2011年4月30日土曜日

14歳佐伯“金”獲った!!  女子世界ジュニア大会


 14歳の女子ボクサーが快挙達成――トルコのアンタリヤで開催されていたAIBAの第1回女子世界ジュニア&ユース選手権大会は最終日の30日各級の決勝が行われ、ジュニア(14~16歳)の48kg級決勝に出場した佐伯霞(大阪・梅香中学=写真)がベトナムのティ・フォン・ファムと大接戦の末21-20でポイント勝ちし優勝する大殊勲をあげた。
 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)主管の世界大会で、日本選手が優勝したのは、今回が初めて。今大会日本はジュニアに2名、ユース(16~18歳)に4名の計6名の代表を派遣したが、ジュニアの2人が金と銅のメダルを獲得した。山根明・日連会長は「よくやってくれた。うれしくて興奮している」。一部には今回の派遣を危惧する声もあっただけに、朗報に手放しで絶賛していた。

亀田興毅が公開練習 「いい試合をしたい」


 5月7日大阪で初防衛戦に臨むWBA世界バンタム級王者亀田興毅(亀田)が28日、東京・葛飾の亀田ジムでメディアに練習を公開した。
 お気に入りのパッキアオのTシャツを着用して現れた興毅=写真=。この日はフィリピンから呼んだパートナーを相手に4ラウンドのスパーリングを披露し、順調な仕上がりをアピールした。スパーはすでに86ラウンドを消化し、最終的には120ラウンドぐらいになると言う。体重は3キロちょっとオーバー。来週から本格的な減量に入るとのことだ。
 今回の防衛戦について、「とにかくバンタム級で俺の力がどのくらいあるか。その確認」と亀田。「きっちり強い勝ち方で周囲に認めさせること」と試合のテーマにしている。今回は出身地大阪での防衛戦だけに、「前からやりたいと思っていた。知った人も大勢おるし、その人たちの前で成長したところを見せたい。そのためにもいい試合をしたい」と、故郷に錦を飾りたいとの思いがありあり。

2011年4月29日金曜日

佐伯殊勲「銀以上」確定 仲田は判定負け 女子世界ジュニア&ユース選手権

 佐伯が殊勲の勝利!! トルコのアンタリヤで開催中の第1回AIBA世界女子ジュニア&ユース選手権大会は28日ジュニア(14-16歳)の各級準決勝戦が行われ、勝ち残った日本の2選手が出場した。
 46kg級の仲田幸都子(山梨・15)はインドのラレンカリに22-12でポイント負けし銅メダルが確定したが、48kg級の佐伯霞(大阪・14)はロシアのカタリナ・ローターに堂々28-14でポイント勝ちをかざり、決勝進出を決めた。
 原千恵監督の報告によると、この日の佐伯は、3回にカウントの応酬となったが、ダメージはさほどなし。ロターを1回10-5、2回8-4、3回10-5と明白にアウトポイントして勝利にこぎつけた。30日の決勝ではベトナムのファム・ティ・フォンと対戦する。

2011年4月28日木曜日

カーニバルMVPは山中 技能・佐藤、殊勲・荒川


 今季の「チャンピオンカーニバル」全カードが終了したのを受けて27日都内でカーニバル三賞の選考会が開かれ、「最優秀選手賞」には、3月5日の日本バンタム級タイトル戦で1位岩佐亮(セレス)の挑戦を激闘の末最終回TKOで撃退したチャンピオン山中慎介(帝拳・28=写真)に贈られることが決まった。ボクシング担当記者の選考委員が全員一致のMVPだった。
 また「技能賞」には、日本S・フライ級王者の佐藤洋太(協栄・27)、「殊勲賞」には日本ライト級王者の荒川仁人(八王子中屋・29)が選ばれている。5月19日「ボクシングの日」のイベントが開催される後楽園ホールのリング上で表彰式がある。

佐伯も「銅以上」確定! 女子世界ジュニア&ユース選手権


 トルコのアンタリヤで開催されているAIBAの第1回女子世界ジュニア&ユース選手権大会でまたまた殊勲--。27日ジュニア(14~16歳)の48kg級準々決勝に出場した佐伯霞(大阪・14=写真)が、カザフスタンのアルビナ・ウマトワとの接戦を制しポイント勝ち(26-22)。これで銅メダル以上を手にすることが確定した。前日の46kg級仲田幸都子(山梨県・15)に続くメダル獲得だ。2人は本日(現地時間28日)準決勝のリングに上がる。
 この日ユース(16~18歳)では初戦突破した54kg級藤野ちなせ(滋賀・18)が出場したが、リリ・ニュー(中国)に22-13でポイント負けを喫し、メダルに届かず。これでユースのトーナメントは日本代表4名全員が姿を消した。

2011年4月27日水曜日

初メイン麻生TKO勝ち

27日後楽園ホールの角海老ボクシングは、初めてメインに抜擢された麻生興一(角海老=S・ライト級9位)が熊野和義(宮田)に5回TKO勝ち。麻生は熊野の馬力に苦しんだが、初回、3回と右でダウンを奪い、5回開始からラッシュしてストップした。タイムは9秒。
この日は8回戦が5組あり、セミは下川原雄大(角海老)が大川素弘(ワタナベ)の健闘を許すもジャブでリード。左目上を切り裂いて5回TKO勝ち。昨年のフェザー級新人王・関豪介(角海老)は平山悦久(ワタナベ)と打ち合って8回3−0判定勝ち。佐藤洋輝(ワタナベ)は青野弘志(角海老)に7回TKO勝ち。尹文鉉(ドリーム)は坂本大輔(角海老)に3−0判定勝ちしている。

2011年4月26日火曜日

仲田「銅以上」確定! 佐伯、藤野も初戦突破                       世界女子ジュニア&ユース大会


 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)の第1回女子世界ジュニア&ユース選手権大会がトルコのアンタリヤで開幕し、24日から競技がスタート。この日ジュニア(14~16歳)の48kg級1回戦に出場した佐伯霞(大阪・15)がインドのチャンチャン・デビ・ホビジャムに40-12の大差のポイント勝ちで幸先よく初戦突破した。
 2日目(25日)のユース(16~18歳)では、54kg級藤野ちなせ(滋賀・18)がムガベカジ・パスカリーヌ(ルワンダ)に初回RSC勝ちで2回戦進出を果たしている。
 48kg級の千本瑞規(大阪・16)はリリー・バリー(ハンガリー)と接戦の末ポイント負け。コンピューターの故障でジャッジの判定は3-2だった。51kg級小河原結寿(岩手・16)はポーリーヌ・ルコント(仏)に2回RSC負け。初回に7点と大量失点したのがたたり、2回にさらに2点奪われたところでストップされた。また57kg級の林美涼(富山・16)はセリーヌ・バスティーヌ(仏)に21-7でポイント負け。
 大会3日目(26日)にはジュニアの46kg級で仲田幸都子(山梨・15=写真)が登場。キンバリー・クリンゲルへーファー(ドイツ)を圧倒し初回14-2でリードしたところでRSC勝ちした。これがいきなりの準々決勝だったことから、勝者仲田は銅メダル以上が確定。準決勝、決勝でさらに大きなメダルを狙う。

元世界王者坂田さんが市会議員に

 昨24日投開票された統一地方選で、東京・稲城市の市会議員選挙に無所属で立候補していた元WBA世界フライ級チャンピオン、坂田健史さん(30)が当選を決めた。定数22で、2043票を集めて2位に入った。日本人ボクサーの歴代世界チャンピオン経験者の中でも、市会議員に当選したのは、坂田さんが初めて。

2011年4月24日日曜日

ロリー、中岸ともインドネシア選手撃退 金沢の試合結果



 24日金沢市の石川県産業展示館2号館で「東洋太平洋タイトル前哨戦」と銘打って行われたダブル10回戦はいずれも地元のカシミジム所属選手が不敗のインドネシア選手をKO、TKOで撃破した。元東洋太平洋バンタム級&S・バンタム級王者のロリー松下は、OPBF・S・バンタム級4位のラスマヌディンを終始ボディーを攻めて5回1分7秒KO勝ち。同僚の中岸風太はOPBF・S・バンタム級11位のアンディ・レッデンに3回終了棄権TKO勝ちを飾った。※写真上はラスマディンの脇腹に左フックをめり込ませるロリー松下。下はレッデンのガードを左で突き破る中岸。
 この日のS・バンタム級8回戦では、ロリーと同じフィリピン国籍のジョナタン・バアト(カシミ)が紀濤(ジ・タオ=中国)に6回2分11秒TKO勝ち。同じく8回戦で昨年度新人王西軍代表の松本章宏(カシミ)は姜濤(ジアン・タオ=中国)に2回終了TKO勝ち。また昨年度全日本新人王バンタム級優勝の柘植雄季(駿河)が王興華(ワン・シンファ=中国)に3-0判定勝ちを飾っている。この日は中国から5選手がリングに上がったが、結局勝ったのはS・バンタム級4回戦の彭勝(ペンシェン)だけ。上野宗太郎(カシミ)とデビュー戦同士で接戦の4回を制している。

ダルチニヤン、ペレスに負傷判定勝ち


 メインのスーパー4決勝兼IBF世界バンタム級タイトルマッチがジョセフ・アグベゴの急病で中止になった23日ロサンゼルスのリング。メインに昇格したビック・ダルチニアン(アルメニア=豪州)-ジョニー・ペレス(コロンビア)の12回戦は、ダルチニアンが5ラウンド1分7秒、負傷判定勝利を収めた。
 ファイナルラウンドとなった5回を含めての公式スコアは、3ジャッジとも50-44でダルチニアンが大差でリードしていた。開始ゴングとともにハイペースで攻め込むアルメニア人がサウスポーから強打を決め優勢。2回、左右でダウンを奪ったダルチニアンは重厚なコンビネーション、左連打で一方的に攻め立てる。2度目のダウンを拒否するペレスは右を時折決めるが、“レイジング・ブル”の突進は止まらない。5回、バッティングが発生し、ペレスは右目上をカット。試合は中断され、ドクターがストップをかけた。
 この勝利でマイナー団体IBOバンタム級タイトルを獲得したダルチニアンは「彼は試合を投げたのも同然。あと1ラウンドあればノックアウトしていただろう。次はアブネル・マレスかドネアとやりたい」と言っている。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

2011年4月23日土曜日

AIBAの世界女子ジュニア&ユース選手権開催


 アマチュアの女子世界ジュニア&ユース選手権大会が23日から30日までトルコのアンタリヤで開催される。AIBAが主管するこの年代の女子の世界選手権大会は今回が初めて。45ヵ国から計264選手が登録しているが、これに参加する日本チーム――ジュニア2名、ユース4名の計6名は21日夜、原千恵監督ら指導スタッフとともに関西空港から出発している。
 ジュニアの年齢制限は14~16歳で、ピン級からヘビー級まで13階級、ユースは16~18歳までで10階級。ジュニアは2分3ラウンド、ユースは2分4ラウンドで行われる。

 日本代表
 ジュニア 46kg級=仲田幸都子(山梨・15歳)
      48kg級=佐伯霞(大阪・15歳)
 ユース  48kg級=千本端規(大阪・16歳)
      51kg級=小河原結寿(岩手・16歳)
       54kg級=藤野ちなせ(滋賀・18歳)
       57kg級=林美涼(富山・16歳)
       ※写真は合宿に参加した代表6選手

2011年4月22日金曜日

和毅の"スーパー4"出場はなし

 今週土曜日23日、米ロサンゼルスのノキア・シアターで予定されるバンタム級トーナメント「スーパー・フォー」決勝兼IBF世界バンタム級タイトルマッチがキャンセルされた。IBF王者ジョセフ・アグベゴ(ガーナ)がリングに上がれなくなったためだ。18日夜(現地時間)ロサンゼルス空港に到着した際、アグベゴは急に痛みを訴えて昏倒。入院し、検査を受けたところ、坐骨神経を痛めたことが判明した。
 アグベゴの相手アブネル・マレス(メキシコ=米)を擁するGBPはマレスの対戦者探しに奔走。リング誌のホームページなど米国メディアは、GBPが日本のプロスペクト、亀田和毅(亀田=WBAバンタム級7位)に出場を打診したことを伝えている。しかし兄興毅ととにフィリピンキャンプ中の和毅は5月7日、興毅の防衛戦のリングで試合(対ネイザン・ボルシオ)が決まっており、時間的に出場できない旨のコメントを発している。
 米国メディアの中には「トモキが降りた・・・」というニュアンスの報道もあるが、状況を考えれば、それは和毅に酷というものだろう。なお、23日の興行はジョニー・ペレス-ビック・ダルチニアン戦をメインに開催されるもようだ。

2011年4月21日木曜日

翁長判定勝ち


日本Sフライ級4位の翁長吾央(大橋)が21日、後楽園ホールで大塚隆太(18鴻巣)と対戦し、8回3−0判定勝ちした。
リードの差し合いからサウスポーの翁長が左ストレートをヒット。序盤から優位に進めたが、大塚もスピードを落とさず食い下がる。結局翁長はフィニッシュに持ち込めず、79−73が2者に78−74のスコアで勝利した。

佐藤145秒KO リナレス弟も初回TKO勝ち


 佐々木基樹と同じリングに上がった帝拳ジムもう1人のOPBFチャンピオン、佐藤幸治は、インドネシア・S・ウェルター級3位のアデ・アルフォンスから初回3度のダウンを奪って2分25秒KO勝ちを飾った。
 東洋太平洋王座の防衛戦の予定が、相手のキャンセルもあり無冠戦に。アルフォンスは3月年に野中悠樹(尼崎)に10回判定負けしているが、佐藤は初回3分を要せずに試合を決め貫禄を示した。ジャブから相手を見極めると、ワンツーで早くも最初のダウン。2度目は左フックを頭部に打ち込み、最後は左フックをわき腹にめり込ませて倒した。※写真は3度目のダウンを奪う佐藤
 8回戦では、日本ミドル級4位でホルヘ・リナレスの弟カルロス・リナレス(帝拳)が大橋寛志(京拳)に初回1分56秒TKO勝ち。日本S・ライト級9位の外園隼人(帝拳)は赤澤慎司(神拳阪神)に5回2分53秒TKO勝ちをマークしている。

「記憶飛んだ……」佐々木ダウン挽回のV2  東洋S・ライト級戦


 20日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・ライト級タイトルマッチは、チャンピオンの佐々木基樹(帝拳)が1位挑戦者金判洙(韓国)を5回2分43秒TKOに撃退し、2度目のタイトル防衛に成功した。ただし結果はオーライでもそこに至る過程は観戦の佐々木ファンをどきりとさせるシーンも。3回、ロープ際で金の右強打を浴びて不覚のダウン。軽く尻もちをついた、さほどダメージのないダウンかと見えたが、試合後のテレビ・インタビューでも「記憶が飛んで、(内容を)よく覚えていない」と告白したほど効いていた。
 それでも佐々木は時に右を返すなど劣勢にはならずピンチを脱出。金が大振りミスを重ねて好機を逸したのに対し、佐々木はベテランらしくクールに反撃態勢を整える。5回、佐々木の右強打に足がもつれかけた金。すかさず佐々木は追撃の連打。金が手の出なくなったところで、ネセサリオ主審(比)がストップをかけた。

クリチコ弟-ヘイ 7.2ハンブルク開催決定

 現在もっとも実現が待たれるカードの一つ、IBF&WBO世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)-同級WBA王者デビッド・ヘイ(英国)の統一戦が7月2日、ドイツのハンブルグで挙行されることが発表された。会場はサッカー、ブンデスリーガのハンブルガーSVのホーム、インテック・アリーナ。5万5千人収容のキャパシティーを持つ。
 両者は2年前、同じくドイツで対戦する予定だったが、試合直前になってヘイが負傷を理由にキャンセルした経緯がある。「ついにヘイとリングに上がれることになり幸せだ。彼は私とビタリから2度逃げている。その後は馬鹿げた大口を叩くばかり。いよいよリングでそれを証明する時が来た。私も2年間のウップンを晴らす時が訪れた」とコメント。対するヘイも「私は常々、ウラジミールをノックアウトすると言ってきた。ヤツのベルトを獲得したら、次はビタリだ。私は今、キャリアのピークにいる。ヤツに限界を知らしめ、誰が真のチャンピオンなのかを披露する」と息巻いている。
 一方、クリチコ兄WBC王者ビタリの防衛戦も相次いで決定。こちらは9月10日、ポーランドのブロツワフで、ヘビー級転向後無敗のトマシュ・アダメク(ポーランド)と対戦すると報じられている。

2011年4月20日水曜日

カネロP、野崎雅光と契約

 米国サイト、ファイトニュースが伝えるところによると、八王子中屋ジム所属のS・フライ級ボクサー、野崎雅光(日本ランキング6位)がメキシコのカネロ・プロモーションズ傘下に加わったことが明らかになった。
 同プロモーションのエディ・レイノソ代表は「ノザキはスリムで、スキルのある若い選手。私は彼がボクシングの向上に努め、メキシコでキャリアを進行させてくれると信じている」と同サイトに答えている。同代表によると、野崎のメキシコ登場は5月第3週になるとのことで、対戦相手はまだ未定。「2007年に論議を呼ぶ判定で2敗しているが、その後11連勝。そのうち4人が無敗の選手だった」こともサインを交わした理由だという。
 レイノソ氏は先日ラスベガスでジェームズ・カークランドを倒して脚光を浴びた石田順裕、日本人契約第1号の亀田兄弟3男、和毅に続くハポネスとして野崎(11勝4KO2敗。22歳)に大きな期待を寄せている。同時に今後も日本人ホープたちをメキシコ、米国のリングに上げたいと語っている。
 またカネロ・プロモーションの話では6月、ライアン・ローデス(英)との防衛戦を控えたWBC世界S・ウェルター級王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)のキャンプに同級OPBF王者チャーリー大田(八王子中屋)をスパーリングパートナーとして招聘する予定だという。ただし、チャーリーは5月19日の湯場忠志相手の防衛戦に向け現在米国メリーランドで調整中だが、間もなく再来日することになっているという。

ピーター復帰戦で惨敗

 17日ジャカルタの世界フェザー級タイトルと戦同じリングで行われたヘビー級12回戦で、元OPBF同級チャンピオン、オケロ・ピーター(ウガンダ)は、同じく元同タイトル保持者(現WBO14位)のアレックス・リーパイ(豪)と対戦したが、3ラウンドKO負けを喫し、約1年ぶりのリング復帰戦を飾れなかった。
 昨年まで日本のリングに上がっていたピーター(38)は、緑ジムとの契約から離れてこれが初の試合だった。20勝18KO6敗。

王座交代、39歳ラクマン新王者-WBA105

 4月19日、タイで行われたWBA世界ミニマム級タイトルマッチは、挑戦者モハメド・ラクマン(インドネシア)が9回1分29秒で地元のチャンピオン、クワンタイ・シッモーセンをノックアウト。07年IBF同級王座を失って以来のタイトル獲得となった。
39歳の大ベテラン、ラクマンは2回に軽いダウンを食らうなど、試合は王者のワンサイドペースだったが、9回ラクマンが一撃で王者にダメージを負わせて猛攻。クワンタイは2度倒されてカウントアウトとなった。新王者は64勝33KO10敗5分。クワンタイは昨年11月ピグミー・ゴキアットジムと同国人同士で空位の王座を争ってベルトを獲得したが初防衛を果せなかった。デビュー以来の連勝も止まり31勝17KO1敗1分。
 前座出場の元WBA世界S・バンタム級王者プーンサワット・グラティンデーンジムはエリック・バルセロナ(比)に6回負傷判定勝ちでPABA・S・バンタム級王座に復帰している。

2011年4月19日火曜日

30日の日韓新人王対抗戦中止 「テレビがつかない」と韓国側

 30日に韓国の南楊州市で行われる予定だった日韓新人王対抗戦が先方の都合により急きょ中止になった。19日、日本プロボクシング協会の北澤鈴春事務局長が明らかにしたもの。韓国側主催者から「放映するテレビ局がつかなかったため、開催できない」旨、KBC(韓国ボクシングコミッション)を通じて協会に連絡してきたという。
 この日韓新人王対抗は1980年以来31年ぶりに復活するイベントとして注目されていた。昨年暮の全新人王決定戦で敢闘賞を獲得したウェルター級林欽貴(E&Jカシアス)ら4選手が出場を予定し、渡韓の準備をしていただけに、関係者は一様にがっかり。

2011年4月18日月曜日

明日、タイでWBAミニマム級“正規”王座戦


19日タイで行われるWBA世界ミニマム級タイトルマッチ、チャンピオン、クワンタイ・シッモーセン-a挑戦者モハメド・ラクマン(インドネシア)の公開計量が行われた。

健康診断の結果は以下のとおり
血圧     脈拍
クワンタイ・シッモーセン    120/80  64
モハメッド・ラックマン     140/80  88
 計量は両者ともリミットちょうどでパス。ラックマンの検診数値が高いのは体重を落とすために直前まで運動していたため。
今回のオフィシャルは以下のとおり  
スーパーバイザー 安河内剛 ・レフェリー ギジェルモ・ペレス・ピネダ(パナマ) ・ジャッジ ワンソー・ユー(韓国)、島川威、原田武夫

試合はバンコク西郊にあるクルンテープトンブリ大学構内特設会場で行われる。
なおアンダーカードとしてPABAスーパー王者決定戦プーンサワット・クラティンデーンジム(タイ)VSエリック・バルセロナ(フィリピン)が組まれている。

ジョン、14度目の防衛 WBAフェザー級


 WBA世界フェザー級のスーパー・チャンピオン、クリス・ジョン(インドネシア)が17日ジャカルタで、同級5位で同国人のダウド・シノ・ヨルダンの挑戦を3-0判定で退け、14度目のタイトル防衛に成功した。
 03年に暫定王座を獲得し、翌年佐藤修(協栄)との統一戦に勝ってからでも約7年間王座を暖める長期チャンピオンは、最近苦戦することも珍しくないが、この日は危なげなく若い挑戦者相手に有利に進め、終盤ヨルダンは両目上を腫れ上がらせた。スコアは117-111、116-112(2人)と、まずは文句なしの勝利だった。
WBAはこの階級にスーパー王者ジョンの他、正規王者ガンボア、暫定王者ジョナサン・バロスと3人ものチャンピオンを認めている。

多田V5 暫定王者を撃退


 WBA女子ミニマム級王座統一戦は17日、大阪・よみうり文化センターで行われ、正規チャンピオン多田悦子(フュチュール)が暫定王者イベス・サモラ(メキシコ)に10回判定勝ち。5度目の防衛に成功した。
 試合はプレッシャーをかけるサモラを多田がさばく展開。サウスポーの左ストレートを上下に放ち、ステップを踏んでは迎撃するパターンでポイントをピックアップする。サモラはスイッチをまじえたり、ボディーを連打したりと中盤以降も攻勢を強めたが、多田を崩すまでにいたらない。多田は時に打ち合いも辞さない姿勢で、緊張感のある10ラウンズを制した。スコアは96-94、98-93、98-92の3-0。
 晴れて王座統一に成功した多田は「2人の暫定王者をつぶしたので、このクラスでは文句なしでしょ。ホッとしている」とコメント。「盛り上がるカードをしていきたい」と今後に意欲的だった。

2011年4月17日日曜日

ベルトも王座すべる オルティス殊勲! WBC世界ウェルター級戦

 WBC世界ウェルター級チャンピオン、アンドレ・ベルト(米)まさかの王座転落……。16日アトランティックシティで行った6度目の防衛戦で同級5位ビクター・オルティス(米)とダウン応酬の末3-0判定負けを喫したのだ。
 初回オルティスは2度ダウンを奪うも、最初はスリップと判定された。2回は逆にベルトの右でカウント。これはオルティスがバランスを崩した時にパンチが当たったもので、ダメージはあまりない。6回はベルトが右強打で倒し、追撃したところにオルティスが左フックを決めると、今度はベルトがダウン。その後もオルティスが優勢裡に試合を進めた。10回には後頭部をたたいたとしてオルティスに減点1。それでも、判定は3-0でオルティスの勝ちだった。スコアは114-112、114-111、115-110。
 新王者オルティス(24)はゴールデンボーイ・プロモーションズ契約下の期待の選手。S・ライトではマイダナに挑んで逆転負けしたが、ウェルター級に上げて今回の2度目の挑戦を実らせ、安泰王者ベルトを攻略する殊勲をあげた。戦績はこれで29勝22KO2敗。
 ベルト(27)は29戦目の今回が初黒星(28勝21KO)

ショック!フアンマ・ロペスTKOで落城 WBOフェザー級


 プエルトリコのバヤモンで16日(現地時間)行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチは挑戦者9位オルランド・サリド(メキシコ)がチャンピオン、フアン・マヌエル“フアンマ”ロペス(プエルトリコ)に8回TKO勝ちでベルトを手にした。
 現役パウンド・フォー・パウンドにランクされるフアンマ・ロペスが脆さをさらけ出した一戦だった。序盤こそ、中へ入ろうとするサリドにサウスポーから右-左を決めたロペスだが、3回あたりから強引に攻め込むサリドの攻勢が目立つ。5回、メキシカンの右カウンターを浴びてロペスはもんどり打ってダウン。ダメージを残しながら乗り切ったロペスは反撃の兆しを見せたものの、8回再びサリドのクリーンパンチを食らいピンチ。ロープを背に乱打をもらったところで、ロベルト・ラミレス・ジュニア主審(プエルトリコ)がストップをコールした。タイムは1分39秒。※写真はストップの瞬間 PHOTO/SUMIO YAMADA

「マルティネスとぜひやりたい」石田帰国会見


 9日米国ラスベガスでカークランドに初回KO勝ちをおさめた石田順裕が16日に帰国。17日に大阪市内のグリーンツダジムで会見を行った。
 27勝24KOの無敗ホープを3度ダウンさせ、現地で大番狂わせと騒がれた一戦。石田は「カークランドは相手をロープに詰めて戦いたいタイプなので、リング中央で戦おうとした。逆ワンツーもよかった」と会心の勝利を振り返った。WBCミドル級ダイヤモンド王者マルティネスの対戦候補の1人にも挙げられており「オファーがあったのは本当らしいし、ぜひやりたい。アメリカでビッグマッチをしたい」とやる気満々だ。「1ラウンドKOといっても次がしょうもない試合になったら同じ。ダメージもないし、あんまり休んでいられない」と早くも次を見すえていた。
 石田は敵地メキシコでWBA・S・ウェルター級暫定王座を失った後、今年1月に金沢ジムとの契約を解除。現在はグリーンツダジムへの移籍を申請中という。本石昌也グリーンツダジム・マネジャーは「金沢(英雄)会長も『応援させていただく』と言っていただいた。近々、正式に発表できると思う」と語った。今回のカークランド戦はメキシコのカネロ・プロモーションとの契約により実現したもので、石田によるとカネロ・プロとはあと2試合分の契約が残っているという。

ナルバエスV2、不敗挑戦者撃退 WBO世界J・バンタム級戦

 WBO世界J・バンタム級チャンピオン、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)は16日(現地時間)ブエノスアイレスに同級1位のセサール・セダ(プエルトリコ)を迎えて2度目の王座防衛戦に臨み、3-0判定勝ちを飾った。スコアは117-110(2人)、115-112とまずは文句ない判定だった。 ベテラン王者ナルバエス(35)はフライ級でWBO王座を16度防衛した後返上し、1階級上のJ・バンタム(S・フライ)級も獲得していた。35勝19KO不敗2分。セダ(25)は21戦目の今回が初黒星(20勝15KO)。

カーン、地元で負傷判定勝ち WBA世界S・ライト級戦

 16日(現地時間)マンチェスターで行われたWBA世界S・ライト級タイトルマッチは、チャンピオンのアミール・カーン(英国)が同級4位・ポール・マクロスキー(英国)に6回負傷判定勝ちを飾り、4度目のタイル防衛に成功した。
 不敗のサウスポー、マクロスキーに対し、カーンはスタートから優勢に進めた。6回に偶然のバッティングでカットしたマクロスキーの左目の傷が深くなり、試合終了。この回までの途中採点は3人のジャッジ全員が60-54、つまり毎回カーンのポイントとしていた。
 カーン(24)はこれでレコードを25勝17KO1敗とした。敗れたマクロスキー(31)は22勝12KOで今回が初黒星。

2011年4月16日土曜日

プロヴォニコフ&キンテロTKO勝利


 米カリフォルニア州テメキュラで15日(現地時間)、WBO・J・ウェルター級9位ルスラン・プロヴォニコフ(ロシア)がメインの10回戦に登場。イバン・ポポカ(メキシコ)に8回2分16秒TKO勝ちを飾った。
 1月、マウリシオ・エレラ(米)に接戦ながら判定負けを喫したプロヴォニコフは、これが再起2戦目。米国をベースに戦うロシア人が右を上下にヒットするなど優勢に展開。シカゴ在住のメキシコ人ポポカもコンパクトな連打で、引く素振りを見せない。しかし5回、ロシア人が一気に畳みかけ、ポポカはロープを背に防戦を強いられる。その後パワーパンチで攻め立てるプロヴォニコフが8回、右カウンターを決めると、ポポカの体が横倒し。続行に応じたものの、追撃で滅多打ちにあい、ストップされた。
 プロヴォニコフは19勝13KO1敗。は初黒星のポポカは15勝10KO1敗1分。
 セミの10回戦ではIBF・J・ライト級9位マービン“カチョーロ”キンテロ(メキシコ)がフアン・サンティアゴ(米)に3回12秒TKO勝利。キンテロは22勝18KO3敗。(三浦勝夫)

2011年4月14日木曜日

モズリー、打倒パックマンに自信


 5月7日ラスベガスでマニー・パッキアオとの大一番に臨む元3階級制覇チャンピオン、シェーン・モズリー(米)が12日(現地時間)メディア向けに公開練習を行った。場所はカリフォルニア州のリゾート地ビッグベアにあるモズリーの自宅兼ジム。
 一通りメニューをこなしたモズリーは「私の方が大きく、スピーディー。彼は今まで私のような相手と対戦したことがない」と強調。そして「モチベーションが高まっている。人々の予想が間違っていることを証明したい。マルガリート戦で成し遂げたことを今回パッキアオにリピートする。パワー、スピード、モチベーションで彼をトラブルに陥れたい」とヤル気を誇示した。
 一方、パッキアオはロサンゼルスのワイルドカードジムで最終調整を敢行している。

2011年4月13日水曜日

石田がマルティネスに挑戦? 世界王者からオファー


 メキシコのカネロ・プロモーションズ代表エディ・レイノソ氏によると、9日ラスベガスでジェームズ・カークランド(米)に初回KO勝ちを飾った石田順裕に対し、セルヒオ“マラビージャ”マルティネス(アルゼンチン=WBCミドル級名誉王者)陣営から対戦オファーがあった。マルティネスの代理人サムソン・リューコウッシュ氏がレイノソ氏に打診したもので、米国メディアによると、マルティネスのルウ・ディベラ・プロモーターも了承しているという。
 ディベラ氏は「イシダは数ある対戦候補者の一人」としながらも「私はイシダが気に入った。彼はとてもエキサイティングで、自身の戦法で、野獣と思われたカークランドを破った」とコメント。そして「マルティネス-イシダは日本開催よりもアメリカで挙行される可能性が高い。スペクタクルなファイトになるだろう」と語っている。
 なお、マルティネスは石田-カークランド戦をHBOのスペイン語放送で実況解説していた。

「ボクシングの日」公式戦はチャーリーvs.湯場再戦


 今年の5月19日「ボクシングの日」のファン感謝デー特別イベントが日本プロボクシング協会と日本ボクシングコミッション(JBC)の共催により行われる。昨年に引き続き東京・後楽園ホールを会場に、今回は「東日本大震災復興支援チャリティー」としても行われることになった。ガッツ石松会長の「世界チャンピオン会」が協力し、新旧世界チャンピオンが参加する他、いくつものイベントが容用意されている。
 今回は公式試合がひとつ入り、OPBF&日本S・ウェルター級チャンピオンのチャーリー太田(八王子中屋)×同級2位湯場忠志(都城レオスポーツ)の再戦。チャーリーの2つのベルトが懸けられる。昨年の対戦ではチャーリーが判定勝ちし王座を守ったが、湯場は再び日本タイトル4階級制覇の記録に挑む。
 このイベントのポスターも完成し、日本ボクシングの父・渡辺勇次郎が国内で初めて手掛けた歴史的興行のポスターをあしらったクラシックなデザイン。中屋一生プロモーターが資料を探し出してプロデュースした。
 チケットは1万円、8千円、5千円の全席指定。問い合わせは八王子中屋ジム(☎0426-22-7222)と、日本プロボクシング協会(☎03-3812-7447)まで。

2011年4月12日火曜日

写真展「プロボクサー小松則幸」 大阪で開催中


 故・小松則幸さん(元東洋太平洋フライ級王者)を追い続けた写真家・山口和也氏の写真展「プロボクサー小松則幸――鳳凰、光の彼方へ」が6日から大阪駅前のHEP HALLで催されている。
 これは小松さんと親交の深かった山口氏が、生前の小松さんに密着し撮影した写真を厳選して展示しているもの。会場中央にリングを設置し、キャンバスをスクリーンに模して写真を投影するなど凝ったものとなっている。
 写真展は13日まで開催(11~20時)。入場は無料で、13日18時から山口氏のトークイベントも催される。HEP HALLの場所は、大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F。

多田好調アピール 17日にWBA女子防衛戦


 17日に暫定王者イベス・サモラ(メキシコ)との防衛戦を控えるWBA女子ミニマム級チャンピオン、多田悦子(フュチュール)が12日、京都市内のジムで練習を公開した。
 多田はシャドー、ミット打ちとスピードのある動きを披露。減量苦とは無縁で「今朝も餃子を食べた」(多田)といい、順調なコンディションをうかがわせた。左拳の負傷が癒え「スピード重視の中で強いパンチを入れたい」と語った。左拳が使えないぶん、右を鍛えたとのことだ。平山靖会長も「今回は攻撃もちゃんとできる。本調子でできるのでは」と期待を寄せていた。

デラホーヤ、石田に大興奮


 筋骨隆々のカークランドの体が2分足らずで3度転がった。9日ラスベガスのMGMグランドで、27勝24KO無敗の強敵ジェームズ・カークランド(米)に豪快な初回KO勝利を収めた石田順裕(WBA・S・ウェルター級3位)に対して、「イシダ、世界にショック与える」(ファイトニュース)、「イシダ、初回でカークランドを破壊」(ボクシングシーン)など地元米国のメディアも称賛の記事で試合を報じている。
 試合後、会見を仕切ったプロモーター、オスカー・デラホーヤも興奮気味に日本人ヒーローを紹介。それに応えて石田は「みなさん、どうもありがとうございます。ラスベガスで試合のチャンスをいただき感謝しています。今、日本は大変な状況なので、元気を与えることができてうれしい。そして日本の重量級でもここまでやれることを証明できたのが誇りです」とマイクの前で発言。ファン、友人たちの激励が書かれた日の丸を誇らしげに掲げた。
 デラホーヤは「今日のPPV放映契約1件につき、1ペニーを日本へ募金する」と約束。契約するメキシコのカネロ・プロモーション、エディ・レイノソ氏もサポートを継続すると話していた。
 一方、敗者カークランドは乱心。敗戦後のインタビューで「なぜ止められたのか分からない。彼(石田)はパワーも何にもない選手。とんでもない試合だ」とわめき散らし、さすがにスタンドからブーイングが巻き起こった。(三浦勝夫)Photo/Sumio Yamda

挑戦者こない……清田は無冠戦でTKO勝ち


 11日の後楽園ホールで井上-渡部戦とともにダブル・タイトルマッチとして行われるはずだったもう1戦――東洋太平洋S・ミドル級戦は、王者清田祐三(フラッシュ赤羽)の指名挑戦者ジョセフ・クワンジョ(豪)が試合をキャンセルしたため、相手を代えてノンタイトル戦として行われた。「原発禍の日本にきたくない」というのが試合拒否の理由。清田は代役の元インドネシア・ミドル級王者のヤシール・シアジアンに5回1分47秒TKO勝ち。
 相手はこれが36戦目のシアジアン(33)。タイトルが懸けられなくなったからではあるまいが、この日の清田はパンチの切れがイマイチだった。終始攻勢をとったものの、「パンチは利いてないよ」と首を振って挑発するシアジアンを倒し切れない。それでも5回、右ストレートから左フックをクリーンヒットした直後に追撃すると、主審がストップを懸け、清田は20度目の勝利を18度目のKOで飾った。
 前座の8回戦では、日本バンタム級5位・椎野大輝(三迫)が南無心譲(白井具志堅スポーツ)に3回1分55秒TKO勝ち。この回左フックをボディーに打ち込んでダウンを奪った後、連打したところでレフェリー・ストップがかかった。椎野はこれで5勝4KO1敗。同じく8回戦で日本フライ級8位の村中優(フラッシュ赤羽)はアロング・ディノイ(フィリピン)に判定勝ちだった。

渡部念願のベルト 井上を5度倒し2冠 日本&東洋ウェルター級戦


 OPBF(東洋太平洋)と日本の2本のウェルター級ベルトを懸けた一戦は派手な打撃戦で王座交代--。11日夜後楽園ホールで行われたタイトル戦で、チャンピオンの井上庸(ヤマグチ土浦)に対し、同級2位の渡部あきのり(協栄)が初回左ショートで最初のダウンを奪うと、この回さらに1度、次の2回に3度と計5度のダウンを奪ってこの回分秒KO勝ち。自身4年ぶり2度目の挑戦で一挙に2タイトルを獲得した。井上は初防衛に失敗。
 これまで18勝11KOの井上と、21勝19KOの渡部と、強打者同士の対決だけに、早い決着が予想されたが、実際初回から振り合いとなった。共に打たれ強くはないが、渡部は経験を積んだ分まだ安定感があり、モロい井上を倒しまくった。井上も最後まで逆転を狙って振り回したが、2回のスリー・ノックダウン・ルールで万事休す。フィニッシュは渡部の右フックだった。
 15連続KOの日本タイ記録を保持する新チャンピオンは、同僚の加藤壮次郎が井上に奪われたタイトルを協栄ジムに奪還。「世界チャンピオンになるためにボクシングを始めた。重量級は無理といわれようが、これからも挑戦していきたい」とさらなる野望を訴えた。

2011年4月10日日曜日

激闘 マイダーナ、モラレスに小差の勝利


  昨年リングに復帰した元3階級制覇王者エリク“テリーブレ”モラレス(メキシコ)が全盛期を彷彿させる激闘を展開したが、マルコス“チノ”マイダーナ(アルゼンチン)の前に2-0判定負けを喫した。この勝利でマイダーナはWBA世界S・ライト級暫定王座を獲得した。(9日、ラスベガスMGMグランド)
 スタートから仕掛けたマイダーナに後手に回ったモラレスだが、中盤、左フックでグラつかせるなど、スコアを拮抗させる。両者は超攻撃的な攻防でアリーナを沸かせ、モラレスは右目がシャッターを下す。それでも屈することなく、ラフなパンチを振りかざすマイダーナ真っ向勝負を演じた。スコアは114-114、116-112でマイダーナが支持された。(三浦勝夫)Photo/Sumio Yamada

石田電撃初回KO勝ち カークランドを豪快に倒す!


 前WBA世界S・ウェルター級王者・石田順裕が晴れ舞台ラスベガスMGMグランドでスペクタクルな勝利を飾った。9日(現地時間)同アリーナで、元世界1位ジェームズ・カークランド(米)と8回戦を戦った石田は電光石火のアタックで3度ダウンを奪い、1分52秒KO勝ちを収めた。
 自信満々、前進するサウスポー、カークランドに石田の右ショートが決まり、前のめりにダウン。チャンスをつかんだ石田が畳み掛けると、カークランドはコーナー付近に横倒し。辛うじて続行に応じた無敗ホープだが、追撃の右を食らい悶絶。コルテス主審が試合を止めた。
 日本人元王者の素晴らしいKO劇にアリーナは大歓声。PPV放送のインタビューを受け、またとない知名度アップとなった。石田コーナーにはノリ隆谷、ルディ・エルナンデス、岡辺大介、本田秀伸の各氏が就き、ベテラン・マネジャーの隆谷氏は感激の涙にむせていた。
 石田は23勝8KO6敗2分。カークランドは27勝24KO1敗。(三浦勝夫)Photo/Sumio Yamada

2011年4月6日水曜日

トリプル戦予備検診結果




 8日のトリプル世界戦(神戸ワールド記念ホール)の予備検診が5日、神戸市内のホテルで行われた。出場6選手とも、検診結果に異常はなかった。
 メーンではWBC世界フェザー級王者の長谷川穂積(30=真正)が、同級1位ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)と初防衛戦。初対面した指名挑戦者の印象について「VTRと写真でだいぶ前に見たのと同じ。何も感じなかった」とバッサリ。リーチは挑戦者より9センチ短かったが「分かっていたことなので」と問題視しなかった。
 WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(34=帝拳)は、同級6位のマウリシオ・ムニョス(アルゼンチン)について「もう少し身長が高いと思っていたが、感じなかった。あまり変わらないですね」。検診中には、挑戦者のボディーをのぞき込んでコンディションを確認する場面もあった。
 WBC世界スーパーフェザー級王者・粟生隆寛(27=帝拳)は、同級3位ウンベルト・グチェレス(メキシコ)との初防衛戦。5歳下の挑戦者と初対面し「パッと見て、幼い感じ」と苦笑いした。「身長がもっと高いと思っていた。リーチ差もなかったし、気持ち的にさらに楽になった感じ」と不安要素が取り除かれたようだ。
 以下はWBCフェザー級の検診結果(長谷川、ゴンサレスの順)
 ▽身長 168・2センチ、170センチ
 ▽首回り 35・3センチ、37センチ
 ▽胸囲 85・5センチ、88センチ
 ▽胸厚 24センチ、21・5センチ
 ▽視力 左右1・0、右1・0左1・5
 ▽リーチ 168センチ、177センチ
 ▽ナックル 左右28センチ、右27センチ左26センチ
 ▽血圧 109/77、118/83
 ▽脈拍 50、46(ともに1分あたり)
 ▽体温 36・1度、35・9度
 
 以下はWBCスーパーバンタム級の検診結果(西岡、ムニョスの順)
 ▽身長 169センチ、170センチ
 ▽首回り ともに35センチ
 ▽胸囲 91・5センチ、85センチ
 ▽胸厚 22・5センチ、22センチ
 ▽視力 左右2・0、右2・0左1・2
 ▽リーチ 174センチ、181センチ
 ▽ナックル 右25左26センチ、右27センチ左26・8センチ
 ▽血圧 120/80、131/75
 ▽脈拍 47、60(ともに1分あたり)
 ▽体温 35・9度、36・5度
 
 以下はWBCスーパーフェザー級の検診結果(粟生、グチェレスの順)
 ▽身長 169・5センチ、174・5センチ
 ▽首回り 35センチ、36センチ
 ▽胸囲 90センチ、85・5センチ
 ▽胸厚 23センチ、21センチ
 ▽視力 左右1・5、左右1・2
 ▽リーチ 174センチ、175センチ
 ▽ナックル 右27左27・2センチ、右28センチ左27センチ
 ▽血圧 112/82、108/80
 ▽脈拍 62、68(ともに1分あたり)
 ▽体温 ともに36・5度

2011年4月4日月曜日

ラシエルバ、ロペスJrらが勝つ セグラ戦前座から



 ジョバニ・セグラ-イバン・カルデロンのWBO世界J・フライ級戦が行われたメキシコ・メヒカリのリング。セミ格のIBFフェザー級2位決定戦は、同級7位ホルへ・ラシエルバ(メキシコ)が同国のフェルナンド・ベルトランJr(13位)に3-0判定勝ち。これまで2度世界挑戦歴があるベテラン、ラシエルバが右アッパーを武器に攻勢をかけペースを掌握。コンビネーションブローなど的確さで上回り、18-109が2者に119-109の大差で判定勝ち。エリミネーションバウトでベルトが巻かれたのは理解に苦しむところだが、先週ガンボアが剥奪された王座へ近づいた。
 これもメキシカン同士のIBFラティーノ・フェザー級王座決定戦はジョクサン・エルナンデス(WBC16位)が地元のリカルド・カスティーリョにスコアは2-0ながら、明白な判定勝利で戴冠。またメキシカン・レジェンドの一人リカルド“フィニート”ロペスの息子アロンソ・ロペスが6回戦でホルへ・ゲレロに3-0判定勝ちした。(三浦勝夫)

コンセプション負けた! マルケス倒し勝ち新王者

 亀田大毅の返上によりWBA世界フライ級正規王者に昇格したばかりのコンセプション(パナマ)が地元で防衛ならず……。2日(現地時間)パナマ市で行われたタイトル戦は、倒し合いを制した挑戦者(9位)エルマン“タイソン”マルケス(メキシコ)が11回TKO勝ちを飾り新チャンピオンとなった。
 両者は初回からダウンの応酬。しかしサウスポーの新鋭マルケスは3回にもダウンを奪い、その後一進一退の攻防が続く。終盤10回にまたしてもマルケスの強打が決まり、コンセプシオンはダウン。次の11回開始時にリング・ドクターがストップを命じ、マルケスの勝利が宣告された。
 「タイソン」と異名をとる新チャンピオン、マルケス(22)は、これで30勝23KO2敗。昨年7月の暫定王座決定戦ではノニト・ドネアに8回TKO負けを喫していた。一方コンセプシオン(25)は3度暫定王座を守った後、正規王座に昇格していきなりの敗北。22勝17KO2敗。

堀川、メキシコでソーサに負傷TKO負け

 2日(日本時間3日)メキシコシティのアレナ・メヒコで行われたWBCフライ級のインターナショナル・タイトル戦で、日本ミニマム級5位堀川謙一(SFマキ)は、チャンピオンでWBC世界同級1位エドガル・ソーサ(メキシコ)相手に善戦したものの、カットされた左目上からの出血がひどく、8ラウンド、レフェリー・ストップによるTKO負けとなった。ソーサは前WBC世界L・フライ級王者で、フライ級に上げて次は王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)への指名挑戦が予定されている。

セグラ再びカルデロンを撃沈


 メキシコのメヒカリで2日(現地時間)挙行されたWBO世界L・フライ級タイトルマッチは王者ジョバニ・セグラ(メキシコ)が前王者イバン・カルデロン(プエルトリコ)に3回1分39秒KO勝ちで破りベルトを防衛した。 初回、執拗にボディーを攻めるセグラは2回に入りプレスを強める。だが2回、サウスポー、カルデロンの右がヒット。長期戦の様相も呈する。しかし3ラウンド、セグラは一気にラッシュ。左構えから右フックでダメージを与え、左右ボディー見舞うと、カルデロンはしゃがみ込み、そのままカウントアウトされた。 セグラ(27勝23KO1敗1分)は昨年8月、敵地プエルトリコでカルデロンを8回KOで下し、WBA&WBO統一王者に就いたが、結局WBA王座は返上。今回がWBO王座の初防衛戦だった。返り咲きを阻まれたカルデロンは34勝6KO2敗1分。(三浦勝夫)※写真はカルデロンを沈めたセグラ =PHOTO/SUMIO YAMADA=

2011年4月3日日曜日

鈴木拓大総監督の告別式 世界王者内山も参列


 3月26日に急性骨髄性白血病のため亡くなった拓殖大学ボクシング部総監督・鈴木達夫氏(享年75歳)の告別式が3日午後東京・中野区の宝仙寺で厳かに営まれた。
 大学ボクシングのチャンピオン校に育て上げるなどアマチュアボクシング界に大きな貢献をした鈴木氏の葬儀とあって、25日の通夜と告別式合わせて教え子や縁のボクシング関係者らの弔問客多数が参列し、最後のお別れをした。中洞三雄・現監督は「(鈴木)監督の人生はただただ拓大ボクシング部をこよなく愛し続けた人生でした。長い間のご指導に監督のご指導を受けたことを誇りに思い、感謝いたします」と涙ながらに弔辞を読んだ。
 教え子には9名の五輪代表をはじめ数々のチャンピオンがいるが、そのひとり現プロのWBA世界S・フェザー級王者・内山高志(写真)、同じく前夜の日本ミニマム級タイトル戦で勝ち王座を守ったばかりの八重樫東も、傷痕の残る顔でかけつけ、恩師の亡骸に手を合わせた。

3月度MVPに山中、敢闘は岩佐 東日本協会

 東日本ボクシング協会が選ぶ3月度の月間最優秀選手に山中慎介(帝拳)が決まった。
 山中は3月5日、後楽園ホールで岩佐亮佑(セレス)を迎えて日本バンタム級王座防衛戦に臨み、ハイレベルな好ファイトの末、最終10回TKO勝ちした。山中は初受賞。
 また同敢闘賞は、岩佐が受賞。山中に敗れ初黒星を喫したものの、期待にたがわぬ戦いぶりで健闘した。
 3月は東日本大震災の影響で試合数が減ったこともあってか、新鋭賞は該当なしとなっている。

ウロダルチェク、フック、ヌジカムの3王者防衛

 2日に欧州圏内3ヵ所で行われた世界タイトルマッチはいずれもチャンピオンがベルトを守った。結果を報告する。
 ポーランドのビドゴシチで行われたWBC世界クルーザー級タイトルマッチは、王者クリストフ・ウロダルチェクが1位挑戦者フランシスコ・パラシオス(プエルトリコ)に2-1判定で勝利。2度目の防衛に成功した。2人が118-112、116-113で王者の勝利を支持したのに対し、残る1人は115-113でパラシオスの勝ちとしていた。
 ドイツのハレで行われたWBO世界タイトル戦は、王者マルコ・フック(ドイツ)が10位で不敗のラン・ナカシュ(イスラエル)に3-0判定勝ち。“キャプテン”フックはこれで早くも6度目の防衛に成功した。スコアは118-110(2人)、116-112。
 フランスのルカネで行われたWBA世界ミドル級暫定タイトル戦は、暫定王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン)が14位挑戦者ジョバニ・ロレンソ(ドミニカ)に3-0判定勝ちし、10月に獲得した暫定タイトルの初防衛に成功した。ロレンソはスーパー王者シュトゥルムに挑んで敗れたのに続く黒星。

亀田大毅、沖縄でKO勝ち


 大毅が戦線復帰――減量苦からWBA世界フライ級王座を返上した亀田大毅(亀田)が2日那覇市の沖縄県立武道館のリングに上がり、ヘスス・マルチネス(メキシコ)をボディー・ショットで沈め、4回37秒KO勝ちした。
 フライ級から54キロに上げて登場した亀田は「こんなに体が軽いものか……自分のやりたいように動けて楽しかったよ」とあとで語ったように、軽快な動作で終始攻撃的に前に前に出た。相手はポンサクレックに挑戦して12回判定負けの記録があるマルチネス。といってもこれは9年前の試合で、すでに35歳と盛りを過ぎた選手であることは明らか。それでも体重苦の割にフットワークはよく、大毅の顔面へのブローをスウェーでかわすあたりに昔の片鱗もうかがわせた。時折返すブローは倒す威力こそないものの、3回には大毅がうっすら鼻血をにじませる場面も。しかしマルチネスも攻撃力は弱く、大毅を脅かすものはない。5回大毅の左ダブル・フックを脇腹に打ち込まれると、あえなくキャンバスに崩れ落ち、そのまま10カウントを聞いた。
 試合前から震災を案じて「(被災者に)希望を与えられる試合をしたい」と語っていた亀田だが、「僕らは拳でしか伝えられない。KOで勝てて、ちょっとよかったかな」と、コメントもなめらか。沖縄のファンの声援に「また沖縄でやりたい」と気をよくしていた。
 なおセミのフライ級8回戦は、屋富祖裕信(琉球)が桜井康弘(レパード玉熊)に4回1分44秒TKO勝ちで6連続KOをマーク。初回に右ストレートで倒した後、4回の決め手もやはり右。ダウンと同時にタオルが舞った。
 6回戦では、フライ級福原辰弥(本田フィットネス)が嘉納栄(平仲BS)に3-0判定勝ち。初回に右フックのカウンターでダウンを奪い、イニシャチブをとった。同じくバンタム級6回戦で宮本達矢(平仲BS)が結城政吾(三松スポーツ)に初回34秒でTKO勝ち。

2011年4月2日土曜日

細野、八重樫も王座防衛

大橋ジムのトリプルタイトルマッチは、岡田に続いたフェザー級の細野悟、ミニマム級の八重樫東も王座防衛に成功した。
9位安田和芳(ナックルS)の挑戦を受けた細野は格の違いを見せ付け、3回に右強打を決めてレフェリーストップを呼び込んだ。また世界ランカー対決となったメインの八重樫は、最強後楽園の覇者・田中教仁(ドリーム)を巧みに距離を操って完封。カウンターを取り合う緊張感の中、熱い打ち合いも披露して99−92.99−91.100−91と大差をつけている。

岡田、ヒーロー下す 日本スーパーフェザー級戦

2日、後楽園ホールのトリプル日本タイトルマッチで先陣をきって行われたスーパー・フェザー級戦は、王者岡田誠一(大橋)が1位阪東ヒーロー(フォーラムスポーツ)に9回ストップ勝ち。初防衛に成功した。 岡田は3回から得意の左ボディーをまじえたコンビネーションで阪東をプレス。4回終了間際にダウンを奪い、以降はほぼ一方的に試合を進めた。阪東も粘りに粘ったが、9回開始早々、マーチン主審が試合を止めた。タイムはこの回11秒。

王者粟生が公開練習

神戸のトリプル戦でウンベルト・グティエレス(メキシコ)を迎える世界スーパー・フェザー級チャンピオン粟生隆寛(帝拳)が2日、ジムで公開練習を行った。
「今回はチャンピオンとして意識して臨みたい」。フェザー級時代に失敗した初防衛の成功を期す粟生は、王者の自信をアピールする。「目に見えてパワーアップしている」(浜田剛史代表)「フィジカルが強くなり、技術面も上積みされた。全体的に強くなっている」(田中繊大トレーナー)と、2階級制覇を果たしてさらに進歩は顕著だという。
3ラウンドのスパー、ミットではパンチのコンパクトさに加え、力強さもみてとれた。「自分の距離を保ちつつプレスをかけて、右を使いたい」とチャンピオン。当日は三王者のトップバッターを務めるが「自分が目立てる試合をして盛り上げたい。僕のデキでお客さんのノリもかわってくる」。タイベルト戦では攻撃的なスタイルを披露した粟生。今度はどのようなボクシングを見せてくれるか−−。

後楽園再開—清水、タイ選手一蹴

昨日の新人王戦から興行が再開された後楽園ホール。二部興行となった2日昼の部に清水智信(金子)が登場、WBA3位の力を発揮し、ペットエーク・シットゴーポンカーンピム(タイ)を4回レフェリーストップに下した。清水が試合後、「練習」といったように文字通りのチューンナップファイト。序盤は速く重いジャブで追い込み、次第にボディーショットでタイ選手にダメージを与える。そして迎えた4回ロープにつめると正確なコンビネーションを浴びせてフィニッシュした。
ランカー対決となったセミ8回戦は山川和風(金子)が西禄朋(川崎新田)に2−1判定勝ち。山川は西の圧力にロープを背負わされたがていねいに打ち返してポイントを奪った。他の8回戦は木村毅(緑)が巧みな攻防でサウスポー後藤俊光(金子)に判定で快勝。藤井龍二(角海老)は大原康明(金子)を初回TKOに破った。

リングの伯楽ギル・クランシー死す

 ボクシング殿堂入りも果たした名トレーナーで、後年はテレビの解説者としても知られたギル・クランシー氏が3月31日にニューヨークのロングアイランドの施設で亡くなった。88歳だった。
 クランシー氏はニューヨークでエミール・グリフィス(元世界ウェルター、ミドル級王者)を発掘し育てたことで評価され、その後はアリ、フレージャー、フォアマン、デラホーヤらのスーパースターからも頼まれてコーチを務めた。トレーナーを引退した後はテレビの解説者としても活躍した。

2011年4月1日金曜日

石田がラスベガス・デビューで強敵と対戦


 元WBA世界S・ウェルター級暫定王者の石田順裕(35)が9日(現地時間)ラスベガスMGMグランドのリングに上がることが正式に決まった――と30日の「ファイトニュース」紙他が伝えている。これによると、元ランカーのジェームズ・カークランド(米)との8回戦。マルコス・マイダナ-エリク・モラレスのPPV試合の前座に組み込まれている。
 石田は昨年10月メキシコでアルバレスに1-2判定で敗れ暫定王座を追われて以来初のリング。カークランド(26)はこれまで27戦全勝24KOという強打のサウスポー。復帰戦の相手としてはかなりの強敵だ。しかもゴールデンボーイ・プロモーションと契約を交わした期待の選手。2年間のブランクがあるのは、銃の不法所持で有罪判決を受け、テキサスの刑務所で服役していたため。今年3月にカムバックして早くも2連続KO勝ち。現地の報道によると石田は「パンチが非力で、危険のない相手」とみられているようだが、持ち前のテクニックでこうした予想を覆すことができるか――? 石田は現在ロサンゼルスで調整中と伝えられている。

王者西岡が公開練習


 トリプル戦の公式行事がスタートし、1日は東京・神楽坂の帝拳ジムでチャンピオン西岡利晃が練習を公開した。西岡はアルゼンチンのマウリシオ・ムニョスを相手にWBC世界S・バンタム級王座6度目の防衛戦に臨む。
 トレーニングに先立ち行われた会見では「前回(ムンロー戦)ではサウスポー相手に右リードを出すよう練習しましたが、今回は右相手であっても右を出していきたい」。発言どおり、松田直樹とのスパーでも右ジャブを攻撃に防御にと繰り出し、調整の順調さをうかがわせた。試合に備えたスパーリングは100ラウンドを超えたという。
 3月11日の地震以来、ジムが用意したホテルからトレーニングに通っている西岡。この日の公開練習を終え、神戸入りするという。「自分のボクシングをやる。KOはいつもどおり狙わないが、チャンスがあれば逃さない」――ムニョス迎撃に準備万全の様子だった。

トリプル戦挑戦者来日




 トリプル戦の挑戦者が30日に来日し、神戸市内のホテルで会見を行った。余震、原発問題と不安の中で来日した三人の挑戦者だが、一様に「世界タイトルを奪いにきた」と決意をみせた。
 フェザー級戦で長谷川穂積に挑むジョニー・ゴンサレス(メキシコ)は「メキシコシティで100%の練習をしてきた」と順調な調整をアピール。西岡戦後に名匠ナチョ・ベリスタインとコンビを組み、「おかげで多くの点が改善された」と自信のほどを語っていた。
 またS・バンタム級西岡利晃の王座を狙うマウリシオ・ムニョス(アルゼンチン)は「(来日の)ためらいなどなかった。日本に来るのが夢だった」。S・フェザー級戦で粟生隆寛にアタックするウンベルト・グティエレス(メキシコ)は「賢い試合をしたい。粟生は前に出てくると思う。クレバーに戦いたい」。いずれも、試合に向けた意気込みと同時に、日本の復興を願っていた。=写真は順にゴンサレス、ムニョス、グティエレス=

亀田大毅が計量パス 明日沖縄で出直し第一戦 


 体重苦からWBA世界フライ級王座を返上した亀田大毅(亀田)が2日の沖縄県立武道館での無冠戦を前に1日午後那覇市内のホテルで計量に臨み、相手のヘスス・マルチネス(メキシコ)ともども54・0キロの契約リミットいっぱいでパスした。=写真は軽量後ポーズをとる大毅とマルチネス=
 大毅は昨年12月オルティアーヌ戦で判定勝ちして王座を防衛したものの、タイトル返上に踏み切り、今回が出直し第1戦となる。
 当初の契約体重はバンタム級リミットの53・5キロだったが、地震の惨状を聞いたマルチネス側が「試合中止」と早合点して体重を増やしてしまい、両陣営が話し合った結果54・0キロ契約に設定し直したもの。それでもマルチネスは全裸で秤に乗り、ギリギリだった。一方の大毅も「フライでも54kgでも最後はシンドイよ」というものの、病人のようだった前回と比べるとはるかに顔色がよく、「自分のボクシング出したらKOできるから」と、不安材料はなさそう。東日本大震災の被災者を案じて「俺、ボクシングしかできへんから。そういう人たちに希望を与えられるような試合をしたい」と意欲的な発言をしていた。
 大毅(22)は19勝11KO2敗の戦績。マルチネス(35)は、BOXRECによるとこれが2年ぶりの試合となる(18勝11KO6敗)。