東洋太平洋ウェルター級王者でWBA同級15位の佐々木基樹(帝拳)がWBA同級王者ビアチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)に敵地で挑戦することが決まり、2日発表された。試合は10月3日(現地時間)、ウクライナ南西部の都市ドネツクで行われる。
帝拳ジムでの記者会見に現れた佐々木は、「ついにきたなという感じ。勝たなければ意味がないが、舞台に立てることだけでもうれしい」と、待ちに待った世界初挑戦の実現を喜んだ。ただ、この日佐々木の口から派手な必勝宣言は一切なし。アウェイの試合であること、また王者の実力を認めて「正直、むずかしい‥‥」。といっても、悲観的なのではなく、慎重なのだ。
8月には友人でもある内藤大助のキャンプに参加。野木丈司トレーナーの指導で2時間ぶっ通しのマスボクシングなど、スタミナ作りに取り組んだ他、内藤からアドバイスも受けたという。「自分は番狂わせが得意技なんで」という言葉からも、打倒センチェンコの意欲十分とみた。
王者センチェンコ(31)は、これまで29勝20KO負け知らずの強豪。4月に同じウクライナ人のユーリ・ヌズネンコに判定勝ちして戴冠し、これが初防衛戦となる。一方佐々木(33)は03年に湯場忠志を倒して日本S・ライト級王座獲得。その後一時低迷したが2年前に協栄ジムから帝拳ジムに移籍した後、08年12月レブ・サンティリャンを7回TKOに撃破し東洋太平洋ウェルター級王座獲得。通算戦績は32勝20KO7敗1分。
これまで日本人世界チャンピオンが1人も出ていないウェルター級で、番狂わせを引き起こして「最初の男」になるか?
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