2011年6月24日金曜日

第2コミッション設立へ 協会が理事会で決議

 財団法人日本ボクシングコミッション(JBC・林有厚コミッショナー)の内部紛争が当分決着しないことを見越して、日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)は23日都内で開いた理事会で、JBCに代わって試合を管理統括する新団体を暫定的に設立し、運営していくことを決めた。
 JBCは安河内剛・前本部事務局長の金銭疑惑、パワハラ疑惑が持ち上がり、審判らで構成される東京試合役員会が安河内氏の解任を求め、対立状態が続いている。特別調査委員会の最終報告が28日にも出る予定だが、安河内X試合役員会の対立状態は収束の見込みがない。23日には週刊誌がスキャンダルを報じ、一方では安河内氏が怪文書により名誉を毀損されたとして警視庁練馬署に被害届を出し受理されたとも伝えられている。協会は「このままでは選手の生命・身体の安全に万全を期すことができない」という観点から、森田氏の新団体の設立を支持すると決議したという。
 協会によると、新団体は20日にJBCの事務局長代行に就任したばかりの森田健氏を事務局長とし、安河内氏と対立しJBCを退職することになる試合役員たちを抱えることになるという。その運営方法については、「当協会内での議論、関係者との協議等を通じて、決定する予定である」としている。具体的なことはこれから決めるというわけだ。本音は、できれば抜きたくない“伝家の宝刀”ということか。

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