14日、名古屋国際展示場で行われたWBCユース・バンタム級王座決定戦は、日本バンタム級8位の無敗(9勝6KO3分)の新鋭、田中裕士(畑中)が、WBCインターナショナル・ユース・バンタム級王者ベルゲル・ネブラン(フィリピン)を相手に判定勝ちを収め、3月に引き分けた野崎雅光(八王子中屋)戦に続くユースタイトル挑戦での王座獲得となった。採点は3者ともに95-94。
祝福を受ける田中 |
序盤は左を上下に散らす田中に対し、ネブランが思い切りよく右を合わせるなどフィリピン人がやや優勢。そして4回、ネブランのアッパーから降り下ろした右が田中を捕らえると、田中はヨロヨロとダウンした。立ち上がった田中はネブランの猛攻を何とかしのぎゴングにたどり着いた。
5回もネブランのワイルドな攻撃は止まらないが、ここで詰め切れずにペースダウン。逆に動きの戻ってきた田中の追い上げが始まり、7回には右、8回以降は左のジャブ、ボディブローを痛打し、9回終了間際にはいきなりの右ストレートをクリーンヒット。最終回の接近戦も左ボディ攻めで制した田中が最後に逆転した。
◇124P契約8回戦
松本章宏(カシミ)[5回終了TKO]マハヒア・ボビージム(タイ)
東洋太平洋フェザー級12位にランクされた松本は4回にヒッティングで左目尻、バッティングで額をカットしてヒヤリ。しかし続く5回に2度目のダウンを奪い、再開後もボディ連打で攻め立てたところでゴング。マハヒアは6回開始のゴングに応じなかった。
◇126P契約8回戦
林翔太(畑中)[2回1分47秒TKO]ファルンルアン・マノプカンチャンカイ
林は2回、左右ボディでファルンルアンの動きを止めるとロープへ追い詰め、最後は右のオーバーハンドで相手を沈めた。
メインイベントの前には「梅津トレーナーの闘病を支援する会」のメンバーがリングに上がり、支援を呼び掛けた。また、梅津トレーナーもリングサイドから田中に声援を送った。
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