2013年4月30日火曜日

河野が公開練習「後半にKOしたい」 5.6初防衛戦

 
高橋トレーナーとのミット打ちに励む河野(右)

 5月6日、大田区総合体育館で初防衛戦を迎えるWBA世界S・フライ級王者の河野公平(ワタナベ)が30日、都内のジムで練習を公開。初防衛戦で暫定王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)を迎える王者は「世界チャンピオンになったのでインパクトのある勝ち方をしたい。後半KOで倒したい」と意欲を見せた。
 
ソリスについて河野は「アマで200戦のキャリアがある選手(プロ戦績は14勝7KO3敗1分)。どう考えても強い」と挑戦者をリスペクトした上で「打ち終わりを狙ってくる選手。カウンターをもらわないようにしたい」と対策を語った。

 具体的には「つんのめるクセを直すこと」が初防衛戦に向けての大きなテーマとなった。攻め急いで前のめりにならず、ワンツーからスリーを打たずにバックステップするなどして、ソリスが得意とする右カウンターを回避する狙いだ。

 攻撃面では大みそかに前王者テーパリットを倒した左フックの威力が増しているという。参謀役の高橋智明トレーナーは「河野はここ数試合で足も使えるようになった。ガンガンいくところはいき、距離を取ることろは取って、総合的にレベルアップした試合をお見せしたい」と自信を見せていた。

2013年4月29日月曜日

佐藤公開スパー、相手はスリヤン弟

 

 海外防衛を目指してタイに乗り込んだ佐藤洋太(協栄)が29日、ナコンルワンジムで報道陣に向けて練習を公開した。
 
 午後3時から始まった練習の公開は4分、2ラウンドのスパーリングとなり、ナコンルアン側は15勝8KO無敗のナワポーン・ソールンビサイをパートナーに用意した。スパーリングは柔らかいマットに18オンスという大きなグローブだったためか王者はスピードを出せず、ナワポーンのプレスに押し込まれ、ボディーを叩かれる展開だった。


しかしかつての宿敵スリヤンの弟とのスパーを終えた王者は「本番でシーサケットもこういうふうにやってくるつもりなんでしょうね。今日はカウンターを封印して接近させてやった」と平然とし、タイ・プレスの求めに応じた会見で「ちょっと暑過ぎるけど気候はとてもいい。ウェイトは53.5キロで、調整の助けになっています。挑戦者はパンチがあるのでタフな試合になるでしょう。ホームタウンデシジョンが気になる? それはもちろんです。でもどこでもあることなのでそれを頭に入れて、フルマークを狙います。KOできればそれにこしたことはない」と語った。



 また公開練習からの帰りの車中で、分娩室に入った夫人の出産が近いというメールが入り、「いまが一番大変なときです」と王者は夫人を気づかっていた。

最強後楽園 内藤、瀬藤らが出場 7.1開幕


 日本タイトル挑戦者決定トーナメント「最強後楽園」が7月1日に後楽園ホールで始まる。今年はS(スーパー)のクラスが対象でS・ライト級を除く5階級で実施。決勝戦は10月19日に行われる。

 S・フェザー級にはアマ高校3冠で6戦無敗のホープ、日本7位の内藤律樹(E&Jカシアス)がエントリー。7月1日の初戦(準決勝)で同3位の田川智久(KG大和)と対戦する。S・バンタム級には元日本暫定王者で悲願の日本タイトル奪取を狙うプロ45戦の瀬藤幹人(協栄=現2位)が出場。S・ウェルター級はいきなり決勝戦で、元日本ミドル級王者の佐々木左之介(ワタナベ)と日本4位の十二村喜久(角海老宝石)が激突する。出場選手と組み合わせは以下の通り。
 
瀬藤幹人
内藤律樹












◇L・フライ級準決勝
久田哲也(ハラダ=5位)×堀川謙一(SFマキ=8位)
大内淳雅(角海老宝石=4位)×大塚博之(帝拳=7位)

◇S・フライ級準決勝
野崎雅光(八王子中屋=5位)×石崎義人(真正=6位)
シード 戸部洋平(三迫=2位)

◇S・バンタム級準決勝
中嶋孝文(ドリーム=7位)×前之園啓史(石丸=10位)
瀬藤幹人(協栄=2位)×青木幸治(角海老宝石=9位)

◇S・フェザー級準決勝
田川智久(KG大和=3位)×内藤律樹(E&Jカシアス=7位)
泉圭依知(18鴻巣=2位)×加治木了太(大鵬=4位)

◇S・ウェルター級決勝(10月19日)
十二村喜久(角海老宝石=4位)×佐々木左之介(ワタナベ=ミドル級5位)

ボクシングテレビ情報(1日まで)

 
マイク・アルバラード
◇4月29日(月)
午後9:00~11:00
WOWOWライブ エキサイトマッチ
WBO世界S・ライト級暫定王座決定戦 ブランドン・リオス×マイク・アルバラード、WBOインターナショナル・S・バンタム級タイトル戦 ウィルフレド・バスケス・ジュニア×石本康隆

深夜2:15~2:40
NHK総合 応援ドキュメント 明日はどっちだ 崖っぷちボクサー米澤重隆に密着

深夜4:00~5:00
日テレG+ KO Boxer's File(4)

◇4月30日(火)
午前6:10~
WOWOWライブ メイウェザーSP 週刊ボクシングnavi⑤

午後4:30~5:00
CNNジャパン トーク・アジア ジョージ・フォアマンのインタビュー

午後11:55~
WOWOWプライム メイウェザーSP 週刊ボクシングnavi⑤
深夜0:20~
WOWOWライブ メイウェザーSP 週刊ボクシングnavi⑤

深夜1:00~3:00
スカイA・スポーツ+ Best Bout Boxing
WBA世界ミニマム級・WBCライトフライ級王座統一戦 多田悦子×富樫直美

◇5月1日(水)
午前7:05~
WOWOWプライム メイウェザーSP 週刊ボクシングnavi⑤
深夜0:45~
WOWOWライブ メイウェザーSP 週刊ボクシングnavi⑤

メインの宇佐美×中間が中止に 4.28岐阜

 
中止を知らせる張り紙
28日、岐阜商工会議所で予定されていた62.0kg契約8回戦、日本ライト級10位(東洋太平洋同級12位)の宇佐美太志(岐阜ヨコゼキ)と中間勇箕(VADY)の一戦は、中間の体調不良により急きょ中止となった。

 突然の試合中止に動揺したという宇佐美だが、メインイベンターとしてリングに上がり、丸岡航平(VADY)を相手に4ラウンドの特別スパーリングを披露した。

2013年4月28日日曜日

日本1勝3敗も東郷初回TKO勝ちの殊勲


 メキシコシティのアレナ・メヒコで27日(日本時間28日)行われた「メキシコ×日本対抗戦」はメキシコが3勝1敗で勝ち越したが、女子戦でアップセットが起きた。
 
片桐(右)はゴンサレスに完敗

 メインでは元2階級制覇王者ジョニー・ゴンサレスが貫禄を見せて片桐秋彦(川崎新田)に4回TKO勝利。スタートから優位に立ったゴンサレスが4回一気にスパート。片桐を2度倒しストップした。タイムは1分18秒。ゴンサレスはWBCインターナショナル・フェザー級王座を防衛。
 
殊勲の勝利を挙げた東郷

 番狂わせの主役は東郷理代(アルファ)。“バービー人形”ことマリアナ・フアレス(元WBC女子フライ級チャンピオン)と対戦した東郷は左ショートカウンターをアゴに命中させてフアレスを倒す。立ち上がったが、レフェリーは続行を許さなかった。タイムは初回1分58秒。WBC女子S・フライ級インターナショナル王座を獲得。

 ダンテ“クレージー”ハルドンのWBC米大陸S・フェザー級王座に挑んだ金井アキノリ(真正)はタフネスで対抗したが、自慢のパワーを武器にハルドンが押し気味に。2011年に玉越強平に不覚をとったハルドンだが、この日は8回、集中打を浴びせストップした。タイムは2分23秒。

 アマで亀田和毅に勝ったキャリアを持つレイ・バルガスとWBCユース・シルバーS・バンタム級王座を争った高野誠三(真正)は勇敢に対抗。しかし左の名手バルガスは3回、ボディー打ちで倒した後、畳み掛けてストップを呼び込んだ。タイムは2分22秒。Photos/BoxingScene.com

ガルシア、ジュダー倒し判定勝ち


 ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで27日(日本時間28日)挙行されたWBC&WBA世界スーパーライト級統一タイトルマッチは2冠王ダニー“スウィフト”ガルシア(米)が挑戦者元ウェルター級統一王者ザブ“スーパー”ジュダー(米)に3-0判定勝利を収め、防衛を果たした。
 
ガルシア
軽快なフットワークに乗せてサウスポー、ジュダーが快調なスタートを切ったが、ガルシアは執拗にボディブローを繰りだし、徐々にペースを引き寄せる。6回、ガルシアの攻勢でジュダーは何度もヒザが揺れ、結末が近いことを予感させる。8回、王者の右でジュダーは倒れ、断然優勢となったが、元王者は左目尻を大きくカットしながらも懸命に反撃。11、12回ジュダーはクリーンヒットを奪い攻勢を印象づけた。

 それでもジャッジたちのスコアは115-112、114-112、116-111で、10歳年少のガルシア(25)の手が上がった。ガルシアは5月に予定されるラモント・ピーターソン(米)×ルーカス・マティセー(アルゼンチン)戦の勝者との統一戦が内定している。

クイリン4度倒しTKO勝ち


 ガルシア×ジュダー戦と同じニューヨーク・バークレイズ・センターで行われたWBO世界ミドル級タイトルマッチは、“キッド・チョコレート”こと王者ピーター・クイリン(米)が挑戦者9位フェルナンド・ゲレロ(ドミニカ共和国=米)に7回TKO勝ちでV1に成功した。
 
クイリン
サウスポーのゲレロに2回、クイリンの右が決まりダウン。追撃でダウンを追加したクイリンは以後も右を基調に攻勢をかける。左をねじ込み食い下がるゲレロは6回、同じパンチを散らし反撃。しかし7回、挑戦者をロープまで飛ばしカウントを聞かせたクイリンが右2発でまた倒すと、主審がストップをコールした。タイムは1分30秒。

 クイリン(29)は29勝21KO無敗。ゲレロ(26)は25勝19KO2敗。

スティバーン、アレオーラに快勝


 米ロサンゼルス郊外オンタリオで27日(日本時間28日)行われたWBCヘビー級挑戦者決定12回戦はWBC2位ベルマン・スティバーン(ハイチ=米)が1位クリス・アレオーラ(米)に3-0判定勝ちを飾った。

 3ラウンド終了間際、スティバーンの右が炸裂し、アレオーラは痛烈なダウン。これを分岐点に流れはマイアミ在住のハイチ人へと傾く。地元のアレオーラは6回、ダメージングブローを決めて反撃。だが、ここからスティバーンは距離を保ちながら、ジャブ、右ボディーをコンスタントに叩き込んで試合をコントロールする。鼻血で顔を染めるアレオーラも懸命に手を出したが、スティバーンのディフェンスにかわされる場面が多く、最終回パンチをまとめ打ちしたハイチ人が勝利を決定付けた。

 公式スコアは117-110が2者に118-109。意外な大差でスティバーンが支持された。

マルティネス意外な苦戦 地元で王座死守


 WBC世界ミドル級王者セルヒオ“マラビージャ”マルティネス(アルゼンチン)が27日(日本時間28日)地元ブエノスアイレスで挑戦者WBA暫定王者マーティン・マーレイ(英)を3-0判定で下し、防衛に成功した。
 
辛勝のマルティネス
降りしきる雨の中、屋外スタジアムに大観衆を集めた一戦。序盤サウスポーのマルティネスは両ガードを下げた構えからスピードに乗った攻撃を仕掛けてリード。しかしマーレイは右を巧打し、予断を許さない攻防が展開される。7回に右マブタをカットしたマルティネスは続く8回、英国人に右を打ち抜かれロープ際にダウン。10回にもマーレイの左右で崩れたが、イタリア人主審はスリップと判断。それでもラスト2回、マルティネスは機動力を生かして挽回。観衆の大合唱を背に受けながら乗り切った。

 公式スコアは3ジャッジ一致の115-112でマルティネス。王者の勝利は動かなかったものの、非常に小差の内容だった。Photo/BoxingScene.com

2013年4月27日土曜日

アレオーラ×スティバーン 明日仕切り直し


 WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦、1位クリス・アレオーラ(米)×2位ベルマン・スティバーン(ハイチ=カナダ)の一戦が明日27日(日本時間28日)米カリフォルニア州オンタリオのシチズンズ・ビジネス・バンク・アリーナで行われる。前日の計量でアレオーラは248ポンド(112.49キロ)、スティバーンは247ポンド(112.04キロ)を計測した。

 

 一度、王者ビタリ・クリチコに挑んでいるアレオーラ(35勝30KO2敗)は2度目のアタックを目指す。当初3月9日に予定された試合をインフルエンザに感染して延期したが、今回体調は万全。スティバーンはまだ世界的に無名だが、アレオーラに劣らぬ強打者(22勝20KO1敗1分)だけにスリリングな展開が期待される。賭け率は4-1で地元のアレオーラ優位と出ている。

ガルシア×ジュダー NY対決


 明日27日(日本時間28日)ニューヨーク、マンハッタンのバークレイズ・センターで挙行されるWBC&WBA世界スーパーライト級タイトルマッチの計量が26日、同会場で行われ、王者ダニー・ガルシア(米)、挑戦者ザブ・ジュダー(米)ともリミットの140ポンド(63.50キロ)でパスした。
 
ダニー・ガルシア
ザブ・ジュダー

 この一戦は当初2月9日に組まれていたが、ガルシアがスパーリング中に脇腹を負傷したため、明日にスライドした。混乱を避けるため、計量で2人のフェイスオフはなし。

 同じリングで予定されるWBO世界ミドル級タイトルマッチは王者ピーター・クイリン(米)が1回目のトライで161.5ポンド、同じく挑戦者フェルナンド・ゲレロ(ドミニカ共和国=米)が160.4ポンドとリミットオーバー。しかしクイリンは2時間後、ゲレロは1時間後のトライでリミット160ポンド(72.57キロ)に落とし事なきを得た。

明日メキシコ×日本対抗戦


 メキシコシティのアレナ・メヒコで明日27日(日本時間28日)、メキシコ×日本の試合が4戦予定されている。メインは片桐秋彦(川崎新田)が2階級制覇王者のジョニー・ゴンサレス(メキシコ)に挑むWBCインターナショナルフェザー級タイトルマッチ。26日の計量の結果は次のとおり。
 
計量を終えた片桐(右)ゴンサレス

ジョニー・ゴンサレス(53勝45KO8敗)56.88キロ×片桐秋彦(川崎新田=12勝4KO6敗1分)56.56キロ…WBCフェザー級インターナショナル戦
ダンテ・ハルドン(22勝18KO3敗)58.69キロ×金井アキノリ(真正=25勝22KO7敗)…WBC・S・フェザー級米大陸戦
レイ・バルガス54.11キロ×高野誠三(真正)54.66キロ…WBCユース・シルバーS・バンタム級王座決定戦
マリアナ・フアレス(36勝16KO6敗3分)51.16キロ×東郷理代(アルファ)51.75キロ…WBC女子S・フライ級挑戦者決定戦&インターナショナル戦
 
チームジャパン

マルティネスあす母国で防衛戦

 
マルティネス(左)とマーレイ

 WBC世界ミドル級王者セルヒオ“マラビージャ”マルティネス(アルゼンチン)×挑戦者マーティン・マーレイ(英=WBA同級暫定王者)のタイトル戦が27日(日本時間28日)ブエノスアイレスのサッカーチーム、ベレス・サルスフィールドのスタジアムで挙行される。前日の計量でマルティネスは159.4ポンド(72.30キロ)、マーレイは159.6ポンド(72.39キロ)を計測した。

 ヨーロッパ、米国をホームにしてきたマルティネス(50勝28KO2敗2分)が母国リングに立つのは11年ぶり。マーレイ(25勝11KO1分無敗)は11年のシュトゥルム挑戦(ドロー)以来2度目の世界挑戦となる。

 同じリングで行われるウェルター級12回戦はルイス・アブレグ(アルゼンチン)、アントニン・デカイエ(カナダ)はいずれもリミットの147ポンドだった。Photo/BoxingScene.com

佐藤がタイに出発 5.3防衛戦

 
左から金平会長、佐藤、新井トレーナー=羽田空港

 WBC世界S・フライ級王者の佐藤洋太(協栄)が27日未明、挑戦者シーサケット・ソールンヴィサイと3度目の防衛戦を行うタイに旅立った。佐藤はバンコクで記者会見や公開練習をしたのち、1日に試合をするシーサケットに入る。

 タイ行きの航空便が深夜だったことから、佐藤は26日もジムでトレーニングをした。たまたま練習に来ていたという元WBA世界フライ級王者の坂田健史(現稲城市議)と3ラウンドのスパーで汗を流し「久しぶりの坂田さんとやって面白かった。体重も予想以上に落ちた」と笑顔を見せた。

 夜には羽田空港に到着し、開口一番「完全に観光気分です!」と発言して周囲を笑わせるなど、一貫してリラックスムード。「タイでも日本にいるときのようなボクシングをする。自信はそれなりにあります」と言い残して機上の人となった。

2013年4月26日金曜日

長谷川3回KO勝ち 世界前哨戦


 元世界2階級チャンピオン長谷川穂積(真正)が26日、神戸市立中央体育館でタイのウィラポン・ソーチャンドラシットを迎え、3回2分51秒KO勝ちした。

 長谷川は3回に3度のダウンを奪って試合を終わらせた。この日は硬さがうかがえ、ウィラポンの変則的な右にやりにくそうだったが、この回接近して左を叩きこみ最初のダウンを奪うと、相手のクリンチも構わず2度追加してフィニッシュ。

 長谷川本人は「試合に向けて練習をした。そして試合をしたと、それだけです。リングの上では特に……」と笑顔はほとんどなし。それでも「次は世界戦になると思っている」と語り、「(世界戦が)決まるまでこの体をキープしたい」と意欲を見せた。現在S・バンタム級でWBO2位、WBC5位にランクされており、元チャンピオンは「OかCしか考えていない」とも語った。

4.26後楽園ホール

 
初回KO勝ちの島村
◇S・ライト級8回戦
島村国伸(ワタナベ)[1回2分41秒]菊地祐輔(新日本仙台)
 日本8位の島村と11位の菊地によるランカー対決は速攻で勝負が決まった。スタートから島村がワンツーをヒットさせ、2分すぎに左ストレートで最初のダウンをゲット。立ち上がった菊地に対し、島村が左から右を合わせると菊地が再びダウン。レフェリーがノーカウントで試合を止めた。島村は15勝10KO2敗。菊地は11勝4KO5敗。

◇フェザー級8回戦
大橋健典(角海老宝石)[5回1分52秒TKO]鈴木鹿平(E&Jカシアス)
 出入りのスピードで勝負する鈴木と強打の大橋という構図。鈴木は途中まで右ストレートやスイッチしての左をヒットさせて有効打で上回ったが、大橋は1発の破壊力が強烈。5回、大橋が左右のフックを叩き込んでラッシュを仕掛けると赤コーナーからタオルが投入された。

◇ミニマム級6回戦
山本浩也(全日本P)[4回2分29秒TKO]ドラゴン純(セレス)

アディダスがイベント開催

 
グローブなどボクシング用品を展開するアディダス「ブドーマートジャパン」が4月29日東京体育館でファン体験イベント“DemoDay”を開催する。格闘技関係の概要は--ボクシング、キックボクシング、空手体験。空手、中国古武術演武、空手教室、道着の試着体験及び各種ボディケアメーカーによる試着・体験会、飲料メーカー試飲会など。ゲストとして女子世界チャンピオン小関桃、藤岡奈穂子が来場する。時間は午後6時から8時まで。事前の申し込みは不要だが、上履きの用意を。

亀田和毅がニカラグアでWBO王座に挑戦?


 バンタム級でメジャー4団体の上位にランクされる亀田家三男、亀田和毅(亀田)が25日、中米ニカラグアに到着。マナグアで、亀田プロモーションチームを伴いWBOフランシスコ・バルカルセル会長らと会見に臨んだ。
 
記者会見する和毅。隣はバルカルセルWBO会長

 メインテーマとなったのは和毅の世界挑戦。WBOと地元のプロモーターのサポートを受け、WBOバンタム級王者パウルス・アンブンダ(ナミビア)挑戦が計画されている。「夢のひとつは我々3兄弟が同時に世界チャンピオンに君臨すること。今年それが実現し、ギネスブックに載るかもしれない。もしWBOのサポートが得られればうれしいです」と和毅。

 現地の報道では早ければ5月末、6月上旬をめどにアンブンダ挑戦の準備が進められるという。同じリングでカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)が王者メルリト・サビージョ(比)に挑むWBO世界ミニマム級戦も交渉中。ニカラグアのほかメキシコ、米国のプロモーターも結集する一大イベントになるもようだ。

内山の公式サポーターソング「HIT MAN!」リリース


 5月6日に大田区総合体育館っで7度目に臨むWBA世界S・フェザー級チャンピオン内山高志(ワタナベ)の公式サポーターソング「HIT MAN!」が試合前日の5日にリリースされることになった。


内山高志

 サポーターソングは、内山と親交のある実力派ロックシンガー岡本隆根(たかね)が、ノックアウトダイナマイトの異名を持つチャンピオンの重厚なファイトをイメージして作詞・作曲。作詞には内山本人も参加し、レコーディングでバックコーラスにも参加する熱の入れようだ。

 7度目の防衛戦で内山は無敗のハイデル・パーラ(ベネズエラ)を迎え撃つ。入場曲は従来通り「It's A Fight」で「HIT MAN!」は試合会場で流れる予定。

カーニバルMVPに金子


 チャンピオンカーニバルの各賞選考会が26日、都内で開かれ、最優秀賞にS・フェザー級チャンピオン金子大樹(横浜光)が選ばれた。以下、技能賞はフライ級王者の粉川拓也(宮田)、殊勲賞にミドル級新王者の胡朋宏(横浜光)、敢闘賞がL・フライ級新王者田口良一(ワタナベ)。
 
MVPの金子(右)。玉越戦から

 金子は4月6日に世界ランカー玉越強平(千里馬神戸)を9回TKOで破り、保持するタイトルの3度目の防衛に成功した。
 
粉川は技能賞を受賞
技能賞の粉川は1年前に熱戦を繰り広げた池原繁尊(横浜光)を10回TKOで撃退した防衛戦が評価された。殊勲賞をゲットした胡は佐々木左之介(ワタナベ)を破り王座奪取。これは今カーニバル唯一の王座交代だった。敢闘賞の田口は空位のL・フライ級決定戦で無敗の知念勇樹(琉球)に明白な内容で勝利した。

ボクシングテレビ情報(28日まで)


4月26日(金)
午後1:39~4:50
フジテレビONE ダイヤモンドグロ―ブ黄金伝説~タイトルマッチ列伝2003前編~
WBC世界S・フェザー級タイトル戦 シリモンコン・シンワンチャー×崔龍洙
日本ミニマム級タイトル戦 阿部弘幸×小熊坂諭
日本ウェルター級タイトル戦 永瀬輝男×小林秀一
日本S・ウェルター級タイトル戦 金山俊治×加山利治
 
長谷川穂積
午後5:45~10:00
日テレG+ 長谷川穂積世界前哨戦(生放送)
56.2kg契約10回戦 長谷川穂積×ウィラポン・ソーンチャンドラシット
57.5kg契約8回戦 ベッチシラ・ルックジャオプラヤ×福岡孝太 ほか

午後9:45~
WOWOWライブ 週刊ボクシングnavi④

◇4月27日(土)
午前7:45~
WOWOWライブ 週刊ボクシングnavi④
午後5:15~
WOWOWライブ 週刊ボクシングnavi④

午後7:00~9:00
TBSチャンネル1
WBA世界バンタム級タイトル戦 亀田興毅×パノムルンレック・カイヤンハーダオジム、バンタム級10回戦  亀田大毅×ファウスティーノ・クプル、54.5キロ契約10回戦 亀田和毅×ノルディ・マナカネ

◇4月28日(日)
午前9:00~11:00
WOWOWライブ エキサイトマッチ
WBO世界ウェルター級タイトル戦 ティモシー・ブラッドリー×ルスラン・プロボドニコフ、WBA世界フェザー級タイトル戦 クリス・ジョン×細野悟

午後7:00~9:00
スカイA・スポーツ+ プロボクシング2013
60㎏契約8回戦 戸村能久×西谷和宏 ほか

2013年4月25日木曜日

石本×バスケスJr  29日月曜エキサイトマッチで放映


 石本康隆(帝拳)が元WBO世界S・バンタム級王者で現世界1位のウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)を下した殊勲の一戦が、来週月曜29日にWOWOWエキサイトマッチで放映されることが決まった。
 
石本×バスケスJr 計量風景
石本は4月6日、中国マカオのベネチアン・カジノ&リゾートで行われたWBOインターナショナル・S・バンタム級タイトルマッチでバスケス・ジュニアと対戦。現地の賭け率が「12-1」という圧倒的不利を覆して金星をゲットした。

 放送は午後9時からで、ブランドン・リオス(米)とマイク・アルバラード(米)が再び激闘を繰り広げたWBO世界S・ライト級暫定王座決定戦と合わせて放送される。

佐藤「リアルに75%勝つ」公開練習


 5月3日タイ・シーサケットで3度目の防衛戦に臨むWBC世界S・フライ級王者の佐藤洋太(協栄)が25日、都内のジムで練習を公開した。これまで370ラウンドのスパーリングをしてきたという佐藤はこの日も4ラウンドのスパーリングを披露。記者会見での主なやり取りは以下の通り。
 
パートナーに鼻血を出させた佐藤(右)

─タイで日本人選手は0勝16敗1分。勝てば史上初だが。
佐藤「シーサケットに勝つことはそんなにすごいことじゃない。普通に行って、普通に勝ってくるので、あんまり史上初とかは言わないでほしい」

─敵地に乗り込むにあたって気を付けていることは。
佐藤「忘れ物をしないこと(笑)。すでに明日の深夜出発なのに明後日と勘違いしていた。そういうところは気を付けたい。でも、早くタイに入りたい。暑さで体重が落ちるし、フルーツも好き。爬虫類も好き。試合は12ラウンド、インターバルを入れても48分だから、1週間タイを楽しむつもりでいる」
 
─挑戦者のシーサケットについて。
佐藤「スピードはそんなにないが、スイッチをするので気を付けたい。オーソドックス用のカウンターを狙って、相手がスイッチしていたら危ない。でも総合的なレベルは自分の方が上。挑戦者はパンチがあるというけど、赤穂くんの方があるんじゃないか。たとえパンチが強くても当てられないと思う。勝負に100%はないけど、リアルな数字で75%くらいは勝てる。残り25%は危機感。ミスだけには気を付けたい」

─タイでもマジカルボックスと呼ばれるトリッキーな技術を見せるのか。
佐藤「(ガードを下げたり、相手を見ずに歩いたり)あれはお客さんへのパフォーマンスではなく、対戦相手へのパフォーマンス。ああやって相手の精神に揺さぶりをかけて、やりにくくしている。タイでもいつも通りやるつもりです」

サーシャ・バクティン引退表明 31勝無敗


 日本のリングで活躍、その後母国ロシアでキャリアを進行させていたアレクサンデル“サーシャ”バクティン(WBA&IBF・S・バンタム級3位、WBC4位、31歳)が現役に別れを告げた。プロ戦績は31勝12KO無敗。
 
ロシアからのニュースによると、サーシャは週末のテレビインタビューで「私のプロキャリアは終わった。このまま永久に引退する」と発言。理由として「シリアスな健康の問題を抱えているので、もうファイトできない」と語り、今後政界に進出することも匂わした。同時に後進の指導にも当たりたいという。

 「健康の問題」に関して具体的な報道はされていないが、昨年9月、ロリ・ガスカ(比)とのIBO・S・バンタム級王座決定戦で重大なダメージを被ったことが要因となった模様。大差の判定勝利を収めたサーシャだが「4ラウンド以降、記憶がとんでしまった」というように試合後、救急車で病院へ直行することに。今年3月、ヨグリ・エレラ(コロンビア)に4回ストップ勝ちした試合がラストファイトとなった。
 
欧州ジュニア選手権で金メダルを獲得するなど、ジュニアのトップアマとして活躍したサーシャは19歳で来日。アレクサンデル・ジミン・コーチとコンビを組んで日本バンタム級王座を獲得。速射砲のようなジャブで挑戦者をまったく寄せ付けず、9度防衛に成功した。OPBF同級王座も獲得し、日本で足かけ9年活躍したのち、ロシアに戻りWBAインターナショナルS・バンタム級王座も獲得した。

 サーシャは「事実を見つめると少し悲しい。メジャータイトルにチャレンジするチャンスが巡ってこなかった。でも決断する時がきた」と胸中を明かしている。

W・クリチコ×ポベトキン 23億円で落札

 
ポべトキン
パナマシティのWBA本部で23日(日本時間24日)行われたWBAヘビー級タイトルマッチの入札は、2320万ドル(約23億円)の高値を提示した“レギュラー”王者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)を擁するウラジミール・ハーユノフ・マネジャーが興行権を手に入れた。“スーパー”王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)を擁するK2プロモーションズは710万ドル、同じドイツのザウアランド・イベントは601万ドルだった。

Wクリチコ

 このWBAの指名試合を前に、IBF、WBOと合わせ3冠王のクリチコは5月4日、フランチェスコ・ピアネタ(伊)との防衛戦を控え、ポベトキンも5月17日、アンドルゼイ・バブルジク(ポーランド)と選択防衛戦を行う。ハーユノフ氏は予定日として8月31日を希望。場所はロシア、ドイツ、ラスベガスが挙がっている。

 なお、この金額は実現したヘビー級戦ではダグラス×ホリフィールド戦の3210万ドルに継ぐ高額入札となった。

最新の日本ランキング決まる


 JBC(日本ボクシングコミッション)は24日、都内でランキング委員会を開き、最新4月度の日本ランキングを作成した。
 
田口良一
小原佳太












 今月新たにチャンピオンの座についたのは決定戦を制したL・フライ級田口良一(ワタナベ)とS・ライト級小原佳太(三迫)。ほかS・フライ級帝里木下(千里馬神戸)、S・バンタム級大竹秀典(金子)、フェザー級天笠尚(山上)、S・フェザー級金子大樹(横浜光)がそれぞれ防衛テープを伸ばした。

 またミニマム級で松本直樹(大阪帝拳)と岨野豊(T&T)、福原辰弥(本田F)、S・フライ級大塚隆太(18鴻巣)、ウェルター級丸木和也(天熊丸木)、S・ウェルター級大石豊(風間)、ミドル級西田光(川崎新田)と、初のランク入りを決めた新顔も多かった。フライ級福本雄基(三迫)、S・フェザー級東上剛(ドリーム)、ライト級小出大貴(薬師寺)らも復帰した。

 トップ選手では世界ランクを失ったミドル級石田順裕(グリーンツダ)とS・バンタム級小國以載(VADY)がそれぞれの階級でランク。OPBF王座挑戦に失敗した前日本S・ライト級王者岩渕真也(草加有沢)は2位となった。

2013年4月24日水曜日

ドネアが右肩を手術 復帰は半年後か


 今月13日に行われたギエルモ・リゴンドウ(キューバ)との統一戦で判定負けした前WBO世界S・バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)が先週末、痛めていた右肩にメスを入れた。手術後の経過は良好で、すでにストレッチも可能になったという。
 
ノニト・ドネア
米国メディアによると、ドネアは以前から時々、肩に痛みが走っていた。そして今年に入り右肩の状態が悪化。手術では2個所に亀裂があったという。リゴンドウ戦を強行し、大事に至らなかったのは不幸中の幸いだった。

「エリートボクサーとの試合には100%のコンディションで臨まないといけないと痛感した。何事も軽視していけないことを勉強させられた」。

 ドクターの見解では4ヵ月から半年のブランクが必至とのこと。7月に夫人の出産が予定され、しばらく休養に専念する。

 うわさではフェザー級転向が濃厚といわれるが、ドネア本人の第1希望はリゴンドウとのリマッチ。また新WBC王者ビクトル・テラサス(メキシコ)挑戦のオプションもあり、S・バンタムにとどまる可能性もある。

井上が1位にランク 日本タイトル挑戦へ


 ランキング委員会が24日、都内で開かれ、スーパールーキー井上尚弥(大橋)が日本L・フライ級1位にランクされた。これで指名挑戦権を得た井上は、夏にもチャンピオン田口良一(ワタナベ)に挑む。4戦目で日本タイトルを獲得すれば、辰吉丈一郎ら4人と並ぶ日本タイトル奪取最速タイ記録となる。
 
集まった報道陣の質問に答える井上

 井上は16日の試合で1位の佐野友樹(松田)に10回TKO勝ちを収め、この勝利によって1位にランクされた。現王者の田口は4月3日に王座決定戦を制して新王者になっており、3ヵ月以内に指名挑戦者との対戦が義務付けられている。

 ランキングだけで言えば、WBA13位の角谷淳志(金沢)に優先権があるが、角谷は田口が勝利した日本王座決定戦への出場を回避しており(代わって知念勇樹が田口と対戦)、指名挑戦権は認められなかった。

 井上の耳にランキング委員会の結果が入ったのは練習中のこと。井上は集まった報道陣に対して「田口選手は若くて勢いもある選手。自分は挑戦者らしく倒しにいきたい」と気合いの入った様子で語った。16日の試合で痛めた右拳は「1ヵ月程度で治る」(井上)そうで、この日も左手だけでスパーリングをするなど精力的に汗を流していた。

宮尾が安藤とV2戦 WBA女子L・ミニマム戦 松本は宮森と対戦


 WBA女子世界L・ミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)が6月24日、後楽園ホールで前王者の安藤麻里(フュチュール=現4位)を迎え、2度目の防衛戦を行う。24日に大橋ジムが発表した。
 

 記者会見をした宮尾は「(2月の)初防衛戦は緊張もあり、思うような試合ができなかった。2度目は落ち着いて自分のボクシングをしたい」と抱負を述べた。

 松本好二トレーナーによれば、宮尾がボクサータイプ、安藤がファイタータイプで、宮尾としては安藤のプレスをしっかりさばきたいところ。宮尾は雪辱に燃える安藤に警戒しつつも「エキサイティングな試合をして、スピードでもテクニックでも、前回以上に上回れるようにしたい」と意気込んでいた。戦績は宮尾が10勝1KO1敗。安藤が10勝5KO4敗。

 また、前座ではデビュー以来7連続KO勝利中のホープ松本亮(大橋)が日本S・フライ級11位の宮森卓也(18古河)と対戦。大橋秀行会長は「ぜひ8連続KO勝利でランク入りを決めてほしい」とエールを送っていた。女子の黒木優子(Yukoフィットネス)と花形冴美(花形)の試合も行われる。

石田がトークショー出演

 


 3月にモナコでWBAミドル級王者ゴロフキンに挑んだ石田順裕(グリーンツダ)が23日、東京・六本木でトークショー『ナップルBOXプレゼンツ 緩くて深いボクシングナイト』に出演。これまで中量級の本場で戦った経験などを語った。

 ファンの前に元気な姿を見せた石田は、強豪ゴロフキンと拳をまじえた感想を「スパーや、実際に戦ったカネロ、ピログ、ウィリアムズと比べても頭ひとつ抜けていた」と述べた。キャリア初のKO負けだったが、“力尽くして及ばず”の心境でサバサバとしていた。
 
 ゴロフキン戦後は引退の意思も明かしたが、今後日本で花道となる試合をしたい希望も語っていた。この日はファンにプレゼントを用意するなど、トークショーは大いに盛り上がった。

4.23後楽園ホール

 
大塚(左)が石崎に競り勝つ

◇52.5kg契約8回戦
大塚隆太(18鴻巣) [2-1(77-76、76-77、77-75)]石崎義人(真正)
 大塚はキャリア5度目のランカー挑戦。大塚は中盤以降、日本S・フライ級6位の石崎をカウンターで迎え撃った。終盤は打ち合う場面も見られる中、大塚が競り勝ち、悲願のランク入りを確実にした。

◇50.5kg契約8回戦
守屋和明(石川ジム立川)[5回2分52秒負傷判定3-0(49-46、50-46×2)]道見和也(JBSPORTS)
日本L・フライ級11位の守屋に対し、道見は積極的に攻めていくが、守屋は冷静に左を当ててポイントをゲット。5回終了間際に激しいバッティングがあり、道見が額を切って試合は終わった。

2013年4月23日火曜日

パッキアオの再起戦は10月マカオか

 
マニー・パッキアオ
米国スポーツテレビESPNによると、10月まで延びそうな6階級制覇王者マニー・パッキアオ(フィリピン)のリング登場は、マイク・アルバラード(米)を相手に挙行されることが「90%確実」とのこと。同時にアジア開催は「100%確実」と報じている。

 アジア進出を目論むトップランク社は4月に北京&ロンドン五輪金メダリストのゾウ・シミン(中国)らを起用してマカオでビッグイベントを開催。マカオ興行の第2弾は10月に計画しており、パッキアオとアルバラードの対戦が実現すればその目玉となる。

 パッキアオは昨年12月、ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)に失神KO負けして以来、試合から遠ざかっている。アルバラードは3月、ブランドン・リオス(米)との再戦を激闘の末に制し、WBO世界S・ライト級暫定王座を手にしたばかり。

ラウンドアップ

 
◇2月27日のWBA世界フライ級タイトル戦に敗れた黒田雅之(川崎新田)が22日に本格始動。「世界との距離を肌で感じることができた」とやる気を見せている。写真は8日に行った神奈川県警多摩警察署1日署長のスナップ。

◇3月30日にIBF世界ミニマム級王者を獲得した高山勝成(フリー)も22日、大阪市内のジムで練習を再開。初防衛戦は未定。

◇5月3日タイ・シーサケットで3度目の防衛戦に臨むWBC世界S・フライ級王者の佐藤洋太(協栄)は26日深夜にタイへ出発する。前日の25日に報道陣向けの公開練習。

元世界王者の徳山 傷害容疑で逮捕


 元WBC世界S・フライ級王者の徳山昌守(38)が23日、傷害容疑で逮捕された。徳山は22日夕方、兵庫県三田市の路上で男性2人の顔面を殴り、軽傷を負わせた疑い。容疑を認めているという。

 徳山は乗用車を運転中、ガソリンスタンドから出てきた別の車が急に車線を変えて前方に入ってきたことに立腹。運転手の男性を殴った上、男性の車を道路上から移動させようとしていたガソリンスタンドの店長も殴った。

 徳山はWBC世界S・フライ級王座を8度防衛するなど活躍し07年に引退。現在は大阪市生野区で焼き肉店を経営している。

ラウンドアップ (海外版)

 
デボン・アレキサンダー
◇指名挑戦者ケル・ブロック(英)が脚の負傷を理由に辞退したIBFウェルター級王者デボン・アレキサンダー(米)の防衛戦はランキング4位リー・パーディを相手に行われる運びとなった。同じ英国のパーディは20勝13KO3敗1分。5月18日アトランティックシティで予定される。

◇ドン・キング氏が落札したマルコ・フック(独)×オラ・アフォラビ(英)のWBOクルーザー級第3戦だが、同氏が前金を準備できなったため権利を喪失。入札で2番目に多い金額を提示したフックを擁するザウアランド・イベントがプロモートすることになった。

◇フリオ・セサール・チャベス父がテレビで語ったところでは、ジュニアの再起戦は6月22日、ブライアン・ベラ(米=WBOミドル級1位)を相手に行われるという。会場はメキシコシティのソカロ(中央大広場)かテキサスのサンアントニオのどちらか。

2013年4月22日月曜日

嶋田雄大引退式


 4月22日、後楽園ホールで行われたヨネクラジムの興行で、元日本ライト級王者で世界タイトルに2度挑戦した嶋田雄大の引退式が行われた。

テンゴングを聞く嶋田

 白いスーツ姿でリングに上がった嶋田は「15歳のときマイク・タイソンにあこがれて世界チャンピオンになろうと思った。世界チャンピオンにはなれなかったけれど、世界チャンピオンになると本気で思って25年間生きてきたことを誇りに思う。将来はジムを開きたい」とあいさつ。引退の十点鐘を聞いた。

 嶋田は1997年にプロデビュー。02年に3度目の挑戦で日本タイトルを獲得。5度防衛後にタイトルを返上し、08年にエドウィン・バレロ(ベネズエラ=故人)、09年には敵地でパウルス・モーゼス(ナミビア)の持つ世界タイトルに挑んだが、いずれも勝利はならなかった。ラストファイトは昨年8月の東洋タイ太平洋タイトルマッチ。41歳の誕生日まで戦い続けた。

4.22後楽園ホール

 
ボディブローで攻める松本(左)

◇松本晋太郎(ヨネクラ)[2回終了TKO]ヤシール・シアジアン(インドネシア)
 日本S・ミドル級1位の松本は初回からインドネシア・ミドル級8位のヤシールを圧倒。2回が終わったところでヤシールが棄権を申し出た。
 
福山(左)は正確な右で米澤を退ける


◇ミドル級8回戦
福山和徹(冷研鶴崎)[2-0(77-75、77-76、76-76)]米澤重隆(青木)
 10月で37歳定年を迎える米澤が日本3位の福山に挑戦。サウスポーの米澤は低く構えて距離を詰めようとするが、長身の福山は右ストレート、右アッパーで迎え撃ち、前進を許さない。ところが米澤が鼻血で顔を染め始めた2回、米澤の左が炸裂して福山からダウンを奪った。

 3回からは再び福山のペース。右アッパー、右ショートパンチを次々とヒットさせ、米重は3回にパンチと偶然のバッティングで左目の上下を、5回にはパンチで右目上部をカットして血だるま。反撃も及ばなかった。

◇フェザー級8回戦
溜田剛士(ヨネクラ)[2回2分43秒KO]アディ・ウィグナ(インドネシア)
 溜田は初回に早くも左ボディブローでダウンを奪う。2回にボディ攻撃から右を叩き込み2度目、右アッパーで3度目、最後は右ストレートで3ノックダウン。

フアンマ・ロペス敵地で圧勝


 WBCスーパーバンタム級王座決定戦が行われたメキシコシティのリングに元WBO2階級制覇王者フアン・マヌエル“フアンマ”ロペス(プエルトリコ)が登場。エウヘニオ・ロペス(メキシコ)に2回59秒KO勝ちを飾った。
 
ファンマ(右)の強打が炸裂

 対戦相手が何度か変更になる中、初回から追い込んだフアンマが2回、左アッパーから右フックを見舞うと今年5戦目のメキシカンはリング中央に深々と沈んだ。フアンマは33勝30KO2敗。

 同日はあと2組、プエルトリコ×メキシコ対抗戦があり、WBOフライ級7位ジョナサン“ボンバ”ゴンサレス(プエルトリコ)はフランシスコ“マロ”ペレス(メキシコ)に8回戦で3-0判定勝ち。WBO・S・フライ級8位マックジョー・アローヨ(プエルトリコ)はハイロ・エルナンデス(メキシコ)にこれも8回戦で判定勝利。この2試合のスコアはいずれも78-74×2、77-75だった。

 一方、トップランクと契約したミドル級ヒルベルト“スルド”ラミレス(メキシコ。WBC5位)はフアン・アンヘル・モンテロッサ(コロンビア)に3回2分6秒KO勝ちで25勝20KO1分無敗。