2010年3月30日火曜日

殿堂王者・張正九さん来日 大橋会長ら旧敵と再会


 1980年代に韓国でWBC世界J・フライ級王座を15度も防衛した名チャンピオン、張正九(チャン・ジュンク)さん(47)が先週末から東京に滞在中。韓国の芸能人の団体に加わってやってきたもので、2度にわたり死闘を演じた大橋秀行さんや、やはり激闘を展開した渡嘉敷勝男さんのかつての日本の対戦者とも再会を果たした。韓国のボクサーとして史上初めて米国のボクシング殿堂に選ばれており、旧ライバルたちから祝福されてご機嫌。「昔は敵同士だったが、今は兄弟です」(張さん)と、抱き合って友情を深めていた。また、かつての憧れであり目標でもあった13度防衛の具志堅用高さんとも感激の対面を果たしている。
 張さんは今年2月にソウル市内で居酒屋をオープンしたばかりで、他に張さんの名前を冠したジムを釜山で運営。テレビの解説なども務める。
 27日夜には有明コロシアムの亀田×ポンサクレック戦も観戦。感想を聞くと、「たまたま亀田の調子が悪かったのでなければ、今後もっとスピードをつけないとダメ。試合運びが最初から最後まで一緒、単調すぎる」と辛口批評。亀田陣営が判定に不満を持っていると知ると、「完全な負けです」ときっぱり。  
 張さんは30日夕に帰国。6月にはニューヨーク州の国際ボクシング殿堂博物館で、殿堂入りのセレモニーにのぞむことになっている。
 写真は再会を喜ぶ左から渡嘉敷勝男、張正九、大橋秀行の元世界王者たち。

赤穂、池原、揃ってタイ選手倒す

 29日夜後楽園ホールで行われたバンタム級8回戦で、日本S・フライ級2位赤穂亮(横浜光)は、タイのノーランカー、スラチャイ・シットサイトーンを初回に右ストレートを強打してダウン。サラサス主審はノーカウントで試合をストップした。わずか1分48秒TKO勝ちの早ワザで、倒れたスラチャイはしばらく顔が痙攣してマウスピースを外すのに手間取るほどのダメージだった。強打が売り物の赤穂はこれが13勝目、8度目のKO勝ちだった。=写真=
 この日は赤穂の同僚、日本S・フライ級2位・池原繁尊がタイのルンニルン・ゴーラットスポーツジムに2回TKO勝ちしている。1回から攻め立て、2回に踏み込み鋭く右フックを決めると、タイ選手はあえなくダウンし、レフェリーはノー・カウントで試合をストップした。公式記録はこの回1分58秒TKO。

“沖縄の後楽園ホール”ラスト・ファイト

 琉球ジム主催の試合が28日沖縄市のテルヤダイヤモンドホールで行われ、メインのS・フライ級8回戦では、沖縄の小型タイソン・小谷将寿(琉球)がタイのノーランカー、ファーサンハン・シットサイトーンを圧倒して、2回15秒TKO勝ち。アマチュア(沖縄尚学高校)の九州チャンピオンになったこともあるホープはこれで7勝6KO1敗。
 他の8回戦でも、S・フライ級の池原龍次がゴンタワット・シットサイトーンに判定勝ち、フライ級屋富祖裕信がワッチャラポン・ギャットプラポットに3回2分11秒TKO勝ちと、いずれも琉球ジムの選手がタイ選手を制している。
 ところで、会場のテルヤダイヤモンドホールはキャパ700名(この日の観客は600名)と小規模のボクシング興行を行うには手ごろなスペースで、“沖縄の後楽園ホール”ともいうべき便利な会場だった。しかし建物が身売りされることになり、新しい買い手がボクシングの試合会場に貸し出すかどうか不明のため、「一応この日の興行が最後」(仲井間重次・琉球ジム会長)となった。

内山高志がバラエティー番組初登場

WBA世界S・フェザー級チャンピオン内山高志がテレビ東京のバラエティー“有田&山崎のひきだし太郎”に出演することになった。
この番組は、くりぃむしちゅーの有田哲平とアンタッチャブルの山崎弘也が、この春のテレビ東京の目玉番組から気になるゲストを招いてお送りする誰も見たことのないトーク番組。トークテーマは、今回も580個の引き出しの中からゲストが無作為に選びます!この日のゲストは内山のほかに河本準一(次長課長)-とテレビ東京。世界チャンピオン内山、トークの実力やいかに!? 放送は4月1日(木)24:12-24:53 
当の内山は3月28日から4月4日の予定で鹿児島・志布志でキャンプ中だ。

2010年3月29日月曜日

バンタム級統一戦はモレノが2-1の勝利

 リナレス-ロレンソ戦と同じリングで挙行されたWBA世界バンタム級統一戦は正規王者アンセルモ・モレノ(パナマ)が暫定王者ネオマル・セルメーニョ(ベネズエラ)を2-1判定で下し、ベルトを統一した。
 前半はセルメーニョが優勢だったが、動きの量とカウンターのスキルに勝るモレノが盛り返し、7、10回は明白にポイントをゲットした。しかし公式スコア114-113,115-112(モレノ)、115-112(セルメーニョ)がアナウンスされると、会場はブーイングに包まれた。好ファイトだったが、勝者の地元パナマでもセルメーニョを支持する声が少なくないという。
 防衛回数が6となったモレノは29勝10KO1敗1分。セルメーニョは19勝11KO1敗。

リナレス再起戦は2-0判定勝ち

 ショッキングな敗戦から5ヵ月。前WBA世界スーパー・フェザー級王者ホルへ・リナレス(帝拳)が母国カラカス近郊ラ・グアイラのリングに登場し、フランシスコ・ロレンソ(ドミニカ共和国)にノンタイトル10回戦で判定勝ちを収めた。
 試合は全般的にリナレス・ペースで進んだが、38歳のベテラン、ロレンソが毎回のように重厚なプレスをかけて抵抗し、楽なものではなかった。それでもリナレスは5、7回に攻勢をかけ、97-93,97-94,95-95のマジョリティー・デシジョンで再起を飾った。
 試合後、地元メディアにリナレスは「ファンはノックアウトをいつも期待するけど、キャンバスが柔らかく段差があって自分のボクシングが出来なかった。でも問題なく勝ったと思う。ファンの前で、前向きにキャリアが進行できることと再度世界タイトルが獲れることを実証できた」と語っている。 

スーパー6大荒れ――ディーレル失格勝ち

 第2ステージに入ったスーパー・ミドル級トーナメント「スーパー6」。その第1戦が27日、米デトロイトのジョー・ルイス・アリーナで行われた。カードはトーナメントリーダーのアルツール・アブラハム(アルメニア)とアンドレ・ディーレル(米)の顔合わせ。
 3週間前に予定された試合を負傷のため延期したディーレルだが、準地元開催が実現し、スタートから快調に飛ばす。ガードを固めて対峙するアブラハムはパンチが空転するばかり。4回にはディーレルの左でキャリア初のダウンを喫する。7回、アブラハムは右目が切れ、多量の出血。ドクターチェック(9回)で続行が許されたアブラハムは10回、左でディーレルを這わせるが、主審はスリップと判断。集中力を欠いたアブラハムは11回、マットに足を取られて滑ったディーレルに右フックを見舞う。明らかな反則ブローで、ローレンス・コール主審は即、アブラハムの失格を宣告した。
 失格勝ちしたディーレルだが、ダメージのせいか?頭が混乱。泣きじゃくりながら退場し、病院へ向かった。一方、プロ初黒星のアブラハムは「彼は俳優。ボクサーじゃない」と捨て台詞を吐いて悔しがっていた。

2010年3月28日日曜日

川瀬、佐野らが勝つ 名古屋の夜の部興行の結果

 28日、愛知県名古屋国際会議場にて行われた昼夜二部興行の夜の部「SUPER FIGHT 27」には松田ジムの日本ランカー4人が出場した。 メインイベントは、日本ライト級2位の川瀬昭二(松田)と金丸清隆(正拳)が昨年11月(川瀬の判定勝ち)に続く直再戦。前戦同様、両者よく動いて手を出し合うが、大きな山場はなく平坦な印象。最終回終了間際、川瀬は強引に前に出た金丸に右ショートを合わせグラつかせたが試合終了のゴング。採点は78-75と79-73が2人でいずれも川瀬を支持した。 日本L・フライ級3位の佐野友樹(松田)と日本フライ級1位にランクされる有富康人(松田)は共にタイ人を相手に初回TKO勝ち。有富はチャイヤン・シットサイトーンを相手に左でボディをえぐり、最後はストレート連打でダウンを奪うとそのまま試合はストップ。TKOタイムは1分53秒。佐野もチャチャイ・シットサイトーンをロープに追っての連打から、右ショート一発を放つとチャチャイはバッタリと崩れ落ちた。TKOタイムは2分49秒だった。 日本S・フライ級9位の松浦克哉(松田)は、二村英二(とよはし櫻)に5回2分39秒TKO勝ち。威力はないものの二村の手数に苛立ちながらも、最後は強引な打ち合いから右オーバーハンドで横倒しになったところでレフェリーが腕を交差した。

ポンサクレック×亀田再戦をWBCに要求 五十嵐会長語る

 昨夜のWBC世界フライ級チャンピオン統一戦で敗れた亀田興毅の所属する亀田ジム五十嵐紀行会長が28日午後都内で記者会見し、「WBCに対し、リマッチの要望を出すことに決めました」と語った。早急に書類を作成し、WBCに送る。王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)との直接の再戦を日本で、同じ状況でやりたいという。
 不満の判定については「一度出た判定は覆らないので、受け入れます」というが、メキシコ人レフェリーが5回に「(ポンサクレックから)2度減点したと言った」ことなどを挙げ、再戦の要望書でもこの点を主張するという。
 試合後興毅の父・亀田史郎氏が怒声を張り上げてJBC関係者らに怒声を張り上げた件については、「みんな真剣に人生懸けて戦っているんで、言葉はあれですけど、感情が高まってしまい……」という表現で理解を求めた。=写真は会見でメディアに語る五十嵐会長=

ガンボア、不敗挑戦者撃退 WBAフェザー級

 WBA世界フェザー級王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)が27日(現地時間)ドイツのハンブルクで不敗挑戦者ジョナタン・ビクトル・バロス(アルゼンチン)を12回3-0判定で撃退し、3度目の防衛に成功した。ガンボアは8回にダウンを奪ったものの、タフな相手をフィニッシュできず。スコアは118-109(2人)、116-111と大差がついていた。勝ったガンボア(28)は18勝15KO不敗。敗れたバロスは28勝16KO1敗1分。写真はバロスからダウンを奪う直前のシーン=PHOTO/SUMIO YAMADA=

マイダーナ一撃KO勝ち WBA世界S・ライト級戦

 27日(現地時間)ラスベガスで行われたWBA世界スーパー・ライト級暫定タイトルマッチは王者マルコス・マイダーナ(アルゼンチン)が挑戦者ビクトル・カヨ(ドミニカ共和国)に6回KO勝ちでベルトを守った。
 2回終了ゴングと同時にマイダーナが放った左でカヨがダウン。挑戦者にはやや不運だったが、カウントが入る。しかしカヨはハードパンチャー、マイダーナに臆するところなく立ち向かい、3,4回と連打で追い込む場面をつくる。だが6回、アルゼンチン人が強打をかざしてプレスをかけると、守勢を強いられ、痛烈な右ボディーを食らってダウン。そのままカウントアウトされた。KOタイムは1分38秒。
 暫定王座の2度目の防衛に成功したマイダーナは28勝27KO1敗。初黒星のカヨは24勝15KO1敗。
 同じリングのIBF世界ライト級王座決定戦は昨年11月の試合に続く再戦。体重オーバーの常習犯ジョアン・グスマン(ドミニカ共和国)が計量で何とリミット9ポンド超の失態。しかし試合ではアリ・フネカ(南アフリカ)から6回にダウンを奪って2-1ながら判定勝ち。王座は空位のままとなった。

下田死闘制し東洋王者

 28日、名古屋国際会議場で行われたOPBF・S・バンタム級タイトルマッチは挑戦者の下田昭文(WBC7位=帝拳)が王者大橋弘政(HEIWA)に3-0判定勝ちし、新チャンピオンに輝いた。大橋はロリー松下から奪ったタイトルの初防衛に失敗。
 出だしはサウスポー下田が大橋をさばいたが、王者もガードを固めて徐々に肉迫。左右のボディーを決めて前進し続けた。これに対し挑戦者下田は5回から至近距離で迎撃する戦法にチェンジ。負けじと大橋にボディーを見舞い、この回は連打で相手の動きを止める。
 中盤は肉弾戦となり、声を出して打ち合う挑戦者下田。回転の速いコンビネーションを決めてポイントをピックアップした。この日の下田はスタミナも十分で、大橋の土俵で打ち勝つたくましさも成長を感じさせた。だが、チャンピオンも異常なタフネスを発揮。被弾は多いが、鬼の形相でそのつどよみがえったかのように反撃に転じる。最終12回は下田をぐらつかせるなどチャンピオンの意地を見せつけた。
 スコアは116-113が2者に116-112。下田が日本王座に続くベルトを巻いた。
 セミ10回戦は日本ライト級9位の小出大貴(緑)が山崎晃(六島)に3-0判定勝ち。ファイター型の山崎のプレスにサウスポー小出は足を使いながら打ち合って対処。97-94、98-94、98-93のスコアで勝利した。

黒木僅差判定負け 小関は大差判定でV4


 有明コロシアムのトリプル世界タイトル戦、亀田-ポンサクレック戦以外の2試合は、いずれもチャンピオンがタイトルを防衛した。
 WBC世界ミニマム級戦は、世界初挑戦の同級4位黒木健孝(ヤマグチ土浦)が王者オーレードン・シッサマーチャイ(タイ)からダウンを奪うも0-3判定負けで無念……。立ち上がりから終始果敢に前に出て積極的に手を出したが、王者も右ショートで迎え撃つなど冷静に待ちのボクシング。4回、8回と公開された途中採点は3ジャッジとも黒木の攻勢点を認めず王者がリード。黒木は終盤さらに攻め、11回には右フックを決めオーレードンに尻もちをつかせ、最終回にもあわやダウンの見せ場を作った。だがそれでも逆転はならず、スコアは113-112、114-113、114-112と僅差ながらオーレードンの勝利を支持していた。自国タイ以外で初めて戦ったオーレードンは、これが5度目の防衛戦。38勝13KOと不敗記録を維持している。
 トリプル世界戦の第一試合、WBC女子アトム級タイトル戦は、王者小関桃(青木)が同級3位申建主(韓国)を大差判定で破り、4度目のタイトル防衛に成功した。サウスポーのチャンピオンは、申に左ストレートを再三好打してポイントを重ね、10ラウンドを終始危なげなく試合を運んだ。スコアは99-91、98-92(2人)と大差がついていた。小関はこれで7勝2KO負けなし。
 写真はWBCミニマム級戦の11回、オーレイーンからダウンを奪う黒木。

亀田負けた! ポンサクレックが王座統一 WBCフライ級


 注目のWBC世界フライ級チャンピオン統一戦は27日夜東京・有明コロシアムに観衆1900人(公式発表)を集めて行われたが、正規王者亀田興毅(亀田)が暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に判定負けを喫し、無冠に追われた。これが23戦目の初黒星。ポンサクレックは見事な正規王座の奪還だ。
 この夜のポンサクレックは絶好調。スタートから攻勢に立ち、同じサウスポーの亀田に対し、左ストレートを主体に多彩なブローを決め続けた。亀田も速いジャブ、左ストレートで対抗するものの、32歳のベテランにうまく外され、ミス・ブローが目立つ。5回に偶然のバッティングで両者右目上をカットしたが、主審は最初に亀田が切ったためポンサクレックに減点1。さらにバッティングでポンサクレックも切ったが、これは「両者」減点せず。この回はポンサクレックのみ減点となった。
 その後もポンサクレックが老獪な試合運びで終始優勢に試合を進めた。亀田も出血に顔を赤く染めながら、タイの王者の強打によく耐え、応戦した。しかし、ポンサクレックに終始圧力をかけられ、最後までペースを奪えず。12回終了ゴングが鳴ると、両者それぞれ勝利を信じて手を上げた。勝負は明白と見えたが、オフィシャルの採点は意外にも割れ、キーン(英国)115-112、デルカ(米)116-112でポンサクレックの勝ち、残るアレクシス(モンテネグロ)は114-114のドローとしたため、2-0判定でポンサクレックの勝ちとなった。
 試合後の勝者ポンサクレックは「思うように試合ができた」と、予言通りの結果に会心の表情。一方亀田陣営は敗北を受け容れず、5回にレフェリーが2点減点したと誤解したことに怒り、敗者興毅の会見はなし。代わりにライセンス停止中の父・亀田史郎氏が控え室で怒りを爆発させ、記者会見でも「このままでは引き下がれない、WBCに再戦を要求する」と息巻いた。またJBC安河内事務局長を「絶対にクビにする」と不穏当な発言も。せっかくの好ファイトが、試合後のゴタゴタにより後味の悪い印象を与えたのは残念。
 この夜はトリプル世界タイトル戦として行われたが、残る試合は別リポート参照。
写真は11ラウンド、亀田に左ストレートを決めるポンサクレック。

2010年3月27日土曜日

大竹、工藤にTKO勝ち

 26日後楽園ホールのメインは、日本S・バンタム級7位の大竹秀典(金子)が工藤洋平(角海老宝石)に最終8回1分27秒TKO勝ちした。試合は工藤が打っては動き、それを大竹が追う展開。工藤は軽いながらもよく手数を出し健闘したが、徐々に大竹の右クロスが当たりだす。大竹は6回に右ショートでダウンを奪うと、迎えた8回またも右を直撃させたところで主審が試合をストップした。大竹の戦績は13勝6KO1敗3分。
 もうひとつの8回戦は、橋本浩次(国際)が守崎将己(キクチ)からダウンを奪った末に2回TKO勝ち。また前座では昨年の全日本新人王で日本ミニマム級11位の三田村拓也(ワールドスポーツ)が深山一裕(セレス)に6回判定勝ち(2-0)した。

2010年3月26日金曜日

有明トリプル戦のオフィシャル

フライ級戦
レフェリー/グアダルペ・ガルシア(メキシコ)
ジャッジ/プレドラク・アレクシク(モンテネグロ)、ジョン・キーン(イギリス)、マキシモ・デルカ(アメリカ)
立会人/安河内剛(日本)、エドワード・タンガラジャ(タイ)


ミニマム級戦
レフェリー/ブルース・マクタビッシュ(フィリピン)
ジャッジ/プレドラグ・アレクシク(モンテネグロ)、金在奉(韓国)、レイ・ダンセコ(フィリピン)
立会人/チャック・ウイリアムズ(アメリカ)


アトム級戦
レフェリー/福地勇治(日本)
ジャッジ/レイ・ダンセコ(フィリピン)、申京下(韓国)、安部和夫(日本)
立会人/安河内剛

後楽園ホールで調印式-明日トリプルWBC戦


 明日、有明コロシアムで行われるWBCトリプルタイトルマッチの調印式と計量が、後楽園ホールを会場に行われた。それもよく使われる展示場ではなく、後楽園ホールの試合場。リング上に選手、関係者が居並ぶ珍しい調印式だった。 調印式、会見の後、午後1時から計量が行われ、タイトルマッチに出場する3選手とも一度でパスしている。
計量と検診の結果は次の通り
フライ級戦
亀田興毅  50.8キロ/体温36.3/脈拍60/血圧132/84
ポンサクレック 50.5キロ/体温36.4/脈拍48/血圧110/80
ミニマム級戦
オーレードン 47.0キロ/体温36.3/脈拍60/血圧110/80
黒木健孝  47.5/体温36.3/脈拍72/血圧106/84
アトム級戦
小関桃  46.1キロ/体温36.7/脈拍60/血圧120/76
申建主  45.7キロ/体温36.1/脈拍48/血圧110/70

井上3冠、JOC賞――高校選抜大会

 群馬県前橋市の群馬県総合スポーツセンターで開催中の第21回高校選抜大会兼JOCジュニア・オリンピックカップは24日、各級決勝が行われ、実施7階級で春のチャンピオンが決まった。
 JOC賞に輝いたのはL・フライ級を制した井上尚弥(新磯)。決勝はサウスポー王賢吾(神戸朝鮮)を危なげなく2回RSCに下し、これで高校1年インターハイから3連続優勝を果たした。「うれしいです」と素直に受賞を喜んだ井上。次は4月に世界ユース大会が控えており「金メダルが目標です」とビッグな野望を明かした。
 大会MVPに選ばれたのはバンタム級優勝の藤田健児(倉敷)。奈良楓也(飛龍)とのサウスポー対決に3回RSC勝ちした。フェザー級を制した兄大和と、昨年インターハイ以来の兄弟同時優勝を成し遂げ、笑顔がこぼれた。
 技能賞はL・ウェルター級の高橋拓磨(南京都)が獲得。サウスポー西井喬之(豊国学園)を鋭い連打で仕留め、今大会すべての試合でRSC勝ちを記録した。2月に恩師・武元前川氏が死去し「絶対に優勝してやる」と臨んだ選抜。天国の監督に最高の報告となった。
 敢闘賞は地元の西條貴陽(ウェルター級=太田東)が受賞。準決勝と違ってこの日はていねいな戦いぶりで皆川直輝(北越)にポイント勝ちした。
 決勝のは以下の通り(左が勝者)。
LF 井上尚弥(新磯)RSC2回 王賢吾(神戸朝鮮)
F  松本亮(横浜)RSC2回 矢野亮(広陵)
B  藤田健児(倉敷)RSC3回 奈良楓也(飛龍)
Fe 藤田大和(倉敷)pts 大橋群(岐阜工)
L  三上勇弥(山陽)pts 渡邉義友(白鷗大足利)
LW 高橋拓磨(南京都)RSC1回 西井喬之(豊国学園)
W  西條貴陽(太田東)pts 皆川直輝(北越)

2010年3月25日木曜日

小関の挑戦者・申も来日-予備検診


27日のトリプル世界戦の女子アトム級に出場する申建主が昨日来日。王者・小関桃とともに今日午後都内の病院で予備検診に臨んだ。
「思ったより小柄」と初対面の挑戦者を評した小関は「走り込みの成果を感じる。スパーも10ラウンドを4回やってスタミナも問題ない。どういう展開になってもやれる」と仕上がりに手応え。申は「(小関)あまり力がなさそう。気持ちはリラックスしている。できることなら勝ちたい」と笑顔を交えて語った。
検診の結果
          小関       申
身長       161センチ     158.8
頚周       33          31.5
胸囲       76          81
視力       0.9右1.2左     0.3右0.2左
リーチ       164        155
ナックル     23.5右24.5左  23.3右22.7左 
血圧        134/83      106/58
脈拍        51         59
体温        36.4       36.4

2010年3月24日水曜日

ミニマム級は誉め合い-「愛らしい」(オーレードン)「イケメン」(黒木)


 火花を散らすフライ級戦に比べてミニマム級は友好的な雰囲気、両者同席しての検診となった。
「何も問題ない。準備万端です。黒木は愛らしい(チャーミング?)人。でもリングでは分らないけど」とオーレードンが言えば、挑戦者は「イケメンですね。僕は愛らしい? ありがとうございます。ベルトを持って帰ると言っているようですが、僕もベルトは欲しいので……」とやんわり意欲を示す程度。 黒木は世界初挑戦だが、「気持はいつもと変わらない。試合はいつでも勝たないといけないものですから。王者に威圧感? なかったですね。お互い減量しているので、僕もチャンピオンもショボい。人間減量していると干乾びる」と冗談も交えてまったくの平常心。検診室でポンサクレックと会うとツーショットを撮り、会見場でオーレードンと会うと再度笑顔で写真に収まるなど、土浦の孫悟空はなかなか肝の据わったところを見せている。
検診の結果 
     オーレードン   黒木
身長   160センチ    160
頚周   35        34
胸囲   82        84
胸厚   23        23.5
視力   両眼1.5     1.0右/0.9左
リーチ  160       164
ナックル 両拳26     26.5右/27左
血圧   113/69   116/78
脈拍   40        67
体温   36.5       36.6

井上3冠目に王手――高校選抜大会

 群馬県前橋市の群馬県総合スポーツセンターで開催中の第21回高校選抜大会兼JOCジュニア・オリンピックカップは24日、準決勝が行われ、実施7階級(Lフライ~ウェルター)で明日の決勝進出者が決まった。
 L・フライ級では1年生ながらインターハイ・国体と連続優勝したワンダーボーイ、井上尚弥(神奈川・新磯)が勝ち進み、高校タイトル3冠目に王手をかけた。井上は先のアジアユース大会で初の海外試合を経験し銅メダルを獲得。自信あふれる戦いぶりで今大会ここまで全試合でRSC勝ちしている。
 また岡山・倉敷の藤田ブラザースも決勝進出。こちらはインターハイで史上初の兄弟同時優勝を成し遂げながら、国体で弟の健児(バンタム級)が敗戦。しかし挫折から立ち直った健児は今大会2回戦で国体王者の中澤(興國)を撃破し、この日は兪(東京朝鮮)を担架送りにする強烈KO劇を演じた。兄・大和(フェザー級)も順当に勝ち上がっており、2度目の兄弟制覇に燃えている。
 そのほか、名門横浜高校からは久々に王者候補が出た。フライ級の松本亮は173センチの長身で勝ち気のボクシングを展開、相手の佐々木(水沢一)を連打で仕留め2回RSC勝ちした。これで19勝中17RSC(2敗)の戦績。ちなみに松本、井上、藤田健はこの春からの2年生だ。
 明日の決勝組み合わせは以下の通り。
LF 王賢吾(神戸朝鮮)-井上尚弥(新磯)
F  松本亮(横浜)-矢野亮(広陵)
B  奈良楓也(飛龍)-藤田健児(倉敷)
Fe 藤田大和(倉敷)-大橋群(岐阜工)
L  三上勇弥(山陽)-渡邉義友(白鷗大足利)
LW 西井喬之(豊国学園)-高橋拓磨(南京都)
W  皆川直輝(北越)-西條貴陽(太田東)

レベルが違う?それは27日に分るさ-ポンサクレック


 亀田に次いで検診、会見したポンサクレックは直前に亀田が「レベルが違う」と発言したことに対して「それは27日に分る。僕はスポーツマンシップにのっとって勝つ。女の腐ったのみたいな勝ち方じゃない。以前スパーした時に、向こうからスパーを申し込んできたのに、亀田は尊大で性格が悪いと感じた。自分の後輩だったらブン殴っていたところだ」とお返し。体格で正王者がまさっているが「僕はリーチで戦っているわけじゃない。頭で戦っているのさ。KO? タイミングがきたら逃さない。KOならはっきり勝ったと分るからいい」と完全決着を望んでいる。
検診の結果
      亀田     ポンサクレック
身長    165センチ 162
頚周    36      35.5
胸囲    93      80
胸厚      20.5    24
視力    両眼1.5     1.5右/1.2左
リーチ   167     161
ナックル       26右/25左  両拳27 
血圧         114/76    130/75 
脈拍         45       45 
体温         36.1     36.4

WBCフライ級戦予備検診-両王者同席せず


 27日に迫ったトリプル世界戦の予備検診が24日後楽園ホールで行われた。 フライ級戦に出場する亀田興毅、ポンサクレック・ウォンジョンカムは時間をずらして検診を行い、改めてナーバスな状況を感じさせた。 まず最初に検診、会見した正王者・亀田は計量2日前とあってぐったりした様子で減量の厳しさを感じさせ「ボクサーみんながすること。一緒やと思う。気持?全然盛り上がっていない。当日にならんと……」と語ったが、ポンサクレックのKO宣言(ポンサクレックはKOすると言ったのではなく、KOチャンスがあったらそれを逃さないと言っただけだが)に「できるもんならやってみろよ。俺とポンサクじゃ力が違う。昔はポンサクが格上だったが、今は違う。礼儀やらなんやらよりボクシングを教えてくれ。俺は正々堂々と試合をする。それでポンサクを叩き潰す。完全に時代は変わったと、フライ級ナンバーワンは亀田興毅だと証明する」と気色ばんだ。

パッキアオ-クロッティ戦PPVは70万件

 3月13日テキサス州のカウボーイ・スタジアムで行われたマニー・パッキアオ-ジョシュア・クロッティ戦のPPV契約件数が全米で70万件に到達したことがわかった。
 これは主催のHBOのマーク・タフェット重役が23日(現地時間)発表されたもので、売り上げ合計は3530万ドル(約32億円)に上る。
 タフェット氏は「我々はパッキアオ-クロッティ戦のPPV結果にものすごく満足している。これまでだと、このクラスの顔合わせでは40万件を超えることがなかった。これはパッキアオの人気が大衆に浸透している証し。同時にボクシングがまだまだ元気な証拠でもある」とコメントしている。
 パッキアオは今回が12回目のPPVファイト。契約数の合計は625万件。売り上げ額は3億2千万ドル(約290億円)に達している。

2010年3月23日火曜日

内藤、ポンサクレックを激励-再起戦は5月9日後楽園に決定


23日、宮田ジムでポンサクレック、オーレードンの公開練習が行われた。ここに前王者の内藤大助がミネラルウォーターと缶コーヒー、Tシャツを差し入れして激励した。
 亀田との王座統一戦に臨むポンサクレックはロープを跳んだ後、黒木の挑戦を受けるオーレードンと1ラウンド軽めのスパー。その後ミット打ちと体操で公開練習を切り上げた。 正王座復帰を目論むポンサクレックは、「準備万端です。絶対にベルトを取り返します。ウェイトも問題ありません。あと3ポンドぐらいです。以前私が本田選手と戦ったときにカメダとスパーしましたが、勝ちたい気持が前に出た若者のボクシングでした。最近は、十分向上していると思いますが、それほどでもないかなとも思います。今回の試合の秘策? 私はこれまでいろんな試合をしてきましたから、リング上で対応したいと思います。そしてチャンスがあれはKOは逃しません。カメダ!ずっと俺に合いたかったんだろ。27日を待っていろよ!」と切れのいいコメントを出した。
 黒木の挑戦を受けるオーレードンは、「コンディションはいいです。その前に差し入れしてくれた内藤さんにお礼を言いたいです。内藤さんは非常に性格のいい方です。ウェイトはあと2ポンドで問題はありません。黒木選手はスピード、躍動感がいいと思います。作戦はありますが、リングはまた別ものですからその都度対応していきたいと思います」 
ポンサクレックのライバルでもある内藤だが、亀田へのリベンジを掲げて復帰を宣言しただけに心中は少々複雑で「とにかくいい試合をして欲しい、ということです」と苦笑した。 その内藤の復帰戦が5月9日に決定した。当初プランにあった北海道凱旋は調整がつかずに実現せず、後楽園ホールでの再起戦となった。

2010年3月21日日曜日

クリチコ弟圧勝 チェンバースを最終回で仕留める


 現地時間20日、ドイツのデュッセルドルフで行われたWBO・IBF世界ヘビー級戦は2冠チャンピオンのウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が挑戦者エディ・チェンバース(WBO1位=アメリカ)に最終12回2分55秒TKO勝ちし、IBF8度目、WBO王座は4度目となる防衛に成功した。
 クリチコの完勝だった。チャンピオンはスタートからスピードに乗った左をビシビシと突きさし、右の大砲へとつなげ、2回はやくも右でチェンバースを後退させる。身長で13センチ劣るチェンバースはガードを固めて何とか反撃の糸を探ろうとするも、クリチコは遠く、近づいても体格差で自由を奪われた。迎えた最終回、残り10秒となったところでクリチコの左フックが直撃。チェンバースはロープからはみ出す格好で倒れ、すぐさま試合がストップされた。
 肩の手術から約9ヵ月ぶりに復帰した巨人王者は54勝48KO3敗。34歳のバースデイ(25日)を自ら祝う一方的勝利だった。写真はチェンバースをダウンさせるクリチコ=PHOTO/SUMIO YAMADA=

2010年3月20日土曜日

ポンサクレック、オーレードン来日


亀田との王座統一戦に臨むポンサクレックと黒木の挑戦を受けるオーレードンが20日午後成田空港に到着した。
ポンサクレックは「少々ベルトを日本に長く預けすぎた。それを取り戻すためにきた。いままで以上にすべてをレベルアップして準備はばっちり。亀田は技術的に向上しているが私のほうが経験豊富だ。警戒すべき点はない。私はここまでボクシングを続けられると思っていなかった。そして続けられていることに誇りを感じている。私の強みは、ボクシングが好きだということ。どんどん試合をしてそれを経験にしていきたい。そして今回はベルトを取り戻そうという気持が私のテクニックであり最大の武器」と意欲を隠さなかった。
 また海外遠征はもとより外国に出るのが初体験となるオーレードンは「初めて日本にきてエキサイティングな気分。全力で戦います、試合の準備は整っています。黒木はいい選手だと思うが技術は私が上。100パーセントの自信があります」と抱負を語っている。

2010年3月19日金曜日

黒木公開練習-左の苦手意識払拭「自信につながってきた」


 試合を27日に控えたWBCトリプルタイトルマッチもいよいよ本番モード。19日にはミニマム級タイトルに挑む黒木健孝がヤマグチ土浦ジムで公開練習と会見を行なった。
 この日、スパーリングはなかったがシャドー、サンドバッグ、ミット打ちと15ラウンドのトレーニングをこなした黒木は「スパーリングを80ラウンドほどやってサウスポーにも慣れました。それが自信へとつながってきました」と好調を宣言。「チャンピオンはうまい選手。スキは相手が疲れないと出てこないと思う。打って動いて打ってと自分のボクシングができたらいい」と土浦の孫悟空らしく縦横無尽に動きまくるつもりだ。「この変則スタイルは、4回戦の頃内藤(大助)さんとスパーさせてもらって遊ばれたときにヒントを得たもの。こっちはパンチを当てられず、内藤さんのパンチはどこから出てくるのか分らなかった。こういうボクシングもいいなと……。それが仕上がってきてこういうスタイルになってきました」と黒木。「自信? なくはないです。世界獲って本物のベルトをみんなに見てもらいたい。まず土浦の市長さんに見ていただいて、市民栄誉賞をもらいたい」といつもの笑顔で答えた。練習後のウェイトは49.3キロと減量も順調。ターゲットのオーレードンはポンサクレックとともにいよいよ明日来日だ。

バスケス-マルケス4記者会見

  過去3戦がいずれも激闘になり、ファンをシビレさせたメキシカン2人、イスラエル・バスケスとラファエル・マルケス。待望の第4戦が5月22日行われる。決戦まで2ヶ月あまりとなった18日(現地時間)会場となるロサンゼルスのステープルズ・センターで、メディア向けのプレゼンテーションが行われた。
 これまでの3戦はバスケスの2勝1敗。両者とも“決着”への意気込みを語ったが、注目すべきは両者のサポート体制。バスケスはマネジャーのフランク・エスピノサが主宰するエスピノサ・ボクシング・プロモーションとデラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションがバックに控える。対するマルケスはゲイリー・ショウ・プロモーターとメキシコのザンファー・プロモーションにサポートされる。両陣営の入り組んだ関係も、対決の興味を増幅させる。今回、試合はフェザー級12回戦として行われる。
 話題とすれば、マルケスが長年連れ添ったベリスタイン・マネジャー兼トレーナーと別れ、同氏の兄弟弟子と言うべき、ダニエル・サラゴサ氏のコーチを受けていること。もしマルケスが勝てば、サラゴサ氏のトレーナーとしての腕が評価されることになる。
 この日は同じリングで行われるIBF世界バンタム級戦の会見もあり、王者ジョニー・ペレス(コロンビア)、挑戦者アブネル・マレス(メキシコ=米)とも熱い抱負を口にした。(三浦勝夫)

2010年3月18日木曜日

カーン-マリナージ、ニューヨーク会見


 5月15日、対戦するアミール・カーン(英国)とポール・マリナージ(米)が先週のロンドンに続き、16日(現地時間)会場となるニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で、試合発表会見に臨んだ。
 今回がアメリカデビュー戦、WBA世界S・ライト級王座の2度目の防衛戦となるカーンは「いつもここアメリカでファイトするのが夢だった。イギリスでファイトするのに比べると、ものすごいプレッシャーを受けることになるけど、向こうで(英国)で有名になったように、ここでも自分の力で有名になってみせる」とコメント。同時に「ボクシングのメッカMSGで戦うことは私にとって大きなテストの機会になる」と語っている。
 一方、地元でカーンに挑むマリナージは「私は最近2,3試合の選手とは異なったボクサーになっている。なぜならトレーナーとチームが変わってから。リッキー・ハットンやフアン・ディアス第1戦とは違ったファイトがお見せできる。私はベターな選手に生まれ変わっているし、ピーク時の力を取り戻している。カーンは私のようなタイプと一度も戦ったことがない」と強調した。
 試合はカーンとサインしたデラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズとマリナージを擁するディベラ・プロモーターとのジョイント興行。セミファイナルのS・ライト級戦ではビクトル・オルティス(米)が前ライト級王者ネート・キャンベル(米)と12回戦を行う。
 写真は記者会見で対峙するカーン(左)とマリナージ=PHOTO/SUMIO YAMADA=

氏家、ブンブンともにKO勝ち

 17日後楽園ホールのメインは氏家福太郎(新日本木村)-中堀剛(本多)のミドル級ランカー対決。6年がかり、これが4度目の顔合わせとなるシリーズ・ファイト(!?)は、氏家が2回に中堀をKOし、2勝1敗1分と勝ち越した。
 初回低く踏み込んでくる中堀に対し受け身態勢だった氏家は、2回に左フックで何度か相手をのけぞらせるとコーナーに押し込んで連打。体ごと叩きつけるようにパンチの雨を降らせ、耐えきれず中堀ダウン。そのまま10カウントを数えられた。「パワーがついたし、連打があれだけ出せた」と、前戦後から取り組んでいる体幹トレーニングの成果を実感している様子だった。15勝10KO7敗1分。
 またセミでは日本ミニマム級5位のブンブン東栄(本名ガブリエル・プマール=一力)が榎本信行(三迫)を初回に3度倒すパフォーマンス。フィリピンからの輸入サウスポーがその存在をアピールした。開始早々の右アッパーで倒すと、左クロスで2度目、最後は左ストレートをアゴに決めてフィニッシュしたもの。15勝9KO4敗1分。

亀田が公開練習


 ポンサクレック・ウォンジョンカムとのWBCフライ級王座統一戦に臨む正規チャンピオン、亀田興毅が17日に東京・葛飾区の亀田ジムで練習を公開した。
「ベルトはもう持っているけど、真のベルトを取りにいく」とあらためて試合の位置づけを強調した亀田。「フライ級で一番強い自信はあるけど、周りが(評価を)決めることでもある。周りが認めてくれるまで、俺は一戦一戦を強い相手とやっていく」との心構えは歓迎だ。対ポンサクレックについては相手の80戦近いキャリアを警戒しているといい「右が重要になってくる」とキーポイントを挙げた。ポンサクレックがピークを過ぎたという見方もあるが、亀田自身は「そんなに変わってないと思う。試合には戻してくるやろうし、全盛期のポンサクレックやと思って調整している」とのことだった。
 先月末に比国キャンプから帰って以来、95ラウンドものスパーリングを重ねたという。この日は2ラウンドのミット打ち、シャドーを披露したのみだった。

2010年3月16日火曜日

清田TKO防衛、家住は負傷判定V1 ダブル東洋戦


 東洋太平洋のダブルタイトル戦はいずれも日本人チャンピオンが会心のデキではなかったものの勝利を飾り、タイトルを防衛した。
 S・ミドル級は、清田祐三(フラッシュ赤羽)が指名挑戦者(同級7位)レス・パイパー(オーストラリア)を2回に倒した後やや手を焼かされものの、8回に強烈な左フックで沈め撃退した。レフェリーはカウントをとらずに2分11秒TKO宣告。清田は4度目の王座防衛に成功した。=写真は2回右フックでダウンを奪う清田=。
 L・フライ級は家住勝彦(レイスポーツ)が挑戦者同級14位ソフヤン・エフェンディ(インドネシア)相手に優勢裡に試合を運んでいたが、5回に偶然のバッティングでカットした家住の右目上の傷がひどく、試合を中止して負傷判定をコール。6回を含めた採点は、インドネシア人ジャッジは57-57のイーブンとしたが、日本のジャッジ、オーストラリアのレフェリーがそれぞれ58-56で家住の勝利と採点し、家住のタイトル防衛が決まった。統一王座の初防衛、それ以前の暫定王座からだと2度目の防衛となる。

横堀弁護士逝く

 日本プロボクシング協会の顧問弁護士を長年務め、大のボクシング・ファンでもあった横堀晃夫弁護士が3月14日早朝、自治医科大学付属病院で亡くなった。死因は呼吸不全。73歳だった。
 横堀氏は栃木県出身。中央大学卒業後弁護士を開業。平成3年に協会の弁護士となる。昭和のボクシング黄金期から観戦してきた根っからのボクシング・ファンで、後楽園ホールのリングサイド・ボックスシートを持ち、国内地方で行われる好カードはもちろん、海外にも足を運んだ。ここ数年は闘病生活を送っていた。
 葬儀は妻幸子さんを喪主として、下記の次第で催される。
 通夜・ 3月17日(水) 19時より
 告別式・3月18日(木) 11時より12時半まで
 式場 宇都宮御苑(栃木県宇都宮市鶴田町1545-1 電話028-64901600)

デラホーヤ、大物ルーキーと契約


 オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が現在アメリカを代表するアマチュアボクサーとプロ契約を交わした。その名はフランキー・ゴメス。誕生日の日付がデラホーヤと同じ2月4日。デラホーヤがバルセロナ五輪で金メダルを獲得した1992年生まれの18歳だ。
 その契約発表会が15日(現地時間)ロサンゼルスのメキシコレストランで行われ、新人選手にもかかわらず、地元のテレビ、新聞をはじめとする多数のメディアが詰め掛けた。ゴメスのアマチュアレコードは120勝8敗。2009年はAIBAの世界選手権銀メダル、全米ゴールデングローブを制している。ウェイトは141ポンド(L・ウェルター級)。プロではこのクラスか、あるいはライト級に下げて戦うかもしれないと語っている。
 プロデビューは4月3日、ラスベガスで行われるホプキンス-ジョーンズ戦のリングで予定される。ゴメスのジムワークを見て「惚れ惚れした」というデラホーヤは、まさに彼の“二世”と言うべき新人に全面サポートを約束している。(三浦勝夫)

2010年3月14日日曜日

MVP箕輪 水野の7連覇ならず 全日本女子


 香川県高松市の亀水運動センター体育館で開催中の第八回全日本女子アマチュア大会は14日、決勝が行われた。今回は2人以上が出場し試合の行われた6クラスのほか、1人のみの参加で認定を受けた3クラスを合わせ、優勝者計9人が決まった。
 大会MVPはフェザー級を制した箕輪綾子(日連推薦)。藤井里美(栃木)を圧倒し、この日唯一のRSC勝ちを決めた。「MVPはまさかという気持ち。(五輪予選は)今の実力だと厳しいですが、目指しがいがある。課題ばかりなので、もっと練習したい」と、浮かれたところはなかった。
 優秀賞に選ばれたのはバンタム級の新本亜也(広島)。サウスポー田中知世(日連)も最後まで奮闘したが、右カウンターや強烈な左ボディーを打ち込んでくる新本に、なかなか反撃をさせてもらえなかった。
 敢闘賞はライト級の女子高校生・釘宮智子(奈良)がゲット。決勝では昨年まで6連覇中の水野知里(日連)にポイント勝ちする殊勲。この日一番のアップセットだった。実施クラスの優勝者は以下のとおり。ライトフライ級 村山真理(日連推薦)フライ級 岩川美花(兵庫)バンタム級 新本亜也(広島)フェザー級 箕輪綾子(日連)ライト級 釘宮智子(奈良)ライトウェルター級 明戸司(埼玉)=認定ウェルター級 小此木亜希子(群馬)ライトヘビー級 滝本里津子(石川)=認定ヘビー級 山崎静代(東京)=認定

パッキアオ一方的判定勝ち WBO王座V1

 13日夜(現地時間)米テキサス州アーリントンのカウボーイ・スタジアムに5万超の大観衆を集めて行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、マニー・パッキアオ(比)が元IBF同級王者ジョシュア・クロッティ(ガーナ)に大差の判定勝ちをマークし、同王座の初防衛に成功した。
 ガードを固めて出ようとするクロッティに対し、サウスポーのパッキアオはよく動きながら初回から絶えずボディーにパンチを集めた。ダウンは奪えなかったものの、ほぼ毎回ポイントをリード。2回にはボディーへの連打にクロッティの足がもつれる場面があった。クロッティも時折右ストレート、クリンチ際の左アッパーなどで脅かしたが、ボディーが効いて戦力を殺がれ、パッキアオを攻め切れなかった。公式スコアは120-108、119-109(2人)と一方的だった。

ソト3階級制覇 バレロ返上のWBCライト級

 パッキアオ-クロッティ戦のセミで行われたWBC世界ライト級王座決定戦は、1階級下のWBC世界S・フェザー級王者ウンベルト・ソト(メキシコ)が元WBCライト級王者デビッド・ディアス(米)に3-0判定勝ちを飾り、3階級目のタイトルを獲得した。
 ソトは初回にカウンターを決めてダウンを奪い、その後ディアスもプレッシャーを強め中盤やや手を焼いたが、最終回の連打でダメ押しのダウンを奪い、ディアスの王座返り咲きを阻んだ。
 タイトルはエドウィン・バレロ(ベネズエラ)がS・ライト級に転向するため返上して空位となっていたもの。

ピーター豪快KO ナプラナム快勝

 パッキアオ-クロッティ戦の前日、ダラス近郊グレープバインに前WBC世界ヘビー級王者サミュエル・ピーター(ナイジェリア)が登場。ナギー・アギレラ(ドミニカ共和国)とIBF2位決定戦を行った。
 ビタリ・クリチコに完敗して無冠になった後、エディ・チェンバースに惜敗。その後3連勝のピーターに対し、アギレラは昨年12月、ピーターに王座を追われたオレグ・マスカエフを初回KOで破り浮上した選手。再起後、トップランク傘下に入り再びモチベーションを高めたピーターが2回、右で倒した後、アギレラを滅多打ちにストップした。TKOタイムは2分24秒。
 メイン格のフライ級戦ではWBA6位エルナン“タイソン”マルケス(メキシコ)が同9位リッチー・メプラナム(フィリピン)と10回戦。予想はメキシコのホープが有利だったが、メプラナムがサウスポースタイルから左を武器にクリーンヒットを連発。3-0(99-91,96-94,98-92)判定勝ちを得た。殊勲のメプラナムは16勝3KO2敗1分。初黒星のマルケスは25勝18KO1敗。

水野ら決勝へ進出 香川の女子全日本 

 香川県高松市亀水運動センター体育館で行われている第8回全日本女子アマチュアボクシング大会は13日、6階級の準決勝戦が行われた。前年まで一部階級でABパート優勝の二者を優勝者としてきたが、今回から男子同様全階級単独の優勝者を決めることになった。ライト級決勝は前回まで6大会優勝の水野知里(日大推薦)と、バンタム級から上げた釘宮智子(奈良)の対決が注目。L・フライ級村山真理(日連推薦)、フェザー級箕輪綾子(日大推薦)らが順当に勝ち進んでいる。試合結果は以下の通り。
LF 村山真理(日連推薦・井上特許事務所) ポイント 梅本めぐみ(北海道・ひげのパン屋)
LF 門倉智亜紀(愛知・名古屋市立鳴海中教) ポイント 樋渡里沙子(福岡・大宰府高)
F 岩川美花(兵庫・フジサービス) ポイント 伊藤沙月(日連推薦・日章学園)
F 藤満霞(日連推薦・平成国際大) ポイント 池原久美子(大阪・正起屋)
B 田中知世(日連推薦・岐阜工業高) ポイント 鈴木由子(兵庫・グロップジョイ)
B 新本亜也(広島・クリエイティブジャパン) RSC3R 三田祥子(埼玉・花咲徳栄高)Fe 箕輪綾子(日連推薦・日体大) RSC1R 森田綾(兵庫・武庫川女子大)
Fe 藤井里美(栃木・白鴎大足利) ポイント 石見沙織(岐阜・岐阜工業高)
L 水野知里(日連推薦・大新東ヒューマンサービス)RSC1R 品川美香子(愛知・トーホー)
L 釘宮智子(奈良・奈良朱雀高)RSC1R 吉野舞(北海道・旭川保育会)
W 小此木亜希子(群馬・安中市役所)RSC 1R 川村佐貴(岩手・宝陽病院)
 なお、L・ウェルター級明戸司(埼玉・メトロコマース)、L・ヘビー級滝本里津子(石川・新谷産業)とヘビー級山崎静代(東京・吉本興業)は、エントリーがそれぞれ1人のみのため、戦わずして認定で優勝が決まっている(ミドル級は出場登録なし)。各級決勝は14日昼12時から。

2010年3月13日土曜日

OB内山も祝う 大学日本一拓大の祝勝会


 昨年12月のアマチュア全日本大学王座決定戦で同志社大学を破り21年ぶり通算7度目の優勝を果たした拓殖大学ボクシング部(鈴木達夫総監督)の祝勝会が13日夕都内のホテルで賑やかに催された。
 会場にはOBで現在プロのWBA世界S・フェザー級チャンピオンの内山高志も駆けつけた。アマ時代はチーム優勝は夢だったというチャンピオン、それを実現した後輩の部員たちを讃えた上で、「5月の試合(初防衛戦)は頑張る、みんなも連覇目指して頑張って」と、激励していた。
 写真は鈴木主将以下の後輩たちと記念写真におさまる内山チャンピオン。

2010年3月12日金曜日

クリチコ兄はソスノスキーと防衛戦

 WBC世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の次回防衛戦が欧州王者のアルバート・ソスノスキー(ポーランド)を相手に行われることが決まった。試合は5月29日、ドイツのゲルゼンキルヘンで挙行される。
 クリチコは前WBA王者ニコライ・ワルーエフ(ロシア)との巨人対決が話題にあがっていたが、交渉は実を結ばなかった。報道によると、ワルーエフを擁するドン・キング氏が要求した報酬は250万ドル。この額はクリチコのマネジャーに拒否され、ソスノスキーは100万ドルで対戦に応じたという。
 「再びドイツでファイトできるのはハッピー。ゲルゼンキルヘンのアリーナとファンは特別。去年、弟のウラジミールが6万1千万人の観衆の前でファイトした場所だからね」とWBC王者は語っている。
 ソスノスキー(31歳)は昨年12月、決定戦で欧州ヘビー級王座獲得。戦績は45勝27KO2敗1分。ポーランド人だが、現在イギリス在住。4月9日、オードリー・ハリソン(英)との一戦が組まれていたが、それをキャンセルして初の世界挑戦に臨む。

カーン米国デビュー戦はマリナージと

 かねてから注目を集めていた英国きっての人気選手WBA世界S・ライト級王者アミール・カーンのアメリカデビューが決まった。カーン(22勝16KO1敗、23歳)は5月15日、元IBF同級王者ポーリー・マリナージ(米)を相手に防衛戦を行う。会場はマリナージの地元ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンのザ・シアター。
 カーンはデビュー以来彼をプロモートしたフランク・ウォーレン氏と決別。オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と契約。今回がGBPの下での初ファイトとなる。今週金曜日(現地時間)予定される記者発表に向けてデラホーヤらはすでに英国入りしている。
 “マジックマン”の異名を持つマリナージ(27勝5KO5敗、29歳)はフアン・ディアス(米)との再戦を制して浮上。IBF王座はカーンの同胞リッキー・ハットンに奪われていた。同じリングではハットン-フアン・マヌエル・マルケス戦の挙行が噂されるが、ハットンの進退がはっきりせず、決定に至っていない。

幸伸丸勝つ「もう一度王座挑戦したいね」

 11日後楽園ホールでメイン8回戦に出場した日本ウェルター級4位の斉藤幸伸丸(輪島功一S)はノーランカーの平井良維(三谷大和S)に3-0判定勝ち。中川大資(帝拳)に挑戦し敗れてからの再起2連勝を飾った。
 ケガの影響で満足な練習ができなかったという斉藤。ミスブローは多かったものの、それでも持ち前の小回りの利いた機動力ボクシングでポイントをピックアップする。平井も最後までガッツを見せ、左リード主体に対抗したが、打ち終わりを斉藤の右カウンターに狙われた。ダウンシーンはなく、スコアは78-76、78-75、79-74だった。斉藤(31歳)は「もう一度(中川に)挑戦したいね」と話した。13勝7KO3敗1分。
 この日はほかに8回戦が2試合行われたが、そのうちの鬼ヶ島竜-濱中優一戦で波乱。日本ミニマム級7位につける鬼ヶ島(三谷大和S)がノーランカーの濱中に痛烈に倒され4回TKO負けした。
 初回に鬼ヶ島が右クロスを叩き込んで濱中をダウン、立ち上がった濱中が今度は右をカウンターして鬼ヶ島を倒し返す、派手な幕開けとなった試合。鬼ヶ島は攻撃意欲旺盛に出るが、ディフェンスの隙を濱中の右ストレートに突かれて劣勢。迎えた4回、またも右ストレートをアゴに被弾すると立っていられなかった。ダウンすると同時にレフェリーが試合終了を宣告している。
 もうひとつの8回戦は平山悦久(ワンツーS)が木下健志(花形)に3-0判定勝ち。

2010年3月10日水曜日

大久保東洋王座陥落

 9日後楽園ホールで行われたOPBF(東洋太平洋)フライ級タイトルマッチは、指名挑戦者ロッキー・フエンテス(比)が王者大久保雅史(青木)に2-0判定勝ち。大久保は4度目の防衛に失敗した。
 大久保は22勝14KO(6敗2分)のフエンテス対策にていねいなガードで前に出たが、相手のスムーズなコンビネーション、特に左フックと左アッパーを外せなかった。中盤ショートパンチや入り際の右クロスで反抗したものの、ポイントを明確に奪うまでにいたらず。結局スコアは114-114、115-113、116-114でチャンピオン交代を告げていた。
 試合後大久保は「(採点は)しょうがない、という感じ。もっと手数を出す練習をしてきましたが」と敗戦を認めた。大久保の戦績は16勝5KO3敗1分となった。
 またOPBF女子S・フェザー級王座決定戦は同級2位水谷智佳(宮田)が同級3位の金智娟(韓国)に8回43秒TKO勝ちし、初代チャンピオンを獲得。水谷は途中採点で劣勢だったが、強気に攻め続け8回逆転のレフェリー・ストップを呼び込んだもの。
 そのほか日本S・フライ級ランカーのホープ粉川拓也(宮田)が韓国の李範泳に3回TKO勝ち。ライト級の熊野和義(宮田)はサウスポー丸山伸雄(八王子中屋)に5回TKO負けした。

2010年3月7日日曜日

松田、ダウン応酬の死闘制し 東洋王座獲得


 6日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋フェザー級王座決定戦は、日本王座を返上してこの日にかけた松田直樹(帝拳)が比国王者でOPBF1位ビンビン・ルフィノ(比)に2-1判定で勝ち、新チャンピオンとなった。
 試合は3回ルフィノの強打に松田がダウンを喫したものの、4回に1度、5回に2度倒し返すスリリングな展開。最後まで目の離せない死闘が続いたが、流血にもめげず気力で上回った松田がルフィノを制し、自身2本目のベルトを手にした。この王座は細野悟(大橋)が世界挑戦に際し返上したため空位になっていたもの。
 33歳の新王者は「相手が強かったので、行けるとは思わなかった。帝拳ジムのみんなに支えてもらって、セコンドを信じて戦った。2本目(ベルト)獲れたので、うれしいです」と、ぐったりしながら勝利の喜びを語った。
 スコアはプラヤドサブ(タイ)、安部(日本)が114-111、114-112で松田の勝ちとし、残るダンセコ(比国)だけが114-111で同国人のルフィノの勝ちとしていた。

2010年3月1日月曜日

名城-カサレス再戦! 5.8大阪府体のリング

 1日、大阪市内で名城信男(六島)のWBA世界S・フライ級王座V3戦の発表会見が行われた。名城は5月8日、大阪府立体育会館第1競技場でウーゴ・カサレス(メキシコ)との再戦に臨む。
 名城とカサレスは昨年9月に指名試合で対戦し三者三様のドロー。ともにダイレクトでリマッチを迎えることになる。会見ではチャンピオンが「これに勝ってビッグマッチをしたい」と発言。初戦で終盤カサレスを猛追し、最終ラウンドにはダウン寸前に追い込んでいるだけに自信満々の様子だ。ラスベガスでのビッグファイトだけでなく、1階級下の亀田兄弟の名前も出してアピールしていた。
 なお当日の前座では世界ランカーの久高寛之(仲里ATSUMI)が登場するほか、ヘビー級試合も組まれる予定だという。

バスケスJrがKO勝ち 親子チャンピオン誕生!

 27日(現地時間)プエルトリコのバヤモンで挙行された空位のWBO世界ジュニア・フェザー級王座決定戦は地元のウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)がマービン・ソンソナ(フィリピン)に4回2分1秒KO勝ち。3階級制覇の名王者、父ウィルフレド・シニアに続き、親子世界チャンピオンが誕生した。
 初回、好スタートを切ったソンソナだが、2回以降バスケスが支配。ソンソナをロープへ詰めて重いボディー打ちを見舞う。4回、バスケスは上下にコンビネーションを打ち分けた後、左フックをボディーへ痛打すると、崩れたソンソナは苦痛の表情でフルカウントを聞いた。
 息子のコーナーに就いた父バスケスは「とても満足している。同じ階級で父と息子がチャンピオンになるのは容易いことではない」とコメント。親子世界チャンピオンはトレーシー・ハリス・パターソン(養子)の例を含めると、今回が4組目となる。

ムニョス引退

 WBA世界スーパー・フライ級王者に2度君臨したアレクサンデル“エクスプロシーボ”ムニョス(ベネズエラ)が現地時間の先週末、現役引退を表明した。
 ベネズエラからの報道によると、ムニョスはクリスチャン・ミハレス(メキシコ)との統一戦に敗れた後、3度目のベルト獲得のチャンスをうかがっていたが、自らグローブをつるす決断を下した。「今が潮時だと思う。新しい人生を送りたい。これは後退を意味するものではない。私のキャリアをサポートしてくれた人たちに感謝します。ロレンソ・パーラとの試合が具体化していたけど、別の道を歩むことにした。私の時間は終わった。後進たちにチャンスを与えたい」(ムニョス)
 日本でセレス小林を8回KOで下して戴冠したムニョスは、そのパンチャーぶりで一世を風びした。セレス戦後、小島英次(2度)、本田秀伸、名城信男、相澤国之といった日本人ボクサーと対戦し無敗を誇った。
 ラストファイトは昨年11月、同じく元王者のフェリックス・マチャード(ベネズエラ)に3-0判定勝ちした一戦。戦績は34勝27KO3敗。今後はカラカスから故郷ボリバル州に戻り、暮らしていくと語っている。

アラクラン・トーレス死す

 メキシコから訃報。チャチャイ・チオノイや花形進らと名勝負を展開した元フライ級チャンピオン、エフレン“アラクラン”トーレス氏が先週木曜日25日、グアダラハラの自宅で息を引き取った。享年66歳。家族によると、死因は心不全だという。
 1959年から72年までプロのリングに上がったトーレス氏は69年、メキシコシティでチャチャイに8回TKO勝ちで世界フライ級王座(WBC)獲得。初防衛戦で花形進を破ったが、チャチャイとの再戦で無冠に。パスカル・ペレス、ジョー・メデル、ファモッソ・ゴメスなど当時のトップ選手とも対戦した。71年、台頭中のルーベン・オリバレスにKO負けし、ヒーローの座を譲った。終身戦績は53勝35KO9敗1分。
 ニックネームのアラクランはスペイン語で「サソリ」の意味。27日行われた葬儀にはホセ・べセラ、オスカル・ラリオス、ホルヘ・バカらの地元歴代王者たちが出席し、冥福を祈った。親友のホセ・レイノソ氏(ラリオスのマネジャー兼トレーナー)は「強いボクサーであると同時に素晴らしい人間だった。いつもリングでは戦士、リング外では誠実な人柄で、ファイトマネーに不満を表すことがなかった」と故人を惜しんだ。