2009年11月30日月曜日

内藤落城 亀田に3-0判定負け WBC世界フライ級戦


 因縁の一戦に決着――WBC世界フライ級タイトルマッチは29日さいたまスポーツアリーナで行われ、12ラウンドをフルに戦い抜いた結果、挑戦者3位・亀田興毅(亀田)が3-0の判定で王者内藤大助(宮田)を破り、ベルトを奪った。これで亀田はL・フライ級に続き2階級制覇に成功した。また弟大毅のリベンジも果たした。内藤はタイトル6度防衛ならず。
 終始攻撃的だったのは内藤だったが、クリーンヒットは少ない。亀田も決定打はなかったものの、時折放つサウスポーからの左ストレートがポイントとなり、4ラウンドの途中採点公開時で1-0とリード。不利を知った内藤は後半必死に手を出して肉迫したが、ポイント差は回を追って広がるばかり。内藤は鼻血と10回に亀田のパンチで切られた右目上の傷口からの出血でますます苦しい展開に。亀田は「3回までにKO」の予言こそ外したものの、慎重に距離を保って勝ちにこだわる試合運びに徹した。
 結局ダウンシーンも大きなヤマ場もないまま終了ゴングを聞き、タイトルが持ち主を変えた。採点は、116-112、117-111(2人)と意外なほど差が開いていた。
 亀田は、試合後のインタビューで「(内藤に)試合前はこっちもいろいろ言ったけど、感謝しています」「アジアを代表するパッキアオのようなチャンピオンになりたい。皆から尊敬され、憧れられるようなチャンピオンになりたい」と、試合前とは打って変わって優等生的発言に終始した。また、「これは俺にとって通過点。ここで立ち止まっているわけにはいかんから」と、3階級制覇に向けて、さらに練習して強くなると公約した。
 一方敗者も腫れ上がった顔で会見に応じ、「期待に応えられず、情けない、くやしい」。判定については必ずしも納得していない様子だったが、それでも弁解はせず「結果がすべて。勝った者が強い」と、自分に言い聞かせるようにして語った。進退については「ゆっくり考えます」と、引退の二文字は封印した。

小関3度目の防衛-WBC女子アトム級


内藤-亀田戦のセミファイナルで行われたWBC女子アトム級戦は、チャンピオン小関桃(青木)が5位ティーラポン・パンニミット(タイ)を3-0判定に下して3度目の防衛に成功した。
 サウスポーの小関は17才の挑戦者をアウトボクシンングでコントロール。付け入るスキを与えず99-91.100-90.100-90と大差をつけている。
またOPBFフライ級王者大久保雅史(青木)はノンタイトル6回戦に登場し、ゴンタワット・シットサイトーン(タイ)からダウンを奪ったがフィニッシュはできなかった。スコアは59-54.60-55.60-54。8回戦登場の粉川拓也(宮田)は初回でモクル・ギラルアングレンスペシャル(タイ)をKOしている。
他の結果は以下の通り(左が勝者)
8回戦
小口幸太(宮田)TKO6回長崎大之(F・I)
6回戦
田部井要(宮田)TKO6回村田真一(F・I)
ガンバレ将太(戸髙秀樹)判定笠井康(高崎)

2009年11月29日日曜日

ブテが強烈KO防衛 カナダの2大世界戦、ライト級は空位のまま

カナダのケベックで28日(現地時間)行われたIBF世界S・ミドル級タイトルマッチは、王者ルシエン・ブテ(ルーマニア)が1位リブラド・アンドラーデ(メキシコ)を強烈KOで返り討ちし、王座防衛に成功した。
 因縁の再戦。昨年10月の初戦はブテが判定勝ちしたものの、最終回終了2秒前に強烈なダウンを奪われ、ゴングで救われたことから試合後大きな論議を呼んだ。これがこの日の再戦につながったのだが、今回は文句なしのチャンピオンの防衛。4回に左でアンドラーデをダウンさせると、すかさずボディーへの攻撃で2分57秒KOに持ち込んだ。カナダのプロモーターと契約するルーマニア人ブテ()はこれで25勝20KO不敗。アンドラーデは28勝20KO3敗。
 同じリングで行われたIBF世界ライト級王座決定戦は、元1階級下のWBO王者ホアン・グスマン(ドミニカ)が意外にもアリ・フネカ(南アフリカ)と12回を戦ってドロー。王座は空位のままとなっている。

2009年11月28日土曜日

石田がロス合宿


 WBA世界S・ウェルター級暫定王者・石田順裕(金沢)が先週から恒例のロサンゼルス特訓を行っている。ダウンタウン、リトル東京に宿泊し、メイウッド・ジムを往復する毎日。ジムの後輩、渡部伊予守雅之が同行している。
 これまで何度もロスで修行している石田。ベルトを巻いても貪欲な姿勢は変わらない。「スパーリング中心。日本だったら相手がいないし、(対戦者に)似た選手を見つけるのはもっと大変。その点こちらはボクシングだけに集中できる環境だから充実しています」
 初防衛戦は12月29日。相手にはオネイ・バルデス(コロンビア)が挙がっている。「うまくまとまった選手。パンチもありそうなので警戒している」と石田。勝てば、いよいよ正規王者昇格をかけて、新チャンピオン、ユーリ・フォアマンとの一騎打ちを目指す。現地到着後、1週間ほどで50ラウンドを越えるスパーリングを消化。来月帰国までに「優に100ラウンドは超える」(石田)と発言どおり充実した日々を送る。(三浦勝夫)

小関とティラポーンも計量クリア


 内藤-亀田戦セミで行われるWBC女子世界アトム級タイトル戦の計量が28日、後楽園ホールで行われ、男子同様こちらも両選手がクリアした。
 リミットが46.2キロのアトム級で、王者小関桃(青木)、挑戦者ティラポーン・パンニミット(タイ)ともに46.1キロ。
 特に小関はほとんど減量の必要がないらしく「夏場はリミットを切ってしまうほど」(小関)。今回も伊豆キャンプ中に食事を多めにとり、体重アップに努めたという。好調さをキープする王者は「今日はいつもどおりうなぎを食べます」と話していた。

内藤×亀田明日激突!


 明日に迫ったWBCフライ級タイトルマッチ、内藤大助(宮田)-亀田興毅(亀田)戦の計量が28日、後楽園ホールで行われ、内藤が50.7キロ、亀田が50.8キロでともに一発合格した。
 計量後、先に会見を行った亀田は「デビュー以来、一番落ち着いている。自信もあるし、早く力を証明したい」とコメント。内藤の印象を「しんどそうやな」と語り、「(内藤は)顔がかさかさやもん」とその理由を挙げた。この日も内藤に鋭い視線を送り続けたものの、空振りに終わり「見返してきたらおもしろかったけど。プロじゃないよな、盛り上げたいって言うとったのに」(亀田)。順調さを裏付けるような肉体をつくってきた亀田は、本番に向けて「(内藤は)チャンピオンらしく、俺は挑戦者らしく、フェアな試合をしたい」と語っていた。
 一方の王者・内藤も「順調だね、うん」と良コンディションを強調した。前日までのナーバスな表情ではなく、インタビューでは笑顔も見せながら答えた。「計量が終わってリラックスしてるし、今は相手(亀田)もいないしね。それに今からガチガチになっても仕方ない。リングに上がってからガーッとね」。亀田の送る視線については「あんまり見ないようにしてました。人それぞれだから。俺には俺のペースがあるんで」と答えた。

決戦迫る 内藤×亀田ツーショットなしの会見


 WBC世界フライ級タイトルマッチを目前に控えて、王者内藤大助、挑戦者亀田興毅が27日調印式・記者会見に出席したが、恒例のツーショット撮影はなし。会見中も視線すら合わせず、対決ムードを盛り上げていた。
 2ヵ月前の試合発表記者会見でハデに”口撃”し合った両者だったが、今回はうって変わっておとなしい会見。質問に対し内藤は「ノーコメント」を連発し、亀田も「特に何もないです」と、拍子抜けするほどだった。それでも互いにコンディションの調整は順調だったとアピールし、試合に関しては「何が起ころうとも、絶対に勝つのは俺です。2階級制覇します」(亀田)「やってみなければ分からないけど、勝つために一生懸命やってきた。だから、勝ちに行きます」(内藤)とそれぞれの表現で自信をアピールしていた。
 なお、今回の試合で使用されるグローブは、日本製の8オンス。内藤は黒色を、亀田は青色を選んだ。

亀田家三男・和毅11連勝


 長井-ウェート戦セミのバンタム級8回戦には亀田家三男の和毅が登場。元世界挑戦者のマーロン・マルケス(ニカラグア)から2度のダウンを奪った末に8回判定勝ちした。
 亀田がプロ11戦目で迎えたマルケスはかつてWBOフライ級王座に挑戦した経歴の持ち主。試合は亀田のスピーディーなジャブ、入ってきたところに合わせる右カウンターが目立つ内容だったが、マルケスも意地を見せて抵抗。4回亀田は右で倒すと、コンビネーションで追撃し2度目のダウンをマークする。その後もクリーンヒットを決め続けるが、追撃まではなかなか持ち込めず、試合終了のゴング。スコアは80-71が2者に80-70とフルマークだった。
「冷静すぎた。もっとアグレッシブにいかなあかんな。でもいい経験になった。来年は地域タイトルをやりたい」と亀田。デビュー1年で11戦もこなしたのは大したものだ。
 もうひとつの8回戦は竹内佑典(JBS)が関本純太(勝又)に判定勝ちした。そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
6回戦 高橋隆介(JBS)TKO1回 浅野裕一(船橋D)
4回戦 ハメド・アリ・カツマタ(勝又)判定 フレディー・ハラミロ(米)
4回戦 若松竜太(勝又)判定 マッポ長濱(戸高秀樹)
4回戦 伊藤直行(勝又)TKO1回 川味聡(マナベ)
4回戦 千波丈二(勝又)TKO4回 松田和也(横浜光)

ウェート倒した! 長井が殊勲


 27日、東京都・江戸川区民センターでは元日本ランカー長井祐太(勝又)が元OPBF・S・バンタム級王者で現1位のウェート・サックムアングレーン(タイ)を2度倒した末に7回TKO勝ちする殊勲をあげた。
 92勝55KO5敗の強豪サウスポー相手に前半から苦戦を強いられた長井。このままウェートのうまさにラウンドを重ねるかと思われたが、試合は6回に急展開した。しつこいボディー攻めを嫌がったウェートはホールドで2度の減点を食らい、長井を投げ飛ばすなどして試合が荒れる。しかしこの回終了後のインターバルで今度は長井側がマウスピースを紛失し、遅延行為により減点1。思わぬ幸運にウェートはグローブを叩いて喜んだのもつかの間、無防備に接近したところに長井逆転の左フックが直撃。痛烈なダウンから立ち上がった元東洋王者だが、長井の追撃の前にまたも崩れ落ち、試合がストップされた。タイムは52秒。まるで劇画のような逆転KOだった。
 長井(28歳)は「何とかタイトル戦をやりたい」と話していた。23勝15KO4敗3分。

2009年11月27日金曜日

次は黒木と?オーレードン王座統一-WBCミニマム級戦

27日タイ・パトゥンタニ県ランシット屋外リングで行われたWBC世界ミニマム級タイトルマッチは、王者オーレードン・CPフレッシュマート(新たなリングネーム)がフアン・パラシオス(ニカラグア)に2-0の判定勝ちで挑戦者の持つ暫定王座を吸収し、タイトル統一に成功した。 試合はオーレードンがバックステップとタイミングのいいカウンターでパラシオスの重厚なボディーアタックに対抗。終盤押し込まれたものの、手数とヒットで上回って2-0の判定勝ちをマークした。スコアは116-114、115-114、114-114と競ったものの、終盤を除いてオーレードンのペースだった。正王者昇格に自信のパラシオスだったが、パワーに頼り過ぎ。バッティングで王者が負傷して減点されたのも響いた。
 オーレードンを抱えるペッティンディープロモーションは、東洋王者・黒木健孝(ヤマグチ土浦)の挑戦を受けるとアナウンス。王者も「決まれば頑張ります」と初の海外防衛に意欲満々だが、交渉はこれからだ。(レフェリーは日本の福地氏)

袴田支援グループが要請行動


 東日本ボクシング協会の袴田巖支援員会(新田渉世委員長)が27日、袴田さんを支援する各団体とともに要請行動を行った。
 政権交代後初の要請行動となる今回は、姉のひで子さんはじめ、熊本典道・静岡地裁元裁判官、大橋秀行・東日本ボクシング協会会長ら支援者が民主党国会議員(松岡徹参院議員、牧野聖修衆院議員)の同行を得て実施。千葉景子法務大臣宛に8万2925通の署名や、死刑執行停止命令の発令、面会制限の緩和などの要請書を提出した。
 ボクシング界でも後楽園ホールの興行等で署名活動がされているが、大橋協会長によると来年1月11日のダブル世界戦会場でも行う予定という。なお26日に袴田さんと面会した新田委員長は「袴田さんは『青い大豆がいい。ボクサーは私生活から考えないといけない。栄養が大事』と言っていた」と、その時の様子を説明した。心配される体調面についても「顔がふっくらとし、色つやもよく、健康そうでした」(新田委員長)とのことだった。=写真は要請行動後の会見から=

WBC女子タイトル戦調印式


 WBC女子世界アトム級タイトルマッチの調印式が27日、予備検診後に後楽園飯店で行われた。
 王者・小関桃(青木)は「あとは体重調整のみ。早くリングに上がって試合をしたい」と本番が待ち遠しい様子。今回は注目の内藤-亀田戦セミで行われるとあって、普段よりも多くの観衆の前での試合となるが「ついででもいいので、女子でもこれだけの技術があるというのを見てもらいたい」と、小関は気おくれしたところがない。「自分のボクシングに徹する」と3度目の防衛成功を期していた。
 一方の挑戦者ティラポーン・パンニミット(タイ)は「打ち合いをなるべくやりたい」と話しており、小関がどれだけそれをさばけるのかが見どころとなりそう。07年の初戦と比べて「スタミナと技術がアップした」とティラポーンは自信ありげだが、さて――。
 なお試合は1ラウンド2分の10回戦。4、7回終了後に途中採点が公開され、またビデオ判定システムも採用される。使用グローブはウイニング社製の8オンス(色は小関がピンク、ティラポーンがスカイブルー)。
 試合のオフィシャル構成は以下の通り。
レフェリー=マルコム・ブルナー(豪)/ジャッジ=ダニエル・ヴァン・デ・ヴィーレ(ベルギー)、マキシモ・デルカ、ヒューバート・ミン(ともに米)

小関-ティラポーン戦予備検診


 WBC女子世界アトム級タイトルマッチの予備検診が27日、日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われ、両選手とも特に異常はみられなかった。
 チャンピオン小関桃(青木)と5位挑戦者ティラポーン・パンニミット(タイ)はJBCが女子ボクシングを解禁する前の2007年6月に対戦しており(小関の判定勝ち)、この日も互いの印象について「あまり顔を覚えていない」(小関)、「特にない」(ティラポーン)とそっけない答え。それでも身長で8センチ上回った小関は「今回は練習してきた右を使えたら」と体格とテクニックを生かして戦うつもりのようだ。
 以下は検診結果。
      小関     ティラポーン
身長   161.5センチ   153.5センチ
頚周   32.0センチ   31.0センチ
胸囲   77.0センチ   84.0センチ
視力   右1.0左1.2   右2.0左2.0
リーチ  162.0センチ   158.0センチ
血圧   127/90     128/76
脈拍   51         46
体温   36.6       36.7

ブンブン東栄、八巻らがランク入り 最新日本ランキング

 最新11月度日本ランキングが26日に決まった。新チャンピオンはS・ウェルター級の柴田明雄(ワタナベ)。バンタム級は大場浩平(大一スペースK)が5度目の防衛に成功した。
 今月新たにランキング入りしたのはミニマム級8位に比国人輸入選手のブンブン東栄(本名・ガブリエル・プマール=一力)、フライ級10位に八巻裕一(野口)。東栄は5月に一力ジム所属選手となっており、その後規定の半年間を経て日本ランク対象選手となった。八巻は無敗ランカーの安西政人(ワールドS)を破ったのを受けて。また世界ランクから落ちた翁長吾央(フライ級=大橋)、林翔太(S・バンタム級=畑中)、藤原陽介(バンタム級=ドリーム)、前之園啓史(S・バンタム級=石丸)らが再ランクされた。
 一方、ランクを外れたのは元ミニマム級王者・鈴木誠(野口)、世界ランク入りしたバンタム級・安田幹男(六島)ら。37歳の鈴木は引退によるもの。

2009年11月24日火曜日

内藤×亀田予備検診 同席せず


 内藤×亀田のWBC世界フライ級タイトル戦を5日後に控えた24日、両選手の予備検診が後楽園ホールと同じビル内で行われた。内藤は、体温36.7度、血圧106~71、脈拍44。対して亀田は36.4度、123~77、40。前川武雄コミッションドクターが「両選手とも異常なし」と診断した。
 通常は両者同席しての検診となるが、この日は「(対戦相手と)あまり試合前に会うのも緊張感がなくなり、ええことない」(亀田)ということから、最初に内藤、続いて亀田と別々に時差をつけての検診となった。内藤は慎重を期して会見でもマスクを外さず、それでもこの時期にしては舌の方は滑らか。減量がいつになく順調であることを明らかにした上で、「歳とって落ちる一方といわれるけど、僕は衰えてないと思ってるから。走り込みにしても前より上がっている」と強気。報道陣から「チャンピオン有利の声があるが」という質問が上がると、「ま、あまり気にしない」といいつつも、「有利と言われるのは自然の流れ」と余裕のコメントをしてみせた。「決して油断はしません」とフォローを忘れなかったが……。
 一方の亀田は、「プレッシャーは感じるか」との質問には「そういうのは慣れてるから」と、時折笑顔をみせて余裕をアピールした。体重に対する質問には「あと10キロ」と笑わせてはぐらかした。そして「あとはリングの上で結果を出すだけやから」
 同時に行われた測定では、身長、胸囲、視力まで挑戦者が上回る結果となったが、リーチはチャンピオンが5センチ以上も上回った。これを見て亀田は「リーチは試合にあまり関係ない」といいながらも、「俺、フライ級では大きいのと違う」とまんざらでもなさそうだった。 写真はドクターの検診を受ける亀田。
◇両選手の体格比較
    王者・内藤大助  挑戦者・亀田興毅
身長   163.2cm       165.8cm
リーチ  173.8cm       168.0cm
頚周    36.0cm       37.0cm
胸囲    83.6cm       95.0cm
胸厚    19.5cm       22.0cm
拳周 右26.8cm 左26.6cm  右25.0cm 左24.8cm
視力   右0.9 左1.0     右2.0 左1.5 

アルゲリョ氏は他殺? ニカラグア紙が報道

 今年7月1日に死亡した元3階級制覇の名王者で、マナグア市長だったアレクシス・アルゲリョ氏の死因に関して、ニカラグアを代表する新聞「ラ・プレンサ」紙が興味深い報道をしている。
 同紙は最近の記事で、死亡事件から通説となっている自殺説を否定。他殺(暗殺)されたことを強く主張している。記事ではアルゲリョ氏の死体写真を数点記載。全身に打撲の痕があり、報道されているピストルで自らの命を絶ったことと相反していると伝える。また鼻柱にナイフで切ったような傷があり、口の中を切っていることから自殺説に異論を唱える。
 事件からアルゲリョ氏の娘と息子のドラ、アレクシスJrが一貫して他殺であったことを訴えている。理由は政敵が多かったこと。同時に息子たちは容疑者として同氏の妻カーラ・リソをあげているから穏やかでない。

2009年11月23日月曜日

スーパー6に異変 ワードがケスレル攻略

 注目のスーパー・ミドル級トーナメント「スーパー6」で本命の1人が敗れる波乱――21日米カリフォルニア州オークランドで行われたトーナメントとWBA世界同級タイトルマッチを兼ねた12回戦で、王者ミケル・ケスレル(デンマーク)が地元の挑戦者アンドレ・ワード(米)に11回1分42秒負傷判定負けで王座を追われた。
 ワードはアテネ五輪金メダリストからプロ転向後5年目の快挙。これまで1度も負けていないものの自他共に認める「もっとも過小評価されたボクサー」だった。今回も相手がこれまでカルザゲに負けた以外は勝ちっぱなしのケスレルだったことから、予想は不利。しかしいざ試合になると、ワードが速い動きで主導権を握りケスレルをアウトボックス。着々とポイントを積み上げた。ケスレルはワードにかわされ、フラストレーションの募る展開。KOでなければ勝てない展開になっていたが、得意の強打は急所をヒットしなかった。終盤には右頬と左目上のカットで出血に苦しんだ。11回のドクター・ストップに繋がったのは、偶然のバッティングによるカットだったが、勝負を決したスコアは98-92(2人)、97-92と、明白な差がついてワードの勝ちを支持していた。
 新王者ワードはこれで21勝13KO負けなし。ケスレルは42勝32KO2敗。
写真はケスレルに左ストレートを決めるワード=PHOTO/SUMIO YAMADA=

マイダナ、暫定王座初防衛 WBA・S・ライト級

 WBA世界S・ライト級暫定王者マルコス・マイダナ(亜)は21日地元アルゼンチンのサンタフェで同級14位ウィリアムス・ゴンサレス(パナマ)を3回2分20秒でKOに沈めベルトを守った。マイダナは6月にビクター・オルティズ(米)との死闘を制して暫定王座について以来初の防衛戦。27勝26KO1敗。

エルディ2階級制覇なる WBC世界クルーザー級

 ドイツのキールで21日(現地時間)行われたWBC世界クルーザー級タイトルマッチは、WBO世界L・ヘビー級王座を返上して挑んだゾルト・エルディ(ハンガリー)が、40歳のベテラン王者ジャコベ・フラゴメニ(イタリア)に2-0判定で勝ち、新王座に就くとともに2階級制覇も達成した。 スコアは1人が114-114のドローとしたものの、残る2人が115-113でエルディの勝ちを支持した。これでエルディは31連勝負け知らず。

東洋王者・大橋戦線復帰-児島をストップ


6月大番狂わせでロリー松下からOPBF・S・バンタム級王座を奪い取った大橋弘政(HEIWA)。ロりー戦で負傷して以来5ヶ月ぶりの戦線復帰を果たしたが、東洋王者の貫禄を示すまでにはいかなかった。刈谷市あいおいホールで行われたノンタイトル8回戦は、やる気満々のノーランク児島芳生(明石)が積極的な仕掛け。後手に廻った大橋は、右マブタから流血しながらショートの打ち合いに応じるも、ほぼ五分の大熱戦を演じることに。手数で劣った王者だが右アッパーから左フックで押し返し、最終8回連打でレフェリーストップに持ち込んでいる。タイムは1分59秒。来年3月28日に初防衛戦を予定している。

大場、池原ストップしてV5-日本バンタム級戦


22日、名古屋国際会議場で行われた日本バンタム級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン大場浩平(大一スペースK)が挑戦者1位の池原信遂(大阪帝拳)を9回2分58秒TKOに下して5度目の防衛に成功した。を
 池原は元王者にして世界挑戦者、試合は強豪が激突する緊迫感のある好試合になった。仕掛けたのはやはり挑戦者。ボディーアタックで王者の動きを止めに掛かるが、大場もまた好調。ロープ際を主戦場にするいつものスタイルながらも素早い攻防の切り替えでマイペース。「池原さんが強いのでこちらもモチベーションが高かった」と回を追うごとにハイテンポでベテランを突き放し、9回連打でレフェリーストップを呼び込んでいる。
 セミ8回戦は、日本バンタム級2位の児玉卓郎(岐阜ヨコゼキ)がノーランク松元雄大(グリーンツダ)のアウトボクシングに苦闘。バッテイングで両マブタをカットし、何とかドローで地位を守った。
またフェザー級8回戦は、林翔太(畑中)が山本直(守口東郷)を初回にダウン。3回TKOでリベンジに成功した。
 この日は畑中ジムからプロ転向した高校生コンビのデビュー戦も予定されていたが、総体王者児玉善徳は負傷でデビュー戦延期。国体3位の田中裕士は小林優也(KOZO)に初回TKO勝ちでデビュー戦をクリアした。
他の結果(左が勝者)
6回戦
松名瀬元基(畑中)判定 山本直輝(塚原京都)
女子6回戦
上村里子(山木)判定 菊川未紀(東海)
4回戦
岡本匡史(畑中)KO1R草木保男(テンカウント小浜)

2009年11月22日日曜日

ラモスがWBA・S・フェザー級暫定王者に

 20日(現地時間)WBAの年次総会開催中のメディジン(コロンビア)で、WBA世界S・フェザー級の暫定王座決定戦が行われ、地元のリカル・ラモス(WBA11位)が同10位アンヘル・グラナドス(メキシコ)に3-0判定勝ちを飾り、新チャンピオンとなった。 この階級の正規王座はホルヘ・リナレスからフアン・カルロス・サルガド(メキシコ)に移ったばかり。この総会にはサルガドもメキシコから飛来し、出席していた。
 この試合でラモスは初回と4回にダウンを奪い、終盤グラナドスが足を使って消極的戦法に徹したためKOはならなかったが、115-111(2人)、116-110と文句なしの判定勝ちだった。新チャンピオンは24歳。約3年のプロキャリアで21勝15KO2敗。
写真はグラナドスからダウンを奪うラモス=PHOTO/SUMIO YAMADA=

セグラ、ジャロを秒殺。WBA・Lフライ級

 21日(現地時間)メキシコで行われたもう一つのL・フライ級の世界戦。同国メリダで、WBA王者ジョバニ・セグラ(メキシコ)が挑戦者ソニー・ボーイ・ジャロ(比国)を初回で沈めた。
 結末は早かった。昨年ソーサに挑戦し、判定負けしたものの、ダウンを奪う健闘を見せたジャロだが、スラッガー、セグラと不用意な打ち合いに応じたことで墓穴を掘る。右構えからすぐにサウスポーにスイッチしたセグラの左ボディーが効いてジャロはもろくもダウン。コーナー下に崩れ落ちたフィリピーノは、うずくまったまま立てなかった。KOタイムは1分5秒。
 セグラ(27歳)は22勝18KO1敗1分。同い年のジャロは30勝19KO8敗。
 前座カードで二世ボクサー、名王者リカルド・ロペスの息子アロンソ・ロペス(メキシコ)が同国のロドリゴ・オカンポを2度倒して4回判定勝ち。ロペスは7勝5KO無敗。

ソーサ落城 5度目の挑戦マヨールが殊勲


 11度目の防衛戦に臨んだ安定王者エドガル・ソーサ(メキシコ)がついに王座を明け渡した。21日(現地時間)メキシコ・チアパス州トゥクストラ・グティエレスで行われたWBC世界L・フライ級タイトルマッチは挑戦者ロデル・マヨール(比国、WBO1位=写真)が2回、番狂わせのTKO勝ちでベルトを奪取した。
 初回、様子見のソーサに対して打ち勝ったマヨール。2回、偶然のバッティングが起こり、ソーサは痛みで倒れる。中断中、左目尻をカットした王者にドクターチェックがあり、続行。主審はマヨールに減点を科す。これで集中力を欠いたのか、マヨールの連打でソーサはダウン。これまで磐石の防衛を続けてきたソーサには意外なシーン。立ち上がったがダメージを引きずり、マヨールの集中打でロープに釘付けになり、ストップされた。TKOタイムは1分52秒。
 マヨール(28歳)はこれまでイーグル京和(WBC)、ウリセス・ソリス(IBF),イバン・カルデロン(WBO)に2度と4度世界挑戦に挑んだが、いずれも失敗。5回目の挑戦を実らせた。一時、日本の三迫ジムに所属したこともある。26勝20KO4敗1分。ソーサ(30歳)はフライ級転向が確実視される。37勝21KO6敗。

1位有冨TKO勝ち 刈谷市の2部興行結果

 22日愛知県刈谷市産業振興センターあいおいホールにて行われた昼夜二部興行「SUPER FIGHT 26」。松田ジム主催の昼の部には同ジムの日本ランカー4人が出場した。
 メインイベントのライト級8回戦は、日本ライト級3位の川瀬昭二(松田)が金丸清隆(正拳)に判定勝ち。採点は79-74と79-73が2人。両者よく動いてキビキビとしたパンチの交換が続いたが、体格に勝る川瀬の左フック、そして右ストレートが有効に捕える。しかし川瀬のボクシングはキレイで倒し切るもう一歩が足りない。最終回はKOを狙ってプレッシャーを強め、手を出し続けたが、金丸の足は止まらず試合終了のゴングを聞いた。セミファイナルは本日一番の好カード、日本L・フライ級3位 佐野友樹(松田)と小野心(花形)の一戦は、2回53秒、偶然のバッティングによる負傷引き分け。試合はサウスポーの小野が回り、佐野が追う展開。お互いジャブよりも利き腕のストレートを伸ばし合う。2回、小野が右フックを引っ掛け、佐野がバランスを崩したが、すぐに立て直して右ストレートをヒット。しかしそこで両者の頭が当たり、佐野が頭部をカット。ドクターチェックにより試合が止められたが、好試合の予感があっただけに残念な結末だった。日本フライ級1位にランクされる有富康人(松田)は二村英二(とよはし櫻)に4回1分2秒TKO勝ち。両者の力量差は明らかで、3回以降、有富にもう一発見映えのいいヒットがあればいつ止めてもおかしくない状況ではあったが、もう一歩出ることができなかったり、抱きつかれたりと、ストップ勝ちにも消化不良な印象を残した。 日本S・フライ級11位松浦克哉(松田)は、中村優一(正拳)に6回2分TKO勝ち。両者ボディーを叩き合う接近戦の中で、右ショートアッパー、右オーバーハンドを交えて優勢に試合を進めた松浦が、最後は連打でレフェリーストップを呼び込んだ。 その他、前座6回戦では、東洋王者時代の長谷川穂積に挑戦経験のある宇野寿修(薬師寺)が3年2ヵ月ぶりの再起戦&移籍初戦で、昨年度中日本新人王MVPの高山慎司(松田)に4回途中での負傷判定勝ち。採点は39-38と40-38が2人。
 また4回戦でも今年度実業団ウェルター級優勝の滝本裕大(薬師寺)と世界戦の決まった内山高志(ワタナベ)の実弟、内山篤(松田)のデビュー戦。昨年度国体王者 田村将道(三河)の再起戦と盛り沢山。名古屋で行われている大場浩平(大一スペースK)の防衛戦と同時刻で行われるのが勿体ない陣容だった。(S)4回戦の試合結果は下記の通り(左側が勝者)。滝本裕大(薬師寺) 判定 曽我部マルコス(松田)39-37、39-38(滝本)、39-38(曽我部)内山篤(松田) 判定 喜多竜馬(三河)40-35(3人)田村将道(三河) KO1回2分35秒 岩田裕司(中日)

ドネアの後継王者にムザラネ IBFフライ級

 20日(現地時間)南アフリカのヨハネスバーグで行われたIBF世界フライ級王座決定戦は3位モルティ・ムザラネ(南ア)が2位フリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)を12回判定に下し、王者に就いた。
 このベルトは比国のスター候補ノニト・ドネアがS・フライ級に転向するため返上したもの。昨年ドネアに挑戦して負傷TKO負けしたムザラネがスタートからジャブでミランダをのけ反らせて主導権を握る。ミランダは中盤の5,6回、接近戦で優位に立ち挽回するが、7回以降ムザラネが右ショートなどでメキシカンにダメージを与え再び優勢。以後も減量苦が伝えられたミランダを追い込んで勝利を引き寄せた。
 公式スコアは117-111が2者に118-111でムザラネの勝ち。新王者は25勝16KO2敗。ミランダは30勝23KO5敗1分。

川内5連覇、MVP――アマ全日本選手権決勝

 第79回全日本アマチュア選手権大会(千葉県・鴨川市)は22日、決勝戦が行われ、今年度のチャンピオンが決定した。
 MVPにはL・ウェルター級の川内将嗣(日連推薦)、技能賞にフェザー級清水聡(関東ブロック)、敢闘賞にL・フライ級の林田太郎(日連推薦)が選ばれた。川内はこの日も鈴木康弘(北海道ブロック)相手に一枚も二枚も上手の試合運びで勝利。これで5年連続優勝を飾った。
 フライ級で高校生ながら決勝に進出した注目の青木貞頼(中国ブロック)は、昨年チャンピオンの三須寛幸(日連推薦)に11-6でポイント負け。偉業達成はならなかった。バンタム級須佐勝明(日連推薦)、ミドル級村田諒太(日連推薦)のカムバック組は順当に優勝し、地力を見せつけた。また今年は実施8階級中5階級を自衛隊体育学校勢が占め、その強さをアピールした。
 決勝の結果は以下のとおり(左が勝者)。
LF級 林田太郎(日連推薦)ポイント 柏崎刀翔(北信越ブロック)
F級  三須寛幸(日連推薦)ポイント 青木貞頼(中国ブロック)
B級  須佐勝明(日連推薦)ポイント 丸亀光(日連推薦)
Fe級 清水聡(関東ブロック)ポイント 成松大介(日連推薦)
L級  佐藤一喜(日連推薦)ポイント 蓑輪達郎(関東ブロック)
LW級 川内将嗣(日連推薦)ポイント 鈴木康弘(北海道ブロック)
W級  平野義幸(日連推薦)ポイント 山田崇人(近畿ブロック)
M級  村田諒太(日連推薦)RSC1回 林健太郎(日連推薦)

パッキアオ-コット戦PPV125万件

 14日ラスベガスで挙行されたマニー・パッキアオ(比国)-ミゲール・コット(プエルトリコ)戦のPPV購買数が125万件に達したことが主催のHBOスポーツから発表された。
 この数字は9月のメイウェザー-マルケス戦の100万件を超えて、今年のボクシングPPVのトップ。パッキアオの試合では昨年のデラホーヤ戦と同数の購買件数を記録した。売り上げ金額の7000万ドル(約63億円)もパッキアオ-デラホーヤ戦と全く同額だった。
 この中にはコットの地元プエルトリコの11万件が含まれており、これは同国のPPVレコード。パッキアオは750万ドル(約6億7千万円)、コットは400万ドル(約3億6千万円)の報酬が最低保証されているが、PPV売り上げが好調だったことで、両者とも少なくとも50%増しの金額を手にすると予測される。

2009年11月21日土曜日

荒川、大差判定で前哨戦飾る 


 21日後楽園ホールのライト級8回戦で、日本同級2位荒川仁人(八王子中屋)が西原竜二(フジタ)に大差の判定勝ち。日本王座挑戦を控え、前哨戦を無難にパスした。12月19日に行われる日本ライト級王者近藤明広(日東)-同級1位加藤善孝(角海老宝石)のタイトル戦の勝者に、来年のチャンピオンカーニバルで挑戦する(期日未定)。
 九州から参上の西原は、ノーランクとはいえ左右とも強打を秘め、前哨戦としては危険な相手。立ち上がりから果敢に前に出て荒川にプレッシャーをかけ続けた。しかしサウスポーの試合巧者は西原の左右を外しながら、左をボディー、顔面と打ち分け、ポイントを稼いで行く。西原の強打は最後まで空を切るか急所を外された。また6回には強気で出た西原、荒川のパンチで左目上を切られ、これ以降流血戦を強いられた。
 荒川は、KOこそ逸したものの上出来の前哨戦だった。スコアは80-73(2人)、79-73。
 この日のセミの8回戦では、日本フライ級7位の林徹磨(セレス)がタイ王者ユーチ・キャリーボーイを4回、左フックをわき腹にたたき込んで2分1秒KO勝ちした。セレス小林会長の秘蔵っ子はこれで13勝3KO1分負けなし。

前2冠王者野中が再起決意

 1日の防衛戦で柴田明雄(ワタナベ)に判定負けし、OPBFと日本の両S・ウェルター級タイトルを失った野中悠樹(尼崎)が現役続行を決めた。所属の尼崎ジムが発表したもの。
 野中(31歳)は柴田に敗れた控え室で負けを潔く認める一方で、不完全燃焼の試合だったことも明かしていた。その後しばらくは進退を保留していたものの、このたび再起を決意。「まだ燃え尽きていないし肉体的な衰えも感じない。負けた後に言うのもなんなんですが、まだ伸びしろがあると確信している。次はまわりの人も自分自身ももっとシビれる試合がしたい!もう少しだけ応援宜しくお願いします!」とコメントした。
 ジムでは来春にも再起戦を予定している。

高校生青木が決勝へ――アマ全日本選手権準決勝

 千葉県の鴨川市総合運動施設文化体育館で開催中の第79回全日本アマチュア選手権大会は21日に準決勝戦が行われ、実施8階級で明日の決勝進出者が決まった。
 今大会は須佐勝明(バンタム級=日連推薦)、村田諒太(ミドル級=日連推薦)ら元チャンピオン組が出場。そろってトーナメントを勝ち進んでいる。
 またフライ級では崇徳高校3年のサウスポー、青木貞頼(中国ブロック)がこの日も嶋田享(日連推薦)を下して勝ち残り、ついに“高校生V”に王手をかけた。「自分の現時点の力がシニアでどれだけ通用するか試したかった」と出場の動機を語る青木。「楽しんで戦うことだけを心がけてます」と話すように、ノビノビとした戦いぶりが印象的だった。明日は昨年度のチャンピオン三須寛幸(日連推薦)に挑むが、さて結果は――。
 そのほか、川内将嗣(L・ウェルター級=日連推薦)、清水聡(フェザー級=関東ブロック)らトップクラスも順調に決勝へと駒を進めた。
 決勝の組み合わせは以下の通り。
LF級 林田太郎(日連推薦)-柏崎刀翔(北信越ブロック)
F級  三須寛幸(日連推薦)-青木貞頼(中国ブロック)
B級  丸亀光(日連推薦)-須佐勝明(日連推薦)
Fe級 清水聡(関東ブロック)-成松大介(日連推薦)
L級  蓑輪達郎(関東ブロック)-佐藤一喜(日連推薦)
LW級 川内将嗣(日連推薦))-鈴木康弘(北海道ブロック)
W級  平野義幸(日連推薦)-山田崇人(近畿ブロック)
M級  林健太郎(日連推薦)-村田諒太(日連推薦)

2009年11月19日木曜日

サルガド×内山、プーンサワット×細野! 1.11新春ダブル世界戦発表


 内山高志(ワタナベ)と細野悟(大橋)の2人が来年1月11日(月・祝)に挑むダブル世界タイトルマッチの発表会が19日、後楽園ホール展示会場で行われた。内山(30歳)は“リナレスを倒した男”フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)のWBA世界S・フェザー級王座に、また細野(26歳)はタイのプーンサワット・グラティンデーンジムが持つWBA世界S・バンタム級王座にアタックする。試合会場は東京ビッグサイト。
 内山はアマチュア全日本王者から2005年にプロ入り。ここまでOPBF・S・フェザー級王座を5度防衛中で戦績は13勝10KO。「KOダイナマイト」の異名に恥じないパワーの持ち主だ。細野もアマ全日本王者を経て大橋ジム入りし、05年のデビュー以来、OPBFフェザー級タイトルを獲得するなど16戦全勝(12KO)。こちらのニックネームは「バズーカ」で、10月に榎洋之を退けて世界戦線に浮上した。ともに無敗で強打を売りにするチャレンジャーが新春一発目の世界戦リングを飾ることになった。
 会見で内山は「いいときにチャンスが巡ってきた。必ず世界チャンピオンになる」とコメント。誰もが驚いたリナレス陥落の瞬間は会場で生観戦しており衝撃を受けたという。新王者サルガドの強さには未知の部分も多いが、リナレス戦の短い時間の中でも内山は「リナレスのジャブに対する反応もよかった。アウトボクシングをしてもうまいのでは。雰囲気も強そうだと感じた」という。そして「とにかく自分のボクシングをしたい」と気を引き締めていた。リナレス戦から連続して日本に襲来するサルガド(25歳=試合時)は21勝15KO無敗1分。
 細野の挑むプーンサワット(29歳=試合時)はかつてWBAバンタム級も制した2階級制覇チャンピオン。特に最新の試合は敵地アイルランドでバーナード・ダンにKO勝ちしWBA・S・バンタム級王座を見事統一、評価を高めた。細野はプーンサワットの印象を「すべてにおいてパーフェクト」と言いつつも「1階級下げて戦う僕のほうがパンチはあると思う。打ち合って勝つ」。1クラス上のパワーの利を生かして戦うつもりのようだ。これまでフェザー級で戦ってきただけに減量面で心配もでてくるが「もともと世界をするならS・バンタム級だと思っていたので大丈夫」(細野)とすずしい顔だった。プーンサワットは39勝28KO1敗のオーソドックス型。細野戦が2度目の防衛戦となる。
 なお当日はテレビ東京系列でゴールデンタイム全国中継される。

マニー×マネー対決、予想は7-5でパックマン

 メイウェザーも大いに乗り気――。先週土曜日14日、パッキアオがミゲール・コットを最終回ストップして俄然、クローズアップされている究極のビッグマッチ、マニー・パッキアオ-フロイド・メイウェザー戦。周囲の盛り上がりに呼応して対戦を希望するパッキアオに対し、メイウェザー側も実現を望む発言をしている。
 「私のボスは私自身だ。自分のことは自分で決める。パッキアオが私と戦いたいなら、彼を私の前に立たせてあげよう」
 受けて立つ立場を自認し、「格はこちらが上」と言いたげなメイウェザー。対決のネックになるのは、高額なファイトマネーの配分。パッキアオ側が主張する50-50に、“マネー”ウェザーがすんなり同意するとは思えないからだ。噂ではメイウェザーは65-35を主張しているという。
 仮に即実現に向かわないと、パウンド・フォー・パウンド・キング、パッキアオにはフアン・マヌエル・マルケスとの第3戦の可能性も噂される。それでもコット戦を開催したMGMグランドをはじめ、クローズド・サーキットで潤ったラスベガスのホテル&カジノがパッキアオ-メイウェザー誘致に積極的な姿勢を見せる。来年5月挙行の情報もある。
 正式決定を前に気の早いラスベガスのカジノが賭け率を公表。最初8-5と出た数字は、その後メイウェザー買いが2万ドルあり、7-5に変化したものの、パッキアオが支持されている。

2009年11月18日水曜日

亀田が公開練習


 内藤との大一番を控える亀田興毅(亀田)が18日、都内のジムで練習を公開。前日のチャンピオン内藤同様、順調ぶりを強調した。
 この日はインフルエンザ対策のため、報道陣にマスク着用の通達が出ていた。そんな中、多くのメディアに囲まれた亀田は、今回の一戦について「俺が負けるという人も多く、日本人と戦っていないという人も多い。この試合に勝ったら一石二鳥、三鳥やな」とコメント。この日はスパーを見せず、フォームチェックを繰り返しながらミットを打った。
「不利と言われるのはランダエタ2戦目以来。せやから“見とけよ”という気持ち」と“見返しパワー”を発揮することを誓う亀田。「ここまで自信があるのは久々やから。早く試合をしたい」と本番が待ち遠しい様子だった。

黒田が判定勝ち


 17日夜、後楽園ホールで日本L・フライ級6位の黒田雅之(新田)がOPBF同級2位ネルソン・リャノス(比)に8回判定勝ちした。
 この日の黒田は途中から接近戦を挑み、左ボディーや細かい連打でポイントをピックアップ。小柄ながら体の強いリャノスと根気強くもみ合い、78-74、79-74(2者)のスコアで支持された。「今年は強いフィリピン人と2度も試合ができてよかった。この経験を生かしていきたい」と23歳のホープは語っていた。15勝11KO3敗。
 またセミでは元全日本新人王の古橋大輔(新田)が若生然太(輪島功一S)に苦戦の末8回判定勝ち。

2009年11月17日火曜日

王者内藤公開練習


 いよいよ内藤-亀田戦(29日・さいたまスーパーアリーナ)の公開行事がスタート。17日はWBC世界フライ級チャンピオン、内藤大助(宮田)が都内のジムで練習を公開した。
 世間の注目度がものすごい今回の試合だが、内藤は「どの試合もそれぞれ特別」と、ことさら興毅戦だからといって格別な思いを抱いていないという。“亀田家”と戦う重圧感も07年の大毅戦ほどではないようでチャンピオン自身は「これもキャリアのおかげかな」と、5度防衛による成長を実感している様子だった。
 調整面は熊戦後、3度のキャンプを張り下半身強化に努めてきた。「コンディションはいい。順調です」と好調をアピール。サウスポー相手のスパーを2ラウンドこなした後は、バッグ打ちなどで汗を出していた。

瀬藤苦闘 ノーランカーとドロー


 16日夜、後楽園ホールで8回戦に臨んだ瀬藤幹人(日本S・バンタム級3位=協栄)だが意外にも格下の青木幸治(角海老宝石)と引き分けに終わった。
 瀬藤はいつもどおりフェイントをこらしハイテンポにプレッシャーをかけて出たが、青木にうまく先手を取られてリズムに乗れない。強引に体を押しこみ、5回になってようやく右のタイミングをつかみだしたものの、迎えた最終回に青木の右カウンターでダウン寸前のピンチ。ホールドで減点1を食らい、何とかダウンを逃れて試合終了のゴングを聞いた。スコアは76-76が2者に75-75だった。
 またセミでは日本S・フェザー級7位の松崎博保(協栄)が橋本弘幸(協栄カヌマ)からダウンを奪って3回2分19秒TKO勝ち。もうひとつの8回戦は佐藤豊(ヨネクラ)が吉住壽祐(協栄)に6回負傷判定勝ちした。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
4回戦 在塚太一郎(伴流)判定 中村雅敏(協栄)
4回戦 山田智也(協栄)判定 笠井暢也(赤城)
4回戦 森田大介(角海老宝石)TKO1回 青山大樹(協栄)
4回戦 大沼弘宣(協栄)判定 川瀬広倫(協栄札幌赤坂)
4回戦 伊藤翔(協栄)KO2回 田上浩誠(ヨネクラ)
女子4回戦 越石優(山神)判定 上田千穂(博多協栄)

2009年11月16日月曜日

新王者フォアマンを直撃。「石田戦はビジネス次第」


 パッキアオ-コット戦のリングで、王者ダニエル・サントスを下してWBA世界Sウェルター級王者に就いたユーリ・フォアマン。同級暫定王者・石田順裕(金沢)の新しいターゲットになった。試合後の会見場で記者の取材に快く応じてくれた。
 単刀直入に正規☓暫定王者の統一戦の可能性をたずねると「私は彼(石田)を待っている。ただボクシングはビジネスの要素が強いから、選手がいくらやりたくてもプロモーターが動かないことには始まらない。でもグッドファイトを約束するよ」とコメント。
 日本のボクシングに関してはアマの国際大会レベルの知識しかないそうで、当然、石田の情報も今のところ皆無。それでも次のようなメッセージを送ってくれた。
「我々が対戦すれば、私がいい選手であると痛感するでしょう。あなたのキャリアが成功を収めることを祈っています。おそらく我々は戦うことになるでしょう。でもサプライズが起こっても驚かないでください」
 フォアマンの略歴だが、旧ソ連ベラルーシ出身で、10歳の時、ルーツであるイスラエルへ移住。1999年アメリカへ移り、01年ゴールデングローブ王者に。アマ戦績は74勝6敗。翌02年プロ転向。自身も周囲もイスラエル人初の世界チャンピオンであることを強調している。(三浦勝夫)

2009年11月15日日曜日

石田の標的変わる フォアマン新王者


 石田のターゲット変更――パッキアオ―コット戦のアンダーカードで行われたWBA世界S・ウェルター級戦で王座交代。1位挑戦者ユーリ・フォアマン(ベラルーシ)が王者ダニエル・サントス(プエルトリコ)に12回3-0判定勝ちし、新チャンピオンとなった。このクラスは暫定王座に日本の石田順裕(金沢)が就いている。
 これが1年4か月ぶりの試合となるサウスポー、サントスだが、2回にダウンを奪われると、最終12回にもダウン。どちらもダメージが残るようなものではなかったものの、ステップを刻み続けるフォアマンとの間合いを最後まで崩せず。強打を炸裂させることはないまま、試合終了となった。
 新チャンピオンのフォアマンは28勝8KO1NCと無敗だ。

パッキアオ、コットに圧勝 5階級制覇も達成


 現地時間14日、米・ラスベガスで行われた注目の一戦はマニー・パッキアオ(比)がミゲール・コット(プエルトリコ)から2度のダウンを奪った末に最終12回TKO勝ち。またしてもその驚異的な強さを世界にアピールした。この試合にはコットの持つWBOウェルター級王座がかけられており、フライ級からスタートしたパッキアオはこれで通算5階級制覇に成功(主要4団体)。アジア人初の偉業なのはもちろん、レナード、ハーンズ、メイウェザーに並ぶ勲章を手にした。さらにWBCからはダイアモンドをちりばめた超豪華なグリーン・ベルトも贈られている。
 パッキアオのスピードがウェルター級のコットを凌駕した。出だしこそ慎重さがうかがえたものの、パッキアオは目まぐるしいステップから得意の左ストレート、右フックはじめコンビネーションブローを見舞う。3回にワンツー後の右フックでダウンを奪うと、テンポアップし、今度は4回にコットがムキになって打ちかかってきたところに左ショートをガツン。この2度目のダウンが効いたコットは、徐々にパッキアオの強打をしのぐので精いっぱいとなる。打つ手のなくなった終盤はエスケープばかりが目立ち、迎えた12回、パッキアオが左ストレートでのけぞらすとケニー・ベイレス主審が試合を止めた。タイムはこの回55秒。
 試合後のパッキアオは「いまはゆっくり休みたい。次はまだ知らない」と勝利の余韻に浸っていた。戦績は50勝38KO3敗2分。PHOTO/SUMIO YAMADA

ロサス、ロサレスが勝つ。Z・ゴーレス勝って危篤


 パッキアオ-コット戦前日の13日、ラスベガスで行われた興行。メインのIBF世界J・バンタム級挑戦者決定戦は同級12位アルベルト・ロサス(メキシコ)が同9位フェデリコ・カツバイ(比)に12回3-0判定勝ちを収めた。
 試合はサウスポーのカツバイがトリッキーな動きでロサスを幻惑させようとするが、善戦できたのは前半まで。中盤からラッシャー、ロサスがボディー攻撃でタフなベテラン、カツバイを圧倒。終盤、ボディー攻めで一方的に追い込んだロサスだが、カツバイは最後まで耐えぬいた。スコアは116-112に117-111が2者でロサスの勝ち。
 セミでは比国のホープ、マーク・メリゲン(WBA・S・ライト級15位)が、ミッチェル・ロサレス(メキシコ)と10回戦。前進を続けるロサレスの出鼻に左右をヒットするメリゲンに、ロサレスが中盤以降、プレスを強める展開。スコアは割れ、ジャッジ一人が98-92でメリゲンを支持したものの、他の2人は96-94でメキシコ人の勝ち。
 もうひとつの10回戦に登場したWBOバンタム級3位Z・ゴーレス(比国)は相手のルイス・メレンデス(コロンビア)に大差の判定勝利を飾ったが、最終回終了間際にダウン。そのダメージが残り、勝利者コール後、意識を失い担架で退場。その安否が気遣われている。(三浦勝夫)
 写真はカツバイに左ストレートを決めるロサス =PHOTO/CATCH MIURA=

モズリーVS.ベルト決まる 1.30ウェルター級統一戦

 ウェルター級のチャンピオン同士、WBA(スーパー)王者シェーン・モズリー(米)とWBC王者アンドレ・ベルト(米)が雌雄を決することになった。注目の統一戦は1月30日、ラスベガスのマンダレイベイ・ホテルのイベントセンターで行われる。
 14日、会場となる同ホテルで開催された発表会で両者は抱負を語った。ベルト(26歳、25勝19KO無敗)は「2004年のオリンピック代表になった後、ずっと抱いていた夢がかなう」といえば、先輩格のモズリー(38歳、46勝39KO5敗)は「とてもエキサイティングな気持ちだ。リングに上がるのが待ち遠しい」とやる気を見せた。
 勝者が今夜ラスベガスで行われるパッキアオ-コット戦の勝者と対決する可能性もある。またカムバックしたフロイド・メイウェザーの相手にも浮上しそうなサバイバルマッチ。早くも賭け率が公表され、モズリーが2.3-1で有利となっている。(三浦勝夫)

2009年11月14日土曜日

新人王西軍代表決まる

14日名古屋市公会堂で新人王西軍代表決定戦が行なわれ、12月の全日本新人王決定戦進出者が決まった。
左が勝者
ミニマム級
福原辰弥(本田フィットネス)判定河野竜一(松田)
L・フライ級
知念勇樹(琉球)KO1回南祐介(HEIWA)
フライ級
佐々木章人(緑)判定嘉納栄(平仲BS)
S・フライ級
川口勝太(オール)判定鶴見旭(三津山)
バンタム級
坂本英生(フジタ)TKO4回今西伸二(KOZO)
S・バンタム級
赤塚隆史(KOZO)TKO3回谷口真一(広島三栄)
フェザー級
古川雅也(緑)TKO3回中尾正茂(三松S)
S・フェザー級
吉田恭輔(福岡帝拳)尾形謙一(三津山)
ライト級
鈴木悠平(真正)KO2回下田博章(タキザワ)
S・ライト級
竹内則雄(大一スペースK)KO2回丸岡裕太(尼崎亀谷)
ウェルター級
長島謙吾(尼崎)TKO4回本田和寛(東海)
ミドル級下野喜道(西日本ボクシング協会)TKO1回アルバート・スミス(東海)

表彰選手はMVPに鈴木悠平、技能賞・坂本英生、敢闘賞・古川雅也となっている。

ボクシング・ビート本日発売!

 WBC世界フライ級王座を懸けた内藤大助×亀田興毅の激突は、いよいよ今月29日の決戦に向けてカウント・ダウンが始まります。本日発売の「ボクシング・ビート12月号」は「フライ級ウォーズ最終章・ピリオドの打ち方」と題して、この試合のプレビューを巻頭で大々的に取り上げています。また、これに関連して過去の「日本のライバル対決」名勝負10番をグラフ頁で特集しています。原田×青木、沼田×小林、辰吉×薬師寺、畑山×坂本ら懐かしい名勝負の興奮が甦ります。フィットネススポーツ社発行、定価920円。お近くの書店でお求めください。(書店にない場合、注文するとすぐに取り寄せてくれます)
その他主な内容--。
特別対談・かつてのライバルは今日の友 石田順裕&クレイジー・キムさん
どう動く「波乱後のS・フェザー級」
 リナレス倒した男サルガドに内山が挑戦!
 新王者サルガドのその後/助っ人は日本人トレーナーだった!
連載対談・飯田覚士の直撃トーク ゲスト=細野悟 
3戦目で世界9位國重と対戦 井岡一翔の冒険
好評連載
尾崎恵一「K.Oトーク」/ジョー小泉「ボクシングは技術だ」/キャッチ三浦「アメリカン・シーン」/浜田剛史「世界のトップ選手ウオッチ」/藤島大「キャンバスの匂い」/リック吉村「リックはこう見る」

パッキアオ144、コット145 賭け率は3-1



 明日ラスベガスのMGMグランドで行われるビッグファイト、マニー・パッキアオ(フィリピン)-ミゲール・コット(プエルトリコ)の計量が、前日13日(現地時間)同会場で行われ、両者とも無事パスした。
 計量といえどもフィリピン人、プエルトリカンでぎっしり埋まり、入場できないファンもかなりいたほど。先にハカリに乗ったパッキアオは144ポンドを計測し、無事パス。この試合で保持するWBO世界ウェルター級王座を防衛するコットは、ウェルター級リミット2ポンドアンダーの145ポンドだった。
 試合の契約ウェイトでパスしたコットだが、ハカリに乗った途端にOKが出たため、パッキアオ陣営のフレディ・ローチ・トレーナーがやり直しを要求。激しくコットに迫ったが、幸いにも騒動には至らなかった。
 賭け率は直前で3-1でパッキアオが支持されている。
 同じリングでは石田順裕(金沢)が暫定王者に君臨するクラスの正規王座戦があり、WBA世界S・ウェルター級王者ダニエル・サントス(プエルトリコ)、1位挑戦者ユーリ・ファアマン(ベラルーシ)ともリミットの154ポンドでパスしている。(三浦勝夫)

李が前哨戦クリア


 7月に榎洋之を破るアップセットで急浮上した李冽理(横浜光)が13日、後楽園ホールでタイのビッグエム・オーブーンチャイを3回TKO。現在WBAフェザー級12位の李は来年のチャンピオンカーニバル出場が決定的で、その前哨戦を無難にクリアした。
 試合は李が手数多く相手をプレスする展開に終始。ビッグエムも粘ったものの2回に右カウンターで倒されると、3回連打で再びダウン。レフェリーがここで試合を止めた。この日は日本王座を保持する松田直樹(帝拳)も偵察に訪れていたが、相手がイージーで参考にはならなかった!? 「自分に足らないものは体力と手数。ただ(松田は)がむしゃらにいって勝てる相手でもないので」と、李は大一番に向けて進歩を誓っていた。
 もうひとつの8回戦は渥美博文(横浜光)が道産子ファイター早坂(ワタナベ)を初回右で倒しTKO勝ちした。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
6回戦 遠藤一充(船橋D)TKO5回 張本陽介(陽光アダチ)
6回戦 沼田慶一(E&J)TKO3回 吉浦航(F・I)
4回戦 菱川諒(船橋D)判定 芳賀瑞(熊谷コサカ)
4回戦 星野晃規(M.T)TKO4回 中野敬太(KG大和)
4回戦 山田健太郎(全日本P)判定 小野田昌史(ワタナベ)
4回戦 イベリコユン TKO1回 金子貴勇(E&J)

2009年11月13日金曜日

無敗安西、ノーランカー八巻にやられた


 12日夜、後楽園ホールのメインはフライ級8回戦。ノーランカーの八巻裕一(野口)が無敗の日本フライ級8位・安西政人(ワールドS)を初回TKOで下す殊勲をあげた。
 サウスポー八巻に対し、安西はプレスをかけて右ストレートから攻めたが、この強気が裏目に出た。安西のパンチをブロックした八巻がすぐさま返しの右フックを直撃。もろくも安西はダウンし、立ち上がったもののダメージが深く、追撃でもう一度右フックを食らったところで浦谷主審により試合をストップされた。タイムは2分48秒。
 これが3度目の日本ランカー挑戦だった八巻は「まさか倒れるとは。信じられない」と自分で驚きながらも、「右フックでKOというのはイメージしていた」としてやったりの表情。過去に安西とはスパーしたこともあり、この時の経験が役に立ったという。戦績を7勝(5KO)8敗とし、日本ランク入りが濃厚となった。一方、初黒星の安西は10勝(4KO)1敗。
 セミでは国際ジムの長身サウスポー、千葉透がフィリピン・ウェルター級2位デクスター・デラーダに8回3-0判定勝ち。サウスポー同士の一戦は、左ボディーをていねいに攻める千葉がリードし、4回には右フックを合わせてダウンをマーク。ジャッジ2者がフルマークをつける大差だったが、千葉は後半攻めあぐねて消化不良の印象を残した。千葉の戦績は11勝(8KO)2敗1分。
 また、もうひとつの8回戦は野口ジムの丸山有二が田村長太郎(花形)に判定勝ちした。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
4回戦 塩田将彦(ワタナベ)TKO2回 吉川雄毅(野口)
4回戦 大内正浩(横浜さくら)判定 道見和也(JBS)
4回戦 菅原大悟(小熊)判定 浅野剛史(野口)
4回戦 掛川康隆(JBS)引き分け 麓博之介(新日本木村)
4回戦 水野太喜(ワールドS)TKO2回 吉田共能(ランド)
女子4回戦 柴田直子(ワールドS)TKO3回 野口智代(ジャパンS)

2009年11月10日火曜日

9日後楽園ホールの結果

6回戦 平山悦久(ワンツーS)TKO2回 福田健造(横田S)
6回戦 小竹雅元(三迫)判定 齋藤丈裕(新日本木村)
4回戦 山口隼人(湘南RYUJU)判定 吉永潤一(国際)
4回戦 龍ケンシロウ(野口)引き分け 前川秀樹(三谷大和S)
4回戦 木村昇一郎(三迫)判定 留田浩二(ワタナベ)
4回戦 小椿康晃(三谷大和S)判定 佐竹憂樹(国際)
4回戦 福田勇輝(ワンツーS)TKO2回 星正見(三迫)
4回戦 上野雄大(ウィン三迫)KO4回 澤畑カワグチ寿輝(古口)
4回戦 小林慶行(三谷大和S)判定 林智樹(輪島功一S)
4回戦 堤英治(ワンツーS)TKO3回 篠塚和也(三谷大和S)
※左が勝者

地元・広島勢、そろって討ち死に!

 11月9日、広島市で浦秀晃(広島竹原)と日本ライト級10位の熊野和義(宮田)のライト級8回戦をメインとする興行が行われた。
 広島竹原ジムとビッグアームジムは、格上の日本人選手を招聘する、強気のマッチメークで臨んだが、セミファイナルのスーパーバンタム級8回戦:越智大輔(ビッグアーム)vs丹羽賢史(グリーンツダ)をふくめ、6回戦2試合、8回戦2試合の4試合で地元・広島勢は全滅。地元のファンともども、ボクシングの厳しさを痛感する夜となった。
 前座のバンタム級6回戦。堀川亮太(広島竹原)は、高橋優紀(倉敷守安)のワンツー主体のアウトボクシングに翻弄され、まったくクリーンヒットを当てることが出来ないまま、3~5ポイント差の3-0で完敗。
 つづく、スーパーフェザー級6回戦。廣田裕(広島竹原)は、水貝和弘(高砂)との試合。初回、廣田は水貝の右カウンターで大きく腰を落とす。レフェリーの裁定はダウンだったが、水貝は勢い余って、ダウン後にパンチをヒットさせる。この反則で、水貝は減点1を宣告され、廣田には休憩が与えられた。しかし、再開後、水貝は一気にラッシュをかけて、ただちにレフェリーストップを呼び込んだ、TKOタイムは1回2分19秒。
 セミファイナルの越智vs.丹羽は好ファイトとなった。試合の前半は、体格で大きくまさる丹羽が左ジャブと、ワンツーでペースを取る。越智は、中に入ってワンツーを狙うが、なかなかヒットしない。4回までは丹羽の優勢ですすむ。5回から、越智の反撃が始まり、距離をつめて、インサイドからたびたびクリーンヒットを放ち、丹羽を失速させる。迎えた最終8回、丹羽のワンツーと越智のショートパンチがはげしく交錯するうちにゴング。採点は微妙だったが、3者とも77-76の1ポイント差で、丹羽の判定勝ちを支持した。越智は、後半あれだけ攻めることが出来たのだから、4回から巻き返したいところだった。
 メインイベントに登場の浦は、キャリアで大きく優るランカーの熊野に挑戦。しかし、ランカーの壁は厚かった。熊野は、ここ3戦連敗中とスランプ気味。試合は、予想通り、ガンガン左右のフックを振るって突進する浦を、長身の熊野が迎えうつ展開。熊野のワンツーとアッパーがよく当たる。5回までは、それでも浦のフックがよく当たり、熊野をたじたじとさせる場面もあった。しかし、ペースは熊野が掌握。
 6回は熊野のコンビネーションが次々にヒットし、一方的な内容になる。浦はグロッギーとなった。7回も、動きの鈍った浦に、熊野のアッパーがたびたびヒットするが、熊野もやや詰めが甘い。最終回は奮起した浦のフックも当たったが、試合を逆転するまでには至らずにゴング。採点は78-75(熊野)、77-76(熊野)、77-76(浦)の2-1と割れたが、ダメージをみれば熊野の勝利は明らかだった。

ドウソン、また宿敵に勝つ WBC暫定L・ヘビー級戦


 WBC世界L・ヘビー級の元王者同士、チャド・ドウソンと宿敵グレン・ジョンソン(ともに米)が対決した同級暫定王座決定戦は7日(現地時間)コネティカット州ハートフォードで行われ、ドウソンが3-0判定でジョンソンに勝ち、暫定ながら再びベルトを手にした。スコアは115-113(2人)に、117-111.
 両者は昨年4月にも対戦して、この時はWBC王者だったドウソンが小差判定でジョンソンの挑戦を撃退している。 今回は前回のような足を止めての打ち合いにはならず、ドウソンがうまくアウトボックスして確実な勝利狙いに徹した。=PHOTO/SUMIO YAMADA=

ヘイ、巨人王者を攻略 WBAヘビー級戦

 小が大を攻略--7日(現地時間)ドイツのニューレンブルクで行われたWBA世界ヘビー級タイトルマッチで、チャンピオンのニコライ・ワルーエフ(ロシア)は挑戦者デビッド・ヘイ(英)に0-2の判定で敗れ、王座を失った。新チャンピオンは、元クルーザー級チャンピオンからの転進。213センチ、142キロのヘビー級チャンピオン史上最大の巨人王者に対し、190センチ、98キロのヘイ。身長差23センチ、体重差44キロのハンデにもかかわらず、スピードの利を活かして試合を運び、僅差判定をものにした。ノックダウンはなし。
 ヘイ(29)はこれで23勝21KO1敗。次は「クリチコとやりたい」と、ヘビー級統一にも意欲満々。

2009年11月9日月曜日

ビー・タイトが新トーナメント開催。出場者募集

レイジング・バトルを成功させたビー・タイト・プロモーションが来春、新トーナメント“ビー・タイト・スペシャルトーナメント(仮)”の開催を予定。出場選手の募集を始めた。
実施クラスはフェザー級とS・ウェルター級の2クラスで各クラス4名を募集。初戦は2月に6回戦で行い、決勝は5月、8回戦で争われる。出場資格はA級ライセンス所持者。応募多数の場合は選考される。優勝賞金は各クラス100万円。その他豪華表品を用意-と瀬端幸男プロデューサー。締め切りは12月末。問い合わせはビー・タイトジム(03-6662-8551)まで

体重軽すぎて試合中止の珍事 四日市の4回戦

 8日の四日市の前座試合で“珍事”が発生。同日行われる予定だった佐々木泰彦(鈴鹿ニイミ)と西脇寿晴(KOZO)の4回戦は佐々木が体重を作れずに中止されたが、これはよくあるウェイトオーバーが理由ではなく、逆に体重が軽すぎたため。
 52キロの契約ではあったが、前日計量での佐々木のウェイトは何と48・5キロ。当日の再計量ではさらに下がっていたため当事者たちが協議の結果、中止となった。
 出場の両選手の体重差があまり開き過ぎる場合は試合ができないとルール(第83条)で決められており、この階級だと「3ポンド(1.35キロ)以内」と制限がある。これ以上差が開いてもJBCが特別の許可をもらえば試合OKとなるが、契約より3.5キロも軽くては、中止せざるを得なかった。
 しかし佐々木は昨年の2試合をミニマム級で戦い、5月の前戦も50キロ契約でありながら48.6キロでリングに上がっている。試合を組む前の段階で無理がなかっただろうか。

坂井が再起後3連続KO勝ち 四日市の試合

 8日、三重県・四日市オーストラリア館にて行われたニイミジム・KOZOジム主催「ヤングファイト鈴鹿」のメインイベント、58kg契約の8回戦は、坂井允(鈴鹿ニイミ)が熊谷龍助(テンカウント小浜)に5回2分30秒KO勝ち。坂井はこれで今年5月に1年10ヵ月ぶりに再起してから、3連続KO勝利を記録した。
 坂井はかつて敵地で現日本S・フェザー級5位の川波武士(大鵬)をKOし、2006年12月には聖地・後楽園ホールでも勝利を飾っている。対する熊谷は現在4連続KO中で、プロ・アマ通じて勝った試合は全てKOというパンチャー。序盤から熊谷の右が怖い。初回、熊谷の右一発で坂井はダウンを喫すると、熊谷の追撃に何とかゴングに救われる。
 2回以降、坂井は立て直すが、相変わらず熊谷の一発は恐ろしい。しかし手数が少なく、坂井はボディ攻撃に活路を見出していく。4回開始早々、坂井の右からの左ボディで、今度は熊谷がダウン。しかし熊谷の猛烈な反撃で打撃戦へ突入。攻守の入れ替わりが激しく、ラウンド終了間際には、熊谷の左フックで逆に坂井がグラついた。
 しかし5回、坂井の動きが急に良くなる。距離も取れて、逆ワン・ツーが冴える。最後はリング中央、左ボディブロー一発で熊谷は悶絶し蹲ると、レフェリーがテンカウントを数え上げた。
 坂井は6月の前戦も、木村毅(緑)相手に6回までフルマークの劣勢を跳ね返すなど、これで2試合連続の逆転KO勝ち。
 その他の試合結果は下記の通り(左側が勝者)。
6回戦
52.5kg契約
中里裕也(鈴鹿ニイミ) TKO3回1分55秒 後藤教介(KOZO)
52kg契約
西澤辰彦(北陸イシマル) 判定(58-57×3) 田中飛依(緑)
4回戦
S・バンタム級
鈴木亮(鈴鹿ニイミ) TKO3回1分36秒 伊藤隆文(タキザワ)
58kg契約
丸橋健吾(鈴鹿ニイミ) KO3回2分10秒 久保田裕一(KOZO)

2009年11月8日日曜日

松田、3-0判定で梅津退ける


7日後楽園ホールで行われた日本フェザー級タイトルマッチは、チャンピオン松田直樹(帝拳)が1位梅津宏治(ワタナベ)の挑戦を3-0判定で撃退。3度目の防衛に成功した。
 試合は6回、王者が右で挑戦者の左マブタを切り裂くと、視界を遮られた梅津がラフに。松田は巧みなコンビネーションで一気に流れを引き寄せ、前回ドローの難敵に完勝した。スコアは97-93、98-92、99-93。
 セミ8回戦は、日本フライ級2位の五十嵐俊幸(帝拳)がインドネシア王者エリック・ディアス・シレガーと対戦。五十嵐はボディーを中心にアグレッシブに攻め立て、5回終了TKO勝ち。シレガーがインターバルで棄権を申し出た。 また8回戦登場の日本バンタム級4位山中慎介(帝拳)は上谷雄太(井岡)を初回2分2秒で下している。
他の結果は以下の通り(左が勝者)
8回戦
石本康隆(帝拳)判定 和気慎吾(古口)
6回戦
カルロス・リナレス(帝拳)判定 相澤健治(オサム)
4回戦
中胡貴之(セレス)判定 マジンブー大谷(全日本パブリック)
本間愛登(帝拳)判定 松枝洸佑(協栄)
小菅健太(全日本パブリック)TKO3回金城雄哉(帝拳)

2009年11月6日金曜日

石田が母校チャリティに協力


 8月にWBA世界スーパーウエルター級暫定王座を獲得した石田順裕(金沢)が6日、母校の大阪・興国高でネパールに募金を贈るチャリティー活動に参加した。
 生徒と教職員で1本のタスキをつなぎ、24時間かけて走った距離に応じて金額が決まる文化祭のイベント。1996年から続くその第一走者に同級世界王座を27年ぶりに日本にもたらしたOBが招かれた。
 同校では父兄や協賛企業をスポンサーに昨年は約50万円相当を寄付。過去には校舎1棟やパソコンなどを贈った。「後輩と走れてよかった」。石田は笑顔で語った。

2009年11月4日水曜日

10月の月間MVPは内山がゲット

 東日本ボクシング協会選定の10月度の月間賞が2日発表された。最優秀選手賞(MVP)には、10月3日の東洋太平洋S・フェザー級タイトル戦で、1位アーロン・メルガレホ(比国)の挑戦を7回TKOに撃退した王者内山高志(ワタナベ)が選ばれた。
 また月間敢闘賞には、12日の東洋太平洋S・ミドル級タイトルマッチで、同級10位ヤント・シマモラ(インドネシア)に3回TKO勝ちを飾った王者清田祐三(フラッシュ赤羽)に、また月間新鋭賞には、28日の6回戦で安住幸一郎(角海老宝石)に5回TKO勝ちした岩井大(三谷大和スポーツ)がそれぞれ選ばれている。

世界9位ゴンサレスKO勝ち 富山の試合結果

 3日午後、富山県の富山産業展示館で、地元トヤマジム主催の「チャンピオン挑戦ロード第12弾」が行われた。メインのS・フェザー級10回戦は、松田トモヤ(トヤマ)が数藤武士(東海)に3-0判定勝ち。
セミの8回戦2組には世界ランカーを含む中南米選手3選手が出場。WBA世界バンタム級9位ウィリアム・ゴンサレス(ニカラグア)は、ネストール・ウーゴ・パニアグア(アルゼンチン)に6回1分8秒KO勝ち。この回サウスポー、ゴンサレスの右フックが強烈に顔面をヒットすると、ルナはしゃがみ込んでそのまま10カウントが数えられても立てなかった。
 また同じくS・バンタム級8回戦で、レオポルド・アローチャ(パナマ)は竹内陽介(北陸イシマル)に3-0判定勝ち。現役のセレスティーノ・カバジェロを含む4人の世界王者と対戦歴のあるアローチャの老獪な戦法の前に、竹内はいいところなくポイントを奪われ、敗れ去った。

湯場、故郷でTKO勝ち

 11月3日宮崎県都城市で、元3階級王者で現日本S・ウエルター級6位の湯場忠志(都城レオスポーツ)のノンタイトル戦が行われた。
 故郷の都城市で、湯場が試合を行うのは4年半ぶり。今年になって、2連続初回KO勝利と再起ロードを歩んでいる湯場だが、この日の相手はノーランカーの戸高不乱拳大樹(ミサイル工藤ジム)。湯場の41戦とは比較にもならない、10戦6勝4敗の無名選手だ。しかしながら、戸高はナチュラルなミドル級で、去年の8月には、日本ミドル級王者の鈴木哲也との対戦経験もある。4階級制覇を目指す湯場としては、取りこぼしは絶対に許されないし、ミドル級のパンチに対する耐久力も試される試合となった。
 試合は、開始早々から湯場の一方的なペースとなる。次々に積極的にパンチを繰り出しながらも、落ち着いて相手の動きを見ている湯場は、無理をしない。2回も湯場のパンチで戸高の右目上が切れる。しかし、湯場のクリーンヒットを貰いながらも、戸高は旺盛な闘志を見せながら耐えつづける。迎えた3回開始早々、ラッシュをかけてきた戸高を落ち着いてさばき、足を止めての打ち合いに応じた湯場は、コンビネーションをヒットさせると、ついに戸高はダウン。レフェリーはノーカウントで試合をストップした。TKOタイムは3回0分32秒。
 格下相手ではあったが、落ち着いて戦い、詰めるべきときは詰める大人のボクシングを披露した湯場。タイトル戦前にスパーリング・パートナーを務めたワタナベジムの柴田明雄がタイトルを奪取したが、湯場のターゲットはどうなるだろうか?

暫定王者デマルコ、バレロ戦に意欲


 先週土曜日10月31日、ラスベガスでホセ・アルファロ(ニカラグア)を10回TKOで下しWBC世界ライト級暫定王者に就いたメキシカン、アントニオ・デマルコ(23)がメディアに喜びの声を語った。
 「正直に言って、ボクシングを始めた時、自分が世界チャンピオンになれるとは想像していませんでした。こうやって妻と娘と家へ帰れるのが、ものすごくうれしい」
 緑のベルトを腰に巻いた新チャンピオンは正規王者エドウィン・バレロとの対決に乗り気の姿勢を明かす。
 「ええ、(バレロ戦は)実現できると思っています。私はチャレンジするのが好きだし、我々は、それに向かって進む気持ちです。試合前、私のプロモーターのゲイリー・ショウからバレロ戦の話はなかったけど、近い将来、やることになるでしょう。ただ、今回のアルファロ戦とは比べ物にならないハードなファイトになるでしょう」

東日本新人王決まる


 第66回東日本新人王決勝戦が3日、後楽園ホールで行われ、実施12階級で優勝者が決まった。
 MVPに選ばれたのはミドル級の胡朋宏(3勝3KO=横浜光)。加藤大樹(5勝2KO=宮田)との全勝対決は相手のタフネスと積極戦法に手を焼いたものの、2回終了間際に左フックを爆発させてダウン。倒れた加藤がタンカで運ばれる強烈な幕切れとなった。なお、この勝利を評価されてMVPに選出された胡だがジム側の意向でこれを辞退している。
 技能賞はフライ級の時松友二(熊谷コサカ)。塩澤直紀(角海老宝石)から2度のダウンを奪って初回KO勝ちした。敢闘賞はS・フェザー級で健太郎マイモンコンプロモーション(TI山形)に4回TKO勝ちした石川昇吾(新日本木村)が獲得した。
 各級優勝者は西軍代表(11月14日に決定戦)と12月20日、全日本新人王の座をかけて対決する。
 以下は各級の結果(左が勝者、または勝者扱い)。
Mm 三田村拓也(ワールドS)判定 鈴木翔(角海老宝石)
LF 前田健太(角海老宝石)判定 加藤研二(野口)
F 時松友二(熊谷コサカ)KO1回 塩澤直紀(角海老宝石)
SF 野崎雅光(八王子中屋)判定 渡邉秀行(W日立)
B 森島勇治(大橋)TKO4回 益田健太郎(新日本木村)
SB 鳥本大志(角海老宝石)KO2回 長井一(ワタナベ)
Fe 緒方勇希(角海老宝石)判定 今関佑介(花形)
SFe 石川昇吾(新日本木村)TKO4回 健太郎マイモンコンプロモーション(TI山形)
L 今井信成(ワタナベ)引き分け 有馬啓祐(協栄)
SL 菊地祐輔(新日本仙台)判定 相馬ホタカ(新日本カスガ)
W 新藤寛之(宮田)判定 清水友輔(マーベラス)
M 胡朋宏(横浜光)TKO2回 加藤大樹(宮田)

2009年11月2日月曜日

日本の3王者も済州入り WBC総会


 WBC(世界ボクシング評議会)の第47回年次総会がおとなり韓国の済州島で開かれている。2日には正式な開会セレモニーが催された。今回は出席を予定していた世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)がドタキャンしたため、欧米からのビッグネームの姿はなし。代わって総会を盛り上げているのは日本の現役と韓国の往年の世界チャンピオンたちだ。ごらんの写真は、地元済州の市長をはさんで左から西岡利晃、長谷川穂積、名城信男の現役3人の世界王者と、WBCスライマン会長、そして張正九、柳明佑はいずれも韓国の往年の名チャンピオン。WBA王者名城が乗り込んだのは、WBC王者との統一戦を模索して? =PHOTO/SUMIO YAMADA=

2009年11月1日日曜日

意外!アグベコ落城 ペレス新王者に IBFバンタム級戦

 デマルコ-アルファロ戦と同じリングのメインエベント、IBF世界バンタム級タイトルマッチは指名挑戦者ジョニー・ペレス(コロンビア)が王者ジョセフ“キングコング”アグベコ(ガーナ)に3-0判定勝ち。初挑戦で王座に就いた。
 ペレスは王者のジャブに対して右を合わせる戦法で対処。これが功を奏し、前半ポイントを蓄積。そして11ラウンド、ダメ押しともいうべきダウンを奪って勝利を決定づけた。スコアは117-110が2者に116-111でペレスの勝利。
 新王者は20勝14KO無敗。3度目の防衛に失敗したアグベコは27勝22KO2敗。

バレロの暫定王者にデマルコ アルファロをストップ

  31日(現地時間)ラスベガスのトレジャーアイランド・ホテルで行われたWBC世界ライト級暫定王者決定戦は1位アントニオ“トニー”デマルコ(メキシコ)が2位ホセ“キエブラ・ヒカラ”アルファロ(ニカラグア)を10ラウンドTKOで下し、ベルトを手にした。
 このタイトルの正規チャンピオンはあのエドウィン・バレロ(ベネズエラ)。当初このカードはバレロの挑戦者を決める一戦として組まれた。しかしバレロはアメリカへの入国ビザ発行を拒否され、今月予定された防衛戦のリングに立てなくなった。そこでWBCはこのデマルコ-アルファロ戦を暫定王者決定戦に認定。昨今の暫定チャンピオン乱立状況と比べると、やや筋が通った?処置と受け取られる。
 試合はサウスポー、デマルコが右ジャブを丹念にコネクトし、左右連打につなげてリード。日本で小堀佑介と戦ったアルファロも肉迫を試みてパンチを繰り出すが旗色が悪い。左目を負傷したニカラグア人に10回、デマルコは一気に襲いかかり、3度倒すと、ジョー・コルテス主審がストップを宣告した。TKOタイムは2分7秒。
 デマルコはバレロが12月(19日が有力)ベネズエラで予定する防衛戦の挑戦者候補だったが、2人が即対戦することはなさそう。バレロの相手には、これもメキシカンのエクトル・ベラスケスの名前が挙がっている。

野中、一度に2ベルト失う 柴田が殊勲


 野中意外な陥落――1日、大阪市のIMPホールで行われたOPBF&日本S・ウェルター級タイトルマッチは、2冠王者の野中悠樹(尼崎)が挑戦者柴田明雄(ワタナベ)に12回3-0判定負け、両タイトルを失った。新チャンピオン柴田は2度目の挑戦を実らせた。
 立ち上がりからアウトボクサーの挑戦者が積極的に動いた。フェイントと出入りを繰り返し、右を散らせる。打ち終わり狙いのサウスポー野中は距離が遠いため、なかなか得意の左カウンターを決められない。どちらもこれといったチャンスはないが、柴田ペースで試合は進んだ。終盤になっても柴田の集中力は乱れず、野中はそれを切り崩すことができないまま試合終了。ダウンシーンはなく、スコアは116-113、117-113、116-114。この試合は4、8回終了時に途中採点が公開されたが、いずれも挑戦者がリードしていた。
 敵地大阪に乗り込んでタイトルをゲットした柴田(27歳)は「まだ信じられない。先輩の内山(高志)さんに認められたい気持ちがあった」と、応援に駆け付けた内山に勝利を報告した。一方、一度に2王座を失った野中は「負けは負け」と潔かった。