31日午後北九州市の小倉北体育館でFUKUOKAジムの興行があり、ダブル・メインに出場の仁木と大庭がそれぞれタイのノーランカーにKO勝ちしている。
メインのS・バンタム級10回戦は元ランカーの仁木一嘉がタイのロンナチャイ・ポーティティマに2回2分37秒KO勝ち。初回終了間際にダウンを奪った後、続く2回にボディーに左フックを打ち込んで10カウントを聞かせたもの、これで仁木(29)は2月にタイ選手にKO負けした後8ヵ月ぶりの復帰戦を白星で飾った。26勝14KO4敗1分。
もう1つの10回戦では、仁木の同僚で日本S・フライ級2位の大庭健司がタイのワッチャラポン・ギャットプラパットに5回KO勝ち。3回に2度、5回に1度ダウンを奪っている。大庭(26)はこれで19勝14KO2分と負けなしの記録を維持している。
8回戦では、日本S・ウェルター級10位の切間庸裕(折尾)がタイのノーランカー、アビチョーク・オーウォンシーに4回2分8秒TKO勝ち。これはダウンなしのレフェリー・ストップだった。
2010年10月31日日曜日
アフリカのヌジカム暫定王者に WBAミドル級
30日(現地時間)パリで行われたWBA世界ミドル級暫定王座決定戦は、同級2位のハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン)が同3位のアフタンディ・クージィゼ(グルジア)に判定勝ちし、新チャンピオンとなった。ただし、スコアは115-114(2人)、117-111と3-0だったにもかかわらず、試合内容はクージィゼが全般にわたって攻撃的に進めたことから、ヌジカムのホームリングにもかかわらずフランスのファンからブーイングが浴びせられた。
ヌジカム(26)はアフリカ出身だが、デビュー戦から今日までプロ試合のほとんどをフランスで行っている。これで25勝17KO負けなし。一方クージィゼ(31)は22勝13KO2敗2分。
ヌジカム(26)はアフリカ出身だが、デビュー戦から今日までプロ試合のほとんどをフランスで行っている。これで25勝17KO負けなし。一方クージィゼ(31)は22勝13KO2敗2分。
シルベスター大差でV3 IBFミドル級
IBF世界ミドル級タイトルマッチが30日(現地時間)ドイツのロストックで行われ、王者セバスチャン・シルベスター(ドイツ)が同級10位で同じドイツ人のマイル・オラルの挑戦を大差の判定で退け、3度目の防衛に成功した。
チャンピオンは2回にバッティングで右目上をカットしたものの、これは試合に影響を与えず、8、9、11回にそれぞれオラルをダウンさせるなど、圧勝。採点も117-107(2人)、119-106と3ジャッジとも10点以上の大差をつけた。
これでシルベスターの戦績は34勝16KO3敗1分、敗れたオラルは28勝11KO3敗2分。
チャンピオンは2回にバッティングで右目上をカットしたものの、これは試合に影響を与えず、8、9、11回にそれぞれオラルをダウンさせるなど、圧勝。採点も117-107(2人)、119-106と3ジャッジとも10点以上の大差をつけた。
これでシルベスターの戦績は34勝16KO3敗1分、敗れたオラルは28勝11KO3敗2分。
「メダルを獲る!」アジア大会出場の須佐・清水・川内

今度のアジア大会に同校から日本代表として派遣される選手は、レスリングや近代五種など総勢18名。ボクシングの3名はいずれも五輪マーク入りの制服を着用して壮行会に臨み、1人ひとり「メダルを獲る」と意欲的なコメントを口にした。
4年前ドーハの同大会で銅メダルを獲得した須佐(27)は、今回それ以上の活躍を期待されるが、プレッシャーはないと言う。「常に挑戦者のつもりでいるので、特に緊張することはない。金メダル獲って世界選手権に繋げたい」と、先を見据えている。
06年の世界選手権3位の実績を誇る川内(24)は「次のオリンピックに出るには、メダルが必要だと思うので、なんとか獲りたい。今までのボクシングではポイントが入りづらいので、最近の海外のスタイルを取り入れている」。フェザー級が廃止されるためバンタム級に落として出場する清水(24)は「来年オリンピック予選も始まるので頑張る。的確に打つこと、クリーンヒットをもらわないことを意識して練習している」と抱負を述べた。
ボクシング競技の監督を務める本氏(日連強化委員長)は「やることをやって、悔いを残さないような試合をすれば、結果は自ずとついてくる」と語り、全員銅メダル以上を期待している。一行は9日に出発。ボクシング競技は16日から開始される。
=写真は記者会見で抱負を述べる左から須佐、川内、清水=
2010年10月30日土曜日
大久保がメキシコでソーサに挑戦 WBCインター王座

前東洋太平洋S・フライ級チャンピオンの大久保雅史(青木=左写真)が11月20日(現地時間)メキシコので、前WBC世界L・フライ級王者で現世界フライ級1位のエドガル・ソーサ(メキシコ)と対戦することが決まった。ソーサはL・フライ級王座を返上してフライ級で2階級制覇を狙っており、試合は大久保がソーサの持つWBCインターナショナル王座(フライ級)に挑戦する。ソーサ側からのオファーを受けるかたちで、大久保のメキシコ行きが決まったもので、28日メキシコシティで記者発表が行われた。大久保の所属する青木ジム側もこれを認めている。
メキシコでの記者会見では、3月にロッキー・フェンテスに東洋太平洋王座を追われた試合も2-0判定の接戦だったこと、それまで4年間負けていなかったことなど、大久保はかなり実力を評価されている。ソーサも大久保について「うまいボクサーと聞いている。3敗のうち2回は2-0判定で、1度もストップされたことがないとか。ぜひ、彼をストップする最初の選手になりたい」と、相手をほめつつ、自信のほどをアピールしている。
ソーサはL・フライ級王座を返上してフライ級に転向以来4連勝をマーク。デシャン・マネジャーによると、この試合はソーサが世界フライ級王座挑戦前の最後の試合になるということだが、もちろんこれは大久保に勝てばの話である。なお試合会場はメキシコシティが有力だが、まだ最終決定ではないそうだ。
ソーサ(31)は40勝24KO6敗。大久保(30)は18勝6KO敗。
メキシコでの記者会見では、3月にロッキー・フェンテスに東洋太平洋王座を追われた試合も2-0判定の接戦だったこと、それまで4年間負けていなかったことなど、大久保はかなり実力を評価されている。ソーサも大久保について「うまいボクサーと聞いている。3敗のうち2回は2-0判定で、1度もストップされたことがないとか。ぜひ、彼をストップする最初の選手になりたい」と、相手をほめつつ、自信のほどをアピールしている。
ソーサはL・フライ級王座を返上してフライ級に転向以来4連勝をマーク。デシャン・マネジャーによると、この試合はソーサが世界フライ級王座挑戦前の最後の試合になるということだが、もちろんこれは大久保に勝てばの話である。なお試合会場はメキシコシティが有力だが、まだ最終決定ではないそうだ。
ソーサ(31)は40勝24KO6敗。大久保(30)は18勝6KO敗。
2010年10月29日金曜日
内藤の後輩粉川が新王座に OPBF・S・フライ級戦

河野公平の返上で空位になっていたOPBF(東洋太平洋連盟)S・フライ級王座決定戦が28日後楽園ホールで行われ、同級2位の粉川拓也(宮田)が同1位のダニーロ・ぺーニャ(フィリピン)に6回1分50秒負傷判定勝ちし、新チャンピオンになった。
この試合で粉川は3回に右フックを決めてダウンを奪うなど優勢裡に試合を進めた。4回にペーニャが右目上をカット。偶然のバッティングによるこの傷が6回に悪化して出血が激しく、続行不能に。主審は試合をストップし、それまでの採点で3-0で優勢だった粉川の判定勝ちとなった。
粉川は内藤大助と同じ宮田ジム所属。この日も先輩がテレビ解説席で見守る中、ペーニャのラフ攻撃に手を焼きながらも、しっかり勝利をたぐり寄せ、初のチャンピオンベルトを手にした。粉川(25)の戦績はこの勝利で17勝10KO1敗。=写真は初回、ペーニャに右で攻め込む粉川=
この試合で粉川は3回に右フックを決めてダウンを奪うなど優勢裡に試合を進めた。4回にペーニャが右目上をカット。偶然のバッティングによるこの傷が6回に悪化して出血が激しく、続行不能に。主審は試合をストップし、それまでの採点で3-0で優勢だった粉川の判定勝ちとなった。
粉川は内藤大助と同じ宮田ジム所属。この日も先輩がテレビ解説席で見守る中、ペーニャのラフ攻撃に手を焼きながらも、しっかり勝利をたぐり寄せ、初のチャンピオンベルトを手にした。粉川(25)の戦績はこの勝利で17勝10KO1敗。=写真は初回、ペーニャに右で攻め込む粉川=
募集!今年のエディ賞 候補者の推薦を

今年のエディ賞は誰か――? 現在日本で唯一トレーナーを対象としたアウォード、「エディ・タウンゼント賞」は毎年暮れに選考される。この賞を主管する「エディ・タウンゼントを偲ぶ会」では、今年もボクシング・ファンから候補者を推薦してもらい、これを選考の際に反映させたいという。
「今年のエディ賞にふさわしい」と思われるトレーナーの名前(プロ・アマ問わず)と推薦理由をハガキ1枚に1名明記の上、応募者の名前と住所を添えて下記の住所に送る。12月20日必着。
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-30-11 篠塚ビル1F㈱PACOスタジオ「エディ賞」係
エディ賞は、日本で6人の世界チャンピオンを手掛け、名伯楽とうたわれたハワイ生まれのトレーナー、エディ・タウンゼント氏(1914~1988=写真=)の偉業を長く伝えようと設立され、今回が21回目の選考となる。昨年度は該当者なしだった。
「今年のエディ賞にふさわしい」と思われるトレーナーの名前(プロ・アマ問わず)と推薦理由をハガキ1枚に1名明記の上、応募者の名前と住所を添えて下記の住所に送る。12月20日必着。
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-30-11 篠塚ビル1F㈱PACOスタジオ「エディ賞」係
エディ賞は、日本で6人の世界チャンピオンを手掛け、名伯楽とうたわれたハワイ生まれのトレーナー、エディ・タウンゼント氏(1914~1988=写真=)の偉業を長く伝えようと設立され、今回が21回目の選考となる。昨年度は該当者なしだった。
2010年10月28日木曜日
久高のカサレス挑戦内定

3度目の正直かけて世界挑戦――名城から王座を奪ったウーゴ・カサレス(メキシコ)のWBA世界S・フライ級王座に、久高寛之(仲里・ATSUMI)が挑むことが内定した。仲里義竜会長によると、12月開催を目ざしてカサレス側と交渉中で、場所は大阪となる。
久高(25歳)は過去に坂田健史、デンガオセーン・カオウィチットとフライ級で2度世界挑戦を経験。どちらも獲ることがかなわなかったが、今回は1階級上げて3度目の正直を目ざす。プロ28戦(19勝8KO8敗1分)のキャリアで、日本または東洋太平洋のタイトル獲得歴はないものの、今年5月タイでWBCインター・フライ級のシルバー王座を獲っている。現在WBAフライ級8位。
2度の世界挑戦は東京(坂田戦)、タイ(デンガオセーン戦)と敵地だっただけに、地元でアタックすることになったのも発奮材料だ。
2010年10月27日水曜日
12.6に4大タイトル戦

26日、都内の協栄ジムで4大タイトル戦の発表会が行われた。12月6日の後楽園ホール、同ジム主催の「ガッツファイティング」でWBC女子世界アトム級戦、WBA女子世界S・フライ級戦、日本S・フライ級戦、そして日本&東洋太平洋ウェルター級戦が挙行されるもの。女子世界戦が2試合に、男子の日本、OPBF戦が2試合とにぎやかな興行となる――。
WBC女子アトム級戦は王者・小関桃(青木)が8位挑戦者の秋田屋まさえ(ワイルドビート)を迎え5度目の防衛戦。WBA女子S・フライ級戦はチャンピオン天海ツナミ(山木)に前OPBF王者の藤本りえ(協栄)が挑む。男子の日本S・フライ級戦は中広大悟に見事な勝利をおさめて真チャンピオンとなった佐藤洋太(協栄)が9位の福本雄基(三谷大和S)と2度目の防衛戦。また日本ウェルター級新王者の加藤壮次郎(協栄)は1位井上庸(ヤマグチ土浦)を迎えるが、この一戦には前王者オモトソが返上し空位のOPBF王座もかけられることになった。
会見には関西の秋田屋をのぞく出場選手が出席。めいめいが試合に向けて意気込みを語った。コメントは以下のとおり――。
(WBA女子S・フライ級戦)
ツナミ「藤本選手はボクシングを始めた時から知っており、いつか戦うんじゃないかと思っていた。全力で戦います」
藤本「2度目の世界戦ですが、ツナミ選手は非常に強い。いつもより激しい試合になると思う。必ずベルトを巻きます」
(WBC女子アトム級戦)
小関「3月の前戦から8ヵ月開きますが休むことなくトレーニングをしていました。秋田屋選手は技術があり、脚を使うのでやりづらい。接戦になると思いますが8、9回の終盤で地力の差を見せて、圧倒したい」
(日本&OPBFウェルター級戦)
加藤「子どもも生まれたのでお金が必要です。稼いで、もっと上を目ざしたい。土浦ジムでは高校の時に練習をしており、お世話になりました。強くなったところを見せたい」
井上「自分の力を100パーセント出し切って戦いたい」
(日本S・フライ級戦)
佐藤「翁長選手、中広選手に勝って自信もついてきています。世界で勝てるよう、意識して戦います。なめているわけではないですが、先を見て戦います」
福本「佐藤選手とは3年前に一度スパーをさせていただいて、(三谷大和)会長に『次のチャンピオンになる』と聞き、目標にしていました。3年前から準備、練習をしてきました」
WBC女子アトム級戦は王者・小関桃(青木)が8位挑戦者の秋田屋まさえ(ワイルドビート)を迎え5度目の防衛戦。WBA女子S・フライ級戦はチャンピオン天海ツナミ(山木)に前OPBF王者の藤本りえ(協栄)が挑む。男子の日本S・フライ級戦は中広大悟に見事な勝利をおさめて真チャンピオンとなった佐藤洋太(協栄)が9位の福本雄基(三谷大和S)と2度目の防衛戦。また日本ウェルター級新王者の加藤壮次郎(協栄)は1位井上庸(ヤマグチ土浦)を迎えるが、この一戦には前王者オモトソが返上し空位のOPBF王座もかけられることになった。
会見には関西の秋田屋をのぞく出場選手が出席。めいめいが試合に向けて意気込みを語った。コメントは以下のとおり――。
(WBA女子S・フライ級戦)
ツナミ「藤本選手はボクシングを始めた時から知っており、いつか戦うんじゃないかと思っていた。全力で戦います」
藤本「2度目の世界戦ですが、ツナミ選手は非常に強い。いつもより激しい試合になると思う。必ずベルトを巻きます」
(WBC女子アトム級戦)
小関「3月の前戦から8ヵ月開きますが休むことなくトレーニングをしていました。秋田屋選手は技術があり、脚を使うのでやりづらい。接戦になると思いますが8、9回の終盤で地力の差を見せて、圧倒したい」
(日本&OPBFウェルター級戦)
加藤「子どもも生まれたのでお金が必要です。稼いで、もっと上を目ざしたい。土浦ジムでは高校の時に練習をしており、お世話になりました。強くなったところを見せたい」
井上「自分の力を100パーセント出し切って戦いたい」
(日本S・フライ級戦)
佐藤「翁長選手、中広選手に勝って自信もついてきています。世界で勝てるよう、意識して戦います。なめているわけではないですが、先を見て戦います」
福本「佐藤選手とは3年前に一度スパーをさせていただいて、(三谷大和)会長に『次のチャンピオンになる』と聞き、目標にしていました。3年前から準備、練習をしてきました」
スパーでプロ・アマ女子王者対決実現


アマチュア選手がプロ選手と練習でグローブを交わすケースはこれまでも非公式には行われているが、半ば公の場で行うのは異例である。今回は、多田側が共通の知人を介して箕輪に「スパーリング・パートナーを務めてほしい」と依頼し、箕輪の所属する横浜さくらジムが日本アマチュアボクシング連盟に許可を求めたことから、日連内で対応を検討。最後は「アマにとっても、強化と普及に繋がる。お互いにとってプラスになる」(山根明・日連副会長)と、ゴーサインが出されたもの。以前の日連では考えられない決断だが、これも最近のプロ・アマ関係改善を象徴するものだ。
スパーは2分4ラウンド、箕輪のセコンドには原千恵・関西アマチュアボクシング連盟女子委員長がつき、許可を決断した山根氏もこれを見守った。4ラウンドを通じて、ファイターの箕輪が攻め、サウスポーの多田がこれに応戦した。多田は時に意表を突く角度からアッパーを放つなど、プロ王者のテクニックをみせつける場面も。キビキビとした好スパーだった。
スパーを終えた箕輪は「(多田に)気持ちの強さを感じた。生活かかっている、執念が違うと肌で感じた。自分にとってもプラスになるので、いろいろ吸収したい」と意欲的だった。箕輪は1週間京都に滞在し1日置きに多田とスパーを行う予定。写真上はスパーする多田(右)と箕輪。下は練習前のツーショット。右が箕輪。
多田が大阪で5度目の防衛戦 女子ミニマム級

アムラは多田が昨年8月の初防衛戦で判定勝ちしたヤニ・ゴーキャットジムの双子の姉。「背は(妹と)似ているところもあるけど、よりパンチをしっかり打つイメージ。今は練習でやっていることを出すだけ。これができればKOに繋がる」と自信のコメント。
この日の記者会見で多田は4月トリニダードトバゴで行った統一戦(暫定王者リア・ラムナリンと引き分けで正規王座防衛)で左手を骨折し手術を受けていたことを明らかにした。8月に練習再開後はもっぱら右手を用いて練習しているという。「自分は左しかないと思われているし、警戒されるから」と、今度の試合では強化した右を生かすと予言した。
この日は「あんなボクシングがしたい」と憧れる長谷川穂積の母の告別式が営まれ、告別式から駆けつけた喪服姿の記者も。これをみて「長谷川さん、悲しいと思いますけど、頑張ってまたチャンピオンになってほしい」とエールを送っていた。
なお平山会長によると、今度の試合の勝者にはWBAから暫定王者との対戦を義務づけられているという。
最愛の母の葬儀 長谷川感謝、号泣
前WBC世界バンタム級チャンピオン長谷川穂積の母裕美子さんが24日朝、がんのため亡くなった。享年55歳。深い悲しみの中、25、26日と地元兵庫県西脇市のやすらぎ苑で通夜・告別式が営まれた。合わせて約800人の弔問客の中には、徳山昌守さん、高山勝成、粟生隆寛らの元世界チャンピオンの姿もみられた。
裕美子さんは4年前にがんを発症し、以来家族を挙げて闘病生活を送ってきた。長谷川は4月にモンティエルとのチャンピオン対決に敗れ、この直後に裕美子さんの容態が悪化したことから、「自分が負けたせいではないかと、責めたこともありました」と告白している。
葬儀では故人の夫で長谷川の父でもある大二郎さんが喪主として悲しみをこらえて挨拶。続いて家族を代表して長谷川が悲痛の表情で、苦痛に耐えた「オカン」を称え、感謝し、「母が教えてくれたこと、残してくれたものを守り、兄弟5人とオトウ(父)とで頑張っていきます」としっかりと挨拶。それでも最後は感極まって号泣し、参列者の涙を誘っていた。
長谷川は11月26日に名古屋でWBC世界フェザー級王座決定戦(対ファン・カルロス・ブルゴス)が決まっている。
裕美子さんは4年前にがんを発症し、以来家族を挙げて闘病生活を送ってきた。長谷川は4月にモンティエルとのチャンピオン対決に敗れ、この直後に裕美子さんの容態が悪化したことから、「自分が負けたせいではないかと、責めたこともありました」と告白している。
葬儀では故人の夫で長谷川の父でもある大二郎さんが喪主として悲しみをこらえて挨拶。続いて家族を代表して長谷川が悲痛の表情で、苦痛に耐えた「オカン」を称え、感謝し、「母が教えてくれたこと、残してくれたものを守り、兄弟5人とオトウ(父)とで頑張っていきます」としっかりと挨拶。それでも最後は感極まって号泣し、参列者の涙を誘っていた。
長谷川は11月26日に名古屋でWBC世界フェザー級王座決定戦(対ファン・カルロス・ブルゴス)が決まっている。
WBAミニマム級暫定王者にグティエレス
23日(現地時間)メキシコのプエブラ州サンマルチン・テクスメルカンで行われたWBA世界ミニマム級暫定王座決定戦は、同級3位・サミー・グティエレス(メキシコ)が同5位ルイス・カリーリョ(コロンビア)に3回1分24秒TKO勝ちし、新チャンピオンとなった。この回にダウンさせた後、すかさずフィニッシュに持ち込んだもの。グティエレス(24)はこの勝利でレコードを26勝17KO5敗2分とした。
この階級の正規王座はローマン・ゴンサレスがL・フライ級に上がる際に返上し、空位になっているが、これは11月5日タイのバンコクで、同級1位クワンタイ・チョーノーパッタルーン対2位ピグミー・コーキットジムのタイ人同士による決定戦が予定されている。
この階級の正規王座はローマン・ゴンサレスがL・フライ級に上がる際に返上し、空位になっているが、これは11月5日タイのバンコクで、同級1位クワンタイ・チョーノーパッタルーン対2位ピグミー・コーキットジムのタイ人同士による決定戦が予定されている。
2010年10月26日火曜日
元王者加山さんがジム開く 湯場もサポート

「EBISU K’s BOX」と名付けられたジムは、JRと地下鉄の恵比寿駅西口から徒歩2、3分という至近距離にある、スポーツジム感覚のジム。Kはもちろん、加山会長のイニシャルだ。加山会長をサポートするのは、親友の3階級日本チャンピオン、湯場忠志(34)。所属ジムは違うが、宮崎在住の湯場はこれまでも東京で練習することが多く、ワタナベジムで練習した際に知り合って以来の仲。4階級目を狙う現役ボクサーなので、トレーナーではなく「手伝いです」と本人。宮崎に妻子を残しての単身赴任で、自分の練習もこの間にこなすという。
23日のパーティーには、加山さんが所属したワタナベジム渡辺均会長や、ボクサー仲間の今岡武雄、佐藤修、鈴木悟、柳光和博、川村貢治らの元チャンピオンも駆けつけ、加山さんのジムの新たな門出を祝っていた。「協会加盟は選手が出てきてから。まずは練習生を増やしたい」と加山会長は。
「EBISU K’s BOX」住所は 東京都渋谷区恵比寿1-13-2 サンキビル3階(電話03-6427-0104)。営業時間は午後1時から11時半まで。写真は挨拶する加山会長(左)と湯場。中央は司会の富樫アナ
2010年10月25日月曜日
西岡一夜明け会見

「さらに高みにいけると思うし、わくわくする」――WBC世界S・バンタム級王者西岡利晃(帝拳)がムンロー撃退から一夜明けた25日、ジムで会見。いま戦ってみたい相手としてフェルナンド・モンティエルの名を挙げ「次でもいい」と話した。
サングラス姿で会見に臨んだ西岡は「思い描いていたボクシングをできた」と昨夜のムンロー戦を振り返った。KOは狙わない、が身上の王者だが「12ラウンドは狙いました」と笑いながら告白。また痛めた左拳には湿布があてられていたが「大分腫れているけど大丈夫やと思います」。念のため、病院で診てもらう予定だ。
今後について問われた西岡は、戦ってみたい相手に「モンティエルです」とキッパリ。「3階級制覇をし、すごい高い技術を持ったボクサーだと思う」と評した。4月に長谷川穂積とのチャンピオン対決を制し日本でも有名になったメキシカンと対戦することになれば、これまたビッグマッチとなる。「防衛を何度しようというよりも、目の前の試合をクリアしていくこと」と語ったチャンピオン。「自分自身がどこまで強くなれるか。ボクシングを追求して近づくこと」が戦い続けるモチベーションだという――。
亀海世界テスト合格 山中は7連続KO勝ち


亀海は初回こそ偵察に時間を費やしたが、2回からは24勝21KOというアルファロの強打を巧みに外しながら多彩なブローを打ち込み続けた。6回、亀海右カウンターを決めた直後の連打にアルファロ片ひざをつくダウン。そのまま浅尾レフェリーが10カウントを宣した。「世界のテストは合格」と本田明彦・帝拳ジム会長。次はチャンピオンカーニバルで日本タイトルの防衛戦を行う予定だが、その後は米国に進出する計画もある。
サウスポー山中は、スタートから右ジャブを繰り出して徐々にペースに乗り、強い左ストレート、ワンツーをシルベイラに浴びせ続けた。これに対しメキシカンは時折右を返すが、もっぱら守りに意識を置く戦法で、山中の決定打を避け続けた。しかし終盤9回終了間際、山中の左ストレートが効き、シルベイラは自コーナーでクルリと背を向ける。終了10秒前のゴングを聞き違えたかと思われたが、実際は戦意を吹きとばされ、コーナーが棄権を申し出た。山中はこれで13勝9KO2分とし、連続KO記録を「7」に伸ばしている。次はチャンピオンカーニバルで、不敗の新鋭岩佐亮佑(セレス)と激突することが濃厚。
写真上はアルファロを倒した亀海、下はシルベイラを攻め立てる山中
2010年10月24日日曜日
西岡文句なしのV5 最強の刺客に圧勝 WBC世界S・バンタム級戦

24日東京・両国国技館で行われたWBC世界S・バンタム級タイトルマッチで、王者西岡利晃(帝拳)が1位・レンドール・ムンロー(英)を大差3-0判定で退け、5度目の王座防衛に成功した。連続KO防衛こそ4でストップしたが、最強の刺客といわれた挑戦者相手に内容の濃い圧勝は見事だった。
ムンローは予想通り初回から前に出てプレッシャーをかけてきた。しかし、西岡は試合を通じて右ジャブを多用し、ムンローに得意の接近戦を許さず、機をみて左ストレートをボディー、顔面へ、右フックをわき腹へと、絶妙の角度で打ち込み、着々とポイントをリードした。
7回には西岡の右フックがボディーにめり込むと、ムンロー一瞬動きが止まる。西岡ここぞと追撃の連打。結局ダウンには繋がらなかったが、その後も西岡がかわしては打つを繰り返し、キャリアの差をみせつけて挑戦者を翻弄し続けた。終盤に強いはずのムンローはこの日も最後まで手を出して前に出たが、決定打は打てず、西岡のパンチで切り裂かれた右ほほから出血し凄惨な形相に。
西岡は最終回、セコンドに叱咤されてKOを狙って出た。またしてもボディーに効果的なブローを決めた後、挑戦者をロープに釘付けにしたまま、左右にダース単位の連打を浴びせた。タフなムンローはこのピンチも耐え、ストップに持ち込めなかった。西岡は「KOしたかったのに……」と悔しがったが、同時に「ムンローはタフでプレッシャーがきつく、最後まで気を抜けなかった」と相手の実力を認めた。固い相手の頭部にパンチを打ち過ぎて、両拳を傷つけていた。
スコアは3人のジャッジが119-109と、終わってみれば西岡の圧勝だった。
写真はムンローに右ストレートを決める西岡 =PHOTO/SUMIO YAMADA=
リナレス3階級狙う、古豪チャベス4回で降参

リナレス、1年前の屈辱そそぐ――24日東京・両国国技館で行われた133ポンド契約の10回戦で、元世界フェザー、S・フェザー級王者ホルへ・リナレス(帝拳)が同じく元世界S・フェザー、ライト級王者のへスス・チャベス(メキシコ)に4回終了棄権TKO勝ち。ダウンはなかったものの、リナレスは立ち上がりからシャープなジャブ、右ストレートをビシビシと決め、場内をどよめかせた。チャベスは4回が終了するとコーナーで肩を痛めたと訴え、棄権を申し出た。
ちょうど1年前の同じWOWOWのイベント「WOW FES!」で衝撃の初回TKO負けを喫し、初黒星でS・フェザー級王座を追われたリナレスだが、この日はすっかり復調をアピールする場となった。試合後リナレスは「まだ分からないけど」と前置きして、来年はライト級に上げて3階級目を狙う、最後は5階級の世界王者を目指すと前向き発言をしていた。
ちょうど1年前の同じWOWOWのイベント「WOW FES!」で衝撃の初回TKO負けを喫し、初黒星でS・フェザー級王座を追われたリナレスだが、この日はすっかり復調をアピールする場となった。試合後リナレスは「まだ分からないけど」と前置きして、来年はライト級に上げて3階級目を狙う、最後は5階級の世界王者を目指すと前向き発言をしていた。
写真は3ラウンド、リナレスの左フックがチャベスのアゴにクリーンヒットした瞬間
ゴンサレス久々強打爆発 WBA世界L・フライ級暫定王座獲得

ロマゴン強し! 24日両国国技館で行われたWBA世界L・フライ級暫定王座決定戦は、ミニマム級王座を返上してこの試合に臨んだローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が自慢の強打を爆発させ、2回にフランシスコ・ロサス(メキシコ)を3度倒して自動的にKO勝ち。2階級目のベルトを手に入れた。KOタイムはこの回1分38秒。
両者は昨年2月に対戦の際は2-0判定でゴンサレスが辛勝し、ミニマム級王座を守っている。この時は「下痢で絶不調だった」というゴンサレスが、この日は別人の強さで予言通りのKO勝ち。
好調のゴンサレスとまともに打ち合っては、ロサスも勝ち目はない。2回にスムーズな右アッパーで2度倒し、3度目は左アッパー。改めてチョコラティートの軽量級ばなれしたパワーをみせつけられた。ゴンサレスは23度目のKO勝ち(27勝不敗)をマークした。
当初は正規王者レベコに挑戦の予定が、レベコが腎臓結石の緊急手術をしたためこの日の暫定王座決定戦に変更されたが、「レベコと統一戦をやれるなら、どこでもいい。でも、彼は病気というけど、本当は私と対戦したくないのだと思う」と、挑発的なコメントを残した。写真は2回、ロサスを3たびキャンバスに沈めKO勝ちで王座を獲得したゴンサレス
両者は昨年2月に対戦の際は2-0判定でゴンサレスが辛勝し、ミニマム級王座を守っている。この時は「下痢で絶不調だった」というゴンサレスが、この日は別人の強さで予言通りのKO勝ち。
好調のゴンサレスとまともに打ち合っては、ロサスも勝ち目はない。2回にスムーズな右アッパーで2度倒し、3度目は左アッパー。改めてチョコラティートの軽量級ばなれしたパワーをみせつけられた。ゴンサレスは23度目のKO勝ち(27勝不敗)をマークした。
当初は正規王者レベコに挑戦の予定が、レベコが腎臓結石の緊急手術をしたためこの日の暫定王座決定戦に変更されたが、「レベコと統一戦をやれるなら、どこでもいい。でも、彼は病気というけど、本当は私と対戦したくないのだと思う」と、挑発的なコメントを残した。写真は2回、ロサスを3たびキャンバスに沈めKO勝ちで王座を獲得したゴンサレス
新人王西軍代表決定戦の結果
24日、フードパル熊本で行われた新人王西軍代表決定戦の結果は以下のとおり
ミニマム級/伊藤秀平(真正)TKO4回33秒 岡本共弘(折尾)
L・フライ級/藤原永次(FUKUOKA)判定 村井貴裕(守口東郷)
フライ級/角谷淳志(金沢)判定 奥村健太(本田フィットネス)
S・フライ級/田中裕士(畑中)KO1回35秒 高橋創(YANAGIHARA)
バンタム級/柘植雄季(駿河)判定 宮本達矢(平仲)
S・バンタム級/松本章宏(カシミ)判定 仲村健志(琉球)
S・フェザー級/中山和彦(FUKUOKA)引き分け勝者扱い 藤澤光祐(大一スペースK)
ライト級/三好祐樹(FUKUOKA)TKO1回2分42秒 徳永幸大(ウォズ)
S・ライト級/岡本和泰(奈良)判定 高橋甲(ビッグアーム)
ウェルター級/向真一郎(SFマキ)判定 糸山良太(沖縄ワールド)
ミドル級/福山和徹(冷研鶴崎)判定 井上博登(高砂)
※フェザー級は岡島広和(オール)の棄権により知念翔太(沖縄ワールド)が代表
MVP田中裕士 敢闘・三好祐樹 技能。柘植雄季。FUKUOKAジムは三人の代表を後楽園に送り出すことになった。
ミニマム級/伊藤秀平(真正)TKO4回33秒 岡本共弘(折尾)
L・フライ級/藤原永次(FUKUOKA)判定 村井貴裕(守口東郷)
フライ級/角谷淳志(金沢)判定 奥村健太(本田フィットネス)
S・フライ級/田中裕士(畑中)KO1回35秒 高橋創(YANAGIHARA)
バンタム級/柘植雄季(駿河)判定 宮本達矢(平仲)
S・バンタム級/松本章宏(カシミ)判定 仲村健志(琉球)
S・フェザー級/中山和彦(FUKUOKA)引き分け勝者扱い 藤澤光祐(大一スペースK)
ライト級/三好祐樹(FUKUOKA)TKO1回2分42秒 徳永幸大(ウォズ)
S・ライト級/岡本和泰(奈良)判定 高橋甲(ビッグアーム)
ウェルター級/向真一郎(SFマキ)判定 糸山良太(沖縄ワールド)
ミドル級/福山和徹(冷研鶴崎)判定 井上博登(高砂)
※フェザー級は岡島広和(オール)の棄権により知念翔太(沖縄ワールド)が代表
MVP田中裕士 敢闘・三好祐樹 技能。柘植雄季。FUKUOKAジムは三人の代表を後楽園に送り出すことになった。
西岡-ムンロー今日ゴング WOWOW無料放送あり

この日はアンダーカードにも豪華な試合が組まれているが、中継は午後5時から8時まで3時間。ローマン・ゴンサレス-フランシスコ・ロサスのWBA世界L・フライ級暫定王座決定戦、リナレス-ヘスス・チャベス戦、そして最後が西岡-ムンロー戦の順。前座の亀海喜寛-ホセ・アルファロ戦、山中慎介-ホセ・シルベイラ戦は、試合がKO等で早く終わると録画放映されるが、時間がなければ、通常のエキサイトマッチで放映するという。
出場選手らは23日午後、東京ミッドタウンで公開計量に臨み、それぞれ規定ラウンド内で最後の難関をパスしている。西岡は54.8キロとリミットを500グラム下回り、ムンローは54.5キロとこちらは800グラム・アンダー。写真は計量を終えてポーズをとる西岡とムンロー。
2010年10月23日土曜日
訃報・春日利博・西遠ジム前会長逝く
西遠ジム(静岡県浜松市)の前会長で、中日本ボクシング協会会長も務めた春日利博氏が23日午前8時12分、浜松市内の病院で死去された。享年82歳。胃がんのため、闘病を続けていた。
春日市は浜松市内で建設業を営む土地の名士だったが、従業員のボクサーを応援するのが高じて、1976年に西遠ジムを設立した。82年11月には、浜松市で渡辺二郎-大熊正二のWBA世界S・フライ級タイトルマッチをプロモートした。亡くなる2週間前に、長男の克博氏に会長のポストを譲り、協会に届けを出していた。
葬儀は、通夜は自宅で、告別式は市内の斎場で営まれる。喪主は克博氏。式次第は下記の通り。
通夜――25日午後6時から
浜松市中区早出町1354-1の自宅にて(☎053-461-4565)。
告別式-26日午後1時から
浜松市中区住吉1丁目11-23イズモ葬祭セレモニーホール浜松貴賓館にて(☎053-474-1111)
春日市は浜松市内で建設業を営む土地の名士だったが、従業員のボクサーを応援するのが高じて、1976年に西遠ジムを設立した。82年11月には、浜松市で渡辺二郎-大熊正二のWBA世界S・フライ級タイトルマッチをプロモートした。亡くなる2週間前に、長男の克博氏に会長のポストを譲り、協会に届けを出していた。
葬儀は、通夜は自宅で、告別式は市内の斎場で営まれる。喪主は克博氏。式次第は下記の通り。
通夜――25日午後6時から
浜松市中区早出町1354-1の自宅にて(☎053-461-4565)。
告別式-26日午後1時から
浜松市中区住吉1丁目11-23イズモ葬祭セレモニーホール浜松貴賓館にて(☎053-474-1111)
パッキアオ2世だ ゲスタ強烈TKO勝ち

WBOライト級12位にランクされるサウスポー、ゲスタが出だしから左右連打で攻勢。コンパクトな右フックで倒したゲスタは、速攻で2度目のダウンを奪う。これまでウンベルト・ソト、フアン・カルロス・サルガドらと対戦歴があるバジェは必死に逃げ切ったが、2回早々、フィリピン人に滅多打ちに遭い、コーナーが棄権を申し出た。TKOタイムは27秒。
そのスタイルと強打者ぶりから若きパッキアオを彷彿させるゲスタは20勝10KO1分。コーナーにモンティエル父が就いていたバジェは27勝23KO13敗3分。
同じリングでは無敗のホープ、マイケル“リトル・ウォリアー”フランコ(米、WBCユース・S・バンタム級王者)が8回戦でアドルフォ・ランデロス(メキシコ)に3-0判定勝利。フランコは17勝11KO無敗。(三浦勝夫)
写真はサンディエゴのリングで勝者コールを受けるゲスタ =PHOTO/CATCH MIURA=
パッキアオ“防衛” 米国ネットのPFP王座

ヤフー・スポーツは米国の新聞、テレビ、雑誌、インターネットで活躍する記者たちが投票。専門誌リングと並んで、権威があるといわれる。
ポイントは1位が10、2位が9、3位が8・・・(以下同)。カッコ内はポイント数。
1位 マニー・パッキアオ(382)
2位 フロイド・メイウェザー(358。8人が1位に投票)
3位 ポール・ウィリアムズ(272)
4位 フアン・マヌエル・マルケス(240)
5位 セルヒオ・マルティネス(198)
6位 ウラジミール・クリチコ(156)
7位 ティモシー・ブラッドリー(116)
8位 アンドレ・ウォード(105)
9位 フアン・マヌエル・ロペス(77)
10位 ノニト・ドネア(75)
次点はブーテ、ビタリ・クリチコ、ホプキンス、モンティエル、ポンサクレックなど。日本選手は一人も含まれていない。
2010年10月22日金曜日
高山がIBFで世界挑戦 11月27日南アで

元WBA世界ミニマム級王者高山勝成(27)が11月27日南アフリカのイースト・ロンドンでIBF同級王者ヌコシナティ・ジョイ(南ア)に挑戦することになった。21日現地のプロモーターが発表したもの。
高山は昨年7月ローマン・ゴンサレスのWBA王座に挑んで判定負けしたが、その後JBCに引退届を出した上で、国外でJBC非加盟団体のIBFで世界挑戦を目ざして活動していた。9月にはやはり南アフリカのカーニバルシティで、ツェポ・レフェリ(南ア)との「挑戦者決定戦」に6回TKO勝ちし、世界戦出場の権利を得ていた。 現在IBF世界ミニ・フライ級1位にランクされている。
サウスポーの王者ジョイ(28)は3月地元イースト・ロンドンでラウル・ガルシア(メキシコ)に判定勝ちして王座を攻略。今度が初防衛戦となる。21勝15KO負けなし。
高山は昨年7月ローマン・ゴンサレスのWBA王座に挑んで判定負けしたが、その後JBCに引退届を出した上で、国外でJBC非加盟団体のIBFで世界挑戦を目ざして活動していた。9月にはやはり南アフリカのカーニバルシティで、ツェポ・レフェリ(南ア)との「挑戦者決定戦」に6回TKO勝ちし、世界戦出場の権利を得ていた。 現在IBF世界ミニ・フライ級1位にランクされている。
サウスポーの王者ジョイ(28)は3月地元イースト・ロンドンでラウル・ガルシア(メキシコ)に判定勝ちして王座を攻略。今度が初防衛戦となる。21勝15KO負けなし。
豪華前座カード リナレス、亀海、山中らも必勝誓う

西岡-ムンロー戦では豪華なアンダーカードが用意されているが、以下に各出場選手たちのコメントをご紹介すると--。
WBA世界L・フライ級暫定王座決定戦は、WBA世界ミニマム級王座を返上して出場する1位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と、2位フランシスコ・ロサス(メキシコ)。
ゴンサレス「とてもいいコンディションを作った。日曜日は私がいい試合をして勝つ」
ロサス「(初対戦では小差判定で敗れているが)、リターンマッチですが、108ポンドでは自分が勝っていく」
ホルヘ・リナレス(帝拳)-ヘスス・チャベス(メキシコ)戦。
リナレス「今回は世界タイトルマッチじゃないけど、いい試合をする。(チャベスは)名前のある相手で人気もある。ラスベガスの試合(7月、対フアレス戦)もよかったけど、もっと素晴らしい試合、もっと楽しみな試合する。頑張ります」
チャベス「日本で試合できて、とても満足している。リナレスも非常にいい選手なので、面白い試合になると思う。まるで家にいるようにリラックスしている。私の勝利となるものと思っています」。
亀海喜寛-ホセ・アルファロ戦。
亀海「対戦相手が元世界チャンピオンということで、強豪相手に負けてはいるが、僕が映像見る限りライト級より強くなっている。24勝21KOとパンチはあるし、ものすごく危険な相手だと認識している。強い選手に勝って次に繋げたい」
アルファロ「日曜日には最高の力を発揮して、勝ってニカラグアに帰りたい」
山中慎介-ホセ・シルベイラ戦。
山中「(6連続KOと紹介され)特にKOにこだわらず、自分のボクシングをし、いい試合をして、少しでも世界挑戦に近づけるようにしたい」
シルベイラ「本田会長に心から感謝する。いい試合ができるよう頑張る。200パーセントの力を発揮したい」
写真はそれぞれ立会人をはさんで対峙するダブル世界戦の出場選手、右からムンロー、レンハード氏(米)、西岡、ゴンサレス、バグナリオル氏(ニカラグア)、ロサス。
WBA世界L・フライ級暫定王座決定戦は、WBA世界ミニマム級王座を返上して出場する1位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と、2位フランシスコ・ロサス(メキシコ)。
ゴンサレス「とてもいいコンディションを作った。日曜日は私がいい試合をして勝つ」
ロサス「(初対戦では小差判定で敗れているが)、リターンマッチですが、108ポンドでは自分が勝っていく」
ホルヘ・リナレス(帝拳)-ヘスス・チャベス(メキシコ)戦。
リナレス「今回は世界タイトルマッチじゃないけど、いい試合をする。(チャベスは)名前のある相手で人気もある。ラスベガスの試合(7月、対フアレス戦)もよかったけど、もっと素晴らしい試合、もっと楽しみな試合する。頑張ります」
チャベス「日本で試合できて、とても満足している。リナレスも非常にいい選手なので、面白い試合になると思う。まるで家にいるようにリラックスしている。私の勝利となるものと思っています」。
亀海喜寛-ホセ・アルファロ戦。
亀海「対戦相手が元世界チャンピオンということで、強豪相手に負けてはいるが、僕が映像見る限りライト級より強くなっている。24勝21KOとパンチはあるし、ものすごく危険な相手だと認識している。強い選手に勝って次に繋げたい」
アルファロ「日曜日には最高の力を発揮して、勝ってニカラグアに帰りたい」
山中慎介-ホセ・シルベイラ戦。
山中「(6連続KOと紹介され)特にKOにこだわらず、自分のボクシングをし、いい試合をして、少しでも世界挑戦に近づけるようにしたい」
シルベイラ「本田会長に心から感謝する。いい試合ができるよう頑張る。200パーセントの力を発揮したい」
写真はそれぞれ立会人をはさんで対峙するダブル世界戦の出場選手、右からムンロー、レンハード氏(米)、西岡、ゴンサレス、バグナリオル氏(ニカラグア)、ロサス。
「期待に応える試合をする!」西岡 ダブル世界戦直前会見

メインのWBC世界S・バンタム級タイトル戦で5人目の挑戦を迎える王者西岡利晃(帝拳)は、5連続KO防衛を期待されるものの「いつも言っている通りKOは狙っていないですが、期待に応える素晴らしい試合を必ずします」と、落ち着いて抱負を語った。
対する挑戦者1位レンドール・ムンローはこの日一番過激なコメントを吐いた。
「夢を叶えるため、わざわざ日本まできた。一歩家を出た時から、自分は世界チャンピオンになると決意している。試合が終わった時には必ず世界チャンピオンになっている」「試合は12回制だが、24回でも36回でも、あるいは2回で終わっても、自分が勝つと決めている」。会見場に居合わせた取り巻きから拍手が起こった。
試合は他のカード同様、メキシコ製のグローブが使用される。また、会見直後の同じ会場でルール会議が開かれ、西岡-ムンロー戦については、タオル投入はWBCルールでは失格となるが、今回はローカルコミッションのJBCルールを優先させ、棄権(TKO)となること、あるいは、偶然のバッティングで負傷した場合、WBCルールではケガをしなかった選手から1点減点することになっているが、「試合に支障がないとレフェリーが判断した場合」は、減点しないことも確認されている。
写真は対戦するムンローとツーショットで笑顔でポーズをとる王者西岡。
新人王西軍代表決定戦、24日熊本で フェザー級岡島は骨折棄権

全日本新人王の西軍代表決定戦は10月24日熊本市の「フードパル熊本」で行われる。西部日本(九州・中国)の新人王が中日本×西日本対抗の勝者たちと激突する。ただし、12階級のうちフェザー級は岡島広和(オール)が骨折して棄権を申し出たため、知念健太(沖縄ワールドリング)の不戦勝となっている。
注目選手はミニマム級の伊藤秀平(真正)。アマチュアで原隆二(大橋)に敗れて優勝を逸しており、現在東で決勝に勝ち上がっている原にリベンジを期している。その前に今回の対関本共弘(折尾)戦は最後のハードルとなる。他に、S・フライ級で、中日本敢闘賞の田中裕士(畑中・2勝1KO1分)もアマ出身。高橋創(YANAGIHARA)と対戦する。試合は正午開始。
この日の勝者たちは西軍代表として、東日本新人王(東軍)と12月19日の「全日本新人王決定戦」で対戦する。新人王戦の全カードは下記の通り。ミニマム級とミドル級は4回戦、その他の10組は5回戦として行われる。
MM級 関本共弘(折尾)-伊藤秀平(真正)
LF級 藤原永次(FUKUOKA)-村井貴裕(守口東郷)
F級 奥村健太(本田フィットネス)-角谷淳志(金沢)
SF級 高橋 創(YANAGIHARA)-田中裕士(畑中)
B級 宮本達矢(平中BS)-柘植雄季(駿河)
SB級 仲村健志(琉球)-松本章宏(カシミ)
FE級 知念翔太(沖縄ワールドリング)-岡島広和(オール)
SFE級 中山和彦(FUKUOKA)-藤澤光祐(大一スペースK)
L級 三好祐樹(FUKUOKA)-徳永幸大(ウォズ)
SL級 高橋 甲(ビッグアーム)-岡本和泰(奈良)
W級 糸山良太(沖縄ワールドリング)-向真一郎(SFマキ)
M級 福山和徹(冷研鶴崎)-井上博登(高砂)
チケット等の問い合わせは主催の本田フィットネスジム(℡096-326-7795)へ。
なおこの日のメインは、地元期待の吉田龍生(本田フィットネス=19勝8KO3敗)がタイのペットウタイ・オーペンジャマットと対戦するS・フェザー級10回戦。
注目選手はミニマム級の伊藤秀平(真正)。アマチュアで原隆二(大橋)に敗れて優勝を逸しており、現在東で決勝に勝ち上がっている原にリベンジを期している。その前に今回の対関本共弘(折尾)戦は最後のハードルとなる。他に、S・フライ級で、中日本敢闘賞の田中裕士(畑中・2勝1KO1分)もアマ出身。高橋創(YANAGIHARA)と対戦する。試合は正午開始。
この日の勝者たちは西軍代表として、東日本新人王(東軍)と12月19日の「全日本新人王決定戦」で対戦する。新人王戦の全カードは下記の通り。ミニマム級とミドル級は4回戦、その他の10組は5回戦として行われる。
MM級 関本共弘(折尾)-伊藤秀平(真正)
LF級 藤原永次(FUKUOKA)-村井貴裕(守口東郷)
F級 奥村健太(本田フィットネス)-角谷淳志(金沢)
SF級 高橋 創(YANAGIHARA)-田中裕士(畑中)
B級 宮本達矢(平中BS)-柘植雄季(駿河)
SB級 仲村健志(琉球)-松本章宏(カシミ)
FE級 知念翔太(沖縄ワールドリング)-岡島広和(オール)
SFE級 中山和彦(FUKUOKA)-藤澤光祐(大一スペースK)
L級 三好祐樹(FUKUOKA)-徳永幸大(ウォズ)
SL級 高橋 甲(ビッグアーム)-岡本和泰(奈良)
W級 糸山良太(沖縄ワールドリング)-向真一郎(SFマキ)
M級 福山和徹(冷研鶴崎)-井上博登(高砂)
チケット等の問い合わせは主催の本田フィットネスジム(℡096-326-7795)へ。
なおこの日のメインは、地元期待の吉田龍生(本田フィットネス=19勝8KO3敗)がタイのペットウタイ・オーペンジャマットと対戦するS・フェザー級10回戦。
宮崎、戎岡に圧勝TKO OPBF・Lフライ級王座防衛

21日、神戸文化ホールで行われたOPBF・Lフライ級タイトルマッチは王者宮崎亮(井岡)が12位戎岡淳一(明石)を11回TKOし、初防衛に成功した。
試合は22歳の若きチャンピオンの一方的なペース。ステップを踏み、すばやい左ジャブをダブル、トリプルと放つ宮崎が37戦目のベテランをヒットし続けた。戎岡も打ち合いで右ショートをカウンターするなどしたが局面を打開するまでにいたらない。宮崎は9回に右目上を戎岡のパンチで切り裂かれ、これには「焦った」というが、それでも陣営の指示に従い、左を基調としたボクシングで打ち合いを望む相手をかわした。迎えた11回、左ボディーで効かせた宮崎がさらに左フックを当てたところで川上主審が試合をストップした。タイムは2分37秒。スコアシートでは9回以外はすべて王者がポイントをとっていた。
「(世界で勝てる)自信がなくてリングに上がるのは自殺行為だと思っている。世界を獲る自信はあります」と持論を展開した宮崎。この日のテレビ解説を務めた同僚・井岡一翔(日本Lフライ級王者)の眼前で見事な勝利を飾った。
またセミでは真正ジムの菊地永太が韓国バンタム級チャンピオンの蔡承鍚に8回3-0判定勝ち。2回に連打でカウントを聞かされた菊地だが、左ジャブ、フック主体のボクシングで挽回し、最終8回には右で倒し返しての勝利。東洋ランク入りを濃厚にした。もうひとつの8回戦は日本ミニマム級5位の堀川謙一(SFマキ)が岩橋裕馬(森岡)を判定で下した。
試合は22歳の若きチャンピオンの一方的なペース。ステップを踏み、すばやい左ジャブをダブル、トリプルと放つ宮崎が37戦目のベテランをヒットし続けた。戎岡も打ち合いで右ショートをカウンターするなどしたが局面を打開するまでにいたらない。宮崎は9回に右目上を戎岡のパンチで切り裂かれ、これには「焦った」というが、それでも陣営の指示に従い、左を基調としたボクシングで打ち合いを望む相手をかわした。迎えた11回、左ボディーで効かせた宮崎がさらに左フックを当てたところで川上主審が試合をストップした。タイムは2分37秒。スコアシートでは9回以外はすべて王者がポイントをとっていた。
「(世界で勝てる)自信がなくてリングに上がるのは自殺行為だと思っている。世界を獲る自信はあります」と持論を展開した宮崎。この日のテレビ解説を務めた同僚・井岡一翔(日本Lフライ級王者)の眼前で見事な勝利を飾った。
またセミでは真正ジムの菊地永太が韓国バンタム級チャンピオンの蔡承鍚に8回3-0判定勝ち。2回に連打でカウントを聞かされた菊地だが、左ジャブ、フック主体のボクシングで挽回し、最終8回には右で倒し返しての勝利。東洋ランク入りを濃厚にした。もうひとつの8回戦は日本ミニマム級5位の堀川謙一(SFマキ)が岩橋裕馬(森岡)を判定で下した。
2010年10月21日木曜日
上原康恒さん「世界獲得30周年」イベント

日本人の世界戦史上屈指の「衝撃の戴冠劇」から今年で30年になったのを記念して、来る11月14日(日)昼、東京・グランドプリンスホテル赤坂で特別イベント「30周年記念パーティー」が開催される。「お祭り大好きの上原夫妻と目いっぱい楽しんでいただこう」(野崎進・上原康恒後援会会長)との趣旨から、歌あり、講演あり、ごちそうありのイベントが企画されたもの。一般のファンの参加もOKという。
「水と減量」をテーマにした上原さんの講演で始まり、セラノ戦のKOシーンも再現されるそうだ。もちろん、現役時代からプロはだしだった上原さんの歌も用意されている。協栄ジムが「歌うチャンピオン」として売りだそうとしたこともある美声で、実際にレコード、CDも出している。
パーティー会費は20000円。グランドプリンスホテル赤坂の別館5F「ロイヤルホール」が会場。午前11時半開演。問い合わせは「上原康恒を励ます会」TEL.& FAX.0267-46-2908
リナレスを苦しめるか 古豪チャベス

メキシコに生まれ、現在は米テキサスに住むチャベス、これまで51戦44勝30KO7敗のキャリアを誇り、S・フェザー、ライトの2階級で世界チャンピオンを獲得した古強者だ。間もなく38歳になる“アラフォー”だが、「まだまだ自分は戦える」と元気なところを強調する。これまで対戦した印象強い相手を聞かれて「たくさんある。メイウェザー、モラレス、エルナンデス……」と名前を挙げた上で、「今度の試合もハードでタフな試合になるだろう」。リナレスについて試合映像も見ているといい「いいスタイルを持っている」とほめた。
少々のことでは動じないベテランの余裕を感じさせたチャベス、リナレスに勝つと声高いに叫びはしないが、「試合は経験がキーポイントになるだろう」と表現。確かにキャリアはリナレス(29勝18KO1敗)をしのぐが……。
西岡ら4選手好調アピール-WOWフェスダブル世界戦予備検診
WOWフェス、ダブル世界戦に出場する4選手が都内で予備検診に臨んだ。
WBC世界S・バンタム級王座の防衛戦を行うメイン西岡利晃(帝拳)は「ものすごく調子がいい。試合を僕自身が楽しみにしています。相手の印象? 特にありません。(ムンローはいい身体つきだが)身体つきで勝負するわけではないので」と終始笑顔を絶やさなかった。
対する1位レンドール・ムンロー(英)は「ニシオカはチャンピオン然としていて敬意を払うべきだと思った」と西岡の印象を述べ「いままでこんなに注目されたことはない。夢が叶う一歩前のチャンスだ。イギリスで頑張ったことをここで出せるように頑張る。長い滞在だか今回は仕事なのでいわば出張、観光に出たりはしていない」と語り、写真撮影ではシャツを脱いで鍛えぬいた肉体を披露した。
またWBA世界L・フライ級暫定王座決定戦で2位フランシスコ・ロサス(メキシコ)と対戦する1位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)は「以前、ロサスと対戦したとき(保持していたミニマム級王座防衛戦=ゴンサレスの判定勝ち)は調子が悪かった。今回は正王者レベコと戦うことを目標にロサスと戦う。いい試合をするし、KOできたらいいと思う」と抱負を述べた。
対するロサスは「105ポンドでやった前回だって自分が勝ったと思った。今回の108ポンド(L・フライ級)はまさに私のクラス。KOできます。どのボクサーだって欠点がありますから。この国はいいことが起こるかも」と不敵な笑みを浮かべて無敗、強打のロマゴンに真っ向勝負を挑むようだ。
検診の結果は以下の通り
西岡 ムンロー
西岡 ムンロー
身長 169㌢ 169㌢
頸周 36.5㌢ 35㌢
胸囲 90㌢ 89㌢
胸厚 22㌢ 22.5㌢
視力 左右とも1.5 左右とも2.0
リーチ 174㌢ 176㌢
ナックル25/24.5 27/26 ※左/右
血圧 125/75 118/66
血圧 125/75 118/66
脈拍 49 52
体温 36.3 36.8
ゴンサレス ロサス
身長 159㌢ 152.5㌢
頸周 35㌢ 36㌢
胸囲 82㌢ 89㌢
胸厚 19㌢ 22㌢
視力 左2.0/右1.5 左右とも1.5
リーチ 161㌢ 158㌢
ナックル25/25 25.5/26 ※左/右
血圧 120/68 119/73
血圧 120/68 119/73
脈拍 72 57
体温 36.9 36.6
内山チーム2位入賞-ナイキのランニングイベント
このイベントはナイキとアンダーカバーによるランニングウエアコレクション「GYAKUSOU」のデビュー記念イベント。国立競技場のトラック400メートルを通常とは逆回りに、1チーム4人(1人8周)駅伝形式のリレーでタイムを競ったもの。クリエーター、アスリート、ランニング好きの著名人ら32チームが参加した中、内山チームは第一走者の河野がスパートし、その後も湯場、富樫そしてアンカー内山と好位置をキープ。銅メダルをゲットした。「やるからにはいい成績を、と思っていた。しかし3位に入れるとは上出来です」と走り終えた内山。1位、2位は陸上競技の本職チーム。 2位のチームは五輪選手を擁した特別参加のため、内山軍団は最終的に2位に繰り上がっている。
またボクシング関係では加藤壮次郎、佐藤洋太の協栄王者コンビと元世界王者の佐藤修氏、CLSディレクター岡沢高宏氏がTeamCLSとして参加。内山軍団と競ったが現役4人をそろえたPRO BOXERSには届かなかった。
2010年10月20日水曜日
有望&異色選手も 東日本新人王決勝戦記者会見

ミニマム級は原隆二(大橋)-安慶名健(横浜光)の不敗対決。ともにアマで40戦前後の経験があり、原はインターハイ2連覇の実績を持つ注目選手。新人王戦の中でも特にレベルの高い試合が期待される。
S・バンタム級大橋健典-コーチ義人は角海老宝石ジムの同門対決。「手加減なしの真剣勝負で熱い試合をする」と大橋が言えば、コーチは「(大橋は)ビジネス・パートナー。生活かかっているもんで……」と笑わせたが、もちろん試合はガチンコである。
ウェルター級は異色の顔合わせ。輪島大千(輪島)は知られるように父親がジム会長で元世界J・ミドル級王者の輪島功一さんだが、相手の林欽貴(りんきんき)のE&Jカシアスジム内藤純一会長は往年の人気選手(元東洋ミドル級王者)で、しかも輪島会長と対戦して敗れている。「それは知っていますが、意識はしない。勝って次に繋げたい」と輪島。教え子による代理戦の結果は?
ミドル級は伊藤修平(ドリーム)が準決勝戦で拳を骨折したため棄権。岩崎和雄(ロッキー)が不戦勝で新人王一番乗りとなった。チケット等の問い合わせは東日本ボクシング協会(03-3812-7447)。カードは下記の通り――。
MM級 安慶名健(横浜光)-原隆二(大橋)
LF級 山口隼人(湘南RYUJU)-多打魔鎖獅(TI山形)
F級 堀 陽太(横浜光)-平 龍太郎(石神井スポーツ)
SF級 清水大樹(横浜光)-佐藤宗史(石神井スポーツ)
B級 堤 英治(ONE TWOスポーツ)-高橋康弘(ドリーム)
SB級 大橋健典(角海老宝石)-コーチ義人(角海老宝石)
FE級 小野田昌史(ワタナベ)-関豪介(角海老宝石)
SFE級荒井 翔(ワタナベ)-高橋里望(ドリーム)
L級 中澤将信(帝拳)-土屋修平(角海老宝石)
SL級 山田智也(協栄)-高橋光政(角海老宝石)
W級 林 欽貴(E&Jカシアス)-輪島大千(輪島功一スポーツ)
M級 岩崎和雄(ロッキー)=不戦勝
木村、マーチンにTKO敗 再起飾れず
19日、後楽園ホールのリングに上がったホープ木村隼人(OPBFバンタム級8位=韓国)は中日ジム所属のウガンダ人選手モービル・マーチンに8回34秒TKO負け。比国で世界ランカーのAJバナルに健闘の末敗れた後の再起戦を飾ることはできなかった。
韓国を主戦場にする木村(21歳)はこれが4月以来の日本のリング。バナル戦からの再起をかけた重要な一戦だったが、マーチン(25歳)のスピーディーなスイッチ戦法の前に被弾を重ねた。サウスポー・スタンスからの相手のワンツーをたびたび食らい、右目下が腫れた木村はそれでも強気にプレスをかけ続け、7回に左フックのカウンターでマーチンをぐらつかせもしたが、8回のドクターチェックでダメージの深さを理由にストップされた。控え室では「気持ちが少し疲れてきているのかな」と涙にくれた。16勝11KO4敗。
一方のマーチンはこれがプロ5戦目(5勝3KO)だが、アマ時代に国内トップ級選手として活躍していたという。
韓国を主戦場にする木村(21歳)はこれが4月以来の日本のリング。バナル戦からの再起をかけた重要な一戦だったが、マーチン(25歳)のスピーディーなスイッチ戦法の前に被弾を重ねた。サウスポー・スタンスからの相手のワンツーをたびたび食らい、右目下が腫れた木村はそれでも強気にプレスをかけ続け、7回に左フックのカウンターでマーチンをぐらつかせもしたが、8回のドクターチェックでダメージの深さを理由にストップされた。控え室では「気持ちが少し疲れてきているのかな」と涙にくれた。16勝11KO4敗。
一方のマーチンはこれがプロ5戦目(5勝3KO)だが、アマ時代に国内トップ級選手として活躍していたという。
パスカル-ホプキンス発表ツアー

45歳のホプキンスは相変わらず元気はつらつ。「35歳でトリニダードに勝った時、人は私を年寄りと呼んだけど、いまだに私はファイトしている。私はティーチャー。生徒にレッスンを与える」。対するパスカルは「私は高校を好成績で卒業したし、大学にも行った。卒業証書も持っている。講義は無用。彼に勝って歴史をつくる」と対抗した。
プロモーターのオスカー・デラホーヤは「ホプキンスの経験とインサイドワークが勝るか、ヤングライオン(パスカル)がベテランを押し切るか、とても興味深いファイトになる」と語っている。
ツアーはモントリオール、ニューヨークを回る予定。試合はカナダ国内がPPV放映、米国ではショータイムが放送することになっている。
2010年10月19日火曜日
ロマゴンとロサスが練習を公開


西岡―ムンローのWBC世界S・バンタム級タイトル戦と同じリングで予定されるWBA世界ライト・フライ級暫定王座決定戦に出場する前WBA世界ミニマム級王者で現1位のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と、同2位のフランシスコ・ロサス(メキシコ)がそれぞれ帝拳ジムでメディアに練習を公開し、抱負を語った。
いずれもスパーリングはせず、軽く汗を流した程度。両者は09年2月にミニマム級で対戦し、この時はゴンサレスが勝ち初防衛に成功したものの、判定は2―0。この日ロサスが「8回にKOしかけた。今度は108ポンドだからもっといい試合ができる」とリベンジを誓えば、ゴンサレスも 「前回は胃の調子が悪く、9回に吐いてしまった。今度は108ポンドだから調子がいい。ゴングが鳴ったら勝ちにいく。KOもあるかも」と23度目のKO勝ちで世界2階級制覇達成に自信満々。同行の父ルイス・アルベルトさんも「今度はKOを狙わせる」と強調していた。
なおゴンサレスは当初ミニマム級王座を保持したままL・フライ級に挑戦するはずだったが、正規王者レベコが急病で暫定王座決定戦に変わる際に、求めに応じてミニマム級を放棄し、最新ランクではL・フライ級1位に抜擢されている。
プロ-アマ協力第一弾 世界王者のスパー相手にアマ王者
プロ―アマ協力第一弾は女子ボクシングから――。プロのWBA女子世界ミニマム級チャンピオン・多田悦子(フュチュール)は12月に大阪で4度目の防衛戦を予定しているが、これに備えた練習でアマチュアの全日本フェザー級チャンピオン・箕輪綾子(ウィングコーポレーション)がスパーリング・パートナーとして協力することになった。
多田側から要請を受けた箕輪が日本アマチュアボクシング連盟に相談したところ、「お互いプラスになることなら」とOKが出たもの。18日荒木健・日連事務局長が明らかにした。箕輪は今月下旬に多田の所属するフュチュールジム(京都)に出向き、1週間の予定で一緒に練習する。1日置きに3回予定しているスパーリングを伴う練習には、日連関係者が「付き添い」として同行するという。
箕輪は3月の全日本大会で4連覇を飾りMVPに選ばれている。9月の世界選手権ではバンタム級で出場し予選敗退したものの、日本代表の中で唯一1勝を挙げていた。
つい最近までギクシャクした関係が続いていたプロとアマチュアの間は、8月末に双方の首脳同士が歩み寄って一気に雪解けムードとなり、互いに協力を約束し合っていた。今回はその最初の具体的ケースとして注目される。
多田側から要請を受けた箕輪が日本アマチュアボクシング連盟に相談したところ、「お互いプラスになることなら」とOKが出たもの。18日荒木健・日連事務局長が明らかにした。箕輪は今月下旬に多田の所属するフュチュールジム(京都)に出向き、1週間の予定で一緒に練習する。1日置きに3回予定しているスパーリングを伴う練習には、日連関係者が「付き添い」として同行するという。
箕輪は3月の全日本大会で4連覇を飾りMVPに選ばれている。9月の世界選手権ではバンタム級で出場し予選敗退したものの、日本代表の中で唯一1勝を挙げていた。
つい最近までギクシャクした関係が続いていたプロとアマチュアの間は、8月末に双方の首脳同士が歩み寄って一気に雪解けムードとなり、互いに協力を約束し合っていた。今回はその最初の具体的ケースとして注目される。
WBO・WBC・WBAコンベンション情報

開催順に、WBO(世界ボクシング機構)は10月25日から29日まで、コロンビアの首都カルタヘナで、23回目となる年次総会を開く。
WBC(世界ボクシング評議会)は10月31日から11月6日の日程で、メキシコのカンクンのホテルを会場に48回目となる総会を開催。ホセ・スライマン会長が率い、現在世界でももっとも大きな組織として知られるWBC、
200百人を超すというマンモス総会だ。
最後は老舗のWBA(世界ボクシング協会)で、こちらは11月23~26日まで、ニカラグアの首都マナグアで開催。今回が実に89回目の総会で、1回目がニューヨークで開かれたのは1921年(大正10年)、まだ世界ではなく米国内の組織(NBA)にすぎなかった。今回は昨年夏に不慮の死を遂げたニカラグアの英雄アレクシス・アルゲリョを追悼する総会になる。ヘビー級王者のデビッド・ヘイや、同級元王者のジョージ・フォアマンらも参加を予定しているという。
なおIBF(国際ボクシング連盟)だけは開催時期が異なり、今年度の総会はすでに3月に終了している。
写真はカンクンで開催するWBCの年次総会の案内
全身タトゥーの挑戦者は手ごわいぞ!! ムンロー公開練習


24日東京・両国国技館で行われるWBC世界S・バンタム級タイトルマッチで王者西岡利晃(帝拳)に挑戦する1位・レンドール・ムンロー(英)が18日午後帝拳ジムでメディアに練習を公開した。
この日は「すでに準備はでき上がっている」ということから、スパーはせず、軽くシャドウやミット打ち、サンドバッグ打ちなど30分も要さずに練習を切り上げた(上写真)が、スピードと手数は前評判通り。「24ラウンドでも30ラウンドでも戦える体力を持っている」と豪語したように、エネルギッシュな連打は要注意。もし試合が終盤に持ち込まれると、西岡といえども厄介なことになりそう?
ムンロー一行には大物フランク・マロニー・プロモーター(レノックス・ルイスを手がけた)も合流している。今回の試合は英国のBBCが生中継し、母国からは300名を超す熱狂的ファンが大挙押しかけて応援するとか。それだけ期待されているわけだが、「安くない旅費をかけて僕を応援してくれるのだから、サポートは大きな力になる」とムンロー。ボクシングの前はサッカー選手だったそうだが、どの程度の実力かという記者の質問には「とてもグッドだったよ。なんなら、試合後にお相手しようか」と笑顔で返す余裕もみせた。
練習後カメラマンの注文に応じて上半身裸となり、引き締まった肉体を誇示。この際には全身いたるところに施したタトゥー(入れ墨)を、「これは2人の息子の名、これは恋人……」とひとつひとつ説明するサービスも(写真下)。といって、決してお人よしではない。関係者の話では、夜8時に帝拳ジムにやってきて、ジム・スタッフもオフリミットにして練習しているという。「イギリスで最も有名な廃品回収業者」(マロニー・プロモーター)ムンローは手ごわいぞ!!
2010年10月17日日曜日
バスケス、西岡の元挑戦者を11回TKO
16日(現地時間)米フロリダ州キシミーで行われたWBO世界J・フェザー(S・バンタム)級タイトルマッチは、王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)が10位・イバン・エルナンデス(メキシコ)の挑戦を11回50秒TKOに撃退し、2度目の王座防衛に成功した。
両選手とも日本に縁が深く、王者バスケスは父親が日本のリングに再三上がった3階級王者。挑戦者自身は昨年西岡利晃のWBC王座に挑んでアゴを骨折したことで記憶されるメキシカン。対西岡戦では3回で棄権に追い込まれたが、その後2勝して迎えたこの日はもっと長いラウンドを粘った。これはバスケスがジワジワと相手から力を奪い終盤にストップに持ち込むタイプということもあった。この日も5回以降に攻勢を強め、10回には激しく連打でエルナンデスを攻めた。続く11回さらに一方的に連打したところで、挑戦者コーナーのセコンドがリングのエプロンに駆け上がり、レフェリーにストップを要請して試合は終了した。
バスケス・ジュニア(26)は20勝17KO1分負けなし。エルナンデス(27)はこれが5度目の敗北(28勝17KO1分)だった。
両選手とも日本に縁が深く、王者バスケスは父親が日本のリングに再三上がった3階級王者。挑戦者自身は昨年西岡利晃のWBC王座に挑んでアゴを骨折したことで記憶されるメキシカン。対西岡戦では3回で棄権に追い込まれたが、その後2勝して迎えたこの日はもっと長いラウンドを粘った。これはバスケスがジワジワと相手から力を奪い終盤にストップに持ち込むタイプということもあった。この日も5回以降に攻勢を強め、10回には激しく連打でエルナンデスを攻めた。続く11回さらに一方的に連打したところで、挑戦者コーナーのセコンドがリングのエプロンに駆け上がり、レフェリーにストップを要請して試合は終了した。
バスケス・ジュニア(26)は20勝17KO1分負けなし。エルナンデス(27)はこれが5度目の敗北(28勝17KO1分)だった。
ミランダTKOでV2 WBOフライ級
WBO世界フライ級王者フリオ・セサール“ピンゴ”ミランダ(メキシコ)が16日(現地時間)ホームリングとするモンテレイで、挑戦者ミッチェル・アランゴ(コロンビア)を2回でストップし、2度目の防衛を果たした。
9月の初防衛戦に続き“戦うチャンピオン”ぶりを発揮するミランダが初回からパンチ交換に引きずり込み攻勢をかける。2回、パワーで勝るミランダの右で、アランゴは立ったまま失神。メキシカンが追撃したところで即、主審が割って入った。TKOタイムは1分30秒。
ミランダは34勝27KO5敗1分。アランゴは31勝25KO10敗5分。
同じリングに登場したS・バンタム級ホープ、ロベルト・マロキン(米)はラファエル・カリージョ(メキシコ)に6回戦で判定勝ち。マロキン(21歳)は16勝12KO無敗。
9月の初防衛戦に続き“戦うチャンピオン”ぶりを発揮するミランダが初回からパンチ交換に引きずり込み攻勢をかける。2回、パワーで勝るミランダの右で、アランゴは立ったまま失神。メキシカンが追撃したところで即、主審が割って入った。TKOタイムは1分30秒。
ミランダは34勝27KO5敗1分。アランゴは31勝25KO10敗5分。
同じリングに登場したS・バンタム級ホープ、ロベルト・マロキン(米)はラファエル・カリージョ(メキシコ)に6回戦で判定勝ち。マロキン(21歳)は16勝12KO無敗。
ビタリ超大差の判定防衛 WBCヘビー級戦

ドイツのハンブルグで16日(現地時間)行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチは王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が挑戦者で元WBO王者シャノン・ブリッグス(米)に大差の判定勝利を飾り、6度目の防衛に成功した。
ダウンシーンはなかったが、スコアは120-105に120-107が2者と超大差がついた。
この日のクリチコは仕掛けが早く、序盤からジャブに続く右、左フックをコンスタントに決めて悠々リード。手数が出ないブリッグスは左目が腫れてくる。7回、右の打ち下しなどでクリチコが滅多打ちにすると、ブリッグスはロープ際で腰が落ちる。ストップは時間の問題に思えたが、ここからブリッグスが異常なタフネスを発揮。毎回、クリチコの集中打を浴びながらもダウンを拒否。危ないシーンが続出しながらも、最終ラウンドまで生き延びた。
「彼はビッグハートの持ち主」と挑戦者の頑丈さに舌を巻いたクリチコ(39歳。41勝38KO2敗)は、12月アメリカでの防衛戦が噂される。王座復帰がならなかったブリッグス(38歳)は51勝45KO6敗1分1NC。=PHOTO/Sumio Yamada=
ダウンシーンはなかったが、スコアは120-105に120-107が2者と超大差がついた。
この日のクリチコは仕掛けが早く、序盤からジャブに続く右、左フックをコンスタントに決めて悠々リード。手数が出ないブリッグスは左目が腫れてくる。7回、右の打ち下しなどでクリチコが滅多打ちにすると、ブリッグスはロープ際で腰が落ちる。ストップは時間の問題に思えたが、ここからブリッグスが異常なタフネスを発揮。毎回、クリチコの集中打を浴びながらもダウンを拒否。危ないシーンが続出しながらも、最終ラウンドまで生き延びた。
「彼はビッグハートの持ち主」と挑戦者の頑丈さに舌を巻いたクリチコ(39歳。41勝38KO2敗)は、12月アメリカでの防衛戦が噂される。王座復帰がならなかったブリッグス(38歳)は51勝45KO6敗1分1NC。=PHOTO/Sumio Yamada=
天笠、李戦から再起
16日夜、後楽園ホールでは天笠尚(日本フェザー級2位=山上)が東上剛(ドリーム)に8回3-0判定勝ち。李冽理(現WBA世界S・バンタム級王者)の日本フェザー級王座に挑んで以来の再起戦を白星で飾った。
開始からヒートアップして打って出た天笠は2回にスイッチしざまの右ストレートでダウンをマーク。その後も長身から左右の強打を束にして襲いかかったが、元日本ランカーの東上も引かずに対抗する。そのため天笠は中盤でジャブを使ったり、ボディーとの打ち分けなどして攻撃の手を緩めなかったものの、東上の頑張りにKOを逃した。
前戦で判定負けした相手の李が世界チャンピオンになり「すごい」と率直に感想を述べた天笠。しかし「自分の中では(李戦は)もうちょっとできたんじゃないかと思っていて。もう一度挑戦するのを目標にやっていましたけど」と胸中を明かした。最後は「僕はフェザーで日本タイトルしかない」と改めて目標を語った。16勝12KO4敗2分。
またこの日はメイン以外でも8回戦が4試合行われた。セミに登場した日本ライト級9位の加藤善孝(角海老宝石)だが、佐藤豊(ヨネクラ)との一戦は互いに手数の少ない試合。盛り上がりのない展開の中、左でポイントを集めたものの6回にまさかのダウンを喫するなど芳しくはなかった。
ほか、日本S・バンタム級10位の前之園啓史(石丸)は洞平勝賢(シャイアン山本)に手を焼きつつも小差3-0判定勝ち。日本フェザー級12位の山崎武人(本多)は昨年新人王の緒方勇希(角海老宝石)に3-0判定負け。兼丸善弘(ワタナベ)が品部正秀(ボーイズ水戸)を6回TKOに下した。
開始からヒートアップして打って出た天笠は2回にスイッチしざまの右ストレートでダウンをマーク。その後も長身から左右の強打を束にして襲いかかったが、元日本ランカーの東上も引かずに対抗する。そのため天笠は中盤でジャブを使ったり、ボディーとの打ち分けなどして攻撃の手を緩めなかったものの、東上の頑張りにKOを逃した。
前戦で判定負けした相手の李が世界チャンピオンになり「すごい」と率直に感想を述べた天笠。しかし「自分の中では(李戦は)もうちょっとできたんじゃないかと思っていて。もう一度挑戦するのを目標にやっていましたけど」と胸中を明かした。最後は「僕はフェザーで日本タイトルしかない」と改めて目標を語った。16勝12KO4敗2分。
またこの日はメイン以外でも8回戦が4試合行われた。セミに登場した日本ライト級9位の加藤善孝(角海老宝石)だが、佐藤豊(ヨネクラ)との一戦は互いに手数の少ない試合。盛り上がりのない展開の中、左でポイントを集めたものの6回にまさかのダウンを喫するなど芳しくはなかった。
ほか、日本S・バンタム級10位の前之園啓史(石丸)は洞平勝賢(シャイアン山本)に手を焼きつつも小差3-0判定勝ち。日本フェザー級12位の山崎武人(本多)は昨年新人王の緒方勇希(角海老宝石)に3-0判定負け。兼丸善弘(ワタナベ)が品部正秀(ボーイズ水戸)を6回TKOに下した。
王者ブーテV6 指名挑戦者を9回KO IBF・S・ミドル級戦
15日(現地時間)カナダのモントリオールで行われたIBF世界S・ミドル級タイトルマッチは、王者ルシアン・ブーテ(ルーマニア)が指名挑戦者(2位)ジェシー・ブリンキー(米)を9回2分48秒KOに撃退し、6度目の王座防衛に成功した。
ブリンキーも健闘したものの、5回にチャンピオンの左アッパーをボディーに打ち込まれてダウン。その後は勝負がはっきりし、ブーテは8回にもダウンを奪った後、次のラウンドに仕留めた。カナダを拠点に活躍するブーテ(30)の戦績27勝22KOと不敗記録をまた伸ばした。敗者ブリンキーは35勝22KO6敗。
ブリンキーも健闘したものの、5回にチャンピオンの左アッパーをボディーに打ち込まれてダウン。その後は勝負がはっきりし、ブーテは8回にもダウンを奪った後、次のラウンドに仕留めた。カナダを拠点に活躍するブーテ(30)の戦績27勝22KOと不敗記録をまた伸ばした。敗者ブリンキーは35勝22KO6敗。
西岡が公開スパー 24日に5度目の防衛戦

「防衛するという意識は毎回ない。常にチャレンジしているつもりです」24日東京・両国国技館で行われるエキサイトマッチスペシャルのメインカード、WBC世界S・バンタム級タイトルマッチで1位挑戦者レンドール・ムンロー(英国)と対戦する王者・西岡利晃(帝拳)が16日午後東京・神楽坂の帝拳ジムでメディアに練習を公開し、順当な仕上がりぶりをアピールした。
今度の相手ムンローは西岡と同じサウスポー。「距離、タイミング、足の運び、いろんな面で(右の相手と)違い。そのためのトレーニングをしてきました」という西岡。この日のスパーは、ジムの後輩4回戦ボーイ、佐藤洵樹。2ラウンド、軽いスパーだったが、接近戦が得意なムンローを意識してか、軽いフットワークを用いてサークリングしながら、同じサウスポーの相手に盛んに左ストレートを打ち込んでいた。
4度の防衛戦をすべてKO(TKO)で終わらせている西岡に当然5連続KOの期待が高まるが、一方で相手のムンローはこれまで以上の強敵。帝拳ジムの浜田剛史代表は「期待に応えなければという意識が過剰になるとよくない。KOを狙わないがために無駄な力が抜けてKOできる」と説明。西岡も「その通りだと思います」。今回も、KOを狙わないで、結果としてKOに繋がるか?
今度の相手ムンローは西岡と同じサウスポー。「距離、タイミング、足の運び、いろんな面で(右の相手と)違い。そのためのトレーニングをしてきました」という西岡。この日のスパーは、ジムの後輩4回戦ボーイ、佐藤洵樹。2ラウンド、軽いスパーだったが、接近戦が得意なムンローを意識してか、軽いフットワークを用いてサークリングしながら、同じサウスポーの相手に盛んに左ストレートを打ち込んでいた。
4度の防衛戦をすべてKO(TKO)で終わらせている西岡に当然5連続KOの期待が高まるが、一方で相手のムンローはこれまで以上の強敵。帝拳ジムの浜田剛史代表は「期待に応えなければという意識が過剰になるとよくない。KOを狙わないがために無駄な力が抜けてKOできる」と説明。西岡も「その通りだと思います」。今回も、KOを狙わないで、結果としてKOに繋がるか?
2010年10月16日土曜日
V・クリチコ-ブリッグス 明日WBCヘビー級戦

ハンブルグ市内の有名スポーツ店で開催された計量には多数のファンが詰め掛ける盛況ぶり(一説には3千人強!)。フェイスオフで両者は闘志を燃やした。2度目の戴冠後、コンスタントにリングに上がるクリチコ(39歳)は今回が5度目の防衛戦。対するブリッグス(38歳)は現状で最後に君臨したアメリカ人世界ヘビー級王者。3連続1ラウンドKO勝ち中の挑戦者は「クリチコを30秒で沈める」と息巻いていた。
レフェリーはアイアン・ジョン・ルイス(英国)。会場はO2アリーナ。 =photo/Sumio Yamada=
WBO、IBFにも加盟を――西日本協会が要請
西日本ボクシング協会(度紀嘉男会長)は15日の定例理事会で、現在日本が加盟していないWBO(世界ボクシング機構)、IBF(国際ボクシング連盟)などの世界統括団体にも加盟すべきだとして、上部組織の日本プロボクシング協会(JBPA=大橋秀行会長)を通じて日本ボクシングコミッション(JBC)に働きかけることを決めた。
これは、元世界王者の高山勝成らがコミッションに「引退」を届けた上で他団体の世界タイトルを狙うケースが相次いだことを受け、今のままでは現行のクラブ制度に悪影響を及ぼしかねないとの危機感から、その打開策として提案されたもの。日本は現在WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)の両団体にのみ加盟し、原則として他団体のタイトル戦を認めていない。しかし「暫定やらシルバータイトルなどを乱発するWBAやWBCのみに加盟するだけでいいのか」「これは西日本の問題。全日本(JBPA)が動かなくても、独自でやる」という強硬意見も出て、西日本協会としてWBO、IBFの加盟を要請することにしたもの。
30日に東京で予定されるJBPAの理事会で提案される。
これは、元世界王者の高山勝成らがコミッションに「引退」を届けた上で他団体の世界タイトルを狙うケースが相次いだことを受け、今のままでは現行のクラブ制度に悪影響を及ぼしかねないとの危機感から、その打開策として提案されたもの。日本は現在WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)の両団体にのみ加盟し、原則として他団体のタイトル戦を認めていない。しかし「暫定やらシルバータイトルなどを乱発するWBAやWBCのみに加盟するだけでいいのか」「これは西日本の問題。全日本(JBPA)が動かなくても、独自でやる」という強硬意見も出て、西日本協会としてWBO、IBFの加盟を要請することにしたもの。
30日に東京で予定されるJBPAの理事会で提案される。
2010年10月15日金曜日
王者内山、母校に凱旋 花咲徳栄高

大勢の若い後輩の前で「内山選手はわが校の誇り」と坂巻校長に紹介され挨拶に立ったチャンピオンは、9月のV2戦の応援に感謝を述べ、自らの体験談を語った上で、友達を大切にすること、やりたいと思ったらすぐ始めることなど、「内山流」をアドバイスした。
同校ボクシングの木庭浩介監督は、内山がプロ転向の相談に訪れた際、頑張れと背中を押してくれた人である。春にやはり母校を訪問した際は1月のチャンピオン獲得戦を見ていない生徒も少なくなかったが、2度の防衛を果たしての今回は「前とは全然反応が違った」と本人もビックリ。後輩たちの質問にしっかりと答え、退場の際には後輩たちの握手攻めに遭い、「こんなことで喜んでもらえるなら、いつでもOKです」とうれしい悲鳴をあげていた。
次戦は暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)とのチャンピオン統一戦が来年初めにも行うことになりそうだが、まだ具体的になってはいない。
2010年10月14日木曜日
リナレス、亀海&山中が公開練習 10.24WOW FES!



「WOW FES! 2010」に出場する帝拳ジムのホルヘ・リナレス、亀海喜寛、山中慎介が14日、ジムで練習を公開。3選手とも順調な調整ぶりを印象付けた。
リナレスと亀海は3ラウンドのマスを披露。リナレスがシャープなブローを連射すれば、亀海も汗を飛び散らせてそれに反応していた。山中は2ラウンドのスパー。こちらは得意の左強打を2回目に軽く放つ程度ながら、左を生かすための右パンチを多用。好調さを感じさせた。
試合ではリナレスが元世界2階級王者ヘスス・チャベスを、亀海は元世界王者ホセ・アルファロを、そして山中は新鋭世界ランカーのホセ・シルベイラを迎える。練習に先立つ会見で3人は本番に向けて必勝コメントを発した。
「タイトルマッチではないけれど、いい試合をして、来年は3階級制覇をしたい」(リナレス)
「国内ではディフェンス中心でしたが、世界に向けて攻撃力を増したボクシングをしたい」(亀海)
「今回は(出場選手の)メンツがすごいので、目立てるようにいい試合をしたい」(山中)
リナレスと亀海は3ラウンドのマスを披露。リナレスがシャープなブローを連射すれば、亀海も汗を飛び散らせてそれに反応していた。山中は2ラウンドのスパー。こちらは得意の左強打を2回目に軽く放つ程度ながら、左を生かすための右パンチを多用。好調さを感じさせた。
試合ではリナレスが元世界2階級王者ヘスス・チャベスを、亀海は元世界王者ホセ・アルファロを、そして山中は新鋭世界ランカーのホセ・シルベイラを迎える。練習に先立つ会見で3人は本番に向けて必勝コメントを発した。
「タイトルマッチではないけれど、いい試合をして、来年は3階級制覇をしたい」(リナレス)
「国内ではディフェンス中心でしたが、世界に向けて攻撃力を増したボクシングをしたい」(亀海)
「今回は(出場選手の)メンツがすごいので、目立てるようにいい試合をしたい」(山中)
石田がメキシコから帰国

メキシコ・テピクでのWBA世界スーパーウエルター級正規王座決定戦(現地9日)に惜敗した石田順裕(35=金沢)が13日、帰国した。
家族とともに関西空港に到着した石田は、出迎えた知人らに笑顔も見せるなど、敗戦を漂わせない雰囲気だった。試合は同級9位リゴベルト・アルバレス(32=メキシコ)を相手に1―2の小差判定負け。「まったく悔しくないと言えばうそになるが、ほっとしている気持ちはある。今後についてはちょっと分からない。新しいこともしたいし、迷っている」と胸中を語った。
石田によると、序盤のラウンドでは、ノーガードで相手をおびき寄せるなどの挑発的な態度が、アルバレスにポイントが流れる要素になったと、WBA役員から告げられたという。また石田が攻勢だった最終12回も、ジャッジ3者ともにアルバレスの10―9だった。試合終了直後に石田陣営がジャッジペーパーの開示を求めても「あとでホテルに届けるから」と拒否されたという。石田は「負けたとは思っていないけど、自分が甘かった。敵地ではKOしなきゃだめというでしょ」と潔かった。
二転三転した日程の変更など、周囲に翻弄(ほんろう)され続けたことで、精神面の疲弊も相当なものだったようだ。たとえ現役続行した場合でも「今のジムで試合するつもりはない」ときっぱり。再戦要求についても「ジム側がするでしょう」と大きな関心を示さなかった。最後には「今月中にどうするか結論を出したい」との方針を示した。
2010年10月13日水曜日
加藤がチリ落盤事故を義援

加藤(33歳)は母アランシビア・パトリシアさんがチリ出身。「日本を愛すように、チリも愛しています」と語り、この日始まったチリ・サンホセ鉱山の救出作業について「無事全員を救出してほしい」と作業の成功を祈っていた。
義援金は先月の戴冠戦のファイトマネーの一部と、周囲の賛同者から募ったもの。加藤はトーレス大使から「あなたは日本のチャンピオンであると同時にチリのチャンピオンでもある」と感謝され、作業員の無事を願うTシャツを手渡された。「今度の試合(12月6日に井上庸と対戦)で着ようと思います」と加藤は語っていた。
西岡の刺客・1位ムンローが日本上陸

この夏渡英した西岡と会っているムンローは「西岡はナイスガイ、長く世界チャンピオンに留まっていることも尊敬している。私も自分の尊厳をもって、全力でぶつかる――」と、相手を称えながらも自信をアピールした。「戦略的なことは話せないが、勝ってチャンピオンになることは想像できる」とも。
地元ではボクシングの他に廃品回収の仕事も持つムンロー。「働かなくてもいいが、自分が足を地につけて生きていることを確認するため。それに運動にもなるし」と、今も仕事を続ける理由を語っていた。まじめなボクサーとの評判通りだ。
モンティエルがイベントで負傷 防衛戦中止か
バンタム級のWBC&WBO統一世界王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)がとんだアクシデントに巻き込まれた。モンティエルは先週末、メキシコ・ソノラ州アラモスで開催されたモーターバイクの大会にゲストとして招待された。彼はバイクの後ろ座席に乗り、コースを滑走していたのだが、カーブで運転手がバランスを崩して横転。同車していたモンティエルも右脚の向うずねを強打するケガを負った。
現地で応急処置を受けた統一チャンピオンは即、故郷ロスモチスへ戻り、医師の治療と検査を受けた。幸い骨折など重大な負傷はなく、ジムワークを再開できるまで3週間と診断されている。「ものすごく驚いた。もう二度とバイクに乗ることはないだろう。大怪我にならなくて幸運だった。これは教訓になった。必要がない冒険をしてはダメってことだね」とコメントしている。
モンティエルは今月30日、コロンビアのカルタヘナで開催されるWBO年次総会で、同王座の防衛戦を予定しているが、今度の事故でキャンセルされることが確実となった。
現地で応急処置を受けた統一チャンピオンは即、故郷ロスモチスへ戻り、医師の治療と検査を受けた。幸い骨折など重大な負傷はなく、ジムワークを再開できるまで3週間と診断されている。「ものすごく驚いた。もう二度とバイクに乗ることはないだろう。大怪我にならなくて幸運だった。これは教訓になった。必要がない冒険をしてはダメってことだね」とコメントしている。
モンティエルは今月30日、コロンビアのカルタヘナで開催されるWBO年次総会で、同王座の防衛戦を予定しているが、今度の事故でキャンセルされることが確実となった。
38歳ペニャロサ、65戦目で引退

WBC・S・フライ級とWBOバンタム級の2階級で世界チャンピオンとなったフィリピンのベテラン、ジェリー・ペニャロサ(38)が10日サンボアンガシティで最終戦に臨み、タイのヨーサンケン・キアトマンミーに4回1分49秒TKO勝ちを飾った。試合後7千の観客の前で21年間のプロ生活からの引退を発表した。
この勝利はペニャロサにとり65度目の試合で、55勝37KO8敗2分という素晴らしいレコードを残した。この中には、日本での3度の世界戦――13年前(1997年)川島郭志からWBC世界S・フライ級王座を奪った試合、徳山昌守に2度挑戦していずれも王者を苦しめながら判定負けを喫した試合も含まれる。
今後は後進を育てたいとペニャロサは語っている。
この勝利はペニャロサにとり65度目の試合で、55勝37KO8敗2分という素晴らしいレコードを残した。この中には、日本での3度の世界戦――13年前(1997年)川島郭志からWBC世界S・フライ級王座を奪った試合、徳山昌守に2度挑戦していずれも王者を苦しめながら判定負けを喫した試合も含まれる。
今後は後進を育てたいとペニャロサは語っている。
アマMVPはベテルビエフ(男子)AIBAが発表

受賞者たちは11月2日にカザフスタン・アルマトイのAIBA総会開催中に予定されるセレモニーで、優秀役員らとともに表彰されることになっている。
写真はMVPに選ばれたべテルビエフ。=PHOTO/AIBA=
2010年10月12日火曜日
前世界王者名城、再起戦でKO勝ち 安田もKO復帰


11日、大阪市住吉区民センターで行われた六島ジムの興行「六島四天王」には同ジムの看板選手4人が出場。メインを張った前WBA世界Sフライ級王者の名城信男はインドネシアSバンタム級4位イワン・キーに3回1分42秒KO勝ちした。=写真上=
思い切りのいいパンチを飛ばしてくるキーに対し、名城はすばやいシフトチェンジ、リターンでプレス。2回に左右フックをまとめてキーをまず倒すと、この回にもう一度ダウンを追加。3回もキーの反撃を落ち着いて外し、右強打で3度目のダウンを奪い10カウントを聞かせた。5月のカサレス戦以来の再起を飾り「まあまあでした」と話した。
同じく再起戦のリングとなった前日本バンタム級チャンピオンの安田幹男はラファエル・パンガリヴァン(インドネシア)を初回KO。立ち上がり、右ストレートから返しの左ボディーを炸裂させた安田。たまらず倒れたパンガリヴァンは立ち上がったが、すぐさま2度目のダウンを奪われ、10カウントを数えられた。=写真下=
また六島ジムのホープ、向井寛史はアニス・セウフィン(インドネシア)に8回判定勝ち。2回3回と計3度のダウンを奪い圧倒したが、セウフィンも粘りKOに結び付けることはできなかった。これで4勝無敗。 もうひとり、日本Sウェルター級ランカーの細川貴之は津田修吾(仲里ATSUMI)を上下に攻め立て、7回ストップに追い込んだ。
また六島ジムのホープ、向井寛史はアニス・セウフィン(インドネシア)に8回判定勝ち。2回3回と計3度のダウンを奪い圧倒したが、セウフィンも粘りKOに結び付けることはできなかった。これで4勝無敗。 もうひとり、日本Sウェルター級ランカーの細川貴之は津田修吾(仲里ATSUMI)を上下に攻め立て、7回ストップに追い込んだ。
斉藤司に初黒星 村中はランカーに勝つ

セミのフライ級は、7月に再起した村中優(フラッシュ赤羽)が日本同級8位板垣幸司(広島三栄)に大差の3-0判定勝ちでランク入りを確実にした。初回左フックをカウンターして倒しかけ、その後も板垣に打ち勝った。村中は13勝4KO2敗1分。=写真は最終8ラウンド、板垣に右ストレートを打ち込む村中=
S・フェザー級8回戦では、日本フェザー級5位凉野康太(五代)が石川昇吾(新日本木村)に7回負傷判定勝ち。日本フェザー級10位のベテラン、澤永真佐樹(赤城)は、横山大輔(ワールド・スポーツ)に0-2の判定負け。08年度の全日本フェザー級新人王でMVPも獲得した斉藤司(三谷)が木村毅(緑)に6回負傷判定負けで初黒星を喫した。相手のカットによるストップは不運とはいえ、試合が止まるまでポイントを取られていた。斉藤のデビュー以来の連勝記録は13戦目にストップ。これはこの日一番の番狂わせだった。
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