試合を明日に控えて、WBC暫定世界フライ級タイトルマッチの計量が27日午後、タイ・チェンマイのル・メリディアン・ホテルで行われた。スポンサーの遅刻で定刻の午後3時を20分廻ってハカリに乗った両者はともにリミットの50・8キロでパスしている。
昨日夕方バンコク経由でチェンマイ入りした挑戦者の升田貴久(三迫)は、この1週間ほとんど食べ物を口にしておらず「食べても冷凍みかんをちょこっと口にするぐらい。水すら1日100cc摂れるかどうかだった。今朝200グラムオーバーで、普通は一晩寝るとそのくらい落ちるんですけど、まったく落ちず。汗も出ないのでガムをかみ続けていました」という。 計量をクリアした升田の口からは思わず「頑張った」という言葉が出た。
減量は確かに苦しかった。しかしモチベーションは最高。「体調もいいです」と升田。射場トレーナーも「本当にツキかったけれど本人生き生きしているんですよ。思った以上の動きをするかもしれません」と期待の弁。27日のチェンマイは乾いてはいるが非常に暑く、ガップチュンロイ公園に設置される屋外リングという状況は厳しそうだ。升田、射場コーチとも「この暑さの中での試合は未知。水分補給など暑さ対策を考えています」。久保マネジャーは日本から“冷えピタ"を大量に持ち込んだという。「ビデオを見た。チャンピオンは思った以上に攻めが荒い。それがプレッシャーになってくるかもしれないが、うまくカウンターを取りたい」(升田)。「ペースを取れれば疲れは少ない。最初のペース争いがカギ」(射場コーチ)。果たしてチェンマイの奇跡が起きるか--試合は明日午後3時半(日本時間同5時半)リングイン。 オフィシャルは次の通り。
スーパー・バイザー/エドワルド・タンガラジャ(タイ)
レフェリー/ブラッド・ボカレ(豪)
ジャッジ/金谷武明(日本)キム・ジェーウォン(韓国)モントン・スリヤチャン(タイ)
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