藤本負けた!――20日夜後楽園ホールで行われた女子東洋太平洋S・フライ級タイトル戦は、王者藤本りえ(協栄)と挑戦者1位・山口直子(白井具志堅スポーツ)の間で激しい打撃戦が展開された結果、山口が終盤の8回1分秒レフェリー・ストップによるTKO勝ちを飾り、新チャンピオンとなった。
試合ひと月前に挑戦者に指名された山口は、JBCが女子ボクシングを公認する前(2004年)に藤本と対戦して勝っている。この相性のよさもあるのか、初回から正確で鋭いジャブをびしびしと決め、チャンピオンを後手に回らせた。4回に藤本のワンツーを浴びて強烈なダウンを奪われたが、すぐに反撃の構えを見せ、7回終了時の公開採点では逆転し、3ジャッジがいずれも2点差で優勢だった。
終盤に入っても山口のスタミナは衰えない。8回に連打を爆発させ、右ストレートが決まり藤本の体が大きくよろけたところで、レフェリーがストップした。殊勲の山口(31)は初のベルト獲得。JBC記録では6勝全KO1敗。初防衛に失敗した藤本(26)は4勝2KO2敗。
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