2013年4月6日土曜日

下田昭文とロリ・ガスカはドロー


 世界王座奪還に燃える元WBA世界S・バンタム級王者の下田昭文(帝拳=WBA4位)が6日、後楽園ホールで124P契約10回戦を行い、元東洋太平洋同級王者ロリ・ガスカ(比)と引き分けた。スコアは一者が97-94で下田を支持。残る二者は96-96、95-95だった。
 

 下田は2011年7月の世界王座陥落から今回が5試合目。その中でガスカは一番の強敵だったかもしれない。ジャブから左ストレートで試合を組み立てる下田と、ワイルドなフックとアッパーを振り回すガスカ。下田は冷静に距離を取ってガスカの攻勢を許さないが、ガスカもやわらかく上体を使ってペースを渡さない。それでも前半は下田がわずかにリードしているという印象だった。

 6回から両者のパンチが激しく交錯するようになり、下田の左ストレートが初めてガスカの頭部を跳ね上げる。ボディ攻撃も効果的でガスカは失速気味。ところが8回、ガスカの右フック、左フックを食らった下田は一瞬腰が砕けるピンチ。ガスカは10回もラフに下田を攻めて攻勢をアピール。終わってみれば下田は最終回に追いつかれる結果となった。下田は27勝12KO3敗2分。ガスカは19勝5KO4敗1分。

◇51.3㎏契約8回戦
堀陽太(横浜光)[5回2分34秒TKO]ユーチ・ウアサムパン(タイ)
 2010年東日本新人王のサウスポー堀がタイ1位のユーチと対戦。序盤はユーチのパンチを不用意に被弾した堀だったが、少しずつボディブローを効かせ、5回に右フックで試合を終わらせた。

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