2010年11月8日月曜日

細野、大差判定勝ちで日本王座獲得

 李冽理の返上によって空位となっていた日本フェザー級王座の決定戦が8日後楽園ホールで行われ、WBA14位の細野悟(大橋)が日本7位の梅津宏治(ワタナベ)を大差判定に下して新チャンピオンになった。
 試合は王座復帰を目指す梅津が初回からスパートし、打ち合いとなった。アグレッシブな梅津に対して細野はショートブローに強烈な左ボディーアッパーで対抗。時には小さなバックステップで梅津を呼び込んでクロス気味の右を決めるなどインファイトの技術で上回ってポイントを積み重ねる。梅津もあきらめず攻め立てたが、攻防の巧みさを披露した細野が大差判定勝ちでかつての東洋に続いて2冠目をゲットした。
 スコアは98-92、99-91、99-93。新たな戦い方を見せた細野は「前半倒せなかったらポイント取るボクシングをしようと思った。今回はこれでいいかな、と。1月のプーンサワット戦で得たものがあった。楽しいボクシングだけじゃなくて勝つボクシングも必要だと」と細野。9月下旬、リナレスとのスパーで左わき腹を骨折。スパーもほとんどできないというハンデをものともしなかった。
 敗れた梅津も「(相手は)左アッパーがうまかった。あのくらいのポンイト差は出ても仕方ないと思う」と完敗を認めた。
 セミは木村悠(帝拳)が町田昌丈(グリーンツダ)に8回判定勝ち。翁長吾央(大橋)はタイのペッチジョムトーン・ソータナピニョに3回TKO勝ち。岡田誠一(大橋)は健太郎マイモンコンプロモーション(TI山形)を3回TKOに下している。

 この試合のテレビ放映は9日深夜27:15~27:45 テレビ東京で。ゲストとしてWBA世界S・バンタム級新チャンピオン李冽理が解説する。李と細野はアマ時代に対戦経験があり、細野がポイント勝ちしている。

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