2010年6月29日火曜日

チャーリー“東洋”初防衛 湯場は2回で挑戦権獲得


 チャーリー、難敵撃退――29日夜後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・ウェルター級タイトルマッチは、王者チャーリー太田(八王子中屋)が1位挑戦者キング・デビッドソン(オーストラリア)に初回左ストレートから右フックと連打され不覚のダウンを喫した。しかしこの危機を脱出すると、その後は弱気にならずに攻勢を維持し、挑戦者の拙攻にも助けられ、12回を戦い抜き判定勝ち。3月柴田明雄を攻略して得た日本&東洋の2王座のひとつを守った。
 採点は豪州のジャッジのみが115―114で挑戦者の勝ちとするOPBF戦おなじみのスプリット・デシジョンだったが、チャーリーの勝利は文句なかろう(日本の浅尾ジャッジは117―110、タイの主審も118―109と大差でチャーリーの初防衛を支持していた)。
 なお、チャーリーの保持するもうひとつのベルトについては、この夜のセミの8回戦が「挑戦者決定戦」として行われ、2位の湯場忠志(都城レオスポーツ)が6位西禄朋(川崎新田)を2回の左カウンターでとらえてダウンを奪うと、すかさず左ストレートでフィニッシュ(TKO)。 この勝利でこれまでライト、S・ライト、ウェルターの3王座を獲得している湯場は、秋にも日本新記録の「4階級制覇」に挑むことになっているという。

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