湯場の強打健在――29日夜後楽園ホールで行われた試合のメインカードの8回戦に元3階級日本王者のベテラン、湯場忠志(都城レオスポーツ)が登場、日本ミドル級2位の胡朋宏(横浜光)と強打応酬の末3回2分9秒TKO勝ちした。5月にチャーリー太田の日本&東洋太平洋太平洋S・ウェルター級王座に再び挑んで判定負けしている湯場はこれが復帰戦。
試合は9戦して8勝はすべてKOという元全日本新人王の胡(えびす)が初回から果敢に前に出て、これに対しサウスポーの湯場がタイミングを測っていきなりの左ストレートを狙い打ちするスリリングな展開。互いに強打が売り物だが、最後は経験とテクニックの差が勝負を決めた。胡も湯場の左を浴びながら強気を崩さず攻め、時折左フックがわき腹を襲った。だが3回、両者の距離が詰まり、打ち合ったところで湯場の左強打が決まると胡たまらずダウン。これはすぐ立ち上がったものの、再開後湯場の左ストレートが直撃すると、一瞬胡は糸の切れた操り人形のように踊り、ここでレフェリーストップがかかった。
34歳のベテランはこれが29度目のKO勝ち(39勝7敗2分)。現在日本S・ウェルター級2位にランクされるが「4階級獲るまでやめない。チャンスがあれば、ミドル級でもいい」と、飽くなき野望を隠さなかった。
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