベ)×吉田真樹(新日本カスガ)
※他に梅津宏治(ワタナベ)×矢板貴行(全日本パブリック)、吉田拳畤(笹崎)×中釜兵武(白井・具志堅S)の8回戦。川村貢治(ワタナベ)×百田諭志(オザキ)、山口憲一(ワタナベ)×若生然太(輪島)の6回戦。4回戦3組

7月20日/阿倍野区民センター●午後1時30分開始
第38回風間ボクシング・オンテックス杯
オール4回戦

7月20日/大分イベントホール●午後6時開始
豊の国プロボクシング大会
S・ウェルター級8回戦
戸高不乱拳大樹(ミサイル工藤)×切間庸裕(折尾)
※他に佐藤直人(冷研鶴崎)×片山功(中内)の6回戦。4回戦7組

7月21日/後楽園ホール●午後6時開始
東日本新人王予選4回戦

7月22日/後楽園ホール●午後5時45分開始
M・SG・M Fight vol2
L・フライ級8回戦
斉藤伸之介(白井・具志堅S)×宮崎亮(井岡)
※他にブンブン東栄(一力)×鬼ケ島竜(三谷大和)、江藤大喜(白井・具志堅S)×榎本信行(三迫)、斉藤司(三谷大和)出場の8回戦。櫻井祐司(横浜さくら)×小竹雅元(三迫)、深谷知之(三迫)出場の6回戦。4回戦2組

7月23日/後楽園ホール●午後6時開始
MEGA FIGHT vol36
S・バンタム級8回戦
木下健志(横浜さくら)×梶山友揮(平石)
※他に渡邉卓也(青木)×丸山有二(野口)の8回戦。安西政人(ワールドS)×阿知和賢(横浜光)、太田光亮(大橋)×嶋津健人(野口)、山本忍(石橋)×高橋隆介(JB)の6回戦。東日本新人王戦含む4回戦4組
7月23日/大阪府立体育会館第2競技場●午後5時30分開始
ファイティングビートボクシング
S・ライト級10回戦
中島涼(ハラダ)×ベビー・ロロナ・ジュニア(比)
※他に久田哲也(ハラダ)×松下泰士(ヨシヤマ)、武田高廣(大阪帝拳)×森本一春(江坂)の8回戦。梅村元寿(ハラダ)×伊波パブロ・カスティーヨ(真正)、宮崎隆司(姫路木下)×中村公彦(大星)の6回戦。4回戦3組

7月26日/大阪府立体育会館●午後5時開始
チャンピオンズヒート6
L・フライ級8回戦
井岡一翔(井岡)×松本博志(角海老宝石)
※國重隆(大阪帝拳)、上谷雄太(井岡)×佐々木佳浩(金沢)の8回戦。石田匠(井岡)×森川真一郎(高砂)、大堀晃司(井岡)×山口伸也(陽光アダチ)の6回戦。4回戦3組

7月26日/神戸サンボーホール●午後1時開始
千里馬スーパーファイト
S・バンタム級8回戦
玉越強平(千里馬神戸)×相手未定 
※他に帝里木下(千里馬神戸)×竹本裕規(風間)、木原和正(ウォズ)×福原寛人(江見)、高橋秀鎮(千里馬神戸)×岩下幸祐(グリーンツダ)の8回戦。大木良祐(千里馬神戸)×平尾彰敏(ハラダ)の6回戦。4回戦3組

7月28日/後楽園ホール●午後6時開始
トクホンダッシュ第78弾
ウェルター級10回戦
沼田康司(トクホン真闘)×相手未定
※他に十二村喜久(赤城)、土居コロニータ伸久(ヨネクラ)出場の8回戦。知念健太(ピューマ渡久地×タイガー森町(相模原ヨネクラ)、伊藤影浩(国際)×田川智久(KG大和)、設楽賢太(日東)出場の6回戦。4回戦2組

7月29日/後楽園ホール●午後6時開始
UNTOUCHABLE FIGHT13
S・バンタム級8回戦
塩谷悠(川島)×伊藤圭太(花形)
※他に黒田雅之(新田)、永安潤之介(川島)出場の8回戦など

7月31日/後楽園ホール●午後6時開始
東日本協会B級ボクサーオープン戦
オール5回戦

ロチャ戦に備える長谷川

 V9となるネストール・ロチャ戦(7月14日)を控えるWBC世界バンタム級チャンピオン、長谷川穂積(真正)が22日、神戸市のジムで10ラウンドのスパーリングを行った。=写真=
 比国ランカー2人と5ラウンドずつのスパーはインターバルを45秒に設定。また、ここ2戦はサウスポー相手の防衛戦で、オーソドックス型に対する感覚を取り戻すことも今回のテーマのひとつだ。左ストレートが流れ時折被弾するシーンも見られたが、長谷川によると「ここ一週間ぐらいで(感覚が)戻ってきている」という。アッパーを交えた攻撃など随所に強さを見せていた。
 この日から本格的な減量に入った王者は「ケガに気を付けて調整したい」と話した。現在、練習後の体重は約60キロとのことだ。

2009年6月22日月曜日

無敗高瀬、タイ王者を逆転KO


 21日池原―丹羽戦セミに登場した日本ライト級6位の高瀬司(大阪帝拳)はタイS・フェザー級王者ラーイマンコン・チュワタナと対戦。苦闘の末に5回2分46秒KO勝ちした。
 序盤からタイ王者の独特のリズムで放つ右ストレート、左フックで高瀬は苦しい戦いを強いられた。左ボディーで活路を見出しても、相手の荒々しい急襲に油断のならない展開が続く。わずか5戦(5勝2KO)のキャリアのラーイマンコンだが余裕を持った戦いぶりで試合をリードしていた。だが5回、相手の攻め込んだところに決めた左フックで高瀬がダウンを奪う。この一発が効き、倒れたラーイマンコンは立ち上がったものの10カウントを数えられた。高瀬の戦績は9勝6KOとなった。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
58.5キロ4回戦 石川慎祐(ハラダ)KO2回 近藤紀彦(陽光アダチ)
S・バンタム級4回戦 山中浩之(大阪帝拳)判定 内田崇文(森岡)
S・フェザー級4回戦 山田モリオ(SFマキ)KO2回 末弘謙児(ハラダ)
51.5キロ4回戦 伊藤秀平(真正)KO1回 山本満(大阪帝拳)

池原、不満の負傷判定勝ち

 21日、大阪市IMPホール2部のメインを務めた元日本バンタム級チャンピオン、池原信遂(現1位=大阪帝拳)は丹羽賢史(グリーンツダ)に8回1分50秒負傷判定勝ちした。
 立ち上がりは手数がほとんどなく丹羽にリードを許したが、馬力にまかせたラッシュでポイントを奪取。だが丹羽のブロックの前に決定打を打ち込むことはできず、7回に偶然のバッティングで負傷した左目上の腫れがひどく、8回に試合がストップされた。
 この回を含むスコアは78-74、77-75、78-76と支持されたものの「世界を目ざしてやっている」という池原に笑顔はなかった。「以前に日本タイトルを獲った時のように、自信をかためたい。そのためにもう一度日本王座に挑戦することも考えています」とベテランは話していた。戦績は29勝19KO3敗。

2009年6月21日日曜日

ロリーまさかのKO 転落、大橋殊勲‏


21日名古屋の愛知産業貿易館で行なわれたOPBF・S・バンタム級タイトルマッチで大番狂わせ。2階級制覇の王者ロリー松下(カシミ)が12位・大橋弘政(HEIWA)に7回1分50秒KO負け。強豪ウェートから奪った王座の初防衛に失敗した。出だしからテクニックにまさるロリーが試合を支配した。出てよし、引いてよし―的確な距離のコントロールで大橋を打ちまくる。挑戦者は被弾して初回から右目の視界がさえぎられて早くもピンチに陥った。
  しかし大橋はあきらめない。王者の強打を浴びながらも強引に距離をつめてボディー攻撃。タフネスと気迫をバックボーンにした押し出しの強さで反攻に移った。
 それでも正確でパワフルなブローで王者がポイントを積み上げていた。同時に、止まらない大橋のアタックに激闘となり、疲弊の色が増していたのも事実。試合の流れは大橋に傾いていたようだ。
 迎えた7回、挑戦者が打って出た。息をもつかせぬラッシュとはこのこと。ロリーをロープに釘づけにし、左フック、アッパーで大暴れすると、ボディーにダメージを負ったロリーがマットに座り込んでしまう。そしてそのまま10カウントを聞かされてしまった。
 大番狂わせの戴冠となった新チャンピオンは「技術もパンチ力も劣っているが、スタミナと気持ちは負けないと思った。初回で右目が見えなくなったけど、相手の脚の位置を見て、中に入ってしまえばパンチは当たる。自分も打たれるんですけどね。実際何度も倒れそうになりました。でも当たったら一気に行こうと…。気持ちの勝利ですね。木村登勇、石井一太郎の敗戦など最近番狂わせが多いじゃないですか。あれにも力をもらった。ボクシングに絶対はないんだと」。その言葉どおり、6回まで劣勢のポイントを一気に引っ繰り返す熱狂の戴冠だった。20勝14KO8敗3分

21日名古屋のOPBF戦のアンダーカード結果


ライト級4位の川瀬昭二(松田)はノーランクの長屋洋(岐阜ヨコゼキ)を問題とせず初回64秒でKO勝ち=写真。
 バンタム級2位の児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)は 橋口竣(正拳)に6回負傷判定勝ち。攻撃力にまさる児玉だったがこの日はKOを意識し過ぎ。プレスは強いものの大雑把な攻めで時折カウンターを浴びるシーンも。児玉が2回にバッティングで負った右目上の傷が悪化して判定となった。59-56.59-57.60-55。
 S・フライ級10位の松浦克哉(松田)は積極的にインファイトを仕掛けて優位をキープ。小山健太(とよはし櫻)の粘りにKOは逸したが79-74が二人と79-73と危なげない判定勝ちだった。もう一つの8回戦は、坂井允(鈴鹿ニイミ)が木村毅(緑)に7回TKO勝ち。
4回戦の結果(左が勝者)
松本章宏(カシミ)TKO4回 野田幸宏(コパン星野)
藤澤光祐(大一スペースK)判定 田村将道(三河)

WBA世界L・ヘビー級戦 スペインに新王者

 アルゼンチンのサンタフェで行われたWBA世界L・ヘビー級タイトルマッチで王座交代--挑戦者ガブリエル・カンピージョ(スペイン)が地元のチャンピオン、ウーゴ・ガライに2-0の僅差判定勝ちを飾り、新チャンピオンとなった。
 序盤4ラウンドを抑えたガライだったが、コンディションがよくなく、失速気味に。それに乗じるようにサウスポーのカンピージョがジャブを有効に決めて盛り返す。疲労困憊のガライは終盤11回、ピンチに立たされる。最終回、懸命に反撃に転じたものの、スコアは115-114, 114-113, 114-114と僅差ながら、スペイン人を支持した。
 2度目の防衛に失敗したガライは32勝17KO4敗。一方のカンピージョは18勝6KO2敗1無効試合。

李、タイ王者倒す 


 21日八重樫―堀川戦のセミでは李明浩(大阪帝拳)がタイL・フライ級チャンピオンのタミンカオ・ソーターンティップに2回KO勝ちした。この回開始早々、クロス気味の右ストレートで先制のダウンを奪い、追撃で2度倒したもの。名古屋の日本ランカー、佐野友樹(松田)にも勝利したタミンカオだったが、最初のダウンで効かされてしまった。李は7勝3KO1敗の新鋭。
 そのほかの結果は以下の通り(左が勝者、または勝者扱い)
西日本新人王予選ミニマム級4回戦 松本直樹(大阪帝拳)不戦 藤田大智(守口東郷)
S・バンタム級4回戦 新井勇一(金沢)TKO4回 自閑昌彦(ウォズ)
S・バンタム級4回戦 奥健太郎(奈良)判定 西田至孝(塚原京都)
S・フライ級4回戦  藤原大貴(ウォズ)判定 張本陽介(陽光アダチ)

ソーサV9 メーロをストップ WBC・L・フライ級

 メキシコの安定王者ソーサが、またも防衛回数を伸ばした。20日(現地時間)メキシコシティで挙行されたWBC世界L・フライ級タイトルマッチは、王者エドガル・ソーサ(メキシコ)が挑戦者カルロス“シャンガイ”メーロ(パナマ)を5回2分47秒TKOで下し、9度目の防衛を果たした。
 頻繁に試合をこなす“戦う王者”ソーサ(29)が日本で高山勝成に挑戦したメーロ(27)を磐石な内容で撃退した。この日メキシコの格闘技の殿堂「アレナ・メヒコ」はファンに無料開放されたため、会場は超満員(キャパは14,590人)。観衆の声援を受けるソーサがメーロのボディー、顔面へ小気味よいブローを決めてリード。王者のスムーズな攻撃を受け、パナマ人はガードを余儀なくされる。
 3回あたりからメーロは、高地ファイトが影響したのか、口を開けるシーンが目立つ。4回、右マブタを切ったソーサだが、冷静に対応。そして5回、強烈な左レバー打ちでメーロに膝をつかせ、再開後、連打でストップに持ち込んだ。ソーサは、これで36勝20KO5敗。「いままで一度もKO負けがないメーロをストップできてうれしい。体重がきついので、クラスを上げることも頭にある」。敗れたメーロは19勝2KO9敗。
 同じリングで行われたWBCユース・ライト級戦は、王者レネ・ゴンサレス(ニカラグア)がレイジェス・サンチェス(メキシコ)に6回負傷ドローで防衛成功。

名古屋の前座試合結果 10位小山は敗れる

 21日愛知県産業貿易館にて行われたロリー松下(カシミ)-大橋弘政(HEIWA)の東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチの前座では中部の日本ランカー3人が出場。セミのライト級8回戦では、日本ライト級4位・川瀬昭二(松田)が長屋洋(岐阜ヨコゼキ)に1回1分4秒KO勝ち。ランク取りに燃え、積極的に仕掛ける長屋に、川瀬のワンツー、左フックがクリーンヒット。ダウンと同時にコーナーからタオルが投入された。 54・5kg契約の8回戦、日本バンタム級2位 児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)対 橋口竣(正拳)の再戦は、6回1分35秒負傷判定で児玉が返り討ち。前戦(昨年9月、児玉の2R2分55秒TKO勝ち)よりアクションの少ない立ち上がり。2回に偶然のバッティングでカットした児玉の傷が広がり、4度目のドクターチェックで試合が止められた。採点は59-56、59-57、60-55。 50kg契約、これがランカーとしての初戦となる日本S・フライ級10位・松浦克哉(松田)は4戦連続のランカー挑戦となる小山健太(とよはし櫻)と約3年ぶりの再戦。いつも通り開始ゴングと同時に飛び出した松浦がロープへと追うが、スイッチを交えながら小山も応戦、リング中央へと押し返す。スピーディーな打ち合いを制したのは松浦のボディブロー。ボディーの連打で失速した小山を押し切った松浦が、判定で3年前(引分・敗者扱い)の雪辱を果たした。採点は79-74が2人と79-73。 その他の試合結果、木村毅(緑)対 坂井允(鈴鹿ニイミ)のフェザー級8回戦は、7回1分51秒、坂井が逆転のTKO勝ち。6Rまでの採点は60-54が2人と60-55でいずれも木村が大量リードしていた。 S・フェザー級4回戦、元国体王者、田村将道(三河)のプロ第3戦は、藤澤光裕(大一スペースK)に最終回左フックでダウンを奪われ判定負け(39-37×3人)。S・バンタム級4回戦、松本章宏(カシミ)がデビュー戦の野田幸宏(コパン星野)に4回52秒TKO勝ちした。

「美男美女」清水夫妻の披露宴


 日本フライ級チャンピオンの清水智信(金子・27)と夫人の静恵さんが21日午後都内のホテルで結婚披露宴を開いた。
 2人の出会いは、共に東京農業大学1年生だった9年前。関東大学リーグ戦等で活躍する清水に対し、チアリーダーだった静恵さんは明るい笑顔が魅力的な美人。大学卒業後プロに転じた清水を、静恵さんはそばで支えてきた。一昨年に入籍した後、清水の日本王座挑戦(獲得)、世界王座挑戦(内藤に逆転KO負け)等重要試合が続いて披露宴が延び延びになっていたもの。
 この日は輪島功一さんや歌手で俳優の西郷輝彦さんら200名近い招待客の暖かい祝福を受け、うれし涙を流していた。また、農大応援団による名物”大根踊り(青山踊り)”に2人も加わり、宴はにぎやかにフィナーレへ。最後は清水本人が夫人に永遠の愛を誓い、「2人で世界チャンピオン目指しがんばります」と力強く決意表明した。
 なお清水の次の試合は未定だが、「10月頃を予定している。東洋に挑戦させたいのですが‥‥」とは金子健太郎・金子ジム会長の話。

八重樫が新王者! 堀川に判定勝ち

 空位の日本ミニマム級王座決定戦は21日、大阪市IMPホールで行われ、3位の八重樫東(大橋)が1位堀川謙一(SFマキ)に10回判定勝ち。金光佑治(六島=引退)の後継王者となった。
 スピード、テンポのあるボクサー同士の一戦は序盤から激しいペース争いが繰り広げられた。先に抜け出したのは八重樫。相手の打ち終わりを狙った攻撃で堀川の焦りを誘う。堀川は4回にワンツー好打を重ね、流れを引き戻しにかかったものの、八重樫はすぐさま接近戦をしかけペースを譲りわたさない。終盤は堀川のホールドでもみ合いの多い展開となった末に終了のゴング。スコアは96-95、97-95、97-94の3-0で八重樫を支持した。ダウンシーンはなし。
「今まででいちばん気持ちを込めて戦いました。日本ベルトは重みがあります。これまでで一番緊張しました」。元OPBF王者で世界挑戦も経験している八重樫は2つ目のタイトルの印象を実感込めて語っていた。

クリチコ、チャガエフをTKO撃退 ヘビー級2王座防衛

 IBF&WBO世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)-WBA同級王者(正式には休養王者)ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)のタイトル戦は20日ドイツ・ゲルゼンキルヘンのサッカー場に6万超の大観衆を集めて行われ、クリチコが10回1秒TKO勝ちし、ベルトを守った。2回に右強打を決めてダウンを奪った後もクリチコが一方的に試合を運び、最後はチャガエフのセコンドが棄権を申し出た。
 クリチコはこれでIBF王座7度目、WBO王座3度目の防衛に成功し、戦績を53勝47KO3敗とした。一方チャガエフはこれが27戦目の初黒星(25勝17KO1分)。この試合では、チャガエフのWBAベルトはかけられていなかった。 なおこの試合の模様は22日(月)夜8時からのWOWOWエキサイトマッチで録画放映される。 =Photo/Sumio Yamada=

2009年6月20日土曜日

氏家TKO勝ち 20日のアンダーカード

 20日飛天-野中戦セミに登場した日本ミドル級5位の氏家福太郎(新日本木村)はタイのゴンゲール・シットサイトンに4回2分43秒TKO勝ち。ゴンゲールのボディーを攻め、左フックを顔面に返す氏家だが、相手の反抗に遭うシーンも目立った。結局4回ロープに詰めてラッシュしたところでストップ。日本王座再挑戦に向け、猛烈アピールとはいかなかった。
 そのほか、この日の結果は以下の通り(左が勝者)。
S・フェザー級6回戦 阿部隆臣(新日本大宮)判定 安住幸一郎(角海老宝石)
東日本新人王予選S・フェザー級4回戦 石川昇吾(新日本木村)判定 大沼弘宣(協栄)
東日本新人王予選S・バンタム級4回戦 播磨真輝(新日本木村)負傷判定3回 高山祐喜(新日本カスガ)
東日本新人王予選バンタム級4回戦 益田健太郎(新日本木村)TKO4回 井上博生(セレス)
S・バンタム級4回戦 河野洋佑(新日本木村)判定 菅沼裕太(横浜さくら)
S・バンタム級4回戦 山本幸輝(五代)判定 武藤裕介(レイS)
S・バンタム級4回戦 藤野哲士(横浜さくら)TKO1回 小池博之(新日本カスガ)

野中、飛天の“東洋”奪う


 OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチは20日夜、後楽園ホールで行われ、1位挑戦者の野中悠樹(尼崎)が王者・飛天かずひこ(新日本木村)に8回負傷判定勝ちし、タイトルを奪取。一昨年の初戦(判定負け)の雪辱を晴らすと同時に、保持する日本王座に続く2冠を達成した。飛天は3度目の防衛に失敗。
 サウスポー同士の一戦は2回に野中が左ストレートからたたみかけて先制のダウンを奪った。飛天は力強い左クロスやボディー攻撃で挽回を図るが、4回にバッティングでカットした右目上の出血にもさいなまれ、挑戦者の左を多く食らう。試合はフットワークとカウンターを生かし戦う野中ペースで進み、8回都合4度目のドクターチェックで飛天の傷が続行不可能とされた。負傷判定タイムはこの回1分36秒。スコアは77-75に77-74が2者で新チャンピオン誕生を支持した。
 日本&東洋太平洋王者となった野中は喜びを爆発させながらも「自分の距離で戦うことに気をつけた」と冷静に試合を振り返った。今後については「誰とでもやる」と力強いコメント。4階級制覇を狙うビッグネーム、湯場忠志との対戦も辞さない意欲だが「1位まで上がって来て」と付け加えるのを忘れなかった。野中の戦績は19勝7KO7敗2分。敗れた飛天は28勝20KO6敗となった。(写真は2回のダウンシーン)

ディアコヌー王座守れず。パスカルが判定で戴冠

 カナダのモントリオールで19日(現地時間)行われたWBC世界L・ヘビー級戦は挑戦者のスーパーミドル級ランカー、ジャン・パスカル(WBC4位、ハイチ=カナダ)が王者アドリアン・ディアコヌー(ルーマニア=カナダ)に3-0判定勝ちで新王者に就いた。
 突進型のディアコヌーに長身のアウトボクサー、パスカルと対照的な両者。5回、左で倒したパスカルはフィニッシュを狙って攻め立てたが、ピンチを凌いだ王者が打ち返してスリリングな展開に。11回、チャンスを掴んだディアコヌーに、会場は熱狂の渦に包まれる。しかし逆転打は生まれず、王者は顔面に腫れとカットを負っていた。3ジャッジのスコアは、115-112、116-112、116-111でパスカルを支持。
 敗れたディアコヌーは26勝15KO1敗。昨年、同暫定王者に(その後正規王者に昇格)就いたものの、防衛戦が再三中止。1度無冠戦を行ったが、ブランクが響き、初防衛を果たせなかった。勝者パスカルは23勝15KO1敗。昨年、英国でWBCスーパーミドル級王者カール・フロッチに屈しており、2度目の世界挑戦を実らせた。

クリチコ109キロ、チャガエフ102キロ 人気のヘビー級戦

 IBF&WBO世界ヘビー級タイトルマッチを2日後に控えた18日、ドイツ・ドルトムントで公式計量が行われ、一般公開された(体重制限なしのヘビー級戦の計量は試合前日でなくともよい)。チャンピオンのウラジミール・クリチコ(ウクライナ)は240ポンド(109キロ)、挑戦者(WBA休養王者)のルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)は225ポンド(102キロ)を計測している。
市内のスポーツ用具店で一般公開された公式計量には、なんと約2千人がかけつけ、前人気も過熱気味。クリチコはウクライナ国籍だが、ドイツが主戦場だけに地元の人気は高く、試合会場のサッカー場はすでに6万枚のチケットが完売になっているという。
 なお22日(月)夜8時からのWOWOWエキサイトマッチで録画放映される。
 写真は計量後健闘を誓って握手するクリチコとチャガエフ=Photo/Sumio Yamada=

2009年6月19日金曜日

ロマゴン「KOは時間の問題」と豪語


 7月14日に神戸で高山勝成(真正)の挑戦を受けるWBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がマナグアのジムで特訓に明け暮れている。
 メキシコでの初防衛戦(対フランシスコ・ロハス)が意外な苦戦に終わっただけに、期するものがあるゴンサレス。彼を傘下に置くプロデサ・プロモーションの広報の情報によると、ジムワークのメニューを各ラウンド5分でこなすハッスルぶり。「カツナリは早いラウンドで倒れた方がいい。そうしないと、試合が長引くにつれて重大なダメージを被ることになる」とうそぶいている。
 毎朝12から14キロのロードワーク、腹筋500回を欠かさず、スパーリングも6月18日現在、世界ランカーのヤデル・エスコバルなどと96ラウンドを消化。日本へ旅立つ予定の7月1日までに120ラウンド行うという。実戦を想定した1日12ラウンドスパーも実行済み。しかも1ラウンド4分、インターバル30秒のハードなものだ。
 「(高山が)ランニングに終始することは百も承知。でも彼を捕まえるのは時間の問題。彼のペースにはまるとは思えない。こっちが彼を追いかける展開ではなく、彼がパンチを繰り出す瞬間に勝負したい。グラつかせたら、一気に左右フックでたたみ掛ける。私のパワーを身にしみて感じるはずだ」とロマゴンは自信満々だ。

飛天×野中、明日激突 東洋S・ウェルター級戦計量


 OPBF(東洋太平洋)S・ウェルター級タイトルマッチの前日計量が19日、後楽園ホールで行われ両選手が一発合格した。3度目の防衛戦となるチャンピオン、飛天かずひこ(日高和彦から改名=新日本木村)は68.6キロ。1位挑戦者で日本同級王者の野中悠樹(尼崎)は69.8キロ。=写真=
 リミットより1キロ以上軽く仕上げながらも、飛天は「減量がこれまでで一番しんどかった」と明かした。今回は筋力系よりも技術的なトレーニングに重点を置いたという。「(野中は)穴がたくさんある。俺の穴を突かれないように、そこをどう崩していくか」と語った。
 一方の野中は日本王者として2戦連続で1位挑戦者を退け上昇中だが「いい時期に試合が決まってくれた。調整はばっちり」と落ち着いて話した。昨年9月の古川戦で負った右足首のはく離骨折も完治したそうだ。
 サウスポーの両者は2007年10月以来の再戦となる。その試合は飛天がダウンを喫しながら挽回し判定勝ち。現在の王座を手に入れたが、今回の再戦に野中の日本ベルトはかけられていない。「俺が勝つと『まだベルト持ってるの』ってなる」と飛天は自信たっぷりに言う。一方の野中も「前回と違って僕のレベルは上がっている」と自らの成長をアピールする。
 S・ウェルター級トップの座を争う両雄だが「この次、国内で盛り上がるとしたら俺と湯場(忠志)さんの試合でしょう」と王者飛天は“その先”についても言及していた。

パックマンの年収は40億円 米経済誌長者番付で6位

 アメリカを代表する経済誌「フォーブス」が発表したスポーツ高額所得者リストで、現役最強マニー・パッキアオがはじめてランクされた。パッキアオはバスケットボールNBAのレブロン・ジェームズ(2009年MVP)、ゴルファーのフィル・マイケルソンともに第6位を占めている。この3人が昨年稼いだ額は、それぞれ4000万ドル(約40億円)。
 同誌は「ここ2試合の派手な勝利で(収入が)急激にアップした」と記載。昨年のデラホーヤ戦と今年5月のハットン戦で一気にリッチマンの仲間入りを果たしたと強調する。ちなみにハットン戦は年度が違うが、パッキアオはPPV売り上げの上積み分を含めて1200万ドルを得たといわれる。
 パッキアオはリングの収入のほかに、フィリピンのサンミゲール・ビール、スポーツ用品のナイキなど複数のCMから高収入を得ている。
 スポーツ選手の1位はゴルフのタイガー・ウッズの1億1000万ドル(約110億円)。長年にわたり、ボクサーのトップだったデラホーヤは3300万ドルで今回11位だった。

2009年6月18日木曜日

18日後楽園ホールの結果

東日本新人王予選4回戦(左が勝者)
バンタム級  岡本直也(東拳)判定 高橋康弘(ドリーム)
バンタム級  荻野敦(ワールドスポーツ)判定 茂木公弘(西城)
ライト級    橋本賢(ヨネクラ)不戦 鈴木準(古口)
ライト級    今井信成(ワタナベ)不戦 新井勇太(白井・具志堅スポーツ)
ライト級    手賀亮太(ヨネクラ)不戦 谷口雄也(スターロードスポーツ)
ライト級    有馬啓祐(協栄)判定 島村唯将(オサム)
ライト級    笠井暢也(赤城)TKO2回 野口将志(船橋ドラゴン)
S・ライト級  田中聡太郎(角海老宝石)KO1回 澤畑カワグチ寿輝(古口)
S・ライト級  山田智也(協栄)TKO3回 土信田亮太(角海老宝石)
ウェルター級 清水友輔(マーべラス)TKO1回 尼ヶ崎匠(全日本パブリック)
ミドル級    加藤大樹(宮田)KO1回 加瀬康司(レイスポーツ)

下田が6.27リナレス前座に出場


 元日本S・バンタム級チャンピオンの下田昭文(帝拳)が6月27日、メキシコ・ヌエボ・ラレドのプラザ・デ・トロスで試合を行うことになった。
 当日のメインは同僚ホルヘ・リナレスがジョサファト・ペレスを挑戦者に迎えるWBA世界S・フェザー級王座初防衛戦で、下田はそのアンダーカードに出場する。相手は未定。当初は7月14日後楽園ホールで10回戦を予定していた下田だが、急きょ初の海外試合に臨むことになった。
 現在、米ラスベガスでキャンプ中の下田はそのまま現地にとどまり、メキシコの試合へと向かうという。

2009年6月17日水曜日

ライカ、竹原&畑山ジムに移籍-7月米でWBA挑戦!


 日本女子ボクシングのパイオニア、風神ライカが竹原慎二&畑山隆則ボクサフィットネスジムに移籍することになり、17日同ジムで記者会見が行なわれた。また移籍とともにWBA女子世界ライト級タイトル挑戦も発表となった。7月3日米ネバダ州ラスベガスのサウスポイントホテルで王者レイラ・マッカーター(米)に挑む。
 これまで山木ジム所属として日本フェザー級、WIBAフェザー&ライト級そしてIFBA・S・ライト級とタイトルを手にしてきたライカだが、一方でラジオで対談した2001年以来畑山氏とも交流を持ち、折に触れて指導を受けてきた。最近は畑山氏がセコンドにも付き、トレーニングも畑山氏の指導が主となったことからライカが移籍を希望し、山木ジムと話し合った末、今日17日付けで発表となった。
 望んだ環境から世界挑戦となったライカだが、王者とは7年前に対戦して敗れている。「いつか再戦したいと思っていた。それがラスベガスという最高の舞台で実現する。必ずリベンジしてベルトを獲ります」とライカ。さらに「すでに3階級制覇しているが、自分の中ではまだそんな立派なチャンピオンではない。もっと凄いチャンピオンになるんだ、と思ってこれまでやってきた。もうちょっとなんですよ。WBAのベルトを獲って、自分がなりたいチャンピオンになります」とも。
 一方で畑山コーチは冷静だった。「前回負けたあと、もう辞めろと言ったんですよ。本人が決断することは難しい。だから敢えて周囲が辞めろと言わないと…先の人生のほうが長いんだから。僕は衰えたと思うけれど、ライカはそうは思わない。ライカは敗因を自覚して、まだまだなんだと。実際以前はリミットより10㌔もオーバーしていたのに最近は2、3㌔オーバー。時にはアンダーとコンディションを整えています。けれど、まだまだと言うならそれを証明しなければならない」と言う。するとライカは「まだまだですよ。本当の自分の力を見せ付けたい」と師に笑顔で反撃した。
 ターゲットのレイラ(30歳)はIFBA、GBU、WIBF、WBAの4団体でフェザーからS・ライトを制して31勝7KO13敗5分。一度対戦したライカの分析は「脚を使い、キャリアを生かしたうまいボクサー。前回は見合う時間が長くて、ジャブでポイントをー取られました」というもの。
 当初この試合は3分12ラウンドと男子並みの形式で行われる予定だったが、健康面を考慮したWBAとJBCの要請で従来の2分10ラウンドとなった。畑山コーチはあくまで私見と断った上で「2分は短い。限界に到達する前、これからが勝負というところで終わってしまう。スピードのある選手に有利で、ライカのように頑張る選手にはチャンスが少ない」とスロースターターの気があるライカのスタイルに懸念も示した。3分で力を発揮するライカ・スタイルを2分でどう完全燃焼させるかがレイラ攻略のカギになりそう。「今の単発のボクシングでは勝てない。チャベスのイメージで戦いたい。接近して、手数を多く、しつこいボクシングをしたい。見る時間を少なくして、その分中に入ってプレッシャーを掛けたい」とライカ。厳しい要求を突きつける畑山氏も「今回抜群にコンディションがいい。いけるんじゃないか、と思う。7年前負けているといっても、その頃のライカはボクシング知らないんだから。それから一流のトレーナーたちの教え頂戴して以前とは雲泥の差ですよ。最近勝てないけれど欧米選手と戦って課題もやり方も分かっています」。竹原会長も「負けたら終わりの気持ち、でやってほしい」とエールを贈っている。

ルイス、カニザレスら殿堂入り


 ニューヨーク州カナストータの「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」で開催された毎年恒例の”殿堂週間”が15日にぎやかにフィナーレを迎え、最大のイベント--今年新たに殿堂入りした14人の元チャンピオンらのインダクション(就任)のセレモニーが催された。
 14人のうち存命は7人で、このうち元世界チャンピオンは3人。ヘビー級のレノックス・ルイス(43)、元IBFオルランド・カニザレス(43)、南アフリカの統一世界J・ライト級王者だったブライアン・ミッチェル(47)の3氏で、いずれもアリやジョー・ルイスら往年のグレートたちの仲間入りしたことに感動し、ファンと喜びを分かち合っていた。今年の殿堂週間の一番の目玉ともいえるルイス氏は、「ボクシングは野蛮なスポーツと見られているが、私はスイート・サイエンス(快い技術)、マジカル・ダンスだと信じてやってきた」と、誇らしく語っていた。
 なお殿堂入りした本田明彦・帝拳ジム会長は今回欠席し、友人で殿堂入りを果たしているドン・チャージン・プロモーターが代理として感謝のスピーチを行った。
 写真は新規殿堂入りを果たした右からボビー・グッドマン(MSGの副代表、マッチメーカー等を歴任)、オルランド・カニザレス、レノックス・ルイス、ラリー・マーチャント(HBOの人気解説者)、ヒュー・マクルバニー(英国のジャーナリスト)、ブライアン・ミッチェルの各氏。=photo/Sumio Yamada=

バレロ、ラスベガス進出?


 WBC世界ライト級王者エドウィン・バレロ(ベネズエラ)が本格的に米国進出を目指して、ラスベガスを管轄するネバダ州コミッションにライセンス交付を申請することになった。
 バレロは以前、母国で被ったオートバイ事故のため、アメリカで出場停止処分を受けていたが、昨年テキサス州がライセンスを発行。今年4月、同州オースティンでアントニオ・ピタルア(コロンビア)を2回KOで下し、空位の王座を獲得した。
 パッキアオ戦などビッグマッチを希望するバレロにとり、ラスベガス進出は必修課題。バレロは頭部のMRI検査を受け、その結果がネバダ州医療機関の認可を得なければならない。支障なくことが進行すれば、彼には9月ごろ、ホエル・カサマヨール戦が取りざたされている。

モンティエル負傷。アルセが出場

 今月27日、米アトランティックシティで防衛戦を予定していたWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)が負傷。1位の元フライ級王者エリック・モレル(米)戦はキャンセルされた。メキシコからの情報によると、モンティエルはスパーリング中に右の二頭筋を痛めたという。
 当日のメインはWBO世界J・フェザー級王者フアン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)がオリビエ・ロンチー(カナダ)の挑戦を受ける。
 プロモーターのトップランクはモンティエルの辞退を受けて、持ち駒の1人ホルへ・アルセ(メキシコ)を抜擢。アルセは今週土曜日20日、ティファナでフェルナンド・ルマカド(フィリピン)と対戦することになっていたが、そのまま、このカードが27日アトランティックシティで行われることになった。
 また20日のカードはセミで予定されたエクトル・ベラスケス(メキシコ。パッキアオと対戦歴あり)の試合をメインに、ティファナから約160キロ離れたエンセナダに会場が変更されている。

2009年6月16日火曜日

山川、比王者に際どく勝つ


 16日、後楽園ホールで無名の山川和風(金子)が比国ウェルター級チャンピオン、アーニエル・ティナンパイ(OPBF同級3位=比)に8回判定勝ちする殊勲をあげた。
 オーソドックス同士の一戦は、序盤ティナンパイの攻勢をフットワークでしのいだ山川がボディーを攻めて挽回。バテ気味の比国王者の軽いパンチに左目をうっすら腫らせながらも、相手を追い続けてポイントをアピールした。結果、78-77、78-76、77-75のスコアで勝利を支持された。勝者コールの瞬間、突っ伏して喜びを表した山川(26歳)は9勝2KO4敗1分。一方のティナンパイは14勝4KO9敗1分となった。
 この日は8回戦がもう2組行われ、大竹秀典(金子)が41戦目のベテラン森島祐介(岐阜ヨコゼキ)に5回TKOで、またサウスポー千葉透(国際)は赤澤慎司(神拳阪神)にフルマークの判定で勝利を収めた。
 そのほかの結果は以下の通り(左が勝者)。
S・フライ級6回戦 我妻明大(金子)判定 大久保鉄雄(M.T)
東日本新人王予選ウェルター級4回戦 座間カイ(金子)TKO2回 森田淳年志(笹崎)
フェザー級4回戦 田牧利治(宮田)TKO2回 南部義幸(イマオカ)
S・フェザー級4回戦 杉山竜司(金子)判定 黒田秀樹(F・I)
S・フライ級4回戦 品部正秀(ボーイズ水戸)引き分け 岡田哲也(イマオカ)
女子55.0キロ4回戦 三好喜美佳(新田)判定 丸山礼子(金子)

同大も初黒星 近畿学生リーグ戦

 東で首位を行く駒大が初黒星を喫した大学リーグ戦だが、西でも快進撃を続ける「台風の目」にストップがかかった――第63回近畿学生リーグ戦は14日、大阪・吹田市の関西大学で1部リーグ第5週が行われ、ここまで3戦全勝の同志社大が龍谷大に4-5で敗れた。
 龍大は王手をかけて迎えたウェルター級で周光植(3年)が同大主将の木田将也(4年)に2-1ポイント勝ちし、同大ストップを決めた。これで龍大のチーム戦績は2勝2敗。
 もう一試合は前年優勝の関西大が大阪商業大に7-2で圧勝。今季成績を3勝1敗とし、同大と並んだ。1部リーグ戦は28日に最終週を迎える。

OPBF金のV6取り消す

 OPBFは15日付けでS・ライト級チャンピオン金正範の6度目の防衛戦の承認取り消しを発表した。 金は5月18日チェジュ島で行われた6度目の防衛戦でシントートン・フルオライドジム(タイ)に1回KO勝ちしたが、シントートンが別人だった疑惑が持ち上がり、OPBF本部はローカルコミッションであるKBC(韓国ボクシングコミッション)及び挑戦者を送り出したTBC(タイボクシングコミッション)に調査を以来。当日リングに上がったのはシントートン(本名サマート・ンガムサンガ)ではなくチャイヤプーム・チャンキアオだったことが判明したためこの試合承認を取り消したもの。KBCはプロモーターに6ヶ月のライセンス停止処分を課したが、マッチメーカーはライセンスを持たなかったため処分することはできなかったという。
 選手の身分確認という基本を欠いたお粗末なトラブルにOPBFは「今後は当該コミッションからパスポートとビザの写し、戦績証明書、ドクターの健康診断書をそろえて提出するようにして再発防止に努めたい」(安河内事務局長)。日本では8年前に起こった挑戦者替え玉事件を教訓に管理を徹底しているが、各国の取り組みと認識に温度差があったということ。問題点が明らかになったことで、統一ルールを設けて信頼を取り戻したいとOPBF。
※OPBFのウエブサイト(英文のみ)http://www.opbf.jp/

長谷川-名城 世界王者同士のスパー実現

 9度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(真正)が15日、神戸市のジムでWBA世界スーパーフライ級王者・名城信男(六島)と5回のスパーリングを行った。
 2人の手合わせは一昨年10月以来。名城は当時無冠だったため、世界王座を保持しての両者のスパーとなると2006年10月以来だった。
 長谷川の次回挑戦者ロチャ、名城の次回挑戦者候補カサレスがお互いに似たタイプとあって実現。「集中してできました。集中してやると無駄にもらわない」と長谷川は手応えを強調した。ここ2戦連続、サウスポーの挑戦者を迎えたことで左構えの相手とばかり練習した。狂った距離感を修正する狙いでここまで右構えの練習相手とスパーリングを重ねたが違和感は消えなかった。それだけに「きょうは動けた。KOしますよ。みんなが喜ぶのはそこ。狙わずにKOします」と名城の助力に感謝。
 名城もカサレスがこれまでの研究で7対3の比率でサウスポーで戦うスイッチヒッターと判明し「すごくいい経験になった」と笑顔。「試合中、動きが硬くならないことを意識して練習している。勉強になるのでこれからもお願いしたい」と再度の長谷川との手合わせを希望した。

熊7月再来日-粉川と対戦


 内藤大助からダウンを奪うなど大健闘したチャイニーズファイター熊朝忠が再び日本のリングにやってくる。7月7日後楽園ホールの10回戦で、内藤の後輩・粉川拓也(こがわ・たくや)とグローブを交えることに。ポスト内藤として宮田ジムの期待を担う粉川にはビッグチャンスだが、パワフルな熊だけにリスクもたっぷり。スリリングなファイトが予想される。熊は内藤戦後に発表されたWBCランキングでも15位に残っている。
 また5・26上海で挙行予定だったOPBF女子S・フェザー級初代女王決定10回戦も改めて行われることになった。しかし水谷智佳(宮田)の相手が変更。上海で対戦する予定だったヤン・ユーインはアマチュアに戻ることからランキングを抹消。新たにランクされたヤン・イン(3勝無敗=20歳)との対戦。 さらに前OPBFウェルター級王者レブ・サンティリャン(石神井S)と吉田真(宮田)の8回戦。08年ライト級新人王細川バレンタイン(宮田)-長崎大之(F・I)の8回戦もある。
※CS/TBSチャンネルで放送

2009年6月15日月曜日

名城の指名選手カサレス楽勝


 メキシコシティで13日夜行われたパラシオス-ラミレス戦のリングに、元WBO世界J・フライ級王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)がバンタム級の無冠戦で登場。同国のマルガリート・ロペスに初回1分6秒KO勝ちを収めた。 開始ゴングとともにカサレスが顔面、ボディーを集中砲火。1分過ぎ、強烈なフックをボディーへ見舞うと、ロペスは悶絶の表情を浮かべて倒れ、レフェリーはそのまま試合を止めた。ロペス(35歳、22勝15敗)は、しばらくリングに横たわるダメージを被った。
 WBA世界S・フライ級王者・名城信男(六島)の指名挑戦者カサレスは29勝21KO5敗1分。メキシコでは「8月16日、カサレスが日本で名城に挑戦する確約が取れている」と報道されているが、まだ具体的な動きは聞かれない。

メイウェザーが負傷 マルケス戦延期


 7月18日ラスベガスのMGMグランドで予定されていたビッグマッチ、フロイド・メイウェザー-フアン・マヌエル・マルケス戦が、メイウェザーの負傷により、延期されることが発表された。
 パウンド・フォー・パウンド・キングの名をほしいままにしていたメイウェザー。その復帰戦として注目を集める一戦だが、トレーニング中にメイウェザーがわき腹を痛め、延期を余儀なくされた。彼は「ものすごく失望している。試合を目指してトレーニングはとてもハードにやっていたのに・・・」とコメント。
 ショックがより大きいのはマルケスだ。「延期の知らせを聞いた時、すごくがっかりした。今後はスケジュールが決まるまで、集中し、コンディションを保ちたい」 関係プロモーターは1ヵ月後の8月18日周辺に再度スケジュールを立てたい意向だ。

デラホーヤの米TV独占にスライマン氏が批判

 プロモーター業を中心にビジネスを展開するオスカー・デラホーヤに、WBCホセ・スライマン会長が苦言を呈した。それは彼のゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と米国の代表的テレビ局HBOとの関係に関してである。
 これからのアメリカのリング、スケジュールを見ると、HBOで放映されるほとんどのカードがGBPが主催する興行で占められる。現在のボクシング界は「HBO=ステイタスの高い試合」という風潮が固まりつつある。GBPにすれば「してやったり」というところだろう。
 これに対してスライマン氏は「アメリカではただ事ならぬ事態が発生し、ボクシングを脅している。HBOの放送枠がデラホーヤが所有する会社に独占されているからだ」と声明を発した。同会長はHBOがGBPを優遇しすぎている、と批判。「ボクシングに好ましいことではない。(HBOは)もっと平等に対処するべきだ」と“待った”をかける。
 元スーパースターと権力者の代表スライマン氏との関係は良好とは言いがたい。以前、モズリー戦を前にしたデラホーヤが、WBCの承認料に批判的な発言をし、同氏が感情を害した事実がある。
 アメリカの関係者の間でも、業界に幅を利かせるGBPに風当たりは強い。しかし今回のスライマン発言は、豊富な資金を持つデラホーヤの隆盛を象徴するもの、と受け取られている。

15日後楽園ホールの結果


15日後楽園ホールで行なわれたS・フェザー級8回戦は、谷口浩嗣(横浜光=写真)が三谷拓也(セレス)に判定勝ち。一発振ってはクリンチ、ホールドと低調な内容の中、より積極的に打って出た谷口がわずかに三谷を制した。スコアは谷口の77-76.77-76.78-75。 谷口は9勝3KO5敗2分。
 セミ8回戦は、2007年5月以来戦線復帰となったホープ鈴木徹(横浜光)が伊藤康隆(東海)に4回TKO勝ち。16勝4KO1敗。
4回戦の結果は次の通り(左が勝者/※引分け)
鈴木宏隆(ワタナベ)KO1回 高橋徹(E&Jカシアス)
小泉良太(北澤)判定 中尾裕之(相模原ヨネクラ)
※向井達也(木更津グリーンベイ)引分け 小林薫(ワタナベ)
高橋直文(横浜光)TKO4回 弓狩誠(楠三好)
桜井康弘(レパード玉熊)判定 平野太誠(館山牛若丸原田)

エアボクシング プレ大会詳細

エアボクシング プレ大会概要
<主催>東日本ボクシング協会 エアボクシング・検定委員会
<日程>8/16(日)<会場>ゴールドジムサウス東京アネックス(大森ゴールドジム7F)<時間>開始予定時間12時~
<申込開始> 6/26(金) 
<申込締切り>7/10(金) 
<申込方法> 申込書に記入し協会に参加費、スポーツ安全保険の写しを添えて提出<定員>100名(小学生の部 先着40名、一般の部 先着60名) 
<参加料金>一般(中学生以上) 6,000円  U-12(小学生) 4,000円
<入場料金>1,000円 (小中学生、無料)
<ライセンス入場>2009年JBCライセンス取得者は無料。但し選手ライセンスは不可
<対象者> 東日本ボクシング協会加盟ジム所属練習生小学生の部(U12)一般の部(中学生以上)の健康な男女。ジムオーナーが推薦する在籍半年以上の者       
※過去にプロ・アマ問わず試合経験のない者
<服装>トランクス、ランニングまたはTシャツ(無地)、バンテージ着用
<特典>1回戦勝者は協会認定エアボクシングC級ライセンス取得可能       
参加者には抽選でプロボクシング試合チケットプレゼント
<その他>スポーツ安全保険に各出場ジムで加入、写しを申し込み用紙と同封にする事       試合実施中の写真販売。 エキシビジョンマッチ、終了後チャンピオンと記念撮影 等
<ランキング>(年代別、性別)、優勝者の発表。全体ランキングは上位30位まで後日発表
<実施内容>「自由演目」と「対戦シャドー」でシャドーボクシングの技術やスピード、相手のイメージなどのトータルパフォーマンス力を競い合い、トーナメント形式で勝ち進んでいきます。
●1次予選=自由演目(1R)※採点により4名中1名が2次予選に進出。:4名同時に3分自由演目でシャドーボクシングをおこなう。
●2次予選=自由演目(2R)※採点により勝者が次戦に進出。:2名がリングに上がり、30秒のシャドーボクシングを一人ずつ交互におこない→その後2名同時に30秒のシャドーボクシングをおこなう。
●準々決勝~決勝=1R目.自由演目:2名同時に1分30秒のシャドーボクシングをおこなう。2R目.対戦シャドー:対面に向かい合い1分30秒のシャドーボクシングをおこなう。
※「自由演目」「対戦シャドー」共に相手に接触した場合は減点となります。
お問い合わせ 東日本ボクシング協会 TEL03-3812-7447

東日本協会が新企画発表-エアボクシング大会

東日本ボクシング協会は15日、定例理事会後に会見を開き、理事会での決定事項を発表した。
1.メキシコでの指名試合にKO勝ちの西岡利晃(帝拳=WBC世界S・バンタム級チャンピオン)を特別表彰することになった。これまで東協会でこういった制度はなかったが、「賞賛に値することがあったら、試合に限らず社会貢献なども対象にしたい」と金平桂一郎副会長。
2.7月25日にはトレーナー向けのメンタルトレーニング講習会を行うことも発表。講師には、スポーツ心理学の第一人者、東海大学教授の高妻容一氏を迎える本格的なもの。トレーナーのスキルアップを目指すことによって、日本ボクシング界全体の底上げを図ろうという強化策の一環だ。
3.中国開催が中止となり、異例のワンマッチをディファ有明で行ったMGプロモーションの宮田会長と石井マネジャーから事の経緯の説明を受けた。「同ジムは謝罪会見を開いており、説明責任は果たしていると特に問題視はされなかった」(金平副会長)。興行の規定ラウンド32に大きく足りない世界戦のワンマッチの開催に関してはJBC安河内事務局長から、あくまで緊急危機回避で規定ラウンドは順守して頂きたい旨説明があり協会としても了承した、という。
4.新たな展開としてエアボクシング大会が開催されることとなった。これは打撃を伴わない、シャドーで優劣を競おうというもの。女子ボクシング、アンダー15という新たな取り組みをしてきた中、スパーリングや試合は好まない練習生や、プロテスト受験年齢を過ぎてしまった人たちに向けた新プラン。「そういう練習生の皆さんが成果を試せる場になると思う。ボクシングをより幅広く楽しんでもらいたい」と大橋協会長。世界チャンピオンがシャドーの採点をするのが大きなセールスポイントとなったいる。大会は8 月16日、ゴールドジムサウス東京アネックス(東京・大森)で開催される。
 同協会は今後も理事会後に会見を開いて積極的に情報発信するという。
 

2009年6月14日日曜日

パラシオス、敵地で暫定V2 WBCミニマム級

 WBC世界ミニマム級暫定タイトルマッチは13日夜メキシコシティで行われ、王者フアン・パラシオス(ニカラグア)が地元の挑戦者エリック・ラミレス(メキシコ)を終盤10回にとらえストップ勝ち。 パラシオス(28)は昨年11月中国・昆明のWBC総会で三澤照夫(帝拳)を撃退したのに続く防衛(V2)。正規王者のオーレイドン(タイ)とのチャンピオン統一戦が今秋にも挙行される見通し。パラシオスは26勝21KO2敗。ラミレスは25勝19KO7敗1分。

丸元、本田の元王者勝つ

 14日、大阪市・旭区民センターのリングには元OPBFウェルター級王者の丸元大成(グリーンツダ)が登場。タイのデンヤソ・シットサイトンに8回TKO勝ちした。開始から試合を優位に進めた丸元がデンヤソを連打でストップしたもの。タイムはこの回2分41秒。
 また元日本L・フライ級王者の本田秀伸(グリーンツダ)はノラシン・ギャットプラサンチャイ(タイ)に9回2分27秒負傷判定勝ち。ベテラン、ノラシンに対し苦闘するシーンもあった本田だが後半はペースを掌握。バッティングの額カットによる負傷決着だった(3-0)。本田は次戦、中広大悟(広島三栄)の日本S・フライ級王座に挑む予定(8月29日、広島県三次市)。

コット、カルデロン際どい防衛  MSGの2大戦


 13日(日本時間14日)ニューヨークのMSG(マジソンクスエア・ガーデン)に登場したプエルトリコの2人の王者がいずれも際どい内容で王座を守った。メインのWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、人気者ミゲル・アンヘル・コットが前IBF同級王者ジョシュア・クロッティ(ガーナ)に2-1判定勝ちで辛くも初防衛。初回に幸先よくダウンを奪ったものの、3回には偶然のバッティングで左目上をカットし流血に悩まされ苦しい展開を強いられた。それでも終盤の接戦をしのぎ、勝利にクリンチした。スコアは2人が115-112、116-111でコットの勝ち、残る1人は114-113で逆にクロッティの勝ちと採点していた。
  コット(28)は34勝27KO1敗(対マルガリート戦)。パッキアオ戦を熱望している。一方のクロッティ(32)はIBFの王者だったが、指名戦よりこの試合を優先させたため、タイトルを返上せざるをえなかった。敗北を認めず、再戦を要求している。35勝20KO3敗。
 WBO世界J・フライ級戦は、もう1人のプエルトリカン王者イバン・カルデロンが12位ロデオ・マヨル(比)に意外に手を焼き、6回負傷引き分けで4度目の王座防衛成功も、初のガーデン登場を会心の勝利で祝うことはできなかった。4回に偶然のバッティングで切れたカルデロンの額の傷口が深くなり、試合は6回1分50秒でストップ。この時点で3ジャッジのスコアは2ジャッジが58-56でそれぞれの勝ちと採点し、残る1人は57-57だったため、三者三様のドローでカルデロンの王座防衛となった。
 カルデロン(34)はこれで32勝6KO1分と、依然不敗レコードを維持している。一方善戦のマヨル(27)は25勝19KO3敗1分。3年前に三迫ジム所属としてイーグル京和のWBCミニマム級王座に挑戦し小差の判定負けを喫したことがある。 なおこのコットとカルデロンの試合は15日夜8時からのWOWOWエキサイトマッチで録画放映される(ゲストは西岡利晃)。 上写真はクロッティからダウンを奪うコット=Photo/Sumio Yamada=

渡部、連敗ストップ


 14日、坂田-全戦のセミに登場した渡部あきのり(日本ウェルター級8位=協栄)が連敗を3でストップした。日本ミドル級6位古川明裕(ワールド日立)との71.0キロ契約10回戦で2度のダウンを奪った末に4回KO勝ちした。初回に左ストレートで先制のダウンを奪ったサウスポーの渡部は、頭を揺すり前に出てくる古川に闘牛士さながら右フックと左ストレートを決めて試合を優位に進める。ロープを背負うシーンもあったものの冷静に反撃に転じ、迎えた4回コーナー際で右フックのカウンター。再び古川が倒れると古川陣営からタオルが投入された。タイムはこの回38秒。湯場との日本タイトル戦から続いた長いトンネルを脱出した渡部は戦績を17勝16KO3敗とした。
 また女子6回戦では、こちらもタイの世界戦以来の再起戦となった藤本りえ(WBA女子フライ級12位=協栄)がOPBF女子S・フライ級8位の金善縞(韓国)に5回TKO勝ち。金をさばきながら右を打ち込み続け、5回に左右連打でストップしたもの。
 そのほか、この日行われた試合の結果は以下のとおり(左が勝者)。
ライト級8回戦 鈴木拓也(ワールド日立)判定 鎧塚真也(協栄)
ウェルター級6回戦 武田浩佑(協栄)TKO1回 阿部ひろし(ワールド日立)
S・ライト級6回戦 麻生興一(ワタナベ)負傷判定4回 中村拳人(山神)
58.5キロ4回戦 ドラゴンバズーカ尾野(協栄)TKO2回 重野正章(ジャパンS)

坂田カムバック タフな韓国王者に判定勝ち

 前WBAフライ級チャンピオンの坂田健史(協栄)が14日、後楽園ホールで5ヵ月半ぶりのリング。韓国フライ級王者の全鎮萬に10回3-0判定勝ちした。
 出だしは全が積極的に打って出た。スロースターターの坂田は全の右で顔を赤くしたが、3回あたりからエンジンがかかる。右クロスと左ボディーの組み合わせで全の体力を削ぎ、7回にはボディー攻勢でKOチャンスも迎えた。しかし坂田の世界ランキングを狙う全の頑張りもすさまじく、顔を腫らしながら応戦。終盤は前世界王者のタイミングのいい右ストレートを食らうシーンが目立ったが、結局ダウンを拒否したまま試合終了のゴングを聞いた。全のバッティングと反抗のあとを示すかのように、坂田の顔も腫れていた。スコアは97-94、99-92、99-91。
 昨年大みそかの陥落後、1か月半の間悩んだ末に決心したカムバック。坂田の目標は「世界王座返り咲き」を置いてほかにない。「思うような試合ができなかった」と辛めの自己採点をした坂田だが、金平桂一郎会長は「百点ではないけれど(世界戦を)できない内容ではない。世界戦が決まればやらせたい」と合格点を与えた。今後はS・フライ級との両にらみで年内の世界王座復帰を目ざす。この日久しぶりのS・フライウェイトで戦った坂田の感想は「リングに上がった感覚は変わらなかった」とのことだった。坂田の戦績は34勝15KO5敗2分。

粟生挑戦に気勢 3位ブルゴス勝つ


 WBCフェザー級3位フアン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)が12日(現地時間)米カリフォルニア州オンタリオに登場。ヴァチェスラフ・グセフ(ロシア)を相手にWBC傘下のCABOFE(カリブ連盟)フェザー級王座の防衛戦を行った。
 スリムなボクサーパンチャー、ブルゴスのリーチを生かした攻撃で、グセフは初回から右マブタをカットする。中盤、攻勢をかけるメキシカンに対し、ロシア王者グセフは右を巧打するなど反撃。動きの量で上回るロシアンだが、再び出血に見舞われ、左目も腫れあがる。結局、10回戦で争われた試合は顔面のダメージがスコアに反映され、ブルゴスが97-93に98-92が2者の3-0判定勝ちを得た。
 ブルゴスは22勝15KO無敗。グセフは16勝3KO2敗。
 試合後、控え室で勝者を直撃すると「ラリオス戦のビデオで見た粟生は手数の出るいいチャンピオンだけど、私の方がベターな選手」と挑戦に意欲的。もっともKO勝ちを期待されながらフルラウンドの戦いを強いられ、やや苦戦の印象もあった。これは「2回に拳を痛めたせいと、(グセフが)前に出てくるアグレッシブな選手だったから」と回答。左拳を氷で冷やしながら「今、自分に必要なのは経験。あと3,4試合こなして力をつけ、世界戦を実現させたい」と結んだ。=写真は叔父の元世界王者ビクトル㊧とアピールするブルゴス=
(三浦勝夫)

2009年6月13日土曜日

13日古河市体育館アンダーカードの結果

※左が勝者
4回戦
のぞみ折笠(銚子)KO2回 森田伸泰(本庄)
木村哲史(18古河)判定   井上大輔(ミナノ)
6回戦
大澤陽介(大橋) 判定   松岡和紀(平石)
8回戦
阿部展大(角海老宝石)TKO4回 杉浦充訓(協栄)

長嶋ダウン挽回サバイバルV1-OPBFライト級


13日、茨城・古河市体育館で行われたOPBFライト級タイトルマッチは、指名挑戦者・趙喜在(韓国)を迎えたチャンピオン長嶋建吾(18古河)がダウン挽回の僅差判定勝ちで初防衛に成功した。
 序盤から長嶋は安定感のあるボクシングを展開した。右サイドへポジションを移しながら、速く、切れのある右リード。タイミングをみて強烈なボディーブローを混ぜる。「相手はパンチを合わせるのがうまいので、ジャブも浅目に打っていた」とベテランらしい分析力をベースにした試合構成だ。しかし一方で、受けに回ったことも事実。趙の前進をコントロールしつつも若い韓国チャンピオンの勢いを削ぐまでにはいかない。中盤は挑戦者にポイントが振られるラウンドも増えていた。
 そして迎えた9回だ。コーナーに下がった長嶋が右へ廻り込もうとしたところに挑戦者の右ショートが炸裂して長嶋がダウンを喫する。「見えなかった。気がついたらダウンしていた」と長嶋が振り返った一撃。ダメージを抱える長嶋にとって大ピンチだったが趙の追撃も正確さを欠いてなんとかラウンド終了ゴングに逃げ込んだ。
 10回、長嶋は大きなパンチを振って反撃に出た。攻撃を組み立てる余裕などない力いっぱいのパワープレー。単発のビッグパンチのオンパレードだったが、これがよく趙をとらえてダメージを与えた。これを期に両者死力を尽くしたタフファイトになり、王者がポイントを挽回。長嶋は辛くも2-1のスプリット(浅尾115-112.マクタビッシュ114-113.金115-116)で初防衛を果たすとともに世界戦線に踏み留まった。  「ダウンしてからはよく覚えていない。反撃もどうだったかわからない。ただ本能だけだった。それが練習の成果だと思います。生き残れた。残り時間少ないけれど精一杯がんばります」と長嶋。37勝17KO3敗2分。趙(21)は14勝8KO3敗。

駒大3連勝ならず 関東大学リーグ戦


 第62回関東大学リーグ戦は13日、後楽園ホールで1部リーグ3週目が行われ、トップを行く駒大の連勝がストップした。
 東農大と日大を下すアップセットでここまで快進撃を続けていた駒大だが、この日は拓大に2-7の大差で敗れ初黒星を喫した。
 もう1試合は、立て直しを図る前年王者・東農大が法大に7-2勝利。第3週を終えて東農大と駒大が2勝1敗で並んだ。(写真は駒大・中村㊧‐拓大・杉浦戦)

前世界王者・坂田、明日再起戦

 昨年大みそかに世界ベルトを失った坂田健史(現WBAフライ級6位=協栄)が明日14日、後楽園ホールで5ヵ月半ぶりの再起戦に臨む。13日の計量は52.0キロでクリアし「やはり坂田は世界、と言われるような試合をしたい」と意気込みを語った。相手の韓国フライ級王者・全鎮萬は52.1キロでパスした。
 今回はS・フライ級契約の10回戦。フライ級王座を陥落後、S・フライ級転向も視野に入れる前世界チャンピオンにとって試金石の一戦となる。「階級を上げる前提で試合を組んだ」という金平桂一郎会長は「再起戦プラス世界前哨戦。年内に世界戦をやらせたい。そのためにはアピールも必要」と、1階級上の坂田の戦いぶりをチェックするつもりだ。全の映像を見た坂田は「相手は打ちだしたら止まらないタイプ。打ちあう時にはそうするけれど、距離もキープしながら自分のペースで戦う」と抱負を述べた。
 明日は坂田のほかにも渡部あきのり、藤本りえが再起戦のリングを迎える。3連敗中の渡部(日本ウェルター級8位)は日本ミドル級6位古川明裕(ワールド日立)と71キロ契約の10回戦。3月タイのWBCF・S・フライ級暫定王座戦に敗れた藤本は金善縞(韓国)と6回戦を行う。なお明日は第1試合が11時半開始予定の昼興行だ。

マルケス弟が交通事故

 バンタム級、スーパーバンタム級の元2階級制覇王者ラファエル・マルケス(メキシコ)が12日朝(現地時間)、トラックと衝突する事故に遭った。
 エスト紙によると、事故が起こったのはメキシコシティと近郊都市クエルナバカを結ぶ高速道路の料金所近く。午前6時頃、マルケスの運転する車が建設機材を運送中のトラックと衝突。マルケスの乗用車が転倒した。幸いマルケスは軽傷ですみ、今後のボクサー生活に支障はない見込み。他の2台の車が、この事故に巻き込まれたという。
 マルケスはニューヨークで開催される全米ボクシング記者協会の表彰式に出席するため、メキシコシティの空港へ向かう途中だった。マルケスはイスラエル・バスケス戦(第3戦)が08年の年間最高試合に選出されていた。

2009年6月12日金曜日

タイソン氏3度目の結婚

 2週間前に米アリゾナ州フェニックスの自宅で娘が事故で死亡したばかりの元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(42歳)が先週末、ラスベガスで結婚式を挙げた。
 タイソン氏は先週金曜日6日午後10時、ラスベガス・ヒルトン・ホテル内にある「ラ・ベジャ・ウェディング・チャペル教会」でラキハ・スパイサーさん(32歳)と挙式。2人の家族も友人も招待されない、シンプルなセレモニーだった。タイソン氏は1988年に女優のロビン・ギブンスと結婚したが、即破局。97年にモニカ・ターナーさんと結ばれたが、5年後に離婚している。
 5月、タイソン氏は娘のエクソダスちゃん(4歳)がランニングマシンのコードに首が引っかかって意識を失い、病院で特別治療を受けたものの、死亡する悲劇に見舞われた。タイソン氏の代理人によると、エクソダスちゃんの母親はスパイサーさんではないという。

チケットプレゼント!


6月26日後楽園ホールで行われる女子ボクシング大会“G-Legend2”のチケットをペアで10組にプレゼントします。当日は菊地奈々子(白井・具志堅S)と江畑佳代子(ワタナベ)が初代アジア女子ナンバーワンを争うOPBF女子L・フライ級王座決定戦をメインに全6試合。富樫直美-小関桃の現役女子世界王者のスパーもおこなわれます。
 希望者はハガキに住所・氏名・年齢・職業を明記の上、下記まで●宛先 〒113-0023 東京都文京区向丘2-37-3-4F MACC出版Box-onチケットプレゼント係
●締め切り 6月19日必着。当選発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

長嶋、明日地元・古河でOPBF初防衛戦


 強打のランディ・スイコを完封してOPBF(東洋太平洋)ライト級王座を手にした長嶋建吾(18古河)が明日13日、地元・古河市立体育館で初防衛戦に臨む。スイコ戦が王座決定戦だったため今回は指名試合となり、相手はランク1位の趙喜在(韓国)。21歳のホープで、ここ最近は6連勝5KO。3月に熊野和義(宮田)に判定勝ちしている。今日午後JBCで行われた前日計量は、王者がリミットの61・2㌔。挑戦者が61・1㌔で両者1度でパスしている。 長嶋はこれまで何度も地元で試合をしているが、タイトルマッチは初めて。「普段と違うのでプレッシャーもあるが乗り越えないといけない。そんなことよりなんとしてでも勝つこと。目標はここではないので…。相手の合わせてくるパンチに気をつけたい。KO率も高い(14勝8KO2敗)危険な相手ですが、どんな形でも勝ちます」と王者。今回は角海老宝石ジムの坂本大輔(日本S・ライト級10位)と40ラウンドのスパーを中心に調整を進めて「コンデションづくりはうまくいきました。ずっと背水の陣ですが、(念願の世界再挑戦を)信じて1戦1戦勝っていきます」 第一試合開始は午後3時。 

2009年6月11日木曜日

西岡がWBC月間MVP 1月のV1戦に続き

 最新6月のWBCランキングが発表され、同機構が選ぶ5月度最優秀選手にS・バンタム級王者西岡利晃(帝拳)が輝いた。
 西岡は5月23日メキシコ・モンテレイでジョニー・ゴンサレスに鮮やかな3回TKO勝ちをし、2度目の防衛に成功。WBCの本部国でもあるメキシコでの痛快な勝ちっぷりは大きなアピールとなったようだ。西岡は今年1月の初防衛戦(対ガルシア)に続くMVP受賞となる。
 同じく優秀選手に選ばれたのはウェルター級王者のアンドレ・ベルト(米)。こちらは5月30日にフアン・ウランゴを12回判定で退けV3に成功したもの。
 各階級の最新ランキングは以下の通り。
★ミニマム級
C  オーレードン・シットサナーチャイ=3(タイ)
暫C フアン・パラシオス=1(ニカラグア)
1  黒木 健孝(ヤマグチ土浦)
2  フアン・エルナンデス(メキシコ)
3  ピグミー・ムアンチャイヤプーム(タイ)
4  デンバー・クエージョ(比)
5  ミラン・メリンド(比)
6  ワンヒン・ミナヨーティン(タイ)
7  ヌコシナティ・ジョイ(南ア)
8  オマール・ソト(プエルトリコ)
9  フローレンテ・コンデス(比)
10 カルロス・ペレス(メキシコ)
11 ホセ・スニガ(メキシコ)
12 ガニガン・ロペス(メキシコ)
13 イバン・メネセス(メキシコ)
14 エリク・ラミレス(メキシコ)
15 サムエル・グティエレス(メキシコ)
★L・フライ級
C  エドガル・ソーサ=8(メキシコ)
1  オマール・ニーニョ(メキシコ)
2  アドリアン・エルナンデス(メキシコ)
3  ソニーボーイ・ハロ(比)
4  嘉陽 宗嗣(白井・具志堅スポーツ)
5  國重  隆(大阪帝拳)
6  ファニト・ルビラール(比)
7  エリク・オルティス(メキシコ)
8  セサール・セダ(プエルトリコ)
9  ノックノイ・シットプラサート(タイ)
10 コムパヤック・ポープラムック(タイ)
11 カルロス・メーロ(パナマ)
12 ジョン・モリナ(コロンビア)
13 ヘスス・イリベ(メキシコ)
14 カルロス・タマラ(コロンビア)
15 ラモン・ガルシア(メキシコ)
★フライ級
C  内藤 大助=5(宮田)
暫C ポンサクレック・ウォンジョンカム=0(タイ)
1  パノムルンレック・グラティンデーンジム(タイ)
2  ルイス・コンセプシオン(パナマ)
3  ヘスス・ヒメネス(メキシコ)
4  フリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)
5  清水 智信(金子)
6  升田 貴久(三迫)
7  ウィルベルト・ウィカブ(メキシコ)
8  アンドレア・サリッツ(伊)
9  坂田 健史(協栄)
10 マイケル・アランゴ(コロンビア)
11 大久保雅史(青木)
12 リチャード・ガルシア(比)
13 アレハンドロ・エルナンデス(メキシコ)
14 亀田 大毅(亀田)
15 熊 朝忠(中国)
★S・フライ級
C  ビック・ダルチニヤン=1(豪)
1  エバンス・ムバンバ(南ア)
2  トマス・ロハス(メキシコ)
3  ホルヘ・アルセ(メキシコ)
4  デービッド・ナコンルワンプロモーション(タイ)
5  中広 大悟(広島三栄)
6  エベラルド・モラレス(メキシコ)
7  ウーゴ・カサレス(メキシコ)
8  ラファエル・コンセプシオン(パナマ)
9  河野 公平(ワタナベ)
10 カリル・エレラ(ウルグアイ)
11 ホセ・サルガド(メキシコ)
12 イバン・ポゾ(スペイン)
13 Z・ゴーレス(比)
14 ゾリーレ・ムビジ(南ア)
15 リカルド・ヌネス(パナマ)
★バンタム級
C  長谷川穂積=8(真正)
1  シンピウェ・べチェカ(南ア)
2  サーシャ・バクティン(沖縄ワールドリング)
3  エドゥアルド・ガルシア(メキシコ)
4  ネストール・ロチャ(米)
5  大場 浩平(大一スペースK)
6  カルメロ・バローネ(ベルギー)
7  ブシ・マリンガ(南ア)
8  ツシフィワ・ムニャイ(南ア)
9  アブネル・マレス(メキシコ)
10 マリク・ブージアン(仏)
11 ニック・オティエノ(ケニヤ)
12 アレハンドロ・バルデス(メキシコ)
13 アルバロ・ペレス(ニカラグア)
14 イアン・ナパ(英)
15 ヤン・バルテレミ(キューバ)
★S・バンタム級
C  西岡 利晃=2(帝拳)
1  ラファエル・マルケス(メキシコ)
2  レンダル・ムンロー(英)
3  スティーブ・モリター(カナダ)
4  ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)
5  ロリー松下(カシミ)
6  シモーネ・マルドロット(伊)
7  ナパーポン・ギャッティサックチョークチャイ(タイ)
8  リカルド・コルドバ(パナマ)
9  エリベルト・ルイス(メキシコ)
10 オリビエール・ロンチー(カナダ)
11 レオン・ムーア(米)
12 木村 章司(花形)
13 ホルヘ・ラシエルバ(メキシコ)
14 下田 昭文(帝拳)
15 アル・シーガー(米)
★フェザー級
C  粟生 隆寛=0(帝拳)
1  エリオ・ロハス(ドミニカ共和国)
2  グティ・エスパダスJr(メキシコ)
3  フアン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)
4  チョラターン・オーピリヤピンヨー(タイ)
5  ダニエル・ポンセ=デレオン(メキシコ)
6  オルランド・クルス(プエルトリコ)
7  ジャスティン・サビ(ベニン)
8  リカルド・カスティーリョ(メキシコ)
9  エクトール・ベラスケス(メキシコ)
10 アレハンドロ・サナブリア(メキシコ)
11 オレグ・イェフィモビッチ(ウクライナ)
12 オスカル・ラリオス(メキシコ)
13 ロイネット・カバジェロ(パナマ)
14 細野  悟(大橋)
15 松田 直樹(帝拳)
★S・フェザー級
C  ウンベルト・ソト=3(メキシコ)
1  セルゲイ・グリャケビッチ(ブルガリア)
2  レネ・ゴンサレス(ニカラグア)
3  ウンベルト・グティエレス(メキシコ)
4  内山 高志(ワタナベ)
5  ビタリ・タイベルト(独)
6  ロバート・ゲレーロ(米)
7  ゾラニ・マラリ(南ア)
8  フランシスコ・ロレンソ(ドミニカ共和国)
9  ラファエル・グスマン(メキシコ)
10 レイ・ムークリス(インドネシア)
11 レバ・キラコスヤン(アルメニア)
12 ブランドン・リオス(米)
13 ケビン・ミッチェル(英)
14 トーン・ポー・チョークチャイ(タイ)
15 ベノワ・ゴウデー(カナダ)
★ライト級
C  エドウィン・バレロ=0(ベネズエラ)
1  ウルバーノ・アンティロン(メキシコ)
2  アンソニー・ピーターソン(米)
3  ビセンテ・エスコベド(メキシコ)
4  ホアン・グスマン(ドミニカ共和国)
5  ホセ・アルファロ(ニカラグア)
6  デビッド・ディアス(米)
7  ブレイディス・プレスコット(コロンビア)
8  アンソニー・メザーシェ(仏)
9  レイジェス・サンチェス(メキシコ)
10 ローランド・レイジェス(米)
11 エドナー・チェリー(米)
12 マイケル・カツィディス(豪)
13 長嶋 建吾(エイティーン古河)
14 ホセ・レイジェス(プエルトリコ)
15 アントニオ・ピタルア(コロンビア)
★S・ライト級
C  空  位
1  マニ―・パッキアオ(比)
2  デボン・アレクサンダー(米)
3  ジュニア・ウィッター(英)
4  イオヌット・ダン・イオン(ルーマニア)
5  アジョセ・オルセガン(ナイジェリア)
6  金 正 範(韓)
7  セサール・クエンカ(亜)
8  アリ・シバー(仏)
9  ネート・キャンベル(米)
10 デメトゥリアス・ホプキンス(米)
11 シリモンコン・シンワンチャー(タイ)
12 マイク・アルバラード(米)
13 ジュセッペ・ラウリ(伊)
14 プラウェート・シンワンチャー(タイ)
15 フィデル・モンテロッサ(コロンビア)
★ウェルター級
C  アンドレ・ベルト=3(米)
1  ルイス・コラーゾ(米)
2  セルクック・アイディン(トルコ)
3  ジャクソン・オセイ・ボンス(ベルギー)
4  ルイス・カルロス・アブレグ(亜)
5  サウル・アルバレス(メキシコ)
6  ヘスス・ソト・カラス(メキシコ)
7  フアン・ウランゴ(コロンビア)
8  ラファル・ヤッキービッチ(ポーランド)
9  イバン・キルパ(ロシア)
10 ビタリ・デンヤネンコ(カザフスタン)
11 ミゲール・ロドリゲス(メキシコ)
12 サイード・クアーリ(モロッコ)
13 佐々木基樹(帝拳)
14 セバスチャン・ルハン(亜)
15 ダミアン・フリアス(キューバ)
★S・ウェルター級
C  セルヒオ・マルティネス=1(亜)
EC フロイド・メイウェザー(米)
1  カーミット・シントロン(プエルトリコ)
2  バーノン・フォレスト(米)
3  ジェイミー・ムーア(英)
4  フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)
5  デビッド・ロペス(メキシコ)
6  ユーリ・フォアマン(ベラルーシ)
7  リカルド・マヨルガ(ニカラグア)
8  アレックス・ブネマ(コンゴ)
9  アルフレド・アングロ(メキシコ)
10 ライヤン・ローデス(英)
11 ハリー・ジョー・ジョルゲイ(米)
12 ボンガニ・ムウィラゼ(南ア)
13 クリストフ・カンクロー(仏)
14 ダニエル・エドゥアルド(ハイチ)
15 ザウル・バイザングロフ(ロシア)
★ミドル級
C  ケリー・パブリック=2(米)
1  ドメニコ・スパダ(伊)
2  セバスチャン・ズビック(独)
3  ゲナディ・ゴルフキン(カザフスタン)
4  ミゲール・エスピノ(米)
5  ロマン・カルマジン(ロシア)
6  セルジオ・モーラ(米)
7  レナン・セント・ジャスト(カナダ)
8  マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)
9  エンリケ・オルネラス(メキシコ)
10 ダニエル・ゲール(豪)
11 アルバート・オノルノーズ(ナイジェリア)
12 コフィ・ジャントゥア(ガーナ)
13 セバスチャン・シルベスター(独)
14 ディミトリ・ピログ(ロシア)
15 マリアーノ・カレーラ(亜)
★S・ミドル級
C  カール・フロッチ=0(英)
1  アンドレ・ウォード(米)
2  アンドレ・ダーレル(米)
3  ジャーメイン・テイラー(米)
4  カロ・ムラト(独)
5  ロベルト・ステイグリッツ(独)
6  アラン・グリーン(米)
7  サキオ・ビカ(豪)
8  ジェフ・レイシー(米)
9  マッズ・ラーセン(デンマーク)
10 スタニスラフ・カスタノフ(ウクライナ)
11 エディソン・ミランダ(コロンビア)
12 ジェシー・ビリンクレー(米)
13 アドニス・ステベンソン(ハイチ)
14 リゴベルト・アルバレス(メキシコ)
15 ブライアン・マギー(英)
★L・ヘビー級
C  アドリアン・ディアコヌー=0(ルーマニア)
EC バーナード・ホプキンス(米)
1  シルビオ・ブランコ(伊)
2  グレン・ジョンソン(米)
3  ユルゲン・ブラーマー(独)
4  ダビド・コステッキー(ポーランド)
5  ジャン・パスカル(ハイチ)
6  ユサフ・マック(米)
7  ロイ・ジョーンズ(米)
8  ショーン・ジョージ(米)
9  アレクシー・クゼンスキ(ポーランド)
10 クリス・ヘンリー(米)
11 ジョーイ・スピナ(米)
12 ワチェスラフ・ウゼルコフ(ウクライナ)
13 ドゥドゥ・ヌグンベ(コンゴ)
14 ベイブット・シュメノフ(カザフスタン)
15 アントニオ・ブランカリオン(伊)
★クルーザー級
C  ジャコッベ・フラゴメッニ=1(伊)
1  クリストフ・ウロダルチェク(ポーランド)
2  ハービー・ハイド(英)
3  マルコ・フック(独)
4  フランシスコ・パラシオス(プエルトリコ)
5  グリゴリー・ドロスト(ロシア)
6  マット・ゴドフレイ(米)
7  ヨアン・エルナンデス(キューバ)
8  アレクサンドル・アレクセフ(ロシア)
9  BJ・フローレス(米)
10 ルドルフ・クライ(チェコ)
11 パウエル・コロジー(ポーランド)
12 フィラット・アルスラン(独)
13 エナド・リチーナ(セルビア)
14 トロイ・ロス(ガイアナ)
15 ペドロ・オタス(ブラジル)
★ヘビー級
C  ビタリ・クリチコ=1(ウクライナ)
1  クリス・アレオーラ(米)
2  アレクサンドル・ディミトレンコ(ウクライナ)
3  レイ・オースティン(米)
4  オレグ・マスカエフ(カザフスタン)
5  エディ・チェンバース(米)
6  アレクサンドル・ポベトキン(ロシア)
7  ケビン・ジョンソン(米)
8  オドラニエル・ソリス(キューバ)
9  ジェームズ・トニー(米)
10 フアン・カルロス・ゴメス(キューバ)
11 マヌエル・クエサダ(米)
12 カリ・ミーハン(豪)
13 ダバリル・ウイリアムソン(米)
14 サミュエル・ピーター(ナイジェリア)
15 ドネル・ホームズ(米)

大型ルーキー井岡がキャンプイン 7.26プロ2戦目に向け


 7月26日、大阪府立体育会館第1競技場でプロ2戦目となるライトフライ級8回戦に臨む井岡一翔(井岡)が10日、鳥取県伯耆町にあるサラブレッドの訓練施設、大山ヒルズで走り込みのキャンプを開始した。
 同僚の日本ライトフライ級9位・宮崎亮らボクサー6人が参加。到着後に早速20㌔の坂道を走り込んだ。ことしの皐月賞5着ベストメンバー、かつて3冠牝馬スティルインラブを育てた牧場に心拍計を装着して現れた井岡は「心拍数はウソをつかない。3分間連打しても息が切れないスタミナを身につけたい」ときっぱり。目標に掲げた心拍数200には届かなかったが196まで計時して必死に自分を追い込んだ。
 プロ2戦目に迎え撃つのは日本ミニマム級8位・松本博志(角海老宝石)。1999年、WBA世界ミニマム級暫定王者ソンクラームに無冠戦で判定勝ちしたベテランを退けランク入りし、辰吉丈一郎らを抜くプロ3戦目での日本王座奪取に王手をかけられるか。「大きな会場なのでお客さんを盛り上げたい。この前以上の試合をしたい」。タイの1位選手を3回TKOしたデビュー戦の再現を誓った。

OPBF情報-韓国のS・ライト級戦でニセ挑戦者!?

○…S・ライト級チャンピオン金正範(韓国)は5月18日、韓国・チェジュ島で1年7ヶ月ぶりの防衛戦を行い、シントートン・フルオライドジム(タイ)を初回KOに下して6度目の防衛に成功しているが、挑戦者がシントートンとは別人だった疑惑が噴出。6月発表の新ランキングでも金の防衛回数の横に“調査”の注釈が付いている。
 この試合はWBCのホセ・スレイマン会長も観戦しており、いわば御前試合での失態。事態を重く見たOPBF本部はKBC(韓国ボクシングコミッション)とタイ側の調査に乗り出した。もし挑戦者がシントートンとは別人と判明した場合、防衛戦の認定は取り消される。 2001年にも、王者・佐竹政一に挑んだシントン・ナノンタチャイ(タイ)が実は別の選手だったという替え玉事件があり、関係者が処分されている。
○…交通事故で首を痛め3月の防衛戦をキャンセルしたL・フライ級チャンピオン和田峰幸生(筑豊)は、その後も症状が改善せず防衛戦がしばらくできないとして、暫定王座を設けることになった。当初和田峰に挑戦する予定だった家住勝彦(レイS=1位)が7月16日後楽園ホールで2位山中力(帝拳)と王座決定戦。山中は日本タイトル挑戦権獲得トーナメント“最強後楽園”出場予定だったがこちらはキャンセルしている。
○…佐藤幸治が世界挑戦のため返上して空位となっていたミドル級は、2位鈴木哲也(進光)と3位呉必勝(韓国)の間で王座決定戦。8月2日大阪で開催される。 

OPBF5月ランキング/ミニマム-S・バンタム

★ミニマム級
C黒木 健孝(ヤマグチ土浦)= 1
1ヘリ・アモル(インドネシア)
2ロンメル・アセンホ(比)
3堀川 謙一(SFマキ)
4武市 晃輔(金沢)
5ソフィアン・エフェンディー(インドネシア)
6八重樫 東(大橋)
7金田 淳一朗(白井・具志堅)
8ローレン・デル・カスティーリョ(比)
9モハマド・ラクマン(インドネシア)
10マイケル・ランデロ(比)
11マーティン・キラキル(比)
12宮崎 亮(井岡)
13ンガオプラジャン・シットサイトーン(タイ)
14アグス・シトゥモラン(インドネシア)
15マルティ・ポリー(インドネシア)
★ライト・フライ級
C和田峯 幸生(筑豊)= 0
1家住 勝彦(レイスポーツ)
2山中 力(帝拳)
3瀬川 正義(横浜光)
4滝澤 卓(タキザワ)
5タミンカーオ・ソータンティップ(タイ)
6トミー・セラン(インドネシア)
7アロン・デノイ(比)
8斉藤 直人(角海老宝石)
9佐野 友樹(松田)
10李 種和(韓)
11戎岡 淳一(明石)
12イチャル・トビダ(インドネシア)
13スリヤー・クローンパジョン(タイ)
14エルディン・ディアレ(比)
15ネルソン・ルラノス(比)
★フライ級
C大久保 雅史(青木)= 3
1ロッキー・フエンテス(比)
2全 鎭萬(韓)
3フセイン・フセイン(豪)
4フェルナンド・ルマカド(比)
5鄭 眞綺(韓)
6有富 康人(松田)
7翁長 吾央(大橋)
8五十嵐 俊幸(帝拳)
9ドゥリアン・フランシスコ(比)
10マルビン・ソンソナ(比)
11オマリ・キンウェリ(豪)
12ディッキー・プトラ(インドネシア)
13李 ビュンジュ(韓国)
14山口 真吾 (渡嘉敷)
15ユーチ・キャリーボーイ(タイ)
★スーパー・フライ級
C河野公平(ワタナベ)=0
1マルビン・タンポス(比)
2エリック・バルセロナ(比)
3赤穂 亮(横浜光)
4ダニエル・フェレーラス(比)
5ビッグ・ユー(韓)
6イサック・ジュニア(インドネシア)
7ノラシン・ギャットプラサーンチャイ(タイ)
8大庭 健司(FUKUOKA)
9ジェロッピ 瑞山(千里馬神戸)
10朴鐘南(韓)
11デディ・ロナルド(インドネシア)
12杉田 純一郎(ヨネクラ)
13ロベルト・アラニク(比)
14ジアン・タオ(中)
15三枝 健二(新開)
★バンタム級
Cサーシャ・バクティン(沖縄ワールド)= 0
1マルコム・ツニャカオ(比)
2蔡 昇錫(韓)
3フレッド・マンドラビー(豪)
4リチャード・サモシール(インドネシア)
5池原 信遂(大阪帝拳)
6グレン・ポーラス(比)
7児玉 卓郎(岐阜ヨコゼキ)
8ガーオナー・チューワッタナ(タイ)
9ジュンディー・マラオン(比)
10マイケル・ドミンゴ(比)
11金 成國(韓)
12山中 慎介(帝拳)
13冨山浩之介(ワタナベ)
14臼井 欽士郎(横浜光)
15ファラソナ・フィダル(インドネシア)
★スーパー・バンタム級
Cロリー 松下(カシミ) = 0
1ウェート・サックムアングレーン(タイ)
2孫 昌鉉(韓)
3マーク・クォン(豪)
4ジュン・タラペ(比)
5ダニエル・イナーツォ(豪)
6芹江 匡晋(伴流)
7マランギン・マルブン(インドネシア)
8ローランド・マグバヌア(比)
9瀬藤 幹人(協栄)
10玉越 強平(千里馬神戸)
11ソニー・ゴンサレス(比)
12大橋 弘政(HEIWA)
13カルロ・マガレ(比)
14宮 将来(ヨネクラ)
15ディーン・リバノス(豪)

OPBF5月ランキング/フェザー-ミドル

★フェザー級
C細野 悟(大橋)= 2
1ビンビン・ルフィーノ(比)
2ジャクソン・アシク(豪)
3梅津 宏治(ワタナベ)
4ビリー・ディブ(豪)
5エディ・コマロ(インドネシア)
6レイナルド・ベランドレス(比)
7ヌル・マドゥーラ(インドネシア)
8高山 和徳(船橋ドラゴン)
9マイケル・ファレナス(比)
10木原 和正 (ウォズ)
11デイビー・ブラウン(豪)
12ロレンソ・ビリャヌエバ(比)
13ジョエル・ブルンカー(豪)
14ナンポン・ソーチャンタシット(タイ)
15ワン・ジュン・フイ(中)
★スーパー・フェザー級
C内山 高志(ワタナベ)=4
1アーロン・メルガレホ(比)
2アレクサンダー・バジャワ(インドネシア)
3金 澤旻(韓)
4三浦 隆司(横浜光)
5阪東ヒーロー(フォーラムスポーツ)
6ウィリアム・キケット(豪)
7アンソニー・マーシャル(比)
8ウイル・トムリンソン(豪)
9グレッグ・イーディー(豪)
10レイ・ラバオ(比)
11ライムンコーン・チューワッタナ(タイ)
12文 炳勲(韓)
13アビ・メティアマン(インドネシア)
14川村 貢治(ワタナベ)
15シア・ユイチュイン(中)
★ライト級
C長嶋 建吾 (18古河) =0
1趙 喜在(韓)
2荒川 仁人(八王子中屋)
3ビリー・スンバ(インドネシア)
4ジェイソン・パガラ(比)
5デニス・ローレンテ(比)
6小出 大貴(緑)
7ロメオ・ジャコサレム(比)
8加藤 善孝(角海老宝石)
9金 智訓(韓)
10ヘリ・アンドリヤント(インドネシア)
11中森 宏(平仲)
12ジェイソン・クロウ(豪)
13梁 翼(韓)
14ヤコブ・ジャック(インドネシア)
15ラニー・ガノイ(豪)
★スーパー・ライト級
C金 正範(韓)= 6※
1マーク・ジェイソン・メリゲン(比)
2レニー・ザッパビグニャ(豪)
3ランディ・スイコ(比)
4M.コイルル・フダ(インドネシア)
5金 英彬(韓)
6エウセビオ・バルアルテ(比)
7亀海 喜寛(帝拳)
8マーンファー・ルーサイコンディン(タイ)
9長瀬 慎弥(フラッシュ赤羽)
10トミー・ブラウン(豪)
11ランス・ゴステロウ(豪)
12高 赫振(韓)
13和宇慶 勇二(ワタナベ)
14大沢 宏晋(大星)
15シントートーン・フルオライドジム(タイ)
★ウェルター級
C佐々木 基樹(帝拳)= 2
1中川 大資(帝拳)
2オエワレ・オモトソ(豪)
3アルニエル・ティナンパイ(比)
4マルコ・トゥフムリー(インドネシア)
5朴 煥榮(韓)
6井上 庸(土浦ヤマグチ)
7サムエル・コロンバン(豪)
8ダン・ナサレノ(比)
9デクスター・デラダ(比)
10金 容成(韓)
11斉藤 幸伸丸(輪島功一スポーツ)
12シントゥン・ギャットブッサバ(タイ)
13エマヌエル・アウグストス(豪)
14沼田 康司(トクホン真闘)
15ジェイソン・カノフスキー(豪)
★スーパー・ウェルター級
C日高 和彦(新日本木村)= 2
1野中 悠樹(尼崎)
2ロブ・メドレー(豪)
3ライアン・ウォーターズ(豪)
4柴田 明雄(ワタナベ)
5鄭 在燮(韓)
6チャールズ・ベラミー(八王子中屋)
7キング・デビッドソン(豪)
8黄 俊哲(韓)
9音田 隆夫(一力)
10丸元 大成(グリーンツダ)
11ダニエル・ドーソン(豪)
12バンバン・ルサディ(インドネシア)
13フランク・ロ・ポルト(豪)
14湯場 忠治(都城レオスポーツ)
15リー・オティ(ニュージーランド)
★ミドル級
C空位
1ジュニア・タリピュー(豪)
2鈴木 哲也(進光)
3呉 必勝(韓)
4鈴木 典史(ピストン堀口)
5佐藤 幸治(帝拳)
6江口 啓二(姫路木下)
7淵上 誠(八王子中屋)
8ヤント・シマモラ(インドネシア)
9金 炳勲(韓)
10シャナン・テイラー(豪)
11ベン・クランプトン(豪)
12氏家 福太郎(新日本木村)
13プラディープ・シン(豪)
14ユン・スクヒュン(韓)
15ダニエル・マッキノン(ニュージーランド)

OPBF5月ランキング/S・ミドル-ヘビー

★スーパー・ミドル級
C清田 祐三(フラッシュ赤羽)= 2
1サキオ・ビカ(豪)
2クレイジー・キム(ヨネクラ)
3サム・ソリマン(豪)
4レス・パイパー(豪)
5ジェイミー・ピットマン(豪)
6マセリノ・マソエ(ニュージーランド)
7ナデル・ハムダン(豪)
8レス・シェーリントン(豪)
9李 在明(韓)
10カシフ・ムンタズ(ニュージーランド)
11タイロン・トンギア(豪)
12ジョシュ・クレンショー(豪)
★ライト・ヘビー級
Cティム・ベル(豪) = 0
1ダニエル・ロベット(豪)
2ウォルター・パプア(トンガ)
3金 容善(韓)
4ソーラン・パウンセビー(ニュージーランド)
5ケリー・フォリー(豪)
6ジョン・ウォーカー(豪)
7崔 容碩(韓)
8ソニー・マイケル・アンジェロ(豪)
9マイケル・ボリング(豪)
10ヅドラフコ・ミセビック(豪)
11トガシリミア・レトア(サモア)
12ザック・アワド(豪)
★クルーザー級
Cドミニク・ベア(豪)= 3
1ダニエル・アンマン(豪)
2ローレンス・タウアサ(豪)
3ジェイミー・ウィザーズ(豪)
4高橋 良輔(金子)
5モハメド・アッツォーイ(ニュージーランド)
6アンソニー・マクラッケン(豪)
7オスカー・シアレ(ニュージーランド)
8ボブ・ガシオ(ニュージーランド)
9キム・ジェチャン(韓)
★ヘビー級
Cマイケル・カービー(豪)= 0
1シェーン・キャメロン(ニュージーランド)
2アレックス・リーパイ(豪)
3ジョン・ホポアテ(豪)
4ネイサン・ブリッグス(豪)
5チャンシー・ウェリバー(ニュージーランド)
6ソロモン・ハウモノ(豪)
7ボブ・ミロビック(豪)
8ピーター・クロンジェ(豪)
9コリン・ウィルソン(豪)
10モヨヨ・メンサー(ニュージーランド)

女子プロ新人テストの年齢制限に関する経過措置延長

 男女問わず新たにプロボクサーを目指してテストを受けるには年齢制限(17歳以上32歳以下)があるが、昨年5月にプロ化した女子は経過措置として、アマ実績を考慮するなどの条件付で受験年齢の制限を緩和していた。その期間は1年とされていたが、JBCは日本プロボクシング協会の要請を審査した結果、経過措置の延長を決め、6月8日付けで告示している。 その条件として受験申し込み時に37歳未満で、アマ全日本選手権など競技実績のある者など6項目の条件が付けられている。経過措置の延長は今年の12月31日まで。 詳細はJBCのウェブサイトに発表されている。 

2009年6月10日水曜日

女子王者・富樫にラスベガス進出話?

 元WBC女子世界L・フライ級王者セムサン・トーブアマート(旧名ソーシリポン=現WIBAインターフライ級王者)のマネジャーがタイ・マスコミに対して、7月18日メイウェザー-マルケス戦の前座(ラスベガス)でセムサンと富樫を戦わせる、とぶち上げている。
 富樫のマッチメークを担当している有吉・青木ジム会長は「本当だったら嬉しいです。富樫は海外志向が強いし、もうしっかり練習していますから、1ヶ月あれば仕上げられます」と乗り気だが、「もっとも正式なオファーは来ていません…」。
 富樫はセムサンの負傷により韓国で暫定王座決定戦に出場してタイトル獲得(のちにセムサンの王座返上で正王者に昇格)。一時はセムサンとの統一戦も話題に上がった経緯がある。

国内初!6・26OPBF女子タイトル戦発表

 日本国内初となるOPBF(東洋太平洋)女子タイトルマッチの記者会見が10日、ワタナベジムで行われた。(写真は安河内事務局長をはさんでタイトルを争う江畑㊨と菊地㊧及び出場選手)
 今年の1月ランキングからスタートしたばかりのOPBF女子。オーストラリアでS・バンタム級の初代王者決定戦と防衛戦が行われているだけで他のクラスは空位のままだったが、いよいよ初代女王決定戦も本格化してきた。
 その第一弾として、6月26日後楽園ホールでL・フライ級戦が開催されることに。大会名も、昨年5月日本女子の旗揚げとなった“G-Legend(ジー・レジェンド)”の第2弾となった。
 メインの王座決定戦は、同級1位・菊地奈々子(白井・具志堅S)と2位・江畑佳代子(ワタナベ)の組合せ。菊地は05年11月に敵地タイでWBC世界ストロー級王座を獲得した実力者で、昨年12月には後楽園ホールで富樫直美(ワタナベ)の持つWBC世界L・フライ級王座に挑戦。10回TKOに退いたが激闘を演じて以来の再起戦となる。2月から練習を再開したという菊地は「ちゃんと勝利を掴み取るにはどうしたらいいか考えて練習してきた。変わった自分を後楽園のリングでしっかり出して、ファンに菊地のボクシングを見てもらいたい」とアピールした。
 一方の江畑は元アマチャンピオン。プロ転向初戦の07年11月、こちらも敵地タイでWBCインターストロー級タイトルを奪取。08年にはカンボジアでWBC世界L・フライ級王座に挑戦して10回判定で惜敗したキャリアの持ち主。「記念すべき舞台で戦えることをうれしく思います。菊地さんの試合は冨樫さんのセコンドに付いて見ていた。パンチも気持ちも本当に強い選手。120%の力を出さないと勝てない。精一杯やります」とこちらも気合充分だ。 タフなハートの大和撫子の対決に「元世界王者と元アマ王者、世界戦以上の内容が約束されている」とは初のOPBF女子戦を管理する安河内剛事務局長。菊地のマネジャーである具志堅会長は「6月26日は素晴らしい日。なぜならワタシの誕生日」とジョークを入れつつ「世界タイトル戦以上の試合を期待します」と語った。
 すべて女子戦となる当日のカードは次の通り--
①フライ級4回戦
石川範子(イマオカ)-木下春江(東海)
②バンタム級4回戦
カイ・ジョンソン(竹原慎二&畑山隆則)-稲元真理(熊谷コサカ)
③ミニフライ級4回戦
伊藤まみ(イマオカ)-片山由美(東海)
④47.0㌔契約4回戦
黒木優子(関)-柴田直子(ワールドS)
⑤フライ級6回戦
山口直子(白井・具志堅S)-菊川未紀(東海)
⑥OPBF・L・フライ級タイトルマッチ10回戦
菊地奈々子(白井・具志堅S)-江畑佳代子(ワタナベ)
 またWBC・L・フライ級王者富樫直美(ワタナベ)と同アトム級王者小関桃(青木)の現役世界王者スパーも行われる。さらに試合開始前には、女子プロテストも公開され「どうやって女子プロが生まれるのかファンの皆さんに見て頂きたい」と安河内氏。
 開場は午後5時30分。第一試合開始午後6時予定。
チケットは1万円、5千円、3千円で出場各ジムと後楽園ホール、チケットぴあで販売されている。

OPBF女子新ランキング-5月度

OPBF東洋太平洋女子5月ランキング (6月4日発表)
★アトム級
C空位
1池山 直(中外)
2グレッチェン・アバニール(比)
3宮尾 綾香(大橋)
4キム・ヘミン(韓)
5ウィンユー・パラドーンジム(タイ)
6西田 久美子(マナベ)
7バーリンバン・ルークジャンデン(タイ)
8伊藤 まみ(イマオカ)
9柴田 直子(ワールドスポーツ)
10アムラ・ロンリエンギーラウボン(タイ)
★ミニ・フライ級
C空位1キム・ジン(韓)
2ソン・チョロン(韓)
3ノンマイ・ソーシリポーン(タイ)
4秋田屋まさえ(ワイルドビート)
4天心 アンリ(山木)
5キム・ナキュン(韓)
6小田 美佳(宮田)
7ルオ・ユイジエ(中国)
8リリー・ラチャプラチャジム(タイ)
9シン・グンジュ(韓国)
★L・フライ級
C空位
1菊地 奈々子(白井・具志堅)
2江畑 佳代子(ワタナベ)
3キム・ダンビ(韓)
4ジェレミー・タバスタバス(比)
5ペットンガム・シットクルマック(タイ)
6リー・ハイリー(中)
★フライ級
C空位
1セムサン・トーブアマッド(タイ)
2四ヶ所 麻美(フラッシュ赤羽)
3オーエー・ゴーギャトジム(タイ)
4ティエン・イーリン(中)
5山口 直子(白井・具志堅)
6マルネージェ・ベラーノ(比)
7キム・ボーヤン(韓) 
7ジョミュシン・ギャットノーウォー(タイ)
8リウ・ダン(中)
★S・フライ級
C空位
1ジャン・シイイエン(中)
2チュヨン・ジーン(中) 
3ミッシェル・プレストン(ニュージーランド)
4藤本 りえ(協栄)
5真道 ゴー(クラトキ)
6オ・スーヒュン(韓)
7サイヌンドイ・ピタクロンゲン(タイ)
8キム・スンホ(韓)
★バンタム級
C空位
1天空 ツバサ (山木)
2チョウ・ヤンミ(韓)
3菊川 未紀(東海)
4シェン・ダンユエ(中)
5シュイ・チュンイエン(中)
6石川 範子(イマオカ) 
★S・バンタム級
Cスージー・ラマダン(豪=1)
1チャン・ジエ(韓)
2キム・ユンヤン(韓)
3ティエン・メン(中)
4ジャーン・シャアシャア(中)
5ビクトリア・オレイニク(ウクライナ)
6ジュン・ユンジュン(韓)
7エディス・スミス(オーストラリア) 
★フェザー級
C空位
1ガオ・リージュイン(中)
2ジャブジャン・ルークマカムワン(タイ)
3ホワーン・ウエンスー(中)
★S・フェザー級
C空位
1エリン・マクガワン(オーストラリア)
2水谷 智佳 (宮田)
3キム・ジユン(韓)
4ヤーン・イーン(中)
5イ・ミンヤン(韓)  
6テリ・パーキンソン(ニュージーランド)
★ライト級
C空位
1風神 ライカ(山木)
2ローラ・セパースティン(豪)
3シエ・リーリー(中)
4クリスティーナ・タイ(ニュージーランド)
★ウェルター級
C空位
1ダニエラ・スミス(ニュージーランド)
2リサ・マウアラ(ニュージーランド)
★ヘビー級
C空位
1アリタシ・ダット(ニュージーランド)
2マリアム・グラハム(ニュージーランド)


※他のクラスは該当なし

2009年6月9日火曜日

粟生もスパー開始 比国人3人と

 7月14日にWBC世界フェザー級王座初防衛戦を控えるチャンピオン、粟生隆寛(帝拳)が9日、東京・神楽坂のジムで比国人パートナー3人とのスパーリングを開始した。
 ロエル・ラグナ(比国S・バンタム級1位)、ウェン・ハヤ(同フェザー級8位)、レイマン・サリム(同フェザー級12位)とそれぞれ2ラウンドずつ、合計6ラウンドの実戦練習。その後、田中繊大トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ちなどメニューをみっちりとこなした。
 今回指名挑戦者のエリオ・ロハス(ドミニカ共和国)を迎える粟生は会見で「ここまで順調に来ています。左フックをもらう癖があるので、そこを注意してやっています」。ロハスの研究はこれからとのことだが「(ロハスは)強いと思うので、防衛ではなく挑戦するつもりでやっている」と毅然と話した。去る3月ラリオスを制し涙の戴冠を果たしたチャンピオンが“防衛戦にチャレンジ”する――。