徳山二世誕生だ!! 2日夜後楽園ホールで行われたWBA世界S・バンタム級タイトルマッチは、絶対不利とみられた挑戦者14位の李冽理(横浜光・28)がチャンピオン、プーンサワット・グラティンデーンジム(タイ・29)を3-0判定で攻略し、新チャンピオンとなった。プーンサワットは4度目の防衛に失敗。
プーンサワットは終始前に出てプレッシャーをかけ、力強いアタックを敢行したが、李は冷静にジャブとフットワークを駆使してかわし、近づけば右アッパー、ストレートのカウンターで迎撃。初回は取られたが、その後は着々とポイントを蓄積した。長いリーチを利してアウトボクシング、そして時に接近戦で打ち合いにも応じた。スマートな試合運びは、細野、木村と日本の挑戦者を力勝負で負かしたプーンサワットも、この日は李の老かいな試合運びにしてやられ、まるで闘牛士にさばかれる猛牛のようだった。
5回にプーンサワットの左目上を切り裂いたのは李のパンチ。10回はプーンサワットの追い上げにやや疲労の色を見せたが、続く11回には右のカウンターを浴びせて優勢。最後まで動きを止めず、堂々と12回を乗り切った。
試合後敗者は「(李が)逃げる一方だったので、やりにくかった。自分の勝ちか、悪くても引き分け」と訴え再戦を要求した。だがスコアはタイのジャッジ(ピニット・プラヤドサブ)ですら115-113の2点差ながら李の勝ちとしていたユナニマス・デシジョン。他の2ジャッジは、ジャン・フランソワ・トゥーパン(仏)が115-114の1点差、デレク・ミルハム(豪)は118-110とこちらは大差で李の勝ちとしていた。
新王者誕生が告げられると、李は目に手を当ててうれし泣き。大阪から応援に駆けつけた徳山昌守さん(元WBC世界S・フライ級王者)がリングに駈け上がり、同じ在日の新英雄となった後輩を祝福した。「獲ったのが今でも信じられない」と、まだチャンピオンの実感がないような勝者。それでも「これ(ベルト)を獲ったら人生変わるといわれましたが、どう変わるのか、楽しみです」と、自らの明るい未来に思いをはせていた。
プーンサワットは終始前に出てプレッシャーをかけ、力強いアタックを敢行したが、李は冷静にジャブとフットワークを駆使してかわし、近づけば右アッパー、ストレートのカウンターで迎撃。初回は取られたが、その後は着々とポイントを蓄積した。長いリーチを利してアウトボクシング、そして時に接近戦で打ち合いにも応じた。スマートな試合運びは、細野、木村と日本の挑戦者を力勝負で負かしたプーンサワットも、この日は李の老かいな試合運びにしてやられ、まるで闘牛士にさばかれる猛牛のようだった。
5回にプーンサワットの左目上を切り裂いたのは李のパンチ。10回はプーンサワットの追い上げにやや疲労の色を見せたが、続く11回には右のカウンターを浴びせて優勢。最後まで動きを止めず、堂々と12回を乗り切った。
試合後敗者は「(李が)逃げる一方だったので、やりにくかった。自分の勝ちか、悪くても引き分け」と訴え再戦を要求した。だがスコアはタイのジャッジ(ピニット・プラヤドサブ)ですら115-113の2点差ながら李の勝ちとしていたユナニマス・デシジョン。他の2ジャッジは、ジャン・フランソワ・トゥーパン(仏)が115-114の1点差、デレク・ミルハム(豪)は118-110とこちらは大差で李の勝ちとしていた。
新王者誕生が告げられると、李は目に手を当ててうれし泣き。大阪から応援に駆けつけた徳山昌守さん(元WBC世界S・フライ級王者)がリングに駈け上がり、同じ在日の新英雄となった後輩を祝福した。「獲ったのが今でも信じられない」と、まだチャンピオンの実感がないような勝者。それでも「これ(ベルト)を獲ったら人生変わるといわれましたが、どう変わるのか、楽しみです」と、自らの明るい未来に思いをはせていた。
上写真下は最終回、李の右ストレートを浴びて顔をゆがめさせるプーンサワット。上写真は勝ち名乗りを受ける新チャンピオン。「ベルトがこんなに重いものとは……」とこれもうれしい誤算。
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