2011年5月29日日曜日
早くも五輪切符ゲット! WSB5階級個人戦
AIBA(国際アマチュアボクシング協会)が立ち上げた“アマの中のプロ”WSB(ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング)の団体戦終了を受けて、注目の個人戦が27、28の両日中国の貴州市で開催された。
バンタム、ライト、ミドル、L・ヘビー、ヘビーの計5階級のチャンピオン決定戦を2日間に分けて行った。いずれもWSBの本戦――団体優勝を決めるリーグ戦で好成績を残した選手同士の組み合わせ。勝者には2万ドルの報酬(最初は5万ドルと公表されたはずだが)とチャンピオンベルトに加え、来年のロンドン五輪の出場権が与えられるとあって、接戦・熱戦が相次いだ。
試合は本戦(5回戦)のさらに長い3分7回戦で、プロ同様10点法で勝敗を決める方式。第1戦のバンタム級はアスタナ・アーランズ躍進の原動力となったカナト・アブタリモフ(カザフスタン)がノルディーヌ・ウバーリ(仏)との接戦を制して2-1判定勝ちし、記念すべきWSBチャンピオン第一号となった。スコアは2ジャッジが68-65、67-66でカナトの勝ち、残る一人は66-67でウバーリの勝ちと採点していた。
地元中国から唯一出場したライト級ワン・ジミンは、ムサヒロフ(カザフスタン)と対戦。シーズン戦では一度判定負けしていた相手だが、今度は接戦を展開した末に2-1判定勝ちでリベンジを果たすとともに、うれしい五輪切符を手に入れた。
WSBの最重量級ヘビー級は07年の世界選手権優勝者で08年北京五輪銀メダリストのクレメンテ・ルッソ(伊)がマゴメドラサル・メジドフ(アゼルバイジャン)に3-0判定勝ち。ただし3ジャッジとも67-66の1点差だった。
この他、ミドル級はセルギィ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)L・ヘビー級はアブデドラフィド・ベンチャブラ(アルジェリア)がそれぞれ優勝を飾っている。
写真はCKウーAIBA会長とともに記念撮影に応じる5階級のチャンピオンたち。
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