28日、タイ・チェンマイでポンサクレック・グラティンデーンジムの持つWBC暫定世界フライ級王座に挑んだ升田貴久(三迫)は2回にダウンを奪われた末、6回にもダウンを喫して同1分6秒TKOに退いた。 ウェイトをつくるのがやっとだった升田。モチベーションこそ高かったがリングでは体が動かなかった。距離をキープし、飛び込んでくる王者の出鼻にカウンターが作戦だったが、スタートから本来の動きができない升田は王者にあっさりインサイドを明け渡し、ボディーブロー、右アッパーにさらされてもともと少ないスタミナを消耗。2回には早くもワンツーで飛び込まれ、右を追加されてダウンを喫した。
その後幾分切れを取れ戻したかに見えたが、狙って倒しに掛かった王者に試合をコントロールされ、猛攻にさらされた。 そして迎えた6回、仕留めに掛かったポンサクレックは左ボディーを連発して升田をロープに追い込むと右フックをかぶせて2度目のダウンを奪った。ボカレ主審はカウント中にストップを宣言してTKOとなった。
「何も覚えていません」と升田。それでも階級を上げて再起すると話している。一方暫定王座防衛に成功した王者は「升田は力強くもうまくもなかった。タイの暑さも彼には影響したのかも」と圧勝劇を振り返り、「内藤は亀田興毅とやるようだから、その勝者と戦う。どっちと戦うことになっても正王座を奪い返す自信はある」ときっぱり語っている。=写真は2回のダウンシーン
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