日本ミドル級、東洋太平洋S・ミドル級王座などを獲得し、45歳まで現役を続けた西澤ヨシノリ(47)が5日、古巣のヨネクラジムで引退会見。「ボクサーとしての可能性はすべて使い果たしたと思う。何も後悔はない」と晴れやかな表情でリングに別れを告げた。
11年に獲得した3本のベルトを前に引退会見した西澤 |
長野県出身で高校球児だった西澤は19歳で上京し、86年にプロデビューした。14度骨折するなどけがに苦しみ、結果の出ない苦しい時代を乗り越えて、97年に4度目の挑戦で悲願の日本タイトルを奪取。25年の現役生活を終えた西澤は「初めて獲得した日本ミドル級が最も印象に残っている」と振り返った。
その後は東洋太平洋S・ミドル級王者となり、04年にはWBA同級級王者アンソニー・マンディン(豪州)、WBC同級王者マルクス・バイエル(独)に挑戦し、ともにダウンを奪ったものの判定負け。06年に東洋太平洋L・ヘビー級王者となり、現役最年長選手として注目されるも、翌年の初防衛戦で敗れてJBCから引退勧告を受けた。
このとき既に41歳だったが、西澤は現役続行を選択。戦いの場を海外に移し、11年12月にはマイナー団体の世界クルーザー級王者に。これがラストファイトとなった。
「20歳から45歳まで1日も休まず練習し、毎年試合をした。タイトルではなく、戦い続けたことが誇りです」。そう語る中年の星は既にゴールドジムでボクシング教室を開いており、今後は独立してチャンピオンの育成に夢をかけるという。
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