数多くのチャンピオン、名選手が汗を流したラスベガスの「トップランク・ジム」が先週金曜日14日をもってクローズした。1989年にオープンした同ジムは20年の歴史を閉じたことになる。
理由は経済不況によるもの。かつてシュガー・レイ・レナード、オスカー・デラホーヤ、フロイド・メイウェザー、レノックス・ルイスらがトレーニングした名門ジムも、練習生が減り、最近ではトップランク傘下の選手もほとんど見かけなくなった。半年前からこの状況を憂慮したトップランク社代表ボブ・アラム氏が閉鎖を決断したもの。「これは極めてビジネス的な決断。ジムを開けている意味がなくなった」と苦渋な言葉を吐いている。同氏によると、ジムを維持するために年間約25万ドル経費がかかるという。
ジムで日々のオペレーションを担当したハワイ系のミッチ・ハンプ氏(69歳)は「ボス(アラム氏)が『もう終わりだ』と言うのだから、私も出て行くしかない。よい日をここで送れたこととたくさんのグレート・ファイターと接したことが懐かしい」とコメント。
ビッグマッチの最終調整場所として名を馳せた聖地が静かに姿を消した。
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