2009年6月20日土曜日

ディアコヌー王座守れず。パスカルが判定で戴冠

 カナダのモントリオールで19日(現地時間)行われたWBC世界L・ヘビー級戦は挑戦者のスーパーミドル級ランカー、ジャン・パスカル(WBC4位、ハイチ=カナダ)が王者アドリアン・ディアコヌー(ルーマニア=カナダ)に3-0判定勝ちで新王者に就いた。
 突進型のディアコヌーに長身のアウトボクサー、パスカルと対照的な両者。5回、左で倒したパスカルはフィニッシュを狙って攻め立てたが、ピンチを凌いだ王者が打ち返してスリリングな展開に。11回、チャンスを掴んだディアコヌーに、会場は熱狂の渦に包まれる。しかし逆転打は生まれず、王者は顔面に腫れとカットを負っていた。3ジャッジのスコアは、115-112、116-112、116-111でパスカルを支持。
 敗れたディアコヌーは26勝15KO1敗。昨年、同暫定王者に(その後正規王者に昇格)就いたものの、防衛戦が再三中止。1度無冠戦を行ったが、ブランクが響き、初防衛を果たせなかった。勝者パスカルは23勝15KO1敗。昨年、英国でWBCスーパーミドル級王者カール・フロッチに屈しており、2度目の世界挑戦を実らせた。

0 件のコメント:

コメントを投稿