28日、名古屋国際会議場で行われたOPBF・S・バンタム級タイトルマッチは挑戦者の下田昭文(WBC7位=帝拳)が王者大橋弘政(HEIWA)に3-0判定勝ちし、新チャンピオンに輝いた。大橋はロリー松下から奪ったタイトルの初防衛に失敗。
出だしはサウスポー下田が大橋をさばいたが、王者もガードを固めて徐々に肉迫。左右のボディーを決めて前進し続けた。これに対し挑戦者下田は5回から至近距離で迎撃する戦法にチェンジ。負けじと大橋にボディーを見舞い、この回は連打で相手の動きを止める。
中盤は肉弾戦となり、声を出して打ち合う挑戦者下田。回転の速いコンビネーションを決めてポイントをピックアップした。この日の下田はスタミナも十分で、大橋の土俵で打ち勝つたくましさも成長を感じさせた。だが、チャンピオンも異常なタフネスを発揮。被弾は多いが、鬼の形相でそのつどよみがえったかのように反撃に転じる。最終12回は下田をぐらつかせるなどチャンピオンの意地を見せつけた。
スコアは116-113が2者に116-112。下田が日本王座に続くベルトを巻いた。
セミ10回戦は日本ライト級9位の小出大貴(緑)が山崎晃(六島)に3-0判定勝ち。ファイター型の山崎のプレスにサウスポー小出は足を使いながら打ち合って対処。97-94、98-94、98-93のスコアで勝利した。
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