2009年8月3日月曜日

加治木、2回で倒す


 2日、大阪市IMPホールの1部メイン8回戦では加治木了太(日本ライト級12位=大鵬)が元ランカーの小林克也(正拳)に2回2分5秒TKO勝ち。
 2回、プレッシャーを強めた加治木は小林のパンチをブロッキングでしのぐと、リターンの右で痛烈なダウンをマーク。立ち上がった相手を左フックでぐらつかせてストップした。14勝8KO4敗。
 セミの川波武士(大鵬)-山崎晃(六島)の日本ランカー対決は、川波が接戦を2-1判定で制した。終盤は山崎の粘りにあったものの序盤のリードが生きた。スコアは78(川波)-77(山崎)、77-76、76-77。また、もうひとつの8回戦は中澤翔(大鵬)が楠浩明(グリーンツダ)に判定勝ちした。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
S・ライト級6回戦 竹中聡(大鵬)判定 高林隼人(グリーンツダ)
58.3キロ6回戦 柳井育夫(大鵬)引き分け 湯川翔太(江坂)
フェザー級4回戦 林駿(ウォズ)判定 大槻耕平(大阪帝拳)
フライ級4回戦 金沢晃佑(大鵬)KO1回 魚住和也(JM加古川)

2009年8月2日日曜日

丸山-松尾は負傷ドロー 北九州の試合

 北九州市小倉北体育館で2日催されたG16の興行、メインの日本S・フライ級8位丸山大輔(筑豊)-松尾佳彦(YANAGIHARA)の8回戦は、4回1分45秒、負傷引き分けとなった。3回まで丸山が1ポイントほど優勢だったが、偶然のバッティングで切れた松尾の右側頭部の傷が深く、試合続行不能と判断され、試合前半を終了していなかったため、ルールにより引き分けとなったもの。
  丸山(30)はこれが初の引き分けで、25勝17KO2敗。松尾(24)は6勝3敗でこれが4度目の引き分け。
 セミのフライ級6回戦では、福島康之(G16)がビックフェイス田原(YANAGIHARA)に判定勝ちしている。

内藤ら選抜戦覇者勝ち残る インターハイ準決勝結果

 7月29日より奈良県平群町総合スポーツセンター体育館で開催されている第63回全国高等学校ボクシング選手権(インターハイ)は5日目の1日、各級準決勝が行われた。
 大会3連覇を目指した注目の青木貞頼(崇徳)が杉田智隆(札幌工)に僅差の判定を落として敗退した。選抜優勝者の中では、Lフライ級上之原龍樹、フェザー級井上浩樹が準決勝前に姿を消している。中澤奨、内藤律樹、吉野修一郎、漆原祥の選抜戦王者は勝ち残っている。その他準決勝の結果は下記の通り(左が勝者)。
Mo 井上尚弥(神奈川・新磯)RSC3R1’39”橋詰将義(大阪・興国) 
Mo 寺地拳四朗(奈良・奈良朱雀)ポイント 川浦龍生(徳島・徳島市立)
LF 野邊優作(兵庫・西宮香風)ポイント 内山雄平(愛知・享栄)
LF 山本親吾(大阪・興国)ポイント 伊藤走(茨城・土浦湖北)
F  杉田智隆(北海道・札幌工)ポイント 青木貞頼(広島・崇徳)
F  喜久里正平(沖縄・沖縄水産)ポイント 橋本昌志(千葉・西武台千葉)
B  中澤 奨(大阪・興国)ポイント 小川健人(神奈川・みなと総合) 
B  藤田健児(岡山・倉敷)ポイント 古賀剛斗(熊本・東海大二)
Fe 児玉善徳(愛知・享栄)ポイント 重江誉寛(鹿児島・鹿児島城西)
Fe 藤田大和(岡山・倉敷)ポイント 玉城 蓮(沖縄・沖縄尚学) 
L  村冨勝大(熊本・九州学院)RSC2R1’04”上原健太(沖縄・沖縄尚学)  
L  内藤律樹(神奈川・磯子工定)ポイント田中 一(北海道・恵庭南) 
LW 浅岡亮太(埼玉・花咲徳栄)ポイント 別府優樹(宮崎・都城東)
LW 吉野修一郎(栃木・作新学院)RSC2R1’50”山本和儀(北海道・札幌工)  
W  三浦 隼(青森・青森工)ポイント 斎藤健司(福島・会津工)
W  古畑一眞(熊本・開新)ポイント 西條貴陽(群馬・太田東)
M  大堀秀隆(福島・会津工)ポイント 近藤広貴(岐阜・中京)
M  漆原 祥(神奈川・武相)RSC1R1’14”山元祥多(京都・南京都)

ブラッドリー、キャンベルを撃退 ダブル世界戦 アレクサンダー戴冠

 1日(現地時間)米カリフォルニア州ランチョ・ミラージュで挙行されたS・ライト(J・ウェルター)級のダブル世界タイトル戦、WBO王者ティモシーブラッドリー(米)は元世界ライト級統一王者ネイト・キャンベル(米)に3回終了TKO勝ちし、初防衛に成功した。ブラッドリーが猛攻を仕掛けたところで、キャンベルの目がザックリと切れ、3回終了後試合続行不能と判断されたが、これに不服の挑戦者側が激しく抗議して一時混乱した。
 ブラッドリー(25)はこれで25戦全勝12KO。WBC王座は2度防衛したが、4月にWBO王座を吸収した後返上していた。敗れたキャンベル(37)は33勝25KO6敗1分。
 同じリングで行われたブラッドリー返上のWBC王座決定戦は、不敗の2位デイボン・アレクサンダー(米)が8ラウンド終了直後、元王者ジュニア・ウィッター(英)の棄権によるTKO勝ちで新チャンピオンになった。ブラッドリーに奪われたベルトの奪還を狙ったウィッターはこの日見るからに調子が悪く、アレクサンダーのパンチを浴びて再三グラつかされていたが、8回終了後に棄権。ひじを痛めたということだ。記録は8回3分TKO。8回までのスコアは、6~8点差でアレクサンダーがリードしていた。新王者アレクサンダーは19勝12KO負けなし。ウィッター(35)は37勝22KO3敗2分。 写真はキャンベルを攻め立てるブラッドリー=PHOTO/SUMIO YAMADA=

強打者対決、安田が宮城を92秒でほうむる


 1日住吉区民センターの2部メインは安田幹男(六島)と宮城竜太(BMB)の強打者対決。結果は安田が初回2度倒して92秒TKO勝ちを飾った。
 ジワリ重圧をかける宮城に対し安田は開始早々左フックを直撃。ものすごい音がした一撃で勝負があった。後退した宮城は倒れず打ち返したが、狙いすました安田の右でダウン。立ち上がったところを追撃されて再び倒れ、試合がストップされた。
 前回は現日本1位の芹江匡晋(伴流)にいいところなく敗れた安田だが、持ち前の強打で興味深いサバイバル戦を制した。14勝11KO4敗2分。一方の宮城は沖縄から移籍後まさかの2連続初回KO負けとなった。
 この日のセミでは元アマ国体2位のサウスポー向井寛史(六島)がプロデビュー戦。変則的な上村徹(ワイルドビート)に6回判定勝ちした。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
ライト級4回戦 塚元斗夢(六島)判定 田中敦朗(塚原京都)
58キロ4回戦 獅子丸崇也(六島)TKO3回 八木義昭(オール)
フェザー級4回戦 高田小次郎(六島)TKO1回 大恵幸義(アポロ)
58キロ4回戦 まるこめまさし(奈良)引き分け 三輪直也(姫路木下)

カスティーヨ、しぶとい金丸下す

 1日大阪市・住吉区民センターの1部メインに登場したペルー出身の伊波ファン・カスティーヨ(日本ライト級6位=真正)は元ランカーの金丸清隆(正拳)に10回判定勝ちした。
 試合は序盤から激しいペースのとり合いとなった。カスティーヨが右ストレートとコンビネーションで攻めれば、金丸もワンツーで反撃。中盤のカスティーヨには疲れが見えたが、8回にラッシュで相手をロープに張りつけてダウン寸前に追い込む。しかし決定打を欠き、終盤は乱戦となった末に10回終了のゴング。スコアは98-93、96-95、96-95の3-0でカスティーヨが支持された。カスティーヨの戦績は5勝3KO無敗。
 また8回戦2試合では真正ジム勢がそろって勝利。元アマ王者の石崎義人は佐藤靖明(西遠)を判定で、菊地永太は柴田義正(東海)を7回2分42秒TKOで下した。
 そのほかの試合結果は以下の通り(左が勝者)。
フェザー級6回戦 川合智(グリーンツダ)判定 井川拓也(黒潮)
フェザー級4回戦 細田剛敬(高砂)TKO2回 上木原佑樹(真正)
58キロ4回戦 奄美隼斗(ウォズ)判定 小林拳斗(真正)
Sバンタム級4回戦 徳永章宏(高砂)引き分け 村木雅(西遠)
ミニマム級4回戦 伊藤秀平(真正)判定 山本裕貴(江見)

2009年8月1日土曜日

冨山再起-1日後楽園のアンダーカード

 1日後楽園ホールのセミファイナル8回戦は、名城信男に敗れた冨山浩之介(ワタナベ=バンタム級4位)の再起戦。元ランカー井川政仁(角海老宝石)と対戦した。
冨山は初回、右アッパーで痛烈なダウンを奪う好スタート。早い決着も予感させたが建て直した井川がシャープなストレートで踏張ると、中盤から富山が下がる展開に。それでも手数の多さと当て勘のよさでクリーンヒットを奪い続け、フィニッシュは欠いたものの地力を示す判定勝ちをマークした。スコアは78-75.78-74.80-71。
名城戦でも初回に倒している冨山は「ボクはいつも1ラウンドだけですね。あれ(ダウンシーン)は格好よかった(笑)。距離取る相手なので正直KOは難しいと思った。目指したのはフルマークの判定勝ち」。フルマークは一人だけだったが、内容に手応えの冨山は顔を腫らしつつも笑顔だった。
 瀬川正義(横浜光=1位)と田口良一(ワタナベ=11位)のL・フライ級ランカー対決8回戦は、出だしにリードを許した瀬川が3回からパワーアップ。小気味いい打ち合いを制して78-76.77-75.78-74 と判定勝ち。新鋭田口に初黒星をつけた。
 もう一つの8回戦は昨年の新人王・高山樹延(角海老宝石=ウェルター級10位)が右を爆発させて和田直樹(花形)を3度倒して2回TKO勝ちした。
 他の結果は次の通り(左が勝者)
6回戦
カルロス・リナレス(帝拳)TKO1回 タタク・ハリウィヤント(インドネシア)
工藤洋平(角海老宝石)TKO4回 野中孝政(MT)
笠原健人(ワタナベ)負傷判定6回 和氣年邦(MT)

近藤が45秒で新王者 日本ライト級戦で番狂わせ


 1日夜後楽園ホールで行われた日本ライト級タイトルマッチは予想外の結果で王座交代--。挑戦者同級8位の近藤明弘(日東)が初回に王者三垣龍次(M.T)を急襲。右クロスが効いて動きが止まったところにすかさず追撃の連打を加えると、三垣は防戦一方に。マーチン主審がストップ(TKO)を宣したのは、開始から僅か45秒。日本ライト級タイトル戦史上最短記録で近藤の腰にチャンピオンベルトが巻かれた。
 日本屈指の老舗ジム・日東ジムからチャンピオンが誕生したのは、小坂克巳が同じライト級で日本王座について以来53年ぶり。三垣は初防衛に失敗した。

2009年7月31日金曜日

B級オープン戦の結果


 31日夜、後楽園ホールで行われたB級ボクサーのオープン戦結果は以下の通り(すべて5回戦、左が勝者)。=写真はウェルター級・山崎-山口戦から=
S・フライ級 山口桂太(八王子中屋)判定 小松絵(ワタナベ)
S・バンタム級 岡畑良治(セレス)判定 芝田もーと(八王子中屋)
S・バンタム級 山口卓也(レイS)KO1回 久保裕樹(横浜さくら)
S・バンタム級 和気慎吾(古口)TKO3回 太田ユージ(ヨネクラ)
S・バンタム級 安沢栄二(帝拳)判定 室田康平(ヨネクラ)
S・バンタム級 橋元隼人(ワールドS)判定 片桐秋彦(新田)
フェザー級 古川暁(ドリーム)判定 青山慶洋(角海老宝石)
S・ライト級 山崎佑樹(JBS)判定 山口航(新日本木村)
ウェルター級 森眞(赤城)TKO1回 森田保(コーエイ小田原)
ミドル級 平林隼人(横浜さくら)TKO1回 永山大輔(コーエイ小田原)

2009年7月29日水曜日

日本6位塩谷、ノーランクとドロー 黒田はTKO勝ち


 29日夜、後楽園ホールのメインに登場した塩谷悠(日本Sバンタム級6位=川島)は伊藤圭太(花形)と三者三様のドロー。塩谷は距離をキープし伊藤をさばくが、2回に相手の右でぐらつかされるなど不安定な試合運び。最後まで調子に乗れず、肩書きどおりの実力差を見せられなかった。スコアは78(塩谷)-75、76-77(伊藤)、77-77。ここ数戦続く不調に塩谷は「練習では意識してディフェンスをしているんですが、本番になるとそれが出ない…」と肩を落とした。
 セミでは日本L・フライ級8位の黒田雅之(新田)がタイ同級9位ワッチャラポン・ギャットプラパットに4回TKO勝ち。2回に2度倒した黒田は4回に右でダウンを追加。これも立ち上がったワッチャラポンをぐらつかせたところで主審のストップがかかった。またもうひとつの8回戦は永安潤之介(川島)が元日本ランカーの白石豊土(協栄)に判定勝ちした。
 そのほかの結果は以下の通り。
フェザー級6回戦  小泉雄大(川島)引き分け 荒井遼晴(角海老宝石)
*バンタム級4回戦 益田健太郎(新日本木村)TKO1回 山野辺健一(川島)
S・バンタム級4回戦 田代慎(川島)負傷判定・引き分け3回 竹内健人(小熊)
ウェルター級4回戦 有川稔男(川島)TKO1回 斉藤信(セレス)
バンタム級4回戦 横関孝洋(ウィン三迫)KO2回 北原浩二(セレス)
*印は東日本新人王予選