メキシコから訃報。チャチャイ・チオノイや花形進らと名勝負を展開した元フライ級チャンピオン、エフレン“アラクラン”トーレス氏が先週木曜日25日、グアダラハラの自宅で息を引き取った。享年66歳。家族によると、死因は心不全だという。
1959年から72年までプロのリングに上がったトーレス氏は69年、メキシコシティでチャチャイに8回TKO勝ちで世界フライ級王座(WBC)獲得。初防衛戦で花形進を破ったが、チャチャイとの再戦で無冠に。パスカル・ペレス、ジョー・メデル、ファモッソ・ゴメスなど当時のトップ選手とも対戦した。71年、台頭中のルーベン・オリバレスにKO負けし、ヒーローの座を譲った。終身戦績は53勝35KO9敗1分。
ニックネームのアラクランはスペイン語で「サソリ」の意味。27日行われた葬儀にはホセ・べセラ、オスカル・ラリオス、ホルヘ・バカらの地元歴代王者たちが出席し、冥福を祈った。親友のホセ・レイノソ氏(ラリオスのマネジャー兼トレーナー)は「強いボクサーであると同時に素晴らしい人間だった。いつもリングでは戦士、リング外では誠実な人柄で、ファイトマネーに不満を表すことがなかった」と故人を惜しんだ。
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