2011年3月5日土曜日

期待以上の好ファイト! 山中、岩佐を最終回TKO撃退  日本バンタム級タイトル戦


 今季チャンピオンカーニバル最高カードと期待された一戦は、期待通りいやそれ以上の好ファイトとなり、最後は劇的なTKOで決着――5日夜超満員の後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチは、終始緊迫感漂うハイ・レベルの攻防が展開された末、チャンピオンの山中慎介(帝拳)が1位挑戦者・岩佐亮佑(セレス)に最終10回1分28秒レフェリー・ストップによるTKO勝ちで初防衛に成功した。
 それまでダウン・シーンはなかったものの、サウスポー同士のシャープなブローの交換が続いた。最初の3ラウンズは岩佐がポイントを挙げたが、山中も強い左を返してポイントを挽回。山中の強打に耐え続けた岩佐のタフネスも驚異的だ。しかし10回に左ストレートからの連打で岩佐がロープに倒れ込んだところで、中村主審のストップと青コーナーからのタオル投入がほぼ同時だった。
 勝った山中は8連続KO(14勝10KO2分)で世界に接近する好内容だったが、初黒星の岩佐も、堂々とした健闘ぶりに戦前以上に評価が上がったかもしれない。早くも今年のカーニバル・ベストはこれで決まり!という声も挙がっている。

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