2009年11月10日火曜日

地元・広島勢、そろって討ち死に!

 11月9日、広島市で浦秀晃(広島竹原)と日本ライト級10位の熊野和義(宮田)のライト級8回戦をメインとする興行が行われた。
 広島竹原ジムとビッグアームジムは、格上の日本人選手を招聘する、強気のマッチメークで臨んだが、セミファイナルのスーパーバンタム級8回戦:越智大輔(ビッグアーム)vs丹羽賢史(グリーンツダ)をふくめ、6回戦2試合、8回戦2試合の4試合で地元・広島勢は全滅。地元のファンともども、ボクシングの厳しさを痛感する夜となった。
 前座のバンタム級6回戦。堀川亮太(広島竹原)は、高橋優紀(倉敷守安)のワンツー主体のアウトボクシングに翻弄され、まったくクリーンヒットを当てることが出来ないまま、3~5ポイント差の3-0で完敗。
 つづく、スーパーフェザー級6回戦。廣田裕(広島竹原)は、水貝和弘(高砂)との試合。初回、廣田は水貝の右カウンターで大きく腰を落とす。レフェリーの裁定はダウンだったが、水貝は勢い余って、ダウン後にパンチをヒットさせる。この反則で、水貝は減点1を宣告され、廣田には休憩が与えられた。しかし、再開後、水貝は一気にラッシュをかけて、ただちにレフェリーストップを呼び込んだ、TKOタイムは1回2分19秒。
 セミファイナルの越智vs.丹羽は好ファイトとなった。試合の前半は、体格で大きくまさる丹羽が左ジャブと、ワンツーでペースを取る。越智は、中に入ってワンツーを狙うが、なかなかヒットしない。4回までは丹羽の優勢ですすむ。5回から、越智の反撃が始まり、距離をつめて、インサイドからたびたびクリーンヒットを放ち、丹羽を失速させる。迎えた最終8回、丹羽のワンツーと越智のショートパンチがはげしく交錯するうちにゴング。採点は微妙だったが、3者とも77-76の1ポイント差で、丹羽の判定勝ちを支持した。越智は、後半あれだけ攻めることが出来たのだから、4回から巻き返したいところだった。
 メインイベントに登場の浦は、キャリアで大きく優るランカーの熊野に挑戦。しかし、ランカーの壁は厚かった。熊野は、ここ3戦連敗中とスランプ気味。試合は、予想通り、ガンガン左右のフックを振るって突進する浦を、長身の熊野が迎えうつ展開。熊野のワンツーとアッパーがよく当たる。5回までは、それでも浦のフックがよく当たり、熊野をたじたじとさせる場面もあった。しかし、ペースは熊野が掌握。
 6回は熊野のコンビネーションが次々にヒットし、一方的な内容になる。浦はグロッギーとなった。7回も、動きの鈍った浦に、熊野のアッパーがたびたびヒットするが、熊野もやや詰めが甘い。最終回は奮起した浦のフックも当たったが、試合を逆転するまでには至らずにゴング。採点は78-75(熊野)、77-76(熊野)、77-76(浦)の2-1と割れたが、ダメージをみれば熊野の勝利は明らかだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿