2010年5月3日月曜日

メイウェザー、モズリーに快勝。パッキアオ戦へ前進

 1日(現地時間)ラスベガスのMGMグランドで行われた注目のビッグマッチ、フロイド“マネー”メイウェザー(米)-“シュガー”シェーン・モズリー(米)のウェルター級12回戦は、直前の賭け率で4-1で有利だったメイウェザーが大差の判定勝ちを飾った。
 またしてもメイウェザーが超絶のスキルを見せつけた。2ラウンド、モズリーの右強打を浴び、2度ほどダメージを受けたメイウェザーだが、そこを乗り切ると高速パンチでペースを掌握。毎回のように右ストレートをモズリーの顔面にクリーンヒットしてポイントをピックアップ。決定的なダメージは与えられなかったが、モズリーに2回の再現シーンは訪れなかった。公式スコアは2ジャッジが119-109、もう一者も118-110と大差がついた。
 試合はモズリーが勝利した場合のみ、WBA王座の防衛という設定。勝ったメイウェザーにベルト贈呈はなかった。モズリーのベルトは正規王者ヴァチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)がそのまま継承するもよう。
 メイウェザーは「父(フロイド・シニア)と叔父(ロジャー)が立てた作戦を実行した。それは前半アウトボクシングして、後半はプレスをかけること」と発言。またメディアがパッキアオ戦に関して質問攻めすると、「もし彼が血液と尿検査に応じれば、我々は戦う」とこれまでの態度は変えなかった。それでも同時に「私はその時点のベストの選手と戦う」と公言しており、難敵モズリーを撃退したことで、いっそう両者の対決機運が増した、と見てよさそうだ。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=


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