2010年6月29日火曜日

チャーリー“東洋”初防衛 湯場は2回で挑戦権獲得


 チャーリー、難敵撃退――29日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・ウェルター級タイトルマッチは、王者チャーリー太田(八王子中屋)が1位挑戦者キング・デビッドソン(オーストラリア)に初回左ストレートから右フックと連打され不覚のダウンを喫した。しかしこの危機を脱出すると、その後は弱気にならずに攻勢を維持し、挑戦者の拙攻にも助けられ、12回を戦い抜き判定勝ち。3月柴田明雄を攻略して得た日本&東洋の2王座のひとつを守った。
 採点は豪州のジャッジのみが115―114で挑戦者の勝ちとするOPBF戦おなじみのスプリット・デシジョンだったが、チャーリーの勝利は文句なかろう(日本の浅尾ジャッジは117―110、タイの主審も118―109と大差でチャーリーの初防衛を支持していた)。
 なお、チャーリーの保持するもうひとつのベルトについては、この夜のセミの8回戦が「挑戦者決定戦」として行われ、2位の湯場忠志(都城レオスポーツ)が6位西禄朋(川崎新田)を2回の左カウンターでとらえてダウンを奪うと、すかさず左ストレートでフィニッシュ(TKO)。 この勝利でこれまでライト、S・ライト、ウェルターの3王座を獲得している湯場は、秋にも日本新記録の「4階級制覇」に挑むことになっているという。

カサレスがメキシコシティ入り 今週末に初V戦


 2度目の挑戦で名城信男を攻略。メキシコへWBA世界S・フライ級王座を持ち帰ったウーゴ・カサレスが今週土曜日7月3日、初防衛戦を迎える。カサレスは28日午後、試合地メキシコシティにトレーナーのモンティエル親子とともに到着した。
 陣営と軽食を摂ったカサレスは同日午後6時から市内のヌエボホルダン・ジムで調整。挑戦者エベラルド・モラレスとの防衛戦に意欲を燃やす。「ナシロとの試合の後、ナチョ・ウイサル(マネジャー)の支持でほとんど休養せずに練習に打ち込んでいる。調整は順調で、ハカリ(体重)も問題ない」と地元メディアに発言。
 同時に「モラレスとは経験も年齢もほぼいっしょだけど、決定的に違うのは私がチャンピオンで、彼が挑戦者ということ。それだけの努力を敢行している」と叩き上げのモラレスをチクリ。目線の高さは相変わらずだ。
 なお試合はメキシコ市に接するトラネルパントラ市のコンベンション・センターで挙行される。

2010年6月28日月曜日

サルガドTKOで再起、エスコベドが銀ベルト獲得

 前WBA世界S・フェザー級王者フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)が26日(現地時間)メキシコ・ロスモチスで同国のグアダルペ“ブロンコ”ロサレスと10回戦を行い、4回1分22秒TKO勝ちを飾った。
 チーフセコンドにナチョ・ベリスタイン氏が就きチームを一新したサルガドは、序盤から執拗にボディーを攻めて元メキシコ&WBCラティーノ王者ロサレスを追跡。4回、サルガドがプッシュ気味に押し倒した際にロサレスは右ヒザを負傷。主審はサルガドに1点減点を科したが、再開後プレスを強めた前WBA王者が集中打を見舞ってストップに追い込んだ。
 メインで行われたWBC・S・フェザー級シルバーベルト王座決定戦は、ベリスタイン傘下のエドゥアルド・エスコベド(メキシコ)がアリスティデス・ペレス(コロンビア)と好勝負を展開。5回途中発生したバッティングでメキシカンは眉間をカット。出血が多く、ドクターストップがかかり、ポイントでリードしていたエスコベドの手が上がった。

チャベスJr、バレラ大差判定勝ち


 26日(現地時間)米テキサス州サンアントニオで行われたトップランク社主催の興行で、WBC・S・ウェルター級1位フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)がミドル級ランカー、ジョン・ダディ(アイルランド)に12回判定勝ち。WBCミドル級“シルバーベルト”を獲得した。=photo/Sumio Yamada=
 セコンドに今回初めてコンビを組んだフレディ・ローチ・トレーナーが就いたチャベスは出だしからボディー、顔面にパンチを打ち分けてペースを掌握。チャベスの猛攻に倒れないのが不思議なほどのダディは中盤から異常なタフネスで対抗。顔を腫らしながらもダウンを拒否し、終了ゴングを聞いた。スコアは120-108,116-112,117-111で二世ボクサーを支持した。
 チャベスとローチ・トレーナーは階級を下げてミゲール・コットヘ挑戦したいと表明している。
 同じく登場した元3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)はアダイルトン・デヘスス(ブラジル)と10回戦。ダウンは奪えなかったものの、100-90,98-92,99-91のスコアで快勝。アミール・カーン戦以来の再起を飾ったバレラはライト級で世界王者を目指すという。

2010年6月27日日曜日

東農大全勝キープ 関東大学リーグ戦

 アマチュアの第63回関東大学リーグ戦は26日、後楽園ホールで1部リーグ第4週が行われ、王座奪回を狙う東京農業大学が前年王者の拓殖大学に5-4で競り勝ち、全勝をキープした。
 東農大は拓大にリーチをかけられて迎えたウェルター級で1年生・吉野修一郎がポイント勝ちして踏ん張ると、最終ミドル級も藤田孝洋が勝利し、接戦を制した。これで4勝無敗とし、仮に最終週(対法政大学)で敗れ、2位の日本大学(3勝1敗)に並ばれたとしても、勝点差で優位に立つことになる。東農大は2年ぶりの優勝をほぼ手中にした。
 ほか、この日は日大が法大に7-2、駒澤大学が日本体育大学に7-2で勝利。第4週を終えた時点の勝敗成績は東農大(4勝無敗)、日大(3勝1敗)、拓大(2勝2敗)、駒大(2勝2敗)、法大(1勝3敗)、日体大(4敗)。最終週は7月10日に同じ後楽園ホールで行われる。

土居、斉藤が優勝 レイジングバトル

 25日夜、後楽園ホールで行われたA級ボクサー4回戦賞金トーナメント「レイジングバトル」の決勝の結果は、56キロ級で土居コロニータ伸久(ヨネクラ)が齋藤純彦(輪島功一S)から2度ダウンを奪って2回TKO勝ち。60キロ級は斉藤司(三谷大和S)が原純平(大橋)との白熱の4ラウンドの末判定勝ち。それぞれ優勝を決めた。優勝賞金50万円に加え、斉藤は今大会のMVPにも選ばれ20万円をゲットした。また土居はKO賞として15万円を手にしている。
 この日行われた8回戦では、角海老宝石ジムへ移籍した十二村喜久が元東洋王者のレブ・サンティリャン(現日本S・ウェルター級8位=石神井S)の左強打を警戒した戦いぶりで2-1判定勝ち。また日本フェザー級9位の東上剛(ドリーム)が山崎武人(本多)にこちらもスプリット判定で敗れるなど、日本ランカーにとって受難のリングとなった。

2010年6月25日金曜日

渡部、胡らが決勝へ 最強後楽園


 24日、後楽園ホールで日本タイトル挑戦権獲得トーナメント「最強後楽園」準決勝2日目が行われた。
 注目のウェルター級、渡部あきのり(協栄)対出田裕一(ヨネクラ)戦はサウスポー渡部が出田にパンチを浴びせ続け、6回58秒TKO勝ち。=写真=
 ミドル級ホープの胡朋宏(横浜光)は田島秀哲(西遠)に2回TKO勝ちし、決勝進出を決めている。またライト級で大会前にKO負けした伊波ファン・カスティーリョの代役で出場した鈴木悠平(真正)だが、奮闘報われず、格上の小出大貴(緑)からダウンを奪われた末に判定負けした。
 この日の試合結果は以下のとおり(左が勝者)。
F級 吉田拳畤(ワタナベ)判定 石崎義人(真正)
L級 小出大貴(緑)判定 鈴木悠平(真正)
L級 中森宏(平仲BS)判定 丸山伸雄(八王子中屋)
W級 渡部あきのり(協栄)TKO6回 出田裕一(ヨネクラ)
M級 胡朋宏(横浜光)TKO2回 田島秀哲(西遠)

亀田兄弟、井岡一翔の対戦者決まる 7.25大阪


 7月25日に大阪府立体育会館でそろってリングに立つ亀田兄弟と井岡一翔の対戦相手が24日発表された。興毅はセシリオ・サントス(メキシコ)、大毅はロセンド・ベガ(メキシコ)、井岡はアルバート・アルコイ(比)と対戦する。試合はすべてノンタイトル10回戦で、契約ウェートは興毅はS・フライ級、大毅が53.0キロ、井岡はL・フライ級。
 この日は興毅と井岡が会見に出席。ウィラポンなど4度世界タイトル戦のリングに上がったサントスを迎える前WBCフライ級王者の興毅は「S・フライ級でどれだけやれるか。サントスはバンタムでやってる。これぐらいの選手にはきっちりと勝ちたい」と3階級制覇挑戦に向けたコメントをした。「正直、ポンサクレックともう一度戦いたい気持ちもあるんやけど」と黒星を喫したタイ人王者への雪辱の意思ものぞかせたが、一方で「気の早い話やけど、黄金のバンタムに足を踏み入れてみたいなという気持ちもちょっと出てきた」。サントス(31歳)の戦績は25勝15KO14敗3分。
 また次が5戦目となる井岡は比国L・フライ級5位のアルコイ(25歳)と対戦。東洋太平洋王座戦のプランも一時あったが結局はノンタイトル戦となった。それでも大型ルーキーは「タイトルをやりたい気持ちはありましたけど、試合をできるだけでうれしい。世界の声がかかるような試合をしたい。試合内容で見せたいという気持ちがあります」と力強く語った。アルコイは12勝3KO6敗。
 会見では久しぶりの対面となった興毅と井岡が談笑。ボクシング談義に花を咲かせ、興毅は「(井岡が中学のころより)強くなったなと思う。6戦目で世界チャンピオン獲ったら、バケモンやな」とほめちぎっていた。なお、大毅の相手ベガ(32歳)は16勝11KO5敗の戦績。

サルガドが土曜に再起戦


 内山高志に王座を追われた前WBA世界S・フェザー級王者フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)が内山戦以来初めてリングに立つ。今週土曜日26日、メキシコ・ロスモチスでグワダルーペ“ブロンコ”ロサレス(メキシコ)とライト級10回戦を行う。
 サルガド(21勝15KO1敗1分)は1月の内山戦後、しばらく休養。その後ナチョ・ベリスタイン氏に弟子入りし、再起を目指している。「ロサレス戦で好ファイトを披露して結果を出さなければならない。経験豊富でアグレッシブな選手だから、今後自分が再び第一線でやれるか、重要なテストになる。世界チャンピオンがたくさんいるロスモチスで復帰するので、感情が高ぶっている」とサルガドはコメント。
 ロサレス(28勝16KO5敗)は元S・フェザー級のランカー。メキシコの同級王者にも君臨した。
 メインではベリスタイン氏の愛弟子WBCフェザー級10位エドゥアルド“カニージャ”エスコベド(メキシコ)がアリティデス・ペレス(コロンビア)とWBC・S・フェザー級の“シルバーベルト”を争う。

2010年6月23日水曜日

最強後楽園開幕-注目の岩佐は不戦で決勝へ

 来年度のチャンピオンカーニバルの挑戦者を決めるトーナメント、最強後楽園が23日に開幕した。
 ミニマム級は、5位の田中教仁(ドリーム)が2位久田恭裕(横浜さくら)からダウンを奪って3-0判定勝ちでファイナル進出を決めた。フライ級はこれが再起戦となる4位小林タカヤス(川島)が林徹磨(セレス=5位)に僅差(58-57、58-57、57-58)で競り勝って決勝進出。フェザー級も大接戦となり、上野則之(ワタナベ=4位)が5位凉野康太(五代)に58-57、58-56、57-58の2-1判定勝ちだった。
 また今トーナメントの注目株、バンタム級岩佐亮佑(セレス)だが、対戦相手の久永志則(角海老宝石)が前日の計量でオーバー。失格となり戦わずして決勝進出。リングで挨拶した岩佐は「自分の試合を楽しみにしてくれた人に申し訳ない。日本タイトルに挑戦して必ずチャンピオンになってみせます」と涙を浮かべて今大会制覇を誓っている。

2010年6月21日月曜日

山中、安田倒し新王者 日本バンタム級


 帝拳ジムにまた新王者誕生――20日夕、大阪・住吉区民センターで行われた日本バンタム級タイトルマッチは、1位挑戦者・山中慎介(帝拳)が地元の王者・安田幹男(六島)に7回50秒TKO勝ちし、帝拳ジム現役7人目のチャンピオン誕生となった。
 6回終了時まで、オフィシャルの採点はほぼ互角だったが、7回すぐ山中がサウスポーからのワンツーを顔面に打ち込むと、安田もたまらずロープ際に崩れ落ちた。これは足をもつれさせ立ち上がったが、試合が再開されると、すぐさま山中の連打につかまり、ここで川上主審がストップを宣告した。
 緊張感のある強打者対決を制した山中は「うれしいのひと言です」と感激。もともと滋賀県の出身で、この日も地元の安田に負けない人数の応援団がかけつけ、おかげで敵地の雰囲気にのまれず戦えたという。12勝8KO2分。

訃報・チョードリーAIBA前会長死去

 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)前会長のアンワー・チョードリー氏が19日、パキスタン・カラチの自宅で、急逝した。86歳(87歳説もあり)だった。山根明・日連副会長のもとに20日チョードリー夫人から連絡が入ったもの。散歩から帰宅直後に倒れたといい、心不全だったということだ。
 チョードリー氏は2006年にAIBAの会長を追われるまで、20年の長期にわたり、アマチュアボクシングのトップに君臨し、絶大な権力を行使した。日連とは、柴田勝治会長時代から密接な交流があった。

ニーニョ、マヨールを攻略 WBC・L・フライ級

 マヨール2度目の防衛ならず。メキシコのケレタロで19日(現地時間)挙行されたWBC世界L・フライ級戦は、挑戦者オマール・ニーニョ(メキシコ)が王者ロデル・マヨール(フィリピン)に3-0判定勝ちで雪辱するとともに、ベルトを手中にした。
 前回、今年2月の対戦でリングからタンカで退場したマヨールがノーコンテストで防衛を果たした因縁の再戦。今回はトラブルはゴメンと、リングサイドにはWBCスライマン会長や重鎮が陣取る物々しさ。昨年のWBC総会で最優秀レフェリーに選ばれたアフー主審(パナマ)はことのほか厳格で、2回と4回に発生したバッティングでマヨールから2度減点。前半優勢だったフィリピーノだが、8回を境に地元ファンの声援をバックにニーニョが奮起。出血に悩まされながらもアウトボクシングでポイントを稼ぎ、115-112,117-109,115-111のスコアで勝利コールに浴した。

ウォード強し グリーンを完封

 S・ミドル級トーナメント「スーパー6」の一環として19日(現地時間)米カリフォルニア州オークランドで行われたWBA世界S・ミドル級タイトルマッチは、王者アンドレ・ウォード(米)が挑戦者4位アラン・グリーン(米)に大差の判定勝利を収めた。
 戴冠戦となったケスレル戦に続く地元リングとなったウォードが序盤から積極的に仕掛けてペースを掌握。この日のウォードは五輪金メダリストらしからぬ泥臭い接近戦を自ら挑み、グリーンをロープに釘付けにする。ジャーメイン・テイラーの代役としてトーナメント初登場、初の世界戦を戦うグリーンは終始押され気味。決定的なダメージを与えることはできなかったが、ウォードが3ジャッジ一致の120-108で勝ち名乗りを受けた。
 初防衛に成功したウォードは、グリーンを除く5選手が2試合消化した時点で、勝ち点4でトップに立った。次戦でウォードは同じテクニシャンのアンドレ・ディーレル(米)と対戦。グリーンはケスレルと戦う予定になっている。=PHOTO/SUMIO YAMADA=

2010年6月19日土曜日

黒田、1位滝澤に大差判定

 18日夜、後楽園ホールの『ゴールデンチャイルド・ボクシング』(金子ジム主催)では、セミ8回戦で日本L・フライ級ランカー同士の好カードが実現。同1位滝澤卓(タキザワ)対同5位黒田雅之(川崎新田)の一戦は黒田の大差3-0判定勝ちに終わった。
 試合は立ち上がりから大きく動いた。黒田のリードパンチを外していた滝澤が右ストレートをミスしたところに、黒田の左フックが直撃。モロに食らった滝澤はロープを背にしながらの防戦におわれた。ここを何とかしのいだ滝澤はジャブを突いてまわるボクシングで立てなおしつつあったが、4回あたりから黒田のプレッシャーが明白にまさりだす。常々、力みを課題にあげる黒田だが、この日は抑制の利いたボクシング。力強い左リードを的確に突きさし、左ボディーも効果的だった。一方の滝澤は黒田のパンチをもらうシーンが目立ち、6回には鼻から出血。試合は意外な内容で黒田がポイント差を広げていった。結果、ダウンシーンはなく、79-74、79-73(2者)のスコアで黒田が勝ち名乗りを受けた。
「左ですよ。(滝澤は)ストレート系のパンチが長くて、打ち合いもできるので中途半端な距離で戦えないと考えていました。ならば僕の得意な中間距離で戦うのがいいのではないかと」。勝因を語る黒田の口調はなめらかだった。1位に価値ある勝利をあげ、ランクアップは必至。一時は伸び悩みを感じさせた強打のホープが初のタイトル挑戦に向けて前進した。黒田の戦績は17勝12KO3敗。
 またメインで比国ウェルター級王者アーネル・ティナンパイと対戦した金子ジムの山川和風(昨年、中川の日本王座に挑戦)はきわどく2-0判定勝ち。ティナンパイとはちょうど1年ぶりの再戦だった(前戦も判定勝ち)。

リナレス、ラスベガスで再起2戦目

 元フェザー級&S・フェザー級世界王者ホルへ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)の再起第2戦がラスベガスで挙行されることになった。期日は7月31日。フアン・マヌエル・マルケス-フアン・ディアス再戦をメインにした興行で、ロッキー・フアレス(米)と対戦する。
 帝拳ジムで調整中のリナレスは、3月故郷ベネズエラで行ったフランシスコ・ロレンソ戦に続くリング。フアレス(30歳)は、これまで決定戦を含めると6度世界に挑んでいるが、いずれも失敗。しかしタイトル戦の経験豊富で粘り強く、再建中のリナレスにとっては侮れない相手と思われる。
 マンダレイベイ・ホテルで行われる試合、同じリングではホエル・カサマヨール-ロバート・ゲレロのサウスポー元王者対決、“ゴールデン・チャイルド”ことダニエル・ジェイコブス対ディミトリ・ピログのWBO世界ミドル級王座決定戦などが予定され、前座カードが充実している。

長谷川本格的に練習再開

 4月30日の11度目の防衛戦に敗れた前WBC世界バンタム級王者の長谷川穂積(29=真正)が18日、神戸市内の所属ジムでジムワークを再開した。既にロードワークは始めているが、本格練習は敗戦後初。ミット打ちやサンドバッグ打ちなど約2時間、汗を流した。長谷川は敗戦からこの日までを振り返り「負けてからいろんなことを考えたし、勉強した。今までの勝った試合後より、内容は濃かった。精神的にも強くなれた」と自己分析した。
 次戦に関しては王座を明け渡したWBOとの2冠王フェルナンド・モンティエル(メキシコ)との再戦をあらためて希望。「年内にダイレクトで再戦することしか考えていない。それが無理なら別の方向を考えなきゃいけないが、強く願えばできると信じている」と語った。陣営は7月に予定されるモンティエルの次戦を待って、交渉に入る。
 長谷川にとって約1カ月半の充電期間は自己最長といい「最初のロードワークがしんどかった。こんなに体力が落ちるのかとびっくりした。今はもう大丈夫です」と苦笑い。オフには家族で石垣島に旅行し、島内にある「具志堅用高記念館」も訪れた。具志堅氏の持つ日本記録V13の更新を逃した悔しさは、さほどないという。それでも「記念館の表彰状やトロフィーを見て、偉大な記録だと感じた」と話した。
 入念にリベンジの準備を進めるため、早くも来週から走り込みを開始する方針。実戦勘を取り戻すため、スパーリングも8月から開始するという。骨折、手術した右あごについては「まったく影響しない」と支障ないことを強調した。

2010年6月17日木曜日

名城がジムワーク再開 メキシコ視察も


 前WBA世界S・フライ級チャンピオン、名城信男(六島)が16日にジムワークを再開した。名城は5月8日の3度目の防衛戦で指名挑戦者ウーゴ・カサレスに3-0判定負け(写真)した後、再起の意思を表明していた。
 再起戦はまだ決まっていないが、それに先立ち、名城はメキシコに出かける。といっても武者修行というものではなく、ボクシング王国の雰囲気や空気を味わうための視察的なもので、7月下旬にも予定している。

2010年6月16日水曜日

横内香子写真展「オルタナティブ」         18日から27日まで


 写真家でワタナベジムの練習生でもある横内香子さんが「オルタナティブ」と題した写真展を開く。18日から27日まで、東京・幡ヶ谷の「ギャラリーXI-PO」で。横内さんにはこれまでジムの仲間たちやキューバのボクシングを撮影した「IN THE BOX」という写真集もあるが、今回は世界王者となった内山高志を撮った2カットと、ボクシング以外のものも含めて、最近の作品38点を展示するという。
 横内さんの作品は開催期間中毎日午後17時から22時まで(土日は13時から19時まで)同ギャラリー(京王線幡ヶ谷駅そば)にて観賞できる(入場無料)。写真展のお問い合わせは、☎=03-3376-2981

清水、次期防衛戦発表


 日本フライ級チャンピオン清水智信(金子)の次期防衛戦が発表となった。試合は8月9日後楽園ホールで7位キューピー金沢(青木)を挑戦者に行われる。
 清水をサポートする九州じゃんがら(ラーメン)の銀座店オープンの記者発表とのコラボで行われた会見で王者は「じゃんがらに励まされてここまでやってきた。店も銀座から世界へはばたこうとしている。自分も世界チャンピオンになるべく頑張る。すでに清水チャンピオンラーメンの試作品はあるけれど、お蔵入り(笑)。早く皆に食べてもらいたい」。 そのための前哨戦でもある4度目の防衛戦に、「この試合は勝って当たり前。内容が大事。すっきり勝って世界へ行きたい。相手は3分で料理するといっているようですが、こちらも九州じゃんがらパンチで、ラーメンがのびないうちに決めます」と王者。ジョーク交じりだが「フライ級はいい選手がたくさんいるが、日本人最強は自分だというところを示したい」という自信とプライドも示した。24日から1週間、伊豆で走り込みのキャンプを行う。
 この日は王者・芹江匡晋(伴流)にベテラン福島学(花形)が挑む日本S・バンタム級戦とダブルタイトルマッチ。金子ジムがプロモートする。

カサレスの防衛戦決まる


 5月に日本で名城信男(六島)からWBA世界S・フライ級正規王座を奪取したウーゴ・カサレス(メキシコ)の初防衛戦のスケジュールが決定した。カサレスは7月3日、メキシコシティに隣接するトラルネパントラ市のコンベンション・センターで、同国のエベラルド“シワ”モラレスの挑戦を受ける。
 モラレス(34勝23KO14敗2分、33歳)は日本で亀田興毅に判定負け、タイでポンサクレックに挑戦した試合は4回TKO負け。WBA傘下のNABA・S・フライ級王座に君臨する。経験豊富で頑張りが利く選手だが、順当ならカサレスの勝利は固いと思われる。
 セミではモンティエルやカサレスとともに来日したアナ・マリア・トーレス(メキシコ)がオルガ・フリオ(コロンビア)を相手に保持するWBC女子S・フライ級王座の防衛戦を行う。
 一方、WBC&WBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)は予定通り、7月17日ラファエル“トリート”コンセプシオン(パナマ)と防衛戦を行う。場所はメキシコ・チアパス州トゥストラグティエレス。モンティエルには暫定王者エリック・モレル(米)との“統一戦”が浮上していたが、自国での防衛戦を選択した。

2010年6月15日火曜日

四ヶ所苦闘の初防衛 OPBF女子フライ級戦

 14日のOPBF・L・フライ級戦前座で行われたOPBF女子フライ級タイトルマッチは王者の四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)が5位挑戦者マルネージェ・ベラーノ(フィリピン)に苦闘の末、3-0判定勝ちした。
 四ヶ所はベラーノのジャブ、ストレート主体のボクシングに苦戦。プレッシャーをかけて出続けるものの、なかなか有効打をマークできなかった。公開された途中採点でもポイントは競っていたが、結局96-94が2者に96-95で四ヶ所の勝利が支持された。四ヶ所は初防衛に成功。
 また日本S・フェザー級1位の稲垣孝(フラッシュ赤羽)は元ランカーの森田陽久(新日本仙台)と三者三様のドローに終わった。

宮崎がTKOで2冠目獲得 OPBF・L・フライ級戦


 14日後楽園ホールで行われたOPBF・L・フライ級戦は、挑戦者で日本同級王者の宮崎亮(井岡)がチャンピオン家住勝彦(レイS)に8回2分41秒TKO勝ちし、タイトルを奪取した。家住は3度目の王座防衛に失敗。
 宮崎は出だしから躍動感あふれるボクシングで好調さをうかがわせた。ステップを踏んで右で飛びかかったかと思うと、足を止めてスピーディーなジャブから攻めたり、自在な動きで試合をリード。特に肩越しに決める右クロスが効果的で、チャンピオン家住を後手に回らせた。5回に相手の左フック強打で一瞬効かされたのが唯一のピンチで、これも打ち合ってしのぐと迎えた8回、右で家住をロープへと追いやり無数の連打。家住もブロックで決定打を避けたが、消耗し目がうつろ。宮崎は一度カウントを聞かせた後、またも右でふっ飛ばしたところで福地主審のストップを呼び込んだ。
 文句なしの2冠目獲得だが勝者は「まだまだですね」と反省。それでも「自分は世界王者になると信じて練習している」と世界挑戦のチャンスを早くも期待していた。宮崎の戦績は11勝6KO3分。井岡一法プロモーターは「日本か東洋のどちらかを返上する可能性はある」としており、ホープ井岡一翔が次戦(7月25日)で空位となった王座を狙うプランもあるという。

2010年6月14日月曜日

屋富祖、知念ともタイ選手倒す 沖縄の試合結果

 「琉球拳闘伝第9弾」が13日午後、沖縄県中城村民体育館で行われ、琉球ジムの2ホープがタイ選手をKO、TKOに撃退した。メインのフライ級8回戦に出場の屋富祖裕信は、タイ国S・フライ級王者スリヤー・チューワッタナと対戦。5回途中までほぼ互角の展開だったが、この回半ば近く、屋富祖の右一発でタイ王者もろくもダウンし、そのままKOとなった。タイムはこの回1分8秒。 屋富祖はキックから転向した、左リードとガードのよい好ボクサー。戦績を8勝6KO1敗2分とした。
 セミのL・フライ級8回戦には、昨年度全日本新人王敢闘賞を受けて脚光を浴びた知念勇樹が登場。タイのデンラッタブーム・チョープララームホックから初回1分過ぎ、右を強烈に決めてダウンを奪うと、すかさずラッシュ攻撃。右アッパーを多用した連打でたちまちを防戦一方に追い込み、レフェリーストップとなった(写真)。タイムは1分29秒
 知念は左拳を傷めていたこともあり、これが新人王獲得後の第1戦。「もっと強い相手かと思っていたのに……」と拍子抜けした様子だったが、右の強さはアッパー、ストレートとも飛び抜けている。これで8勝5KO負け知らず。
 ここ中城村は浜田剛史さんの出身地。この日は浜田さんも東京から駆けつけ、同じ沖縄出身の元世界王者、平仲信明さんとともにチャリティーサイン会に臨み、ファン・サービスに務めていた。サイン会の募金に加え、浜田さんの謝礼を含む金一封が、中城村の青少年育成事業の一助にと寄付され、リング上で浜田京介村長(浜田さんのいとこに当たる)に手渡された。


2010年6月13日日曜日

鈴木V3 9回負傷判定――日本ミドル級戦

 13日夜、大阪市のIMPホールで行われた日本ミドル級戦は、王者・鈴木哲也(進光)が4位挑戦者の田中徹(横浜光)に9回1分8秒負傷判定勝ちし、3度目の王座防衛に成功した。
 出だしは田中がよかった。鈴木の右リードを封じ、相手を誘ってうまくリターンパンチで攻める。鈴木が流れを引き寄せたのは5回。右ジャブを細かく突いてリズムに乗ると、以降のラウンドは左ストレートで田中をのけぞらせるなどポイントをピックアップ。8回に偶然のバッティングで挑戦者は左側頭部から出血し、この傷が9回に続行不可能と判断されて試合は終了した。この回を含むスコアは88-85、89-82、90-82でチャンピオンの防衛を支持していた。
 勝った鈴木だが「(田中に)すごい研究されていました」。自らも認めるように、公式スコアほどポイント差は開いていなかった印象。「(4月に入籍し)なおさらスッキリと勝ちたかった」。最後まで「スンマセン」と言っていた。
 鈴木はこれで25勝(15KO)8敗。敗れた田中は7勝(2KO)2敗1分。

関大2年ぶりの王座 関西学生リーグ戦

 アマチュアの第64回関西学生リーグ戦は13日、関西大学千里山キャンパス・ボクシング場で最終週が行われ、同志社大を7-2で下した関大が4戦全勝とし、2年ぶりの王座に就いた。また同リーグのMVP選手に関大・宮本昌季(バンタム級)が選ばれた。敗れた同大は連覇ならず。
 この日はほかに龍谷大が大阪商業大を5-4で破り、これで今季リーグ戦の順位が確定した。1部リーグの最終順位は①関大、②同大、③龍大、④大商大、⑤関西学院大の順(桃山学院大は部員不足等の理由で出場辞退)。2部リーグは立命館大が優勝し、入替戦は27日に行われる。

「3度目の正直」ミランダ戴冠 WBOフライ級戦

 オマール・ナルバエス(アルゼンチン)がJ・バンタム級を制覇したため空位となったWBO世界フライ級王座決定戦が12日(現地時間)メキシコのプエブラで行われ、フリオ・セサール・ミランダ(メキシコ、IBF3位)がリッチー・メプラナム(フィリピン、WBO9位)を5回KOで下し、新王者に就いた。
 メキシコのホープ、“タイソン”マルケスを破って浮上したメプラナムがサウスポーから左ストレートを巧打してリード。しかしミランダは2回からボディーを執拗に攻めてペースを掌握。4回に一度、5回に2度、いずれもボディー打ちでメプラナムを倒し、フィニッシュした。KOタイムは2分41秒。
 ポンサクレック(WBC)、ムザラネ(IBF)と2度世界に届かなかったミランダは3度目のチャンスをモノにした。

ダウン挽回、カルデロン6度目の防衛

 WBO世界J・フライ級王者イバン・カルデロン(プエルトリコ)が12日(現地時間)ニューヨーク、MSGシアターで挑戦者7位ヘスス・イリベ(メキシコ)を3-0判定で下し、ベルトを守った。
 2回、サウスポーのカルデロンにイリベ(25歳)の右が決まり、王者は弾けるように尻餅をつく。だがカルデロン(35歳)がピンチに遭遇したのは、この場面だけ。以降、前進して左右を振りかざすメキシカンと十分に距離を保ち、得意のアウトボクシングを披露。右ジャブ、コンビネーションでポイントを蓄積した。公式スコアは118-110が2者に116-111で2階級制覇王者カルデロンが支持された。

岡田が殊勲 MSGでホープ下す

 WBO世界J・フライ級戦が行われたニューヨーク、MSGシアターのリングに登場した元MTジム所属の岡田隆志(26歳)が番狂わせを演じた。
 ロサンゼルスを拠点にリングに上がる岡田はフライ級4回戦でマックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)と対戦。初回、北京オリンピック代表選手で、トップランク社のサポートの下、世界を狙える逸材といわれるアローヨと岡田は互角の打ち合いを展開。2回、同胞の声援を受けるアローヨがやや優勢に立っていたが、ラウンド終了間際、岡田の左右でプエルトリコ人がダウン。すぐ立ったが、脚が震えダメージあり。3回アローヨが手数で挽回を図ったが、最終4回、岡田がジャブから攻勢をかけて終了。公式スコアは39-36に38-37が2者で岡田を支持した。
 セコンドの岡部トレーナー、ルディ・エルナンデス・トレーナーと歓喜に浸った岡田は2勝1KO1分。アローヨ(24歳)は2勝2KO1敗。

拓大に土 関東大学リーグ

 アマチュアの第63回関東大学リーグ戦は12日、後楽園ホールで1部リーグ3週目が行われ、前年優勝の拓殖大学に初黒星がついた。チャンピオン奪回を期す東京農業大学は全勝をキープ。第3週を終えた時点で東農大(3勝)、拓大(2勝1敗)、日本大学(2勝1敗)、法政大学(1勝2敗)、駒澤大学(1勝2敗)、日本体育大学(3敗)の順。
 この日、日大と対戦した拓大はL・ウェルター級で主将・杉浦剛史がポイント勝ちし、チームの勝利に王手をかけたが、残る2階級で粘る日大が連勝。4-5で逆転負けを喫した。次週(6月26日)の東農大戦を前に痛い黒星となった。
 一方の東農大は駒大と対戦。L・フライ級こそ失ったものの、残りの8階級すべてで勝利し8-1の大差で駒大を下した。ルーキーの青木貞頼、吉野修一郎は開幕週から3連勝。
 また法大は日体大に7-2で勝利した。

2010年6月6日日曜日

コット3階級制覇! フォアマンをTKO

 ニューヨークのヤンキースタジアムで5日(現地時間)行われたWBA世界S・ウェルター級戦は、元S・ライト級、ウェルター級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)が王者ユーリ・フォアマン(イスラエル)に9回42秒TKO勝ちでカムバックを果たした。
 コットは出だしからジャブ、左フックを痛打。フォアマンは何度かバランスを失う。4回、右で反撃したフォアマンだが、7回、右ヒザを痛め、2度スリップダウン。中断で続行が許された後、8回にはコーナーからタオルが投入された。しかし主審のアーサー・マーカンテJrはそれを認めず、試合は続行。8回を乗り切った王者だが、9回、コットの左ボディーでついにダウン。ここでストップがかかった。
 パッキアオ戦から再起したコットはビッグマッチを希望するコメント。S・ウェルター級戦線が興味深くなってきた。
 セミではバネス・マルティロスヤン(アルメニア=米)が3-0判定でジョー・グリーン(米)を下し、NABFとNABOのS・ウェルター級王座を防衛している。

李は1位天笠に大差判定で初防衛 日本フェザー級戦

 メイン格の日本フェザー級タイトルマッチは、王者李冽理(横浜光)が1位挑戦者・天笠尚(山上)に文句句なしの3-0判定勝ち。2月の決定戦で獲得した王座の初防衛に成功した。頭脳派・李の変則ボクシングにペースを握られ、天笠は最後まで179センチの長身の利を活かせず。最終回逆転を狙って猛攻したが、この回のポイントを取るのが精一杯。スコアは98-93(2人)、97-94で李の勝利を支持していた。
 李(28)は16勝8KO1敗1分。完敗の天笠(24)は、15勝12KO4敗2分。

三浦、3回に竹下倒しV3 日本S・フェザー級戦

 日本S・フェザー級王者三浦隆司(横浜光)は、3度目の防衛戦で9位竹下寛刀(高砂)と対戦。立ち上がりから距離を詰めてプレスを強めたが、竹下も相手の飛び込みざまに右フックを迎え打ちし抵抗。サウスポー同士の噛みあいのいい攻防となった。
 3回半ば過ぎ、三浦は左ストレートをクリーンヒットした直後に竹下をロープに詰めてラッシュを敢行。挑戦者もこれに耐えて反撃機をうかがっていたが、我慢の限界を超えて崩れるようにダウン。これは立ち上がり試合続行となったが、三浦の連打に反撃できず、すぐさまレフェリー・ストップがかかった。タイムはこの回2分57秒。
 これで三浦(26)は3度目の防衛。規定回以内に試合を終わらせたのは、王座獲得戦以来。19勝15KO1敗2分。敗れた竹下(26)は、13勝9KO9敗1分。

池原のベルト獲り失敗 東洋太平洋フライ級戦

 横浜光ジムのトリプルタイトルマッチが5日夜後楽園ホールで行われ、同ジム所属の3選手が出場した。結果は、2人の日本王者はベルトを守ったものの挑戦者は失敗。試合順に報告すると――。
 東洋太平洋フライ級王者ロッキー・フェンテス(比国)に挑んだWBC、WBAとも同級15位池原繁尊(横浜光)は、健闘したものの老獪なチャンピオンに的確なブローを決められ苦しい展開に。ダウンはなかったものの、敗色濃厚の11回2分9秒、セコンドの石井一太郎会長がタオルを投入し、TKO負けとなる。フェンテスは3月に大久保雅史(青木)を攻略して手にしたタイトルの初防衛に成功した。
 フェンテス(24)はこれで24勝15KO6敗2分。池原(28)は2016KO2敗2分。

2010年6月4日金曜日

王者西岡が尼崎市長を表敬訪問

 WBC世界S・バンタム級王者・西岡利晃(帝拳・33)が3日、兵庫県尼崎市役所を訪れ、白井文市長(50)を表敬訪問した。
 4月30日の4度目の防衛戦で鮮やかなKO防衛を果たした後は、夫人と長女小姫ちゃんとの家族水入らずの日々を過ごし、すっかりリフレッシュしているチャンピオン。加古川市出身だが、実は2年前から美帆夫人の実家のある尼崎市に住民票も移しており、「尼崎市民」として名乗りを上げたもの。「尼崎は住みやすい町で、好きです。よく商店街に出かけています」というチャンピオン。先の防衛戦(バンゴヤンにKO勝ち)の後、急に地元でも声を掛けられることが増えたそうだ。
「チャンスがあれば、ぜひ関西で試合をして、尼崎の皆さんにも応援してもらいたい」と抱負を語ると、ボクシング・ファンとしても知られる白井市長も、「その時はぜひ(試合場に)いきたいです」と応援を約束していた。
 次の5度目の防衛戦は1位レンダル・ムンロー(英国)相手の指名試合が有力だが、期日、試合地ともまだ決まっておらず、再び東京に“単身赴任”してジムワークに戻るのは、7月になる見込み。西岡はすでに軽いランニングなど自主トレを開始している。
 写真はWBCのチャンピオンベルトを手に尼崎市長室を訪れた西岡と、白井市長

2010年6月3日木曜日

1位瀬籐、負傷判定勝ち


 2日、後楽園ホールに日本S・バンタム級1位瀬藤幹人(協栄)が8回戦に登場。サウスポー笛木亮(ジャパンS)に7回負傷判定勝ちで30勝目をマークした。
 瀬藤は上体を駆使しノーガードからフリッカージャブを繰り出す持ち前のスタイルで優位に試合を進めたが、強打に自信の笛木も踏ん張り、ロープ際で激しい戦いに。両者バッティングで流血するタフファイトは、左目上の傷が悪化して出血激しい笛木の続行が不能となり、7回2分13秒で終了。69-64、70-64(2人)のスコアで瀬藤の手が挙がった。 トップランカーに危ない場面はなかったが、一人相撲に陥った面もあり、「いいもの持っているんだが、出来、不出来の差がラウンド毎にもありすぎる」と金平会長が苦言。「こちらから発表できる話ではないが、次に大きな試合を予定している」(会長)瀬藤にとって修正点が明らかになったファイトだった。
 セミ8回戦は日本ウェルター級2位加藤壮次郎(協栄)が春山正太(西城)に7回TKO勝ち。日本S・フェザー級2位松崎博保(協栄)も佐々木康博(ヨネクラ)に判定勝ちしたが、終盤著しく失速して冷や汗モノだった。白石豊土(協栄=S・フライ級6位)は白井一彰(渡嘉敷)に2回TKO勝ちしている。