日本フライ級チャンピオンに2度君臨した加藤憲治さんが29日、喉頭がんのため亡くなった。60歳だった。
加藤さんは群馬県高崎市出身。1970年にパルンジムからプロ・デビューし、翌年同ジムが廃止になると帝拳ジムに移籍。73年に引退するまで、47戦26勝9KO12敗9分のレコードを残す。75年10月幅修(常滑)に2回KO勝ちし空位の日本フライ級タイトルを獲得。これは4ヵ月後の初防衛戦で五十嵐力(キング)に奪われたが、77年6月に五十嵐を判定で攻略して王座カムバック。今度は2度王座を防衛した。
海外でもたびたび試合をし、ハワイ、フィリピン、タイ、メキシコ、マカオで戦った。また、同僚で当時世界フライ級チャンピオンだった大場政夫とは、大場が事故死するまで約2年間合宿で一緒に過ごし、スパーリング・パートナーを数多く務めたことでも知られた。
引退後は東京・北区でからし焼きの店「パンチ」を営んだこともあったが、近年は闘病が続いていたという。
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