2度目の防衛戦に臨むWBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が9日、神戸市のジムで練習を公開し、スパーリングは行わなかったがミット打ちなどを披露した。
指名挑戦者に迎える高山勝成の印象について「動きがあってパンチのいい選手。ただ、ボクシングスタイルは彼なりのものであってわたしも今回自分のトレーニングをしてきた。いい結果を残したい」と落ち着いた口調で語った。
ニカラグアでは12歳から3階級を制した元世界王者アレクシス・アルゲリョさんの指導を仰いだ。その母国の英雄は今月1日、拳銃自殺。葬儀に出席してから来日したゴンサレスはその思い出として「おまえは必ず世界王者になれる。そして規律正しく生活し、謙虚さを失わなければ周囲は大事に扱ってくれると教えてくれた。彼はボクシングを授けてくれただけではなく父のような存在だった」と懐かしんだ。だからこそ「今回の勝利はアルゲリョさんにささげたい」と力を込める。
防衛戦後はニカラグアでブティックを営む23歳の女性と挙式予定。「日本に来たがっていたが店があるので仕方ない。日本にはわたしの仕事をしに来たので」と笑顔。リングを離れた記者会見でもプロフェッショナルに徹し、30分以上にわたった質疑応答にもいやがるそぶりもなく応じていた。
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