2009年6月14日日曜日

コット、カルデロン際どい防衛  MSGの2大戦


 13日(日本時間14日)ニューヨークのMSG(マジソンクスエア・ガーデン)に登場したプエルトリコの2人の王者がいずれも際どい内容で王座を守った。メインのWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、人気者ミゲル・アンヘル・コットが前IBF同級王者ジョシュア・クロッティ(ガーナ)に2-1判定勝ちで辛くも初防衛。初回に幸先よくダウンを奪ったものの、3回には偶然のバッティングで左目上をカットし流血に悩まされ苦しい展開を強いられた。それでも終盤の接戦をしのぎ、勝利にクリンチした。スコアは2人が115-112、116-111でコットの勝ち、残る1人は114-113で逆にクロッティの勝ちと採点していた。
  コット(28)は34勝27KO1敗(対マルガリート戦)。パッキアオ戦を熱望している。一方のクロッティ(32)はIBFの王者だったが、指名戦よりこの試合を優先させたため、タイトルを返上せざるをえなかった。敗北を認めず、再戦を要求している。35勝20KO3敗。
 WBO世界J・フライ級戦は、もう1人のプエルトリカン王者イバン・カルデロンが12位ロデオ・マヨル(比)に意外に手を焼き、6回負傷引き分けで4度目の王座防衛成功も、初のガーデン登場を会心の勝利で祝うことはできなかった。4回に偶然のバッティングで切れたカルデロンの額の傷口が深くなり、試合は6回1分50秒でストップ。この時点で3ジャッジのスコアは2ジャッジが58-56でそれぞれの勝ちと採点し、残る1人は57-57だったため、三者三様のドローでカルデロンの王座防衛となった。
 カルデロン(34)はこれで32勝6KO1分と、依然不敗レコードを維持している。一方善戦のマヨル(27)は25勝19KO3敗1分。3年前に三迫ジム所属としてイーグル京和のWBCミニマム級王座に挑戦し小差の判定負けを喫したことがある。 なおこのコットとカルデロンの試合は15日夜8時からのWOWOWエキサイトマッチで録画放映される(ゲストは西岡利晃)。 上写真はクロッティからダウンを奪うコット=Photo/Sumio Yamada=

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