2日夜後楽園ホールで行われた日本S・バンタム級タイトルマッチは、チャンピオンの芹江匡晋(伴流)が6位の長井祐太(勝又)に5回2分23秒TKO勝ちし、3度目の王座防衛に成功した。
3回までは頭脳的なチャンピオンが圧倒的に試合を支配した。変則的な動きから左を突いておいてすかさず右ストレートをかぶせるように放つ。これがビシビシと長井の顔面を痛打した。接近戦でも右アッパーをねじ込み、長井を後手に回らせた。
長井も4回に芹江がバランスを崩したところに右ストレートを決めると一転反撃の連打。芹江は試合直前のスパーで左脚を痛め、一時は棄権も考えたという。その影響もあって動きに精彩を欠き、思わぬ苦戦を強いられた。しかし、5回の打ち合いで芹江のパンチが長井の左目上をザックリと割り、試合はストップ。勝ち名乗りを受ける芹江は顔をゆがめて感涙の涙。よほど体調が悪かったようだ。=写真は5回、長井の傷が深く、芹江のTKO勝ちが宣告された瞬間=
セミの8回戦、日本S・ライト級3位・和宇慶勇二(ワタナベ)-尹文鉉(ドリーム)戦は、2回2分13秒偶然のバッティングで尹が右目上を深くカットし試合続行不能となったため、ルールにより負傷引き分けが宣告された。この試合前、一度リングに上がった両選手がグローブをつけ替えるためリングを降り5分間の休憩となるハプニングが起こった。S・ライト級までは8オンスを使用するが、この日は64.5キロ契約だったため10オンスを使用しなくてはならない。主審が誤りに気がつき、交換させたものだ。
この日は8回戦が他に3試合あり、元日本S・フェザー級挑戦者・森田陽久(新日本仙台)は田川智久(KG大和)に0-3判定負け。日本ライト級11位・島村国伸(ワタナベ)は高田茂(マナベ)に初回2分40秒TKO勝ち。ノーランクの麻生興一(角海老宝石)は日本S・ライト級10位で昨年度の新人王・菊地祐輔(新日本仙台)に打ち勝ち、8回1分53秒レフェリー・ストップによるTKO勝ちだった。
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