今月30日ラスベガスで予定されていたウェルター級統一戦、シェーン・モズリー-アンドレ・ベルトの好カードがキャンセルされた。先週ハイチを襲った地震で大きな被害が出ていることで、同国をルーツに持つWBC王者ベルトが辞退を申し入れたもの。「精神的にも肉体的にも参っていて、リングに立てる状態ではない」とベルトは話している。
ベルトの両親はハイチからの移民。米国フロリダで育ったベルトだが、アテネ五輪にはハイチ代表として出場。地震で少なくとも親戚8人を失ったという。「今は家族とハイチ国民が大災難から復旧することに全力で取り組んでいる」と辞退の心境を語る。
急な事態に、WBA王者モズリーもベルトの要請を受諾。ただ試合まで2週間を切った時点でのキャンセルに無念の表情を隠せない。本人いわく、最高の状態に仕上がっていたという。
モズリーをプロモートするGBPはパッキアオ戦が流れたメイウェザーに対し、モズリーに挑戦するよう働きかけるという。GBPはすでに5月1日、ラスベガスのMGMグランドを押さえており、もしメイウェザーが承諾すれば、ビッグマッチが実現に向かう。
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