2009年8月16日日曜日

名城の暫定王座にドネア ルエバノは反則勝ちでV5

 15日(現地時間)ラスベガスのハードロック・ホテルで行われた空位のWBA世界S・フライ級暫定王座決定戦はWBA世界フライ級王座を返上して臨んだノニト・ドネア(フィリピン)が、3位ラファエル・コンセプシオン(パナマ)に3-0判定勝利でベルトを手にした。
 前日の計量で、リミットの115ポンドでパスしたドネアに対し、コンセプシオンは何と4ポンド半オーバーの119.5を計測。罰金が科された。2回、コンセプシオンの左フックでダメージを受けたドネアだが、回復が早く、軽快なステップに乗ってパナマ人をアウトボクシング。左マブタの出血にもめげず突進を繰り返すコンセプシオンに右を巧打するなど、スピードとスキルで上回った。
 3ジャッジのスコアは117-111、115-113、116-112のユナニマスでドネアを支持。勝ってもタイトルは獲れなかったコンセプシオンだが、数字以上に健闘が目立った。
 同じリングのWBO世界フェザー級戦は波乱の幕切れ。王者スティーブン・ルエバノ(米)に比国のホープ、バーナベ・コンセプシオン(1位)が挑戦。 序盤やや優勢だったコンセプシオンは5回にも右でルエバノのヒザを揺らす。迎えた7回、サウスポーのルエバノが左をヒットして反撃態勢。ラウンド終了ベルが鳴った後、コンセプシオンの右強打が王者を直撃。たまらず崩れ落ちたルエバノは数分間もリングに横たわるダメージを被った。
 明らかな反則パンチ。7回終了ルエバノの失格勝ちの裁定が下った。ルエバノは5度目の防衛。 
 写真はドネア-コンセプシオン戦から=Photo/Sumio Yamada=

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