2011年3月29日火曜日

サーシャ、元マイナー王者を完封 5月再登場


 忘れられたホープ、サーシャ・バクティン(本名アレクサンデル・バクティン=ロシア)が27日(現地時間)ホームタウンのモスクワ近郊バラシクバに登場。元IBO・S・フライ級王者の肩書きを持つムブワナ・マトゥムラ(タンザニア)と10回戦を行い、大差の判定勝利を収めた。
 日本のジム所属から母国ロシアに戻ったサーシャは2戦行ったが、この試合は昨年2月以来、13ヶ月ぶりのリング。世界ランキングもIBF5位に名前が載っているだけ。それでもお馴染みのアレクサンデル・ジミン・トレーナーコーナーに陣取ったサーシャは距離を支配し、ジャブを放ちながら、右をマトゥムラのテンプル、左フックをボディーに決めてポイントを蓄積。ダウンは奪えなかったが、3ジャッジとも100-90で元日本&OPBFチャンピオンを支持した。
 サーシャ(29歳)は26勝11KOといまだに無敗をキープ。マトゥムラは19勝11KO6敗。
 ロシアからの情報ではサーシャは5月22日モスクワで予定されるロイ・ジョーンズ-デニス・レベデフ戦のアンダーカードに出場するという。対戦相手はIBF10位のマイケル・ドミンゴ(比国)、あるいは元王者メッグン・シンスラット(タイ)らの名が挙がっている。まだ夢はあきらめていないようだ。

2011年3月28日月曜日

内山、亀田興、下田もきた チャンピオン会が募金活動




 東日本大震災の復興支援にチャンピオンたちも立ち上がった――。世界チャンピオン会(ガッツ石松会長)メンバーの有志21人が28日、東京渋谷と新宿の駅前で道行く人々に被災者支援のための募金を訴えた。おなじみの元チャンピオンらに加え、現役王者の内山高志、亀田興毅、下田昭文、そして女子王者の富樫直美も参加。渋谷も新宿も人山ができる盛況ぶりだった。チャンピオンたちはいずれも現地集合、現地解散で、もちろん無報酬。中には大阪から飛んできた徳山昌守さんの姿も。「今度は大阪、名古屋でもやって」の声も上がっていた。この日集まった募金80万1375円は全額、日本プロボクシング協会を通じて「日本赤十字社」に全額送金し、被災者のための支援金となる。
 この日出席したメンバーは、飯田覚士、ガッツ石松、内山高志、大橋秀行、小熊正二、亀田興毅、川島郭志、具志堅用高、小林弘、セレス小林、坂田健史、下田昭文、レパード玉熊、富樫直美、徳山昌守、内藤大助、中島成雄、花形進、浜田剛史、原田政彦、輪島功一の21名(五十音順)。

訃報 鈴木達夫・拓大総監督死す


 拓殖大学ボクシング部の総監督、鈴木達夫氏が26日午前11時22分、急性骨髄性白血病のため東京・杉並の自宅で亡くなった。75歳だった。昨年に体調を崩し、闘病していた。
 鈴木氏は情熱的な指導と旺盛な愛校精神をもって拓大ボクシング部を日本一に育て上げた功労者。東京都出身。拓大のアマチュア選手から卒業後中央郵便局に勤務しながら指導者の道を歩み、母校のコーチを長く務めた。関東大学リーグ2部だった同校の一部昇格(67年)に貢献し、68年に監督に就任。72年にはリーグ戦初優勝、そして81年には初めて全日本大学王座を制覇した。
 鈴木監督の指導の下、拓大からは小田切幸雄、三浦国宏、瀬川正義、瀬川設男、山田渉、高橋良秋ら五輪代表を含む多数のチャンピオンが輩出し、日本のアマチュア界に確固とした基盤を築いた。同校はその後も大学ボクシングのトップを維持し、全日本大学王座に就くこと7度、関東リーグ戦優勝9度の偉業を達成している。
 鈴木氏の葬儀は、下記の日程でいずれも東京・中野の宝仙寺で執り行われる。
  通夜  4月2日(土)午後6時から7時まで。 
  告別式 4月3日(日)午後1時から2時まで。 
 喪主は妻の幸枝さん。宝仙寺は東京都中野区中央2-33-3(地下鉄丸の内線中野坂上近く)。故人への生花は、鈴木葬儀社(☎03-3328-0921・FAX03-3328-0126)で受け付けている。

2011年3月27日日曜日

元日本・東洋チャンピオン大川寛さん死去


 技巧派のアウトボクサーとして複数階級で東洋・日本チャンピオンに君臨し、引退後は40年以上にわたって大川ジムを主宰した大川寛さん(本名・小川寛=写真=)が22日、肝臓がんのため、自宅で亡くなっていた。享年78。すでに家族葬を済ませている。
 大川さんは東京・浅草出身(千葉出身説は戸籍上)。ジム、中学生時に極東ジムの前身・共栄ジムでボクシングを始め、昭和20年代から30年代半ばにかけてリングに上がった。1954(昭和29)年に日本フェザー級王座を獲得したのを手始めに、同ライト級、東洋はライト級、S・フェザーと獲得。同僚の秋山政司(日本ライト級王座19度防衛の当時記録保持者だった)とともに極東ジムの二枚看板として活躍した。高山一夫、勝又行雄ら当時のトップ選手と対戦。後の世界王者フラッシュ・エロルデ(比)とも2戦している(いずれも判定負け)。60年に新設された東洋J・ライト(現S・フェザー)級王者となり、翌年がラスト・ファイト。通算戦績は72勝24KO23敗3分13EX。これはコミッションの設立前からリングに上がっていたことから、諸説ある。
 その後年に引退後は広告代理店を営みながら、62年に東京・明大前に大川ジムを開き、大友巌(ライト級)、横田広明(S・バンタム級)らのチャンピオンを育て、横田を世界タイトルに挑戦させた。

ガンボア圧勝、ソリスを5度倒す IBF王座ははく奪


 26日(現地時間)米アトランティックシティで挙行されたWBA世界フェザー級タイトルマッチは王者ユリオルキス・ガンボア(キューバ)が挑戦者WBA・S・フェザー級暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)を4回TKOで下し、5度目の防衛を果たした。
 偵察戦の初回が終わり、2回早々ガンボアの左右でソリスはロープ際にダウン。追撃の右で再びメキシカンはキャンバスへ。ここを凌いだが3回、誘う動きからガンボアの左でソリスは大の字。自軍コーナーを間違えるほどダメージを残すソリスに、4ラウンド、王者のワンツーが決まり4度目のダウン。追撃連打で挑戦者はロープに詰まり、頭から沈むと主審がストップをコールした。タイムは1分31秒。
 ガンボアはWBA王座は守ったが、試合当日のIBFが課した再計量で体重が10ポンド超を計測。再度ハカリに乗ることを拒否したため、IBFルールにより、タイトルを失っていた。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

ガルシア、無敗対決制す


 26日、ガンボア-ソリス戦のセミで行われたNABO&NABFフェザー級タイトルマッチは挑戦者ミゲール・アンヘル・ガルシア(米、IBF1位)がマット・レミナード(米、WBA3位)を10回終了TKOで破り、2冠を獲得した。
 ガルシアが24勝20KO、レミラードが23勝13KO無敗ホープ同士の対戦。前半はガルシアのジャブからの的確なパンチに、レミラードが旺盛な手数で対抗し拮抗する。しかし徐々にパワー系パンチで優位に立ったガルシアが8回終盤ダメージを与えて攻勢。続く9回に連打で2度倒し、10回にも痛烈なダウンを奪う。続行に応じたレミラードだが、ラウンド間のインターバルでストップがかかった。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

野中攻めあぐねる


 WBA世界S・ウェルター級10位の野中悠樹(尼崎)が27日、神戸サンボーホールのリングに登場。インドネシア同級3位アデ・アルフォンスにフルマークの10回判定勝ちを飾った。スコアは100-89に、100-88が2者と超大差。
 相手のアルフォンスがほとんど攻撃らしい攻撃をせず、野中はガードの隙を狙ってパンチを当てていく展開。初回に左フックで、4回はボディーでそれぞれダウンを奪った野中だが、結局最後まで攻めあぐねた。「僕がふがいなかった。世界ランキングに入ったけど、こんな試合で……」と申し訳なさそうにしていた。陣営によると、今後はチャーリー太田(八王子中屋)への挑戦もプランにあるという。21勝7KO8敗2分。
 セミでは千里馬神戸ジムの無敗ランカー、帝里木下がアリエフ・ブレイダー(インドネシア)に6回1分27秒負傷判定勝ち。サウスポー・スタイルからの左ボディー、返しの右フックで相手を圧倒したが、6回偶然のバッティングで帝里が左目上をカット。傷が深く試合がストップされた。帝里はこれでデビュー12連勝(3KO)。
 また輸入選手のゼロフィット・ジェロッピ瑞山(千里馬神戸)は尼崎ジムの新鋭・山本隆寛に8回判定勝ち。2回に左フックをカウンターしてダウンを奪い、スコアは77-75、77-76、75-77だった。山本も右ストレートで最後まで攻め続けたが、ジェロッピのうまさにはぐらかされた印象。

大橋、東洋王座返り咲き

27日、愛知・刈谷市産業振興センターで行なわれた東洋太平洋S・バンタム級王座決定戦は、WBC14位の元王者大橋弘政(HEIWA)が2位ジュンリエル・ラモナル(フィリピン、同国王者)を2−1の判定に下して王座復帰を果たした。試合は12回を通して激しい打撃戦。大橋は距離をつぶして攻めるも、ラモナルも引かずに応戦と一進一退。それでも自分のスタイルを押し通した大橋は11回のピンチを乗り越え115−113.117−111.114−115の判定を得たもの。大橋は「きょうはとにかく勝ちたかった。戦った僕より(地震で被災した)東日本の人たちが大変。僕の応援より東日本の人たちを応援してと、勝って言いたかった。それが今回のモチベーション。僕が勝手に日本代表になって、勇気を感じてほしいと戦いました」と。リング上から声をつまらせながら会場に寄付を呼び掛け「僕もファイトマネーから寄付します」

三浦、ラスベガスで3-0判定勝ち

 帝拳ジムの重量級ホープ、三浦広光が26日ラスベガスでL・ヘビー級6回戦のリングに登場し、トッド・マヌエル(米)に3-0判定勝ちを飾った。不敗同士の試合はプログラムでは最初に予定されていたが、主催者側の都合でメイン・カードの後に変更されたため、両選手は3時間以上も待たされるはめになった。しかし、試合はダウンシーンこそなかったものの、お客を沸かせる好試合だったという。3人のジャッジのスコアは59-55が2人と、58-56で三浦の勝利を支持していた。
 これで三浦(29)は総合格闘技から転向して6戦全勝(3KO)をマークした。

2011年3月26日土曜日

新鋭カスティーリョ、ベテランを一蹴


 メキシコのサンファー・プロモーションの一押しホープ、ミサエル・カスティーリョ(メキシコ=WBCライト級27位)が25日(現地時間)ティファナに登場。10回戦で同国のベテラン、フランシスコ・ディアンソに初回TKO勝ちを飾った。
 結末は早かった。打ち合いからボディーブローでダメージを与えたカスティーリョがラッシュを敢行。コーナーに詰まったディアンソに左右レバー打ちを叩き込むと、相手はそのまま沈み、カウント中にストップされた。TKOタイムは1分35秒。
 06年に日本で粟生隆寛(帝拳)と10ラウンド戦ったディアンソだが、その面影はなかった。一方、エンセナダ出身のカスティーリョは20勝18KO無敗。(三浦勝夫)

離日のピーターがインドネシアで復帰戦


 元OPBFヘビー級王者のオケロ・ビーター(ウガンダ=38)が11ヵ月ぶりに復帰戦のリングに上がる。4月17日インドネシアのジャカルタで行われるクリス・ジョン-ダウド・ヨルダンのWBA世界フェザー級タイトルマッチの前座で、アレックス・リーパイ(豪)との12回戦が決まっている。暫定ではあるものの、リーパイの持つWBO東洋と空位のWBOアフリカの両タイトルが懸けられている。リーパイは現在OPBFでは1位にランクされる選手。
 ピーターは名古屋の緑ジムに所属していた2006年にロシアでWBC世界ヘビー級王者オレグ・マスカエフに挑戦したが判定負け。以後約3年のブランクの後復帰し、昨年5月大阪のリングで6回判定勝ちしたのが最新の試合。現在は緑ジムとの契約も切れ、今回のリーパイ戦は最近韓国在住のマッチメーカー、ロレン・グッドマン氏がマネジャーとなって決まった第一戦。ピーターは現在ウガンダでトレーニングしている。

2011年3月25日金曜日

4.8トリプル世界戦は神戸で 異例の会場変更


 4月8日に予定されるトリプル世界タイトルマッチは、会場が急きょ東京・両国国技館から神戸・ワールド記念ホールに変更になった。24日主催の帝拳プロモーションが記者会見で明らかにしたもの。長谷川穂積、西岡利晃、粟生隆寛の本格派王者が揃って防衛戦に臨むという豪華カードだけにチケットの売れ行きもよかったが、すべて払い戻しとなり、改めて3月30日から10日間で新会場神戸のチケットを販売するという。試合2週間前の会場変更はきわめて異例で、興行的にも痛手だろう。だが東日本大地震発生後いまも余震がおさまらず、また福島の原発事故も不安定な状況が続いている。「余談を許さないと政府も発表しているので、選手やお客の安全を第一に考えて(変更の)結果を出した」と帝拳ジム浜田剛史代表が明かした。
 記者会見にはS・バンタム級の西岡利晃、S・フェザー級の粟生隆寛といずれも防衛戦を予定する2人のチャンピオンが同席。ともに地震が起きてからはテレビの報道が気がかりで、試合の延期も覚悟したというが、今は気持ちを切り替えて練習に打ち込んでいる。「被害を受けた方々が一日も早く元気になるよう自分もできることをしたい」(西岡)、「被災された方々に少しでも勇気を与えられるような試合をしたい」(粟生)と、それぞれ地震・津波の被災者を気遣いつつ、必勝の備えを怠っていない。
 試合は急きょ「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」として行うことになり、入場料収入の一部を義援金に回し、チャリティー・イベントもプログラムに加えられる予定。※写真は帝拳ジムの記者会見で語る中央浜田代表と西岡、粟生の両チャンピオン。

WSB戦 アスタナがプレーオフ進出 浦項に3-2で勝つ


 AIBA(国際アマチュアボクシング協会)主導のプロ大会、WSB(ワールドシリーズ・オブ・ボクシング)が最初のシーズンの全日程を終了した。最終12週のひとつ、アスタナ・アーランズ(カザフスタン)-浦項ポセイドンズ(韓国)の対抗戦は19日夜韓国・浦項の室内体育館で行われ、アスタナが3-2で地元浦項を破った。この結果、アスタナは9勝3敗となり、10勝2敗でアジア地区優勝のバクー・ファイヤーズに僅かに及ばず2位に留まったものの、3地区の2位チームの中では最高成績(29点)を挙げ、ワイルドカードによりセミファイナル(プレーオフ)進出を決めた。
 試合はバンタムからヘビーまで5階級の対抗形式で行われ、08年北京五輪ウェルター級金メダリストのサルセキバエフを擁するアスタナの勝利は手堅いとみられていたが、ライト級とL・ヘビー級を落として辛くも1点差で浦項を下した。この結果、浦項は12週を戦って通算2勝10敗で最下位となった。
 アスタナは4月に行われるセミファイナルで米国地区優勝のロサンゼルス・マタドールズと対戦。これに勝てば、5月の優勝決定戦に出場する。WSBはAIBAが認める「セミ・プロ大会」で、優勝チームには賞金として50万ドル(約4千万円)、個人の5階級の最高成績選手には5万ドル(約400万円)と次期五輪出場権が与えられることになっている。※写真はヘビー級戦アスタナのアブドラエフ(右)が浦項のムアンティアンに5回判定勝ちでチームの勝利を決めた試合

2011年3月24日木曜日

元王者中野吉郎さんの「なかよし」ジム開く

 元日本ウェルター級チャンピオンの中野吉郎さん(41)が主宰するジム「旗の台なかよし倶楽部」が東京・品川区旗の台にオープンした。13日に予定していたジム開きのセレモニーは、東日本大地震直後だったことから急きょ中止としたが、20日から正式に営業をスタートしている。営業時間は午前10時から12時、午後2時から11時まで。日曜日も開いている(月曜日のみ休業)。
中野さんは数年前に群馬で開いたジムの“雇われ会長”を務めたこともあったが、「自分の責任でやりたい」と、3年がかりで自前のジム開設にこぎつけたもの。「なかよし」のネーミングは仲良しと会長の名前(中吉)をかけたもの。「強いボクサーを育てるだけでなく、人間教育の場にしたい」と張り切っている。
 新ジム住所は、東京都品川区旗の台6―33―11 スピナッチヒル3 5F。電話は03-6426-1939。

2011年3月21日月曜日

ブーテV7 英国人マギーを一蹴

 IBF世界S・ミドル級王者ルシアン・ブーテ(ルーマニア=カナダ)が19日、ホームリングのカナダ・モントリオールに登場。挑戦者ブライアン・マギー(英)に10回KO勝ち。7度目の防衛に成功した。
 予想有利の王者が3回あたりからペースを掌握。テクニックと手数で勝負を挑むマギーをパワーで制圧。特にボディーブローが効果的で6、7回、サウスポーからの左フックでダウンを奪う。7回、マギーは再び倒れたが主審はノーカウント。それでもストップは時間の問題だった。10回、ブーテは再度、強烈な左フックを決めて倒し、試合を終了させた。KOタイムは2分4秒。
 スペクタクルな防衛戦が続くブーテは、ミケル・ケスラー(WBC名誉王者)らとの対戦を望んでいる。28勝23KO無敗。マギーは34勝24KO4敗1分。

2011年3月20日日曜日

激闘 ロマゴン判定で初防衛

WBA世界L・フライ級タイトルマッチ、チャンピオン、ローマン“チョコラティート”ゴンサレス(ニカラグア)-挑戦者マヌエル“チャンゴ”バルガス(メキシコ)の一戦が19日、メキシコのプエブラで行われ、ゴンサレスが3-0判定勝ちで防衛に成功した。
 スタートから鋭い左右連打を挑戦者に浴びせて優位に立つゴンサレスに対し、バルガスは勇敢に対応。圧倒されながらも懸命に手を出して引き下がらない。中盤、このバルガスの闘志に後手に回る場面もあるゴンサレスだが、地力の差は明白。バルガスは左目をカットし、出血に悩まされる。しかし執拗なメキシカンのアタックで、目の離せない展開が続く。10回の攻防で左目を切ったゴンサレスは以後、左ジャブを基調とした戦いで、終盤を乗り切った。公式スコアは116-112が2者に119-109でニカラグア人が支持された。
 L・フライ級王座の初防衛を果たしたゴンサレスは28勝23KO無敗。1年あまりで3度目の世界アタックだったバルガスは右目も完全に塞がっていた。29勝14KO8敗1分。

リゴンドウ圧勝 敵地で初回KO防衛

 同胞ソリスは初回で屈したが、WBA世界S・バンタム級暫定チャンピオン、ギエルモ・リゴンドウ(キューバ)は同じファーストラウンドで仕事を完了した。19日(現地時間)アイルランド・ダブリンのシティ・ウェスト・ホテルで行われた防衛戦で、リゴンドウは挑戦者ウィリー・ケイシー(アイルランド)に初回2分38秒KO勝利を飾った。
 開始ゴングとともにボディー打ちで仕掛けた元五輪金メダリストの前に地元のケイシーは劣勢。ボディーブローで2度倒したリゴンドウがまた倒すと、試合が終了した。
 初防衛のリゴンドウは8勝6KO無敗。ケイシーは11勝7KO1敗。

ビタリ一撃KO ソリスを初回で倒す

 19日ドイツ・ケルンのランクレス・アレーナで挙行されたWBC世界ヘビー級タイトルマッチは、王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が1位オドラニエル・ソリス(キューバ)に初回3分00秒KO勝ち。6度目の王座防衛に成功した。
 開始からクリチコが左リードを突いてプレス。指名挑戦者ソリスは動きながら右を狙っていく。しかし初回終了間際、ソリスの右を外した王者の右フック強打がヒット。ブロックが間に合わず側頭部に食らったソリスはぐらついて倒れた。立ち上がったものの足元が定まらず試合終了。元アマ世界選手権優勝、アテネ五輪S・ヘビー級を制したソリスだったが、プロで初の世界タイトルマッチの舞台はあっけなく終わった。敗者はヒザを痛めたのがストップの理由と主張している。
 クリチコの戦績は42勝39KO2敗。ソリスは初黒星(17勝12KO)。

ベルト-オルティス戦発表会見



 WBC世界ウェルター級王者アンドレ・ベルト(米)-挑戦者WBC5位ビクトル・オルティス(米)のプレゼンテーションが先週末ニューヨークのパームウエスト・レストランで開催され、両雄が健闘を誓い合った。
 キャッチフレーズは“イースト-ウェスト・ショウダウン”。これが6度目の防衛戦となるベルトは「ビクトル・オルティスは若いエキサイティングなファイターだけど、ファンは今回初めて苦境に立たされる姿を見るだろう。このファイトでワンダフル・イヤーのスタートを切りたい」とコメント。一方オルティスは「私はラストファイトで、靴底についたガムのような気持ちを味わった。だから『今度はやるぞ!』という気持ち。アンドレ・ベルトは難敵だけど、私はハングリー。ハートと肝っ玉を見せ付けて、家にタイトルを持ち帰りたい」
 試合は4月16日、米コネチカット州フォックスウッズのMGMグランドで予定される。HBOによって全米に放映され、同日イギリスで行われるアミール・カーン-ポール・マックロスキーのWBA世界S・ライト級戦と二元中継されることになっている。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

山口、比国で判定勝ち


 JBCに引退届を出し海外リングで活動する山口賢一が19日、比国セブ島で地元のマージョン・ヤップと対戦し、8回3-0判定勝ちした。
 WBOアジアパシフィックS・バンタム級暫定王者として紹介された山口は久々の試合(1年3ヵ月ぶり)で動きが硬く、ヤップに左ジャブ、フックを好打されるスタート。しかし5回から攻勢を強め、有効打こそ少ないものの相手を後退させる。終盤7、8回は手数でヤップを圧倒した。結局、試合全般を通じて攻勢をとり続けた山口が76-75、77-74(2者)の採点で支持された。
 この日はほかに、世界ランカーのA・J・バナルがフランシス・ミェユショ(タンザニア)を3度倒して2回KO勝ち。WBOアジアパシフック・バンタム級王座を防衛。またIBFフライ級3位ミラン・メリンドはロセンド・ベガ(メキシコ)を初回右アッパーで2度倒しTKO勝ちした。

2011年3月19日土曜日

JBCが義援金口座開設

 日本ボクシングコミッション(JBC)が18日に東日本大震災の義援金受付口座を開設し、支援活動のための募金を募っている。4月30日まで受け付け、全額が日本赤十字社に送られる。振込先は以下の通り――。
銀行名:みずほ銀行飯田橋支店
口座番号:(普通)2541469
口座名:財団法人日本ボクシングコミッション 東北地方太平洋沖地震義援金

クリチコ×ソリス、明日決戦 WBCヘビー級



 19日(現地時間)ドイツのケルンで挙行されるWBC世界ヘビータイトルマッチの公開計量が18日、2千人のファン(!)の前で行われ、王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)、挑戦者オドラニエル・ソリス(キューバ)とも、ほぼ同じ体重を計測した。クリチコは113.17キロ、ソリスは112キロちょうどだった。
 賭け率はインターネットなどでは8-1と大差でクリチコ有利と出ている。
=PHOTO/SUMIO YAMADA=

亀田、14位ディアスと初防衛戦 5.7大阪


 WBAバンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が5月7日に大阪府立体育会館で同級14位ダニエル・ディアス(27=ニカラグア)と初防衛戦を行うことが決まった。18日、大阪市内の会見で発表した。生まれ育った地元大阪での世界戦は初めてとなる。興毅は「今は東日本大震災で大変な状況だけど、動ける人は動かないといけない。オレの試合で何か伝わるものがあれば」と話した。興行は東日本大震災チャリティーマッチとして開催され、募金活動などイベントを予定している。
 挑戦者のディアスについて興毅は「映像が手に入らん。ネットで試合のダイジェストを1分ちょっと見ただけ。パンチを振ってくる選手」と語った。タイプはオーソドックスで、身長は170㌢程度という。
 バンタム級での自身の課題についてはスピードを掲げた。「昔のオレよりスピードが落ちてる。もっとリズムよく、出入りのスピードを上げたい。あとはタイミングよく、しっかりしたパンチを入れること。KOしたい。ボディーで弱らせて中盤あたりにチャンスがあると思う」と世界戦初のKO勝利を誓った。
 興毅は現在大阪で合宿中。4月2日の弟大毅(22)の沖縄でのノンタイトル戦に同行し、その後2週間ほどフィリピンに渡ってスパーリングを重ねる予定という。
 またディアス戦では前座でOPBF・S・フェザー級王者仲村正男(仲里・ATSUMI)の初防衛戦が行われる。相手は1位ロナルド・パンティーリャス(フィリピン)。仲村はデビュー12連続KO中で、これが初防衛戦。この日は亀田家三男の和毅も出場を予定している。
=写真は初防衛戦を発表した亀田興毅(右)と西日本ボクシング協会のアポロ嘉男会長=

堀川が前王者ソーサと対戦 4月2日メキシコ


 元WBC世界L・フライ級王者で現在はフライ級のナンバーワン・コンテンダー、エドガル・ソーサ(メキシコ)が4月2日に予定している試合で、日本ミニマム級5位の堀川謙一(SFマキ)=写真=が相手に選ばれた。試合地はメキシコシティで、ソーサの持つWBCインター王座が懸けられる。
 日本人選手との対戦は国重隆、大久保雅史に続き3人目。最近日本のトップ選手にひと通り声をかけているというから、これもソーサの売り出し戦略か。堀川(31)は20勝4KO9敗。ミニマム級の選手だが、「フライ級でもOK。せっかく声をかけてもらったんだから」(会長)とやる気。25日に出発の予定だ。

2011年3月18日金曜日

内山が100万円の義援金-東日本大震災へ

 WBA世界S・フェザー級チャンピオン内山高志がファイトマネーから100万円を被災者の救援活動のため寄付する。また内山のジムメイトである女子世界王者の富樫直美ら選手、後援会も内山の寄付活動に賛同し、活動する--とワタナベジム。

2011年3月17日木曜日

家住-黒田戦は5月16日開催

震災で3月の開催を取りやめた大会の振替スケジュールが以下のように決まっている。

 3月22日の日本L・フライ級タイトルマッチ王座決定10回戦、家住勝彦(レイS)-黒田雅之(川崎新田)&OPBF女子フライ級タイトルマッチ10回戦、四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)-真道ゴー(クラトキ)のダブルタイトルマッチ(フラッシュ赤羽ジム主催)は 5月16日後楽園ホールで開催。
 3月30日予定だった嶋田雄大(ヨネクラ)-ファーサンハン・ポーラスア(タイ)のライト級10回戦(ヨネクラジム主催)は5月30日に変更。

ドネア、GBPと電撃契約!

 スーパースターへの道を歩き始めたノニト・ドネア(WBC&WBO世界バンタム級チャンピオン)がボブ・アラム・プロモーター率いるトップランク社から、最大のライバル、オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と16日(現地時間)、電撃的にサインを交わした。契約金などは不明だが、魅力的な金額が提示されたのは間違いない。
 というのもアラム氏はドネアに対し、契約延長金として、向こう6ヶ月間で100万ドル(約8300万円)のオファーを出したばかり。GBPはそれを上回る額と条件で、大物を引き抜いたようだ。
 デラホーヤは「ノニト・ドネアは現在、世界のトップボクサーの一人。我々は彼が統一タイトルを守るために、できる限りのチャンスを与えたい。バンタム級は今、もっとも競争が激しく、エキサイティングな階級。今後ノニトにグレート・ファイトを組めるよう、我々は努力したい」とメディアに声明を流している。
 一方ドネアは「GBPの偉大なファイターやチャンピオンたちの仲間入りができて誇りに感じる。これからどの試合もハートを誇示して戦い、リングにファンを呼び込みたい」とコメントしている。
 ドネアは次戦でWBA王者アンセルモ・モレノと対戦が有力視されたが、交渉は難航。それが“ザ・フィリピーノ・フラッシュ”の心を動かせたという見方もある。

マイナー王座も獲得していたコット



 先週土曜日12日、ラスベガスでリカルド・マヨルガを最終回TKOで下し、WBA世界S・ウェルター級のスーパー王座を守ったミゲール・コット(プエルトリコ)。勝利ポーズでそのスーパーベルトといっしょに掲げていたのが、銀色のベルトだった。これはいったい何?
 実はこの一戦でコットはWBB(ワールド・ボクシング・ボード=Board)というマイナー団体の“新チャンピオン”にも就いていたのだ。アメリカのファイトニュースなどの報道ではコットは、この団体の初代王者となっているが、WBBは1990年代に発足。フライ級からヘビー級まで王座を認定し(S・バンタム級はなし)、マーク・ジョンソン(他団体王座と兼務)、アイアン・バークレー(ヘビー級)らが王座に就いたことがある。主要団体の世界戦が12回戦制に移行した後も、15回戦を認定して話題になったことがある。
 全クラス、王者の系譜が途絶えており、今回コットが獲得したS・ウェルター級も04年を最後に世界戦は行われていなかった。新本部はプエルトリコのサンファン。これはWBOとバッティングする。4月から毎月ランキングを発表するという。

2011年3月16日水曜日

後楽園ホール 3月はすべて興行自粛

 東北地方太平洋沖大震災を受けてスポーツ界全体に自粛ムードが漂っているが、ボクシング界も東京で行われる予定だった3月の残りの試合すべてを中止することになった。
 東日本ボクシング協会は16日都内で臨時プロモーター会議を開き、3月と4月に後楽園ホールで興行を予定しているプロモーター約20人が出席。協議の結果、今月中に後楽園ホールで予定していた残りの興行すべてを自粛することになった。それぞれ4月以降に延期となる予定だが、一部興行はまだ日程がはっきりしていない。
 地震発生の11日以降、すでに17日までの5興行が予定を取りやめ延期となっているが、さらに22日のダブル日本タイトルマッチを含む4興行も行わないことにしたもの。現時点で再開第一戦は協会主催の4月1日の東日本新人王トーナメント予選(オール4回戦)となる。

3.23DANGAN30は5月10日に延期

3月23日に予定されていたビータイトプロモーション主催DANGAN30(前之園啓史、長井祐太、梅津宏治、名護明彦ら出場)は5月10日の開催へと延期された。チケットはそのまま有効となる。
 また4月5日開催の同31(斉藤幸伸丸-森眞メイン)はチャリティーマッチとし、内山高志、富樫直美の両世界チャンピオンが後楽園ホールで今回の震災被災者への義援金を募ることになった。詳細はビータイトプロモーション tel.03-6662-8551 まで

2011年3月15日火曜日

地震被災者に義援金送る 日本プロボクシング協会

 東北地方太平洋沖大地震による未曾有の被害状況が伝えられているが、日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)は14日、被災者に向けて義援金として100万円を、日本赤十字社を通じて送ることを決めた。同時に、全国のボクシングジム、試合会場での募金活動を要請した。同時に、昨年発足した「プロボクシング世界チャンピオン会」と連携して、被災地域の救援復興を支援するための活動を模索していくという。
 

2011年3月14日月曜日

地震で延期の大会振替スケジュール

日本ボクシングコミッションのウエブサイトに、今回の大地震により延期となった大会の振替スケジュールが次のよう発表されている。



 後楽園ホールで開催が予定されていました、下記のボクシング興行が後楽園ホールの館内点検のため中止となっております。これに伴う各興行の開催スケジュールにつきましては、併載の内容となっておりますので、お問い合わせに関しましては、各問い合わせ先までお願いいたします。

【3月11日(金) / 主催:三迫ジム】
 5月2日(月)の夜に開催。お問い合わせ先は、TEL.03-5398-7734、三迫ジムまで。

【3月12日(土) / 主催:「WBC CARES in Japan」実行委員会】
 5月8日(日)の昼に開催予定。お問い合わせ先は、TEL.03-3475-0981、「WBC CARES in Japan」実行委員会事務局まで。

【3月14日(月) / 主催:協栄ジム】
 4月9日(土)の昼に開催。お問い合わせ先は、TEL.03-3205-3838、協栄ジムまで。

【3月15日(火) / 主催:金子ジム】
 4月2日(土)の昼に開催。お問い合わせ先は、TEL.03-3460-8353、金子ジムまで。

【3月17日(木) / 主催:宮田ジム】
 開催日未定。お問い合わせ先は、TEL.03-3693-1894、宮田ジムまで。

「女子強化試合」も結局取りやめ アマチュア

 神奈川で開催中に地震被害のため準決勝・決勝を行わずに中止となった第9回女子全日本選手権大会について、日本アマチュアボクシング連盟は26、27の両日に「強化競技大会」の名目で実施するべく、勝ち残った選手に招集をかけたが、日連幹部が改めて協議した結果、「3月中は全ての競技を行わない」として、中止が決まった。13日夜に決定したという。

アマチュアの大会も中止                    全日本女子、高校選抜、幼年、実業団も

 東北・関東地方を襲った未曾有の地震災害の影響により、アマチュアの大会も次々に中止が決まっている。10日から神奈川県藤沢市の神奈川県体育センターで開催されていた第9回全日本女子選手権大会は、準決勝、決勝を残して異例の中止に。この他、今月に予定されていた全日本規模の大会――24日から茨城県水戸市で予定されていた全国高校選抜大会、28日に後楽園ホールで予定されていた第1回全国幼年大会も中止となった。日本アマチュアボクシング連盟が12日正式に決定した。
「多くの犠牲者、被害者がおられる中で、ボクシングスポーツを楽しむのは、決して好ましいことではないとの判断によるもの」と、日連は都道府県連盟に当てた通達で説明している。
 また5月3~5日に大阪で開催される予定だった第33回全日本実業団選手権大会も「被災地出身の選手も参加を予定していましたし、中止することになりました」(佐藤征治・実業団連盟副会長)と、同大会がスタートして以来33年目にして初めて行われないことになった。
 なお日連は、女子の全日本選手権で準決勝、決勝に残った選手たちを招集して、今月26、27日に強化試合を行うことを決めた。会場は東京・北区のナショナルトレーニングセンターを予定。これは全日本選手権の続きではなく、あくまで「女子強化競技会」の名目で実施するという。

2011年3月13日日曜日

吉田、21勝目は判定勝ち 熊本の試合結果

 13日午後熊本市の熊本フードパルで行われたS・フェザー級10回戦は、地元のホープ吉田龍生(本田フィットネス)がビジターの藤田晋矢(三松スポーツ)に3-0判定勝ちを飾った。ノックダウンはなし。吉田(27)はこれで21勝目(9KO3敗)となり、9連勝と好調。敗れた藤田(26)は8勝7KO5敗1分。
 セミの6回戦は、福原辰弥(本田フィットネス)が中島勇太(筑豊)に3-0判定勝ち。

バスケス、判定勝ちでIBFライト級王座V2

 コット-マヨルガ戦と同じラスベガスのMGMグランドのリングで行われたIBF世界ライト級戦は、王者ミゲール・バスケス(メキシコ)が指名挑戦者レニー・ザッパビグナ(オーストラリア)に3-0判定勝ちで2度目の防衛。スコアは117-111に118-110が2者だった。
 また前WBA世界S・ウェルター級王者ユーリ・フォアマン(ベラルージ)-同級ランカー、パベル・ウォラク(ポーランド)戦は、終始攻勢に出たウォラクが6回終了TKO勝利を飾っている。

コット、最終回マヨルガをストップ WBA世界S・ライト級戦


 ラスベガスのMGMグランドで12日(現地時間)行われたWBA世界S・ウェルター級スーパー王座タイトルマッチは、王者ミゲール・コット(プエルトリコ)が最終12ラウンド53秒TKO勝ちで挑戦者6位リカルド・マヨルガ(ニカラグア)を破り、防衛に成功した。
 試合前、マヨルガの挑発で派手な舌戦を繰り広げた両者。スピード、スキルで勝るコットが左ジャブ、フックで優勢に立てば、マヨルガもワイルドな左右パンチで応戦し、目の離せない展開となる。中盤の攻防でややスタミナ切れしたマヨルガだが、自らコーナーに誘って休むなど巧妙に生き延びる。しかし顔面が腫れ出したニカラグア人はペースダウン。12回、コットの目の覚めるような左フックが炸裂し、キャンバスに座り込む。辛うじて続行に応じたが、左拳の異常を訴える仕種。コーナーに詰まり、ストップされた。
※写真は最終回にコットの左フックを受け崩れ落ちんとするマヨルガ PHOTO/SUMIO YAMADA

“聖地”激震 ホールは18日まで5興行中止

 後楽園ホールは地震の補修・点検のため当面使用できなくなったが、これが18日まで伸び、明日14日のダブル日本タイトル戦、15日の清水智信-ペッチック戦、17日長瀬慎弥-伊藤和也の日本S・ライト級王座決定戦も中止となった。これで地震発生の11日から5つの興行が中止になる。
 それぞれ予定された日の試合は行わないもの、厳密には中止ではなく順延。後日に改めて行うことで、調整中。14日の協栄ジム主催のダブル日本タイトル戦(佐藤洋太-河野公平の日本S・フライ級、瀬藤幹人-のS・バンタム級=決定戦)は4月9日(土)をメドに関係者間で調整中。15日金子ジム主催の清水智信のノンタイトル戦は、4月2日(土)の昼からに変更と決まった。

バロス、地元でV1 WBAフェザー級

 WBA世界フェザー級レギュラー王者ジョナタン・バロス(亜)-挑戦者ミゲール“ミッキー”ローマン(メキシコ)のタイトル戦が12日(現地時間)アルゼンチンのメンドサで挙行され、バロスが3-0判定勝ちで初防衛を果たした。
 2回、挑戦者の左でグラついたバロスだったが、以後執拗に左をジャブを浴びせてリード。断続的にラッシュするローマンだが、王者にダメージを与えることができない。試合は大きなヤマ場がなく進行。最後までアウトボクシングに徹したバロスが終盤、まとめ打ちして勝敗を決定づけた。公式スコアは118-110、118-109、117-111でバロスの勝利。
 バロス(27歳)は32勝18KO1敗1分。ローマン(25歳)は33勝25KO7敗。
 同じリングで行われたWBC・S・フライ級シルバーベルト戦は王者オスカル“セビチェ”イバラ(メキシコ=WBC3位)がアリエル・アラシア(亜)を4回2度倒してKO勝ち。1月の杉田純一郎(ヨネクラ)戦に続き、3度目の防衛に成功した。

マルティネス、ジンジルクをKO WBCダイヤモンドベルト戦

 米コネチカット州マシャンタケットのフォックスウッズ・カジノで12日(現地時間)行われたWBCミドル級名誉チャンピオン、セルヒオ“マラビージャ”マルティネス(亜)-挑戦者WBO世界J・ミドル級チャンピオン、セルゲイ・ジンジルク(ウクライナ)の一戦はマルティネスが8回1分43秒KO勝ちを飾った。
 序盤3ラウンズは静かな立ち上がりだったが、マルティネスはカットを負い、コーナーは不安がつのる。しかし4回、攻勢をかけたマルティネスのパンチでジンジルクはグローブがマットに触れ、マーカンテJr主審のカウントが入る。5回終了前、マルティネスの左フックが決まり、ウクライナ人は2度目のダウン。8回、マルティネスが猛アタックをかけると、無敗のジンジルクは崩れ落ち、ストップがコールされた。
 名誉王座を守り、5万ドル相当のダイヤモンドベルトを獲得したマルティネス(36歳)は47勝26KO2敗2分。ジンジルクは37勝23KO1敗。勇敢さを誇示したが、アルゼンチン人のレベルではなかったとの見方がされる。

ズリ・カンナン、名古屋で3-0判定勝ち


 13日、名古屋国際会議場イベントホールで行われた畑中ジム主催興行「SOUL FIGHTING39」のメインイベント・フェザー級10回戦は、東京から乗り込んできた日本フェザー級5位のズリ・カンナン(レイスポーツ)が地元の日本S・バンタム級7位 林翔太(畑中)に判定勝ちを収めた。採点は96-94、96-93、97-93。
 試合は態勢を低く潜り込んだズリが、林を終始ロープ・コーナーへと押し込む。6R、コーナーに詰まった林が左フックのカウンターでダウンを奪うが、大きく展開は変えられなかった。試合後の勝利者インタビューで、後楽園ホールと同様、観客と「ズリ・カンナン」コールを唱和したズリは、コーナー下で「今回のファイトマネーの一部を、東北の震災に義援金として送る」と宣言した。
 セミファイナルで行われたウェルター級8回戦は、日本ウェルター級10位の飯田将成(コパン星野)が中嶋裕介(平石)との再戦で3回TKO負けを喫しリベンジを許した。≪SA≫
※写真は名古屋のリングで勝利者となったカンナンと右は佐藤会長

女子トリプル世界戦中止で会見 試合は5月に


 12日後楽園ホールで予定されていた日本初の女子トリプル世界タイトルマッチは東北地方を襲った未曾有の大地震の影響で急きょ中止されたが、主催者の林隆治・ゲン・インターナショナル代表ら関係者が協議した結果、5月8日に同じ会場で「トリプル世界戦」を行うことで同意した。震災チャリティーとして行う方針という。12日のチケットはそのまま5月の試合で使用できるが、キャンセル希望の場合は、購入先を通して払い戻しの手続きを行うことができる。
 12日主催者、出場を予定していたWBC世界L・フライ級チャンピオンの富樫直美(ワタナベ)も出席して記者会見が開かれ、後楽園ホール側が「建物の修復・点検に時間を要するので、当面いくつかの興行は中止せざるを得ない」と説明した。14日のダブル日本タイトル戦まで中止が決まっているが、さらに先の興行にも影響が出る懸念がある。
 出場を予定していた選手の一人で、WBC世界ストロー級王座に挑戦を予定していた藤岡奈穂子(竹原&畑山)は震源地に近い宮城県大崎市出身。畑山隆則マネジャーの話では、なかなか家族と連絡がとれず、夜中近くになってようやく無事を確認できたという。
 会見に出席した富樫は「試合に向けて練習してきたので、できないことは残念だが、テレビで今も助けを求めている姿を見ると、試合どころじゃないなと思う。こっちの方で動きたい」と、“戦う助産師さん”らしい感想を述べた。※写真は12日の記者会見から

2011年3月12日土曜日

デラホーヤ慰問団、中東到着


 中東に駐留するアメリカ軍を慰問するUSOツアーに参加しているオスカー・デラホーヤとゴールデンボーイ・プロモーションズ所属の3選手が10日(現地時間)最初の訪問国クウェートに到着した。
 基地で働く500人以上の出迎えを受けた4人はサイン会、ボクシングのテクニック・コーチと忙しい時間を過ごし、同時に軍隊の現状をつぶさに視察した。デラホーヤは「彼らと我々ファイターの違いは、彼らにはラウンド間の休みがないこと。彼らはどの瞬間でも私たちの国を守るために臨戦態勢だ」とコメント。選手の一人ダニエル・ジェイコブス(ミドル級)は「何という経験をさせてもらっているのだろう。ここで忘れがたい人々と出会い、これから起こることが楽しみ」と話している。
 同地に数日滞在した後、慰問団は次の訪問国へ向かう。写真は左からセス・ミッチェル(ヘビー級)、ジェイコブス、デラホーヤ、エイドリアン・ブロナー(ライト級)。

2011年3月11日金曜日

後楽園の試合中止 明日の女子トリプル世界戦、14日のダブル日本戦も

 三陸沖地震による被害が甚大であることを受けて、日本ボクシングコミッションは11日、同日後楽園ホールで予定されていた三迫ジム一門会の試合を急きょ中止することに決めた。さらに明日同地で予定されていた女子トリプル世界タイトルマッチも中止と決まった。11日午後の計量で世界戦出場の6選手は全員がリミット内を計測してパスしていたが、このような状況で興行がキャンセルされるのはきわめて異例。なお、14日後楽園ホールのダブル日本タイトル戦、S・フライ級の佐藤洋太-河野公平戦、S・バンタム級の瀬藤幹人-玉越強平戦をメインにした興行も中止となっている。
 情報によると、これらの興行の中止は、後楽園ホールを運営する株式会社東京ドームの強い要請があったからという。後楽園ホールの入っている水色のビルは築48年と古く点検期を迎えており、しかも同社は後楽園遊園地で死亡事故があって間もないことなども考慮して中止を要請したということだ。

2011年3月10日木曜日

アナベル、ミニスカで登場


ミニ・フライ級
   王者アナベル・オルティス  4位藤岡菜穂子
身長 153センチ         158センチ
頸周  34センチ         33センチ
胸囲  86センチ         88センチ  
視力  左右とも1.5       左1.2 右1,5
リーチ 159センチ         161センチ 
ナックル 左23右24センチ    左右とも24センチ
血圧  104/65          146/80
脈拍  60            66
体温  36.0           36.6

アナベルは藤岡を「強い印象をあります。でも私はただ殴るだけです。強い相手とやることでいい試合になる。私はボクシングを芸術だと思っています」と堂々のコメント。今日秋葉原で買ったという服で登場し「フィットしてセクシー。気に入ってます」という一方で「私も試合前はみなと同じように緊張します。素晴らしい試合をするのが私の仕事。そのためにこういった服を着たり、おいしいものを食べたり、あまり食べられませんがしてリラックスしているんです」とも。
 そんな王者に藤岡は「おしゃれだなと思いました(笑)」と語り、体格の数値が優位なことに「戦いになったら慎重、リーチは関係ないと思う、(先輩のライカに)本物は向かい合ったら分かる、といわけました。ここまできたらガチンコでやるしかない。チャンピオンは場数を踏んでいる分、度胸がある。自分もトシとっている分、度胸があります」と締めた。

いい意味の緊張感がでてきた-L・フライ級富樫


ライト・フライ級
  王者・富樫直美   11位ジュジース・ナガワ
身長 158センチ     151.5センチ
頸周  31センチ     31センチ
胸囲  86.5センチ    87センチ
視力  左1.5右2.0    左2.0 右1,5
リーチ 163センチ     152センチ 
ナックル 左22右23センチ 左23.5右24.5センチ
血圧  128/84      123/60
脈拍  66        66
体温  36.9       35.7

メイン登場の富樫は「(ナガワは)若くて可愛らしい感じですが、試合ではそれがエネルギッシュになると思う。自分もそれな応えていいファイトをしたい。(久々の国内での試合だが)移動がない分身体は楽。しかし楽なのはそこだけ。海外だと移動で、これから試合なんだ、と思う。今日、こういう行事があっていい意味の緊張感が出てきました」。挑戦者のナガワは「チャンピオンを尊敬しています。サイズ的に相手が上だが、中に入って戦いたい」

WBC女子トリプル戦メディカルチェック


10日行われたWBC女子世界トリプルタイトルマッチ予備検診のデータは以下の通り。出場6選手ともコンディションは良好だ。

アトム級
   王者・小関桃    13位クリカノック・アイランドムエタイ
身長 161.5センチ     158センチ
頸周  31.5センチ     31センチ
胸囲  79センチ      80センチ
視力  左右とも1.2    左右とも2.0
リーチ 162センチ      165センチ 
ナックル 左24.5右24センチ 左24右25センチ
血圧 116/82 116/84
脈拍 48 66
体温 36.6 36.4

脈拍48とスポーツ心臓の数値を出した小関は、「心肺機能の数値はある程度の証明なのかなと思うが、数字なのであまり気にしていない。大小、ファイター、ボクサーいろんな選手とスパーしてきた」と相手変更にも充実の練習をアピール。代役で挑戦チャンスをつかんだクリカノックは、「決定から試合まで一ヵ月半だが普段から節制していたから問題ない。我々には作戦がある。打ち合いだ。チャンピオンが心配」というもののそのほとんどがマネジャーがコメント。打ち合いならKO?と聞かれたクリカノックは「キットワー(そう思います」と小声で答えた。

2011年3月9日水曜日

身体が動くままに—藤岡公開練習



12日に迫ったWBC女子トリプル世界戦、9日はミニフライ級アナベルに挑む藤岡菜穂子が所属の竹原&畑山ジムで会見と公開練習を行なった。
アナベルが見守る中での会見に藤岡はいささか緊張気味だったが、「調子はいつも通り。世界戦なので周りが盛り上がってくれるので期待に応えたい。でも気負わず普段どおりにやりたい。次の試合は内容より結果。おもしろくなくても勝てばいいかなと思っています。マイペースで10ラウンドまでいければいいけど、相手と向かい合ってみないとわからない。向かい合って身体が動くままに戦います。次の保障がないので大事に戦いたい」と語り、王者より優っているところは、と尋ねられると「年齢重ねているところ」とジョークを交えた。
公開されたスパーは柴田マネジャーと2ラウンド。藤岡のいつにないブルファイトに王者は「映像と違う。でもワタシは対応できるわ」とコメントしている。

2011年3月8日火曜日

女王アナベル来日-12日に女子トリプル世界戦



3月12日、後楽園ホールで行われるWBC女子トリプル戦。ミニ・フライ級で藤岡菜穂子(竹原&畑山)の挑戦を受けるチャンピオン、アナベル・オルティスが7日に来日。8日に青木ジムで練習を公開した。
 成田に降り立った昨日はあいにくの雪。「雪が降っているのを初めて見ました」とアナベル。事前に聞かされていたとはいえあまりの寒さにと驚いたという。
 しかしコンディションはよいようだ。「菊地戦より少しいいと思います。前回より真面目に練習して、体重も落ちています。
 後楽園ホールはメキシコの会場よりきれいで居心地良く、自分の家のように感じます。藤岡選手のビデオは3試合ほど見て強い選手という印象を受けました。でも私は勝ちます。
 菊池戦のあと、自分なりに弱点を修正してきたので、菊地戦以上に美しい試合をお見せしたい。KO、判定にはこだわりませんが、日本のファンのみなさんに喜んでもらえるような試合をしたいです。私はオールラウンダーで、すべてのことができます。右も左もすべてのパンチに自信を持っています。前に出ることも、カウンターも。持っている能力すべてが私のボクシングです。ですから、藤岡選手がどうきても対抗できます。 勝つことも大事ですが、世界のボクシングをお見せしたい。私の応援もしてください」
相変わらずチャーミングなアナベルだが鋭い眼光も相変わらずだった。
 前回の来日ではハデなファッションも話題になったが「ハイヒールも一応持ってきたのですが、今回は寒いので、ワンピースで脚を見せるのは難しいですね(笑)。でも計量のときはお見せします」 公開されたトレーニングはシャドーにミット打ちとロープスキップ。切れのある動きだった。

※写真はアナベルのシャープなミット打ち。7日夜は後楽園ホールを訪れともにリングに上がる富樫直美、小関桃と試合をアピールした

東洋女王激突-ライカと水谷がノンタイトル戦で


 4月4日、後楽園ホールでOPBF女子のチャンピオン対決が実現。ライト級風神ライカ(竹原&畑山)とS・フェザー級水谷智香(宮田)がノンタイルでグローブを交える。
 女子プロボクシングのパイオニア、ライカ(35=通算21勝8KO6敗1分)は昨年9月、JBC公認後初のタイトルとなる初代女王の座を射止めて以来のリング。一方の水谷(29=9勝3KO2敗)は昨年3月に同タイトルを獲得。こちらはその後中国に遠征しABCO女子S・フェザー級王座も手中に収めてただいま2冠王。3月8日竹原&畑山ジムで会見に臨んだ両者は「見るからに強そう」(水谷)、「大きい」(ライカ)とお互いを評し、プロテスト以来、本番での健闘を誓い合った。

アマ 五輪予選めざし 全日本女子選手権開催

 アマチュアの第9回全日本女子選手権大会が3月10日から13日まで、神奈川県藤沢市善行の神奈川県立体育センターで開催される。実戦はL・フライ級からヘビー級まで10階級のトーナメントで、演技の部は軽量級から重量級まで4階級。実戦は44名、演技の部は24名の計68名が出場する。今大会の成績が7月のアジア選手権、さらに来年のロンドン五輪予選を兼ねる世界選手権の代表選考にも大きく影響するだけに、熱い戦いが繰り広げられそうだ。
 一番の注目階級はライバル2強がエントリーしているフライ級。昨年のアジア競技大会で銅メダルを獲得し年間賞の「優秀選手賞」を獲得した新本亜也(クリエイティブジャパン)、昨年新本に敗れて中国行きを逸した宿敵箕輪綾子(ウィングコーポレーション)がこれを阻むか? 箕輪は昨年の大会のMVPで、この大会はすでに4連覇している。
 ライト級では、昨年水野知里の7連覇を阻止して優勝した釘宮智子(平成国際大)が連覇を狙う。また昨年L・ヘビー級で認定王者になったタレントの山崎静代は、「試合がしたい」と今年はミドル級に落として出場する

江藤、タイ王者破る。嘉陽も復帰

7日の後楽園ホール、メイン8回戦で白井・具志堅ジムのホープ江藤光喜がタイS・フライ級王者スリヤー・チューワッタナを3−0判定勝ち。江藤はストレートでスリヤーを追い込み優位に試合を進めた7回、左フックで痛烈なダウンを喫したが建て直して明白な判定77−75.77−74.78−74を得た。
セミでは久々戦線復帰の嘉陽宗嗣はタイのデンタラップーム・チョープララームホックから初回、3回とダウンを奪い判定勝ち。日本ミニマム級1位の金田淳一朗は同7位濱中優一(国際)に判定勝ち。もう一つの8回戦は品部正秀(ボーイズ水戸)がのっぽ長島(青木)に8回TKO勝ちしている。またこの日のリングでは前東洋フライ級王者大久保雅史の引退式が行なわれた。

2011年3月7日月曜日

“カネロ”初の世界獲得 ハットン弟に圧勝



 米カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで5日(現地時間)挙行されたWBC世界S・ウェルター級王座決定戦に出場したサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が12回3-0判定勝利で緑のベルトを手にした。=PHOTO/SUMIO YAMADA=
 前半は20歳のアルバレスが左右フック、右アッパーなどで圧倒し、リッキー・ハットンの弟マシュー・ハットン(英国)は鼻血と左目のカットに見舞われる。リードを許したハットンは反撃するのだが、パワーレスでカネロを脅かすことができない。中盤、反則打で減点を喫したアルバレスだが、終盤もストップをねらって猛攻を仕掛ける。しかしタフなハットンは、しこたま被弾しても最後まで耐え抜き、終了ゴングにこぎ着けた。
 公式スコアは119-108が3者でアルバレスの勝ち。

2011年3月6日日曜日

ソト、モンテロッサに連勝

 5日(現地時間)メキシコ・テピックでWBC世界ライト級チャンピオン、ウンベルト“ソリータ”ソト(メキシコ)が無冠戦を行い、前回の防衛戦で破ったフィデル・モンテロッサ(コロンビア)に再度判定勝ちを収めた。ウェイトはS・ライト級。
 初回終了間際、ソトの左カウンターでコロンビア人は天を向いてダウン。ソトに久々のKO勝ちの予感が高まったが、ライト級王者は危険を冒さず、ヒット&アウェーに終始。前回のタイトル戦より慎重な戦いとなったモンテロッサと単調なラウンドを重ねる。8回、コロンビア人は低打で減点1。最終10回、ソトがやや好戦的に対応した以外は、ヤマ場が乏しかった。
 公式スコアは98-92、100-90、100-88と大差でソトが支持された。5月、ウルバノ・アンティロン(米)とのリマッチが決まっているソトは無理をしたくなかったのだろうが、ファンには不満がつのる内容だった。

キング+アラム=パッキアオVS.メイウェザー?



 今月12日ラスベガスで行われるミゲール・コット-リカルド・マヨルガ戦で、久々にタッグを組んだドン・キング&ボブ・アラム・両巨頭プロモーターがビッグなプランをブチ上げた。週末、フロリダ州フォート・ローダーレールの有名ステーキハウスで会談した両プロモーターが、マニー・パッキアオ-フロイド・メイウェザー戦実現に尽力する約束を交わしたのだ。
 アラム氏は「ドンがフロイドを手に入れれば、パッキアオ戦は数日、いや1時間で成立する」と発言。メイウェザーが主張したオリンピック・スタイルの薬物テストをめぐり、2度にわたって交渉が破談したメガファイト。以前、後ろ盾だったゴールデンボーイ・プロモーションズとメイウェザーが袂を切る方向で事は進行中で、ベテランプロモーター2人が試合成立に協力することになった。数日後、キング氏はメイウェザーと接触の場を持ったと報じられている。

2月のMVPに五十嵐 殊勲・渕上、新鋭・戸部


 東日本ボクシング協会が4日発表した2月度の月間賞で、「月間最優秀選手」に日本フライ級チャンピオンとなった五十嵐俊幸(帝拳・27)が選ばれた。2月6日の日本フライ級王座決定戦で1位・小林タカヤス(川島)を3回TKOに撃破した試合が評価されたもの。五十嵐はこれが2度目のMVP獲得となる。
 同じく「殊勲賞」には、14日の日本ミドル級タイトルマッチで2位・氏家福太郎(新日本木村)の挑戦を8回TKOで撃退し初防衛に成功したチャンピオンの渕上誠(八王子中屋・27)が、さらに「新鋭賞」には、14日のS・フライ級6回戦で鄭眞綺(韓国)を初回TKOで破りプロデビュー戦を飾った、戸部洋平(三迫・23)が選ばれている。戸部は元アマチュアの国体チャンピオン。

2011年3月5日土曜日

期待以上の好ファイト! 山中、岩佐を最終回TKO撃退  日本バンタム級タイトル戦


 今季チャンピオンカーニバル最高カードと期待された一戦は、期待通りいやそれ以上の好ファイトとなり、最後は劇的なTKOで決着――5日夜超満員の後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチは、終始緊迫感漂うハイ・レベルの攻防が展開された末、チャンピオンの山中慎介(帝拳)が1位挑戦者・岩佐亮佑(セレス)に最終10回1分28秒レフェリー・ストップによるTKO勝ちで初防衛に成功した。
 それまでダウン・シーンはなかったものの、サウスポー同士のシャープなブローの交換が続いた。最初の3ラウンズは岩佐がポイントを挙げたが、山中も強い左を返してポイントを挽回。山中の強打に耐え続けた岩佐のタフネスも驚異的だ。しかし10回に左ストレートからの連打で岩佐がロープに倒れ込んだところで、中村主審のストップと青コーナーからのタオル投入がほぼ同時だった。
 勝った山中は8連続KO(14勝10KO2分)で世界に接近する好内容だったが、初黒星の岩佐も、堂々とした健闘ぶりに戦前以上に評価が上がったかもしれない。早くも今年のカーニバル・ベストはこれで決まり!という声も挙がっている。

2011年3月4日金曜日

「ワクワクしている」山中と岩佐、明日激突!



 明日に迫ったバンタム級の注目カード、山中慎介(帝拳)-岩佐亮佑(セレス)の日本タイトルマッチは4日、後楽園ホールで計量が行われ、両者一発でパスした。ウェイトは山中が53.5キロ、挑戦者岩佐は53.4キロ。
 今回が初防衛戦の山中だが「ベルトを守るという意識はない。世界に行くための挑戦」とキッパリ。自ら「良すぎてどうしようかと思うぐらい」というコンディションは、たしかに絶好調をうかがわせた。WBAランク3位まで上昇したことを「いつのまにか」と照れながらも「それに負けない実力がついてきていると思う」と成長をアピール。試合の展開を問われ「自分からプレッシャーをかけて倒したい」と宣言した。7連続KO中の強打を当てることができるか。
 一方の岩佐。こちらも「練習内容、仕上がり、ともに今までで一番だと思います」と話した。もっとも「プレッシャーもそれなりに」と明かすが、プロで初めての大舞台なのだから仕方ない!? 山中よりも勝っている部分を「リーチ(180センチ)。スピードとリズムに関しては僕」とし、チャンピオンを空回りさせるつもりだ。「自分勝手にやりたいようにやらせていただきます。フルマークの判定勝ち」と理想を掲げた。勝てばセレスジム創設8年目で初のチャンピオンとなる。
 選手、関係者の間でも予想が分かれるこの一戦は、それだけの好カードという証拠だ。
「これだけ楽しみなのは初めて。ワクワクしている」(山中)
「緊張もしている。でも何よりワクワクしている」(岩佐)
 ボクシングファンがワクワクしてたまらない激突はいよいよ明日、後楽園ホールでゴング――。

「努力とあきらめないこと」内山が母校で記念講演


 WBA世界S・フェザー級王者内山高志(ワタナベ)が3日午前、母校の花咲徳栄高校(埼玉県)を訪れ、全校生徒約1900人を前に記念講演をした。この日催された同校の「体育・文化クラブの表彰・讃える会」に招かれ特別賞を受けた後、「自分はまだ成功したとは思っていない。これからもっと強くなる」と前置きしつつ、努力の末に世界チャンピオン獲得の結果を出したこれまでの体験談を披露した。
 1月末三浦隆司とのV3戦では、ダウンを喫した上試合中に右手を痛めた(脱臼)が、「左手だけでも絶対に勝てると信じていた」と当時の心境を明かし、「努力とあきらめないこと」の大切さを若い後輩たちに伝えた。約30分間、分かりやすくしっかりとした口調で、よどみなく語り続けたチャンピオン。若い後輩を勇気づける講演内容は出席した同校の先生方や父兄の間でも好評だったようだ。
 本業の方は、痛めた右手の手術を受けたばかりで、本格的なジムワーク再開は1ヵ月後、右拳が使えるようになるまでは2ヵ月程度かかりそうだという。次期防衛戦は8月か9月頃とみられる。

2011年3月2日水曜日

西岡に敗れたムンロー再起戦決まる アギーレは引退

 ムンローは復帰、アギーレは引退――日本のリングに上がった2人のボクサーの進退が明らかになっている。昨年10月日本で西岡利晃のWBC世界S・バンタム級王座に挑んで健闘したものの大差判定で完敗したレンドール・ムンロー(英国・30)は、4月9日にカムバック戦が決まった。イギリスのホートン=ル=スプリングスで、相手は未定だが、8回戦を予定している。西岡戦直後にも現役継続を表明していたが、正式に決まった再起戦に勝った上で、一度手放した欧州タイトルの奪還を目指すことになるとみられる。
 一方、3度日本で防衛戦を行った元WBC世界ミニマム級王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ・35)は、16年の現役生活(2年のブランクあり)にピリオドを打ち引退することを表明した。
 日本でウルフ時光(01年)、星野敬太郎(03年)を撃退するなど8度世界王座を守った安泰チャンピオンで、風貌から「ジャガー」ニックネームがあった。しかし04年にイーグル京和(角海老宝石)に判定負けし無冠となる。最近10戦は2勝8敗と散々な成績で、2月に同じメキシコ人のヒルベルト・ケブ=バースのWBC王座に挑んで9回TKO負けを喫したのが最終戦。トータル戦績は、35勝21KO10敗1分。