アマチュアも10点法で――。一般社団法人日本ボクシング連盟(山根明会長)の平成25年度通常総会が26日大阪市内で開かれた。先のAIBA(国際ボクシング協会)のルール改訂を受けて、日本でも10点法の採用や、すべての成年男子の試合でヘッドガードの不着用、RSCを廃止しTKOとするなど、大幅なルール改訂に踏み切ることが決まった。
総会後にルール変更講習会が開かれた |
採点は「10-10」の互角をつけず、主審は試合中のストップを最小限にする、セコンドは3人までOK(これまで2人)、成年の試合出場選手の年齢は、上限を従来の34歳から40歳とするなど、細部にわたり大幅に改められている。新ルールは7月1日より国内のすべての試合で施行される。
また、アマチュアの選手登録をする幼年~成年のすべての選手に対し、日連宛ての「誓約書」の提出が義務づけられた。今後対価を得てスポーツ活動を行う際、あるいはプロからの勧誘を受けたケースは、事前に日連の承認を得ることが必要となる。これは既存のプロからの選手引き抜きの対抗策であると同時に、AIBAが独自のプロ組織(APB、WSB)を設立したことにより、今後日本選手の参加も考えての措置。日連傘下のアマチュア選手が国際大会などで賞金を得た場合も、直接は受け取らず、日連が受け取った上で、30%を差し引いた額を「協力金」として選手に支払うことになった。
なお、APB(AIBAプロ)は来年に延びた正式スタートに向け、これをPRするためのキャンペーン大会を予定しているが、その第一弾を7月19日韓国・済州島で開催する。プロの試合と同時にアマチュアの女子の試合も組まれ、日本からミドル級の山崎静代(ヨシモト・クリエイティブ)が出場することも決まっている。
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