安定チャンピオン、WBO世界S・フライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)のホームタウンで挑んだ挑戦者15位久高寛之(仲里)だったが、10回1分26秒ストップ負けで4度目の世界挑戦も実らなかった。
久高(右)は4度目も実らず |
久高は出だし、左フックのボディー打ちでプレスをかけた。だがサウスポーの王者は巧妙にかわし、左右ストレートをアゴに打ち込む。4回、身長で勝る久高が散発気味のパンチを打ち返す場面もあったが、ナルバエスはレバー打ちなどで挑戦者の戦力をそぐ。6回、王者はコンスタントな連打で久高をロープへ送り、アッパーをミックスさせた重厚なアタックを敢行。7、8ラウンドもそれをリピートし、ワンサイドな展開となる。
久高は単発ながらパンチを繰り出して抵抗するものの、ナルバエスのカバーリングとボディームーブの前にパンチは空を切るばかり。9回、ダメージを蓄積した久高はそれでも打って出るが、焼け石に水。続く10回、ボディー連打で痛めつけたナルバエスが右から左のアッパーを顔面へ返したところでレフェリーのフリオ・セサール・アルバラード(パナマ)が割って入った。ナルバエスは8度目の防衛。世界戦のレコードを25勝1敗1分とした。
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