日本S・ウェルター級王座決定戦が12日、後楽園ホールで行われ、同級1位の湯場忠志(都城レオS)が2位の切間庸裕(折尾)を1回2分36秒KOで下し、史上初の日本タイトル5階級制覇を成し遂げた。
最初のダウンを奪い拳を突き上げる湯場 |
切間は昨年2月の日本同級王座決定戦に続くタイトルアタック。満を持してビッグネームに挑んだはずが、クライマックスが訪れるまでに時間はかからなかった。試合開始2分を待たず、湯場が左ボディブローをフェイントに使って左フックを振り下ろすと、切間はたまらずダウン。ここはすぐに起き上がったが、湯場の狙い澄ました左ストレートを食らい2度目のダウンを喫するとダメージは甚大。何とか気力で立ち上がったものの湯場がラッシュして試合は終わった。
史上初の日本5階級制覇を圧勝で飾った35歳は「防衛戦をするつもりはない。モチベーションの上がる試合がしたいので、村田諒太選手と対戦したい」と25日にデビューする五輪金メダリストをターゲットに据えた。
川瀬(右)はKOを逃したものの大差の勝利 |
◇ライト級8回戦
川瀬昭二(松田)[3-0(79-74×2、80-73)]小林和優(RK蒲田)
日本2位の川瀬が終始優位に試合を進めた。6回終了間際に小林の腰が砕けたが時間切れ。劣勢の小林もよく抵抗した。
◇48.2kg8回戦
山口隼人(TEAM 10COUNT)[3回1分53秒TKO]山本浩也(全日本パブリック)
日本L・フライ級8位の山口が日本ミニマム級9位の山本と対戦。山口は2回から右のタイミングをつかみ、3回に右のオーバーハンド一発で試合を終わらせた。
福本(手前)は比人の前に崩れた |
◇ミドル級8回戦
アーネル・ティナンパイ(比)[6回2分11秒TKO]福本祥馬(八王子中屋)
高校5冠でプロ2勝2KOの福本が東洋太平洋S・ミドル級11位、比国ウェルター級1位のティナンパイにチャレンジ。福本はティナンパイのステップインに苦しめられ、中盤ボディ攻撃で盛り返した。しかし6回に右フックを浴びてゆっくり倒れると、セコンドからタオルが投入された。
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