33歳のチャンプ強し! 30日東京・九段の日本武道館で行われたダブル世界タイトル戦の第1試合、WBC世界スーパー・バンタム級戦は、王者西岡利晃(帝拳)が不敗挑戦者(10位)バルウェグ・バンゴヤン(フィリピン)に5回1分14秒TKO勝ちし、一昨年獲得したタイトルの4連続KO防衛に成功した。
立ち上がりは波乱なし。4回終了時までの公開スコアでは、西岡が1~5点優勢だった。5回、劣勢のスコアに反応するかのようにバンゴヤンが攻勢を強めると、一瞬の隙をついて西岡の左ストレートが顔面を直撃。バンゴヤンたまらず仰向けに倒れる強烈なノックダウン。
挑戦者はよろけながらも立つが、ダメージが深刻なのは明らか。すかさず西岡が連打すると、青コーナーのセコンドが駆け上がり、ここでペレス・レフェリー(メキシコ)がストップをかけた。西岡は初防衛から4連続KO防衛をマーク。これは日本人世界チャンピオンの新記録である。
西岡は試合を振り返って「相手はサウスポー対策がうまかったが、思い通りの展開になった。KOを狙っていたのではなく、自然に出た。いいかたちで終わりましたね」と、満足そう。そして、今後の抱負を聞かれると、「指名試合なら望むところ。目ざすは世界の西岡です」と、スーパー・チャンピオンに向けてさらに精進を誓った。
年齢を気にしないという西岡、この日も10歳若い挑戦者を鮮やかに撃退し、改めて「精神的にも肉体的にも、試合ごとに強くなっている」と、円熟の王者ぶりをアピールした。
0 件のコメント:
コメントを投稿