2010年9月25日土曜日

佐藤、中広を2度ダウン 日本S・フライ級正規王者に


 25日の世界フライ級戦のセミで行われた日本S・フライ級チャンピオン統一戦は、暫定王者・佐藤洋太(協栄)が正規王者中広大悟(広島三栄)から立ち上がり2度のダウンを奪い、その後も優勢に試合を運んで大差の判定勝ち。晴れて正規チャンピオンとなった。
 昨年の4度目の防衛戦以来ケガで長期ブランクを余儀なくされた中広。この日は完全にカンが戻らなかったか、佐藤の速いジャブ、右ストレートに対応が遅れた。初回にいきなりの右を浴びて尻もちをつき、2回には飛び込みざまに佐藤の右ショートを見事にカウンターされて喫したダウンではかなりのダメージを負った。佐藤はここで仕留め損ねたものの、その後もジャブと右を主体に優勢に試合を進めた。中広は終盤9回にボディーを攻めて動きを止めかけたが、佐藤も踏ん張り、10回を戦い抜いた。
 スコアは、97-92、99-90、99-89と大差で佐藤のチャンピオン統一を支持していた。これで文句なしの正規王者となった佐藤。ダウンを奪ったのは想定外といい、「中広さんみたいなビッグネームに勝ったのはうれしい」と、勝利を喜んでいた。

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