
スコアは118―109、116―111(2人)と大差がついての敗北だったが、全くチャンスがなかったわけではない。11回まで、サウスポーの試合巧者ロハスにかわされ、リードを許して迎えた最終12回。両者ほぼ同時に放った右フックは河野のほうが一瞬早く届き、ガードの空いたロハスのアゴにカウンターとなって炸裂。たまらずロープに倒れ込むメキシカン。これは耐えたが、河野のラッシュにバランスを崩し倒れ込んだところで、8カウントがとられる。河野には逆転KOの唯一の好機だったが、ロハスも必死に河野の追撃をかわし、終了ゴング。
「ロハスはパンチを当てるのがむずかしい相手だった」と潔く敗北を認めた河野。この試合に引退を懸けて臨んだが、最後の最後にあわやのチャンスがあっただけに、「引退はまだ考えられない……」と決断を急がなかった。
写真は最終回に河野がロハスをダウンさせたシーン。しかし倒し切れず、終了ゴングに持ち込んだメキシカンが判定勝ちでチャンピオンとなる。
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