「元祖・沖縄の星」上原康恒さん(61)が、WBA世界J・ライト級チャンピオン、サムエル・セラノに挑戦したのは1980年8月2日、デトロイトのジョー・ルイス・アリーナ――あのトーマス・ハーンズが初めて世界の頂点を極めた時と同じ日、同じリングだった。プエルトリコの名王者のテクニックに完封されかかっていた6回終了直前、上原さんの起死回生の右強打一閃、鮮やかなワン・パンチKO勝ちでベルトを強奪した試合はこの年リング誌の「アップセット・オブ・ジ・イアー」に選ばれている。
日本人の世界戦史上屈指の「衝撃の戴冠劇」から今年で30年になったのを記念して、来る11月14日(日)昼、東京・グランドプリンスホテル赤坂で特別イベント「30周年記念パーティー」が開催される。「お祭り大好きの上原夫妻と目いっぱい楽しんでいただこう」(野崎進・上原康恒後援会会長)との趣旨から、歌あり、講演あり、ごちそうありのイベントが企画されたもの。一般のファンの参加もOKという。
「水と減量」をテーマにした上原さんの講演で始まり、セラノ戦のKOシーンも再現されるそうだ。もちろん、現役時代からプロはだしだった上原さんの歌も用意されている。協栄ジムが「歌うチャンピオン」として売りだそうとしたこともある美声で、実際にレコード、CDも出している。
パーティー会費は20000円。グランドプリンスホテル赤坂の別館5F「ロイヤルホール」が会場。午前11時半開演。問い合わせは「上原康恒を励ます会」TEL.& FAX.0267-46-2908
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