2009年11月4日水曜日

湯場、故郷でTKO勝ち

 11月3日宮崎県都城市で、元3階級王者で現日本S・ウエルター級6位の湯場忠志(都城レオスポーツ)のノンタイトル戦が行われた。
 故郷の都城市で、湯場が試合を行うのは4年半ぶり。今年になって、2連続初回KO勝利と再起ロードを歩んでいる湯場だが、この日の相手はノーランカーの戸高不乱拳大樹(ミサイル工藤ジム)。湯場の41戦とは比較にもならない、10戦6勝4敗の無名選手だ。しかしながら、戸高はナチュラルなミドル級で、去年の8月には、日本ミドル級王者の鈴木哲也との対戦経験もある。4階級制覇を目指す湯場としては、取りこぼしは絶対に許されないし、ミドル級のパンチに対する耐久力も試される試合となった。
 試合は、開始早々から湯場の一方的なペースとなる。次々に積極的にパンチを繰り出しながらも、落ち着いて相手の動きを見ている湯場は、無理をしない。2回も湯場のパンチで戸高の右目上が切れる。しかし、湯場のクリーンヒットを貰いながらも、戸高は旺盛な闘志を見せながら耐えつづける。迎えた3回開始早々、ラッシュをかけてきた戸高を落ち着いてさばき、足を止めての打ち合いに応じた湯場は、コンビネーションをヒットさせると、ついに戸高はダウン。レフェリーはノーカウントで試合をストップした。TKOタイムは3回0分32秒。
 格下相手ではあったが、落ち着いて戦い、詰めるべきときは詰める大人のボクシングを披露した湯場。タイトル戦前にスパーリング・パートナーを務めたワタナベジムの柴田明雄がタイトルを奪取したが、湯場のターゲットはどうなるだろうか?

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